【Outlook】起動時のパスワードの設定/解除手順|Windowsデスクトップ版

【Outlook】起動時のパスワードの設定/解除手順|Windowsデスクトップ版

Windowsデスクトップ版Outlookでは、データファイル(.pstファイル)にパスワードを設定することで、第三者による不正なアクセスを防ぎ、情報漏洩のリスクを低減できます。

この記事では、Outlookのデータファイル(.pstファイル)にパスワードを設定する手順を詳しく解説します。

Outlookにパスワードを設定した場合の起動画面
Outlookにパスワードを設定した場合の起動画面

Outlookのデータファイル(.pstファイル)にパスワードを設定することで、Outlookを起動すると上記画像のようにパスワードの入力が必要になります。

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードは、忘れてしまうと原則として解除する方法がありません。
設定するパスワードは、安全な場所に保管し、絶対に忘れないようにしてください。

目次

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護するには以下の手順でパスワードを登録します。

  1. Outlookを起動し、左上にある[ファイル]タブをクリック
  2. [アカウント設定]ボタンをクリック
  3. [アカウント設定(A)]を選択してクリック
  4. [データファイル]タブをクリック
  5. パスワードを設定したいデータファイル(.pstファイル)を選択し、[設定(S)]ボタンをクリック
  6. [パスワードの変更(P)]ボタンをクリック
  7. パスワードを入力して[OK]ボタンをクリック

ここからは、Windowsデスクトップ版Outlookで、メールや連絡先などのデータが保存されている「データファイル(.pstファイル)」にパスワードを設定する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説しています。

この設定は、Web版のOutlook (Outlook.com) では行うことができません。パソコンにインストールされたOutlookアプリケーション限定の機能となります。

STEP
Outlookを起動し、左上にある[ファイル]タブをクリック

まずはOutlookを起動し、左上にある[ファイル]タブをクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step1 Outlookを起動し、左上にある[ファイル]タブをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step1 Outlookを起動し、左上にある[ファイル]タブをクリック
STEP
[アカウント設定]ボタンをクリック

[ファイル]タブをクリックすると、「アカウント情報」画面が表示されます。

表示された画面内の[アカウント設定]ボタンをクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step2 [アカウント設定]ボタンをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step2 [アカウント設定]ボタンをクリック
STEP
[アカウント設定(A)]を選択してクリック

[アカウント設定]ボタンをクリックすると、メニューが展開されます。

展開されたメニューの中から、[アカウント設定(A)]を選択してクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step3 [アカウント設定(A)]を選択してクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step3 [アカウント設定(A)]を選択してクリック
STEP
[データファイル]タブをクリック

[アカウント設定(A)]をクリックすると、「アカウント設定」ウィンドウが表示されます。

表示されたウィンドウ上部にある[データファイル]タブをクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step4 [データファイル]タブをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step4 [データファイル]タブをクリック
STEP
パスワードを設定したいデータファイルを選択し、[設定(S)]ボタンをクリック

[データファイル]タブをクリックすると、Outlookに設定されているデータファイル(.pstファイル)の一覧が表示されます。

複数のメールアカウントを使用している場合は、複数のデータファイルが表示されます。
通常、データファイル名は初期設定ではメールアドレスと同じになっています。

一覧から、パスワードを設定したいデータファイルを選択し、[設定(S)]ボタンをクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step5 パスワードを設定したいデータファイルを選択し、[設定(S)]ボタンをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step5 パスワードを設定したいデータファイルを選択し、[設定(S)]ボタンをクリック
STEP
[パスワードの変更(P)]ボタンをクリック

[設定(S)]ボタンをクリックすると、「Outlookデータファイル」ウィンドウが表示されます。

表示されたウィンドウ内にある[パスワードの変更(P)]ボタンをクリックしてください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step6 [パスワードの変更(P)]ボタンをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step6 [パスワードの変更(P)]ボタンをクリック
STEP
パスワードを入力して[OK]ボタンをクリック

[パスワードの変更(P)]ボタンをクリックすると、「パスワードの変更」ウィンドウが表示されます。

  • 新規にパスワードを設定する場合:
    • 「新しいパスワード」欄と「パスワードの確認」欄に、設定したいパスワードを入力します。
  • 既にパスワードが設定されていて、変更する場合:
    • 「使用中のパスワード」欄に現在のパスワードを、「新しいパスワード」欄と「パスワードの確認」欄に新しいパスワードを入力します。

入力後、[OK]ボタンをクリックしてウィンドウを閉じます。

これで、Outlookのデータファイル(.pstファイル)にパスワードが設定されました。
次回Outlook起動時からは、データファイルを開く際にパスワードの入力が求められるようになります。

