【Word】差し込み印刷の元データの場所を確認・特定する方法|フルパス取得

この記事では、Wordの差し込み印刷で使用している元データ(ExcelやCSV)のフルパスを、Word上で確実に確認・特定する方法をわかりやすく解説します。

Wordで差し込み印刷をしていると、「差し込み印刷の元データ(ExcelやCSV)の場所がわからない」「データソースの保存場所を特定したい」と困ることがあります。

宛先の一覧画面ではファイル名しか表示されず、差し込み印刷で参照している元データのフルパスを確認できません。宛先の編集画面でファイル名にマウスを乗せるとパスが表示されることがありますが、保存場所の階層が深いと途中で「…」と省略されてしまい、最後まで確認できません。

これは操作ミスではなくWordの仕様によるもので、画面操作だけでは正確な保存場所を特定できません。

Wordの差し込み印刷で宛先の一覧画面にファイル名のみ表示され、フルパスが確認できない状態
宛先の一覧画面ではファイル名しか表示されず、保存場所のフルパスを確認できません。

実際の社内トラブルを見ると、「ファイルは存在しているのにWord上から参照先を確認できない(わからない)」というケースがほとんどです。再指定を繰り返しても原因が分からず、トラブルが長引くことも少なくありません。

差し込み印刷の元データの場所がわからなくなるのは、操作ミスではなくWordの仕様によるものです。宛先画面や通常の設定画面では、データソースのフルパスを特定できません。

今回紹介する方法なら、どんなに長いパスでも省略されずに最後まで確実に表示できます。Wordが実際に参照しているデータソースを直接確認するため、「見えない=存在しない」と判断せず、元データの参照先を正しく把握することが、トラブル解決の第一歩です。

目次

Word上で差し込み印刷の元データのフルパスを確認・特定する方法

ここからは、Word上で差し込み印刷の元データ(Excel/CSV)のフルパスを確実に確認・特定する方法を解説します。
操作は1分ほどで終わります。差し込み印刷の設定をしているWord文書を開いた状態で、次の手順を実行してください。

  • 差し込み印刷の設定をしているWord文書を開
  • Alt+F11を押して「Visual Basic for Applications(VBA)エディター」を開
  • Ctrl+Gを押して「イミディエイト ウィンドウ」を表示(表示されない場合はメニューの「表示」→「イミディエイト ウィンドウ」をクリック)
  • イミディエイト ウィンドウに次の1行を貼り付けて、Enter押す
    ? ActiveDocument.MailMerge.DataSource.Name

実行すると、Wordが参照しているデータソースのフルパスが表示されます。表示されたパスが、差し込み印刷で使用中の元データ(Excel/CSV)の保存場所です。

ここからは、実際のWordの画面を使って上記の操作をわかりやすく解説していきます。

STEP
差し込み印刷の設定をしているWord文書を開き、「開発」タブをクリック

差し込み印刷の設定をしているWord文書を開き、「開発」タブをクリックしてください。

Wordに開発タブが表示されていない場合は「【Word】開発タブの出し方|初心者でもすぐできる簡単4ステップ」を参考に開発タブを表示させてください。

Wordの差し込み印刷文書で開発タブをクリックする画面
差し込み印刷の設定をしているWord文書を開き、「開発」タブをクリックします。
STEP
「Visual Basic」をクリック

次に、「開発」タブの中にある「Visual Basic」をクリックしてください。

Wordのリボンが折りたたまれて操作しにくい場合は、「【Word】リボン(メニューバー)を常に表示する方法|デスクトップ版・Web版対応」を参考にリボンを常に表示に切り替えてください。

Word開発タブのVisual Basicボタンをクリックする画面
「開発」タブの中にある「Visual Basic」をクリックします。
STEP
Visual Basicの編集画面が開いたことを確認する

「Visual Basic」をクリックするとVisual Basicの編集画面が表示されます。

この画面はAlt+F11でも開くことができます。

この時点で最下部に「イミディエイト」ウィンドウが表示されている場合はSTEP5に進んでください。
表示されていない場合は次のSTEP4に進んでください。

WordのVisual Basic編集画面が開いた状態
Visual Basicの編集画面が表示されます。Alt+F11でも開くことができます。
STEP
Ctrl+Gで「イミディエイト」ウィンドウを表示する

Visual Basicの編集画面を開いた状態でCtrl+Gを押して、「イミディエイト」ウィンドウを表示してください。

Ctrl+Gで「イミディエイト」ウィンドウが表示されない場合は、メニューの「表示」→「イミディエイト ウィンドウ(I)」をクリックしてください。

Visual BasicエディターでCtrl+Gを押してイミディエイトウィンドウを表示する画面
Ctrl+Gを押して「イミディエイト」ウィンドウを表示します。
STEP
「イミディエイト」ウィンドウに指定の文字列を貼り付けてEnter

「イミディエイト」ウィンドウに以下の文字列を貼り付けてEnterを押してください。

? ActiveDocument.MailMerge.DataSource.Name
Wordのイミディエイトウィンドウに「? ActiveDocument.MailMerge.DataSource.Name」を入力している画面
イミディエイトウィンドウに「? ActiveDocument.MailMerge.DataSource.Name」を貼り付けてEnterを押します。
STEP
差し込み印刷の元データのフルパスを確認する

Enterを押すと次