パスワード設定を確実に反映させるには、Outlookを終了し、パソコンを再起動してください。

Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step7 パスワードを入力して[OK]ボタンをクリック
Outlook起動時にパスワードでデータファイル(.pstファイル)を保護する方法 Step7 パスワードを入力して[OK]ボタンをクリック

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを解除する方法

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードが不要になった場合は、パスワード設定を解除できます。

設定済みのパスワードを解除するには、「パスワードの変更」ウィンドウを開き、「使用中のパスワード」欄に現在設定されているパスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

「新しいパスワード」欄と「パスワードの確認」欄は空欄のままにしてください。

「パスワードの変更」ウィンドウを開く方法については、本記事内の「Outlookデータファイル(.pst)にパスワードを設定する方法」をご参照ください。

これで、Outlookデータファイル(.pstファイル)のパスワードが解除され、次回Outlook起動時からパスワード入力は不要となります。

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを解除する方法
Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを解除する方法

Outlook起動時のパスワードの設定/解除手順に関するよくある質問と答え

Outlook起動時のパスワードの設定/解除手順に関するよくある質問と答えをまとめました。

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを忘れたら、もう開けませんか?初期化はできますか?

いいえ、Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードは、忘れてしまうと開く方法がなく、初期化やリセットもできません。
Microsoft公式の回復手段はなく、非公式ツールもリスクが高いため推奨されません。
データ復旧業者に依頼する方法もありますが、復旧は保証されず高額です。パスワードは厳重に管理してください。

Outlookの.pstファイルのパスワードを忘れた場合、データ復旧は不可能ですか?

100%不可能ではありませんが、非常に困難です。
Microsoft公式の回復方法はありません。
非公式のパスワード解析ツールはセキュリティ上のリスクが高く、推奨しません。
データ復旧業者に依頼することもできますが、必ず復旧できるとは限らず、高額な費用がかかります。

Outlookでパスワードを何度も間違えるとロックされますか?

いいえ、Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードには、入力回数制限やロック機能はありません。正しいパスワードを入力するまで何度でも試すことができます。

パスワード付きの.pstファイルを削除すれば、Outlookは使えますか?データはどうなりますか?

はい、パスワード付きの.pstファイルを削除しても、Outlook自体は問題なく使えます。
ただし、削除した.pstファイルに保存されていたメール、連絡先、予定などのデータにはアクセスできなくなります。

.pstファイルとは何ですか?Outlookでどのように使われますか?

.pstファイル(Personal Storage Table)は、Outlookのメール、予定、連絡先、タスクなどのデータを保存するファイル形式です。
主にWindowsデスクトップ版Outlookで使用され、パソコンのローカルドライブに保存されます。

.pstファイルはどこに保存されていますか?

.pstファイルの保存場所は、Outlookのバージョンや設定によって異なりますが、通常は以下の場所にあります。
Windows 10/11の場合: C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Outlookまたは C:\Users\<ユーザー名>\Documents\Outlook Files
詳細な確認方法は、Outlookの[ファイル]タブ→[アカウント設定]→[データファイル]タブで確認できます。

Outlook起動時にパスワードを要求するように設定できますか?

Outlookの起動自体に直接パスワードを設定する機能はありません。
しかし、.pstファイルにパスワードを設定することで、Outlook起動時にパスワード入力を求めるようにできます。
設定方法は、本記事内の「Outlookデータファイル(.pst)にパスワードを設定する方法」をご覧ください。

Outlookの.pstファイルのパスワードを解除する方法を教えてください。

Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを解除するには、「パスワードの変更」ウィンドウで、現在設定されているパスワードを入力し、「新しいパスワード」と「パスワードの確認」の欄は空欄のまま[OK]ボタンをクリックします。
詳細な手順は、本記事内の「Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードを解除する方法」をご覧ください。

Outlookの.pstファイルにパスワードを設定するデメリットはありますか?

パスワードを設定する最大のデメリットは、パスワードを忘れてしまうと、自分自身も.pstファイルを開けなくなることです。
また、パスワードの設定や管理に手間がかかることもデメリットと言えるでしょう。

Outlookの.pstファイルのパスワードは、どのくらいの強度が推奨されますか?

8文字以上で、英大文字、英小文字、数字、記号を組み合わせた複雑なパスワードを強く推奨します。
推測されやすい単語や、誕生日などの個人情報は避けてください。

Outlookの.pstファイルのパスワードとMicrosoftアカウントのパスワードは同じものですか?

いいえ、Outlookのデータファイル(.pstファイル)のパスワードとMicrosoftアカウントのパスワードは異なります。個別に設定・管理が必要です。

複数の.pstファイルを使っている場合、それぞれに異なるパスワードを設定できますか?

はい、Outlookでは、.pstファイルごとに異なるパスワードを設定できます

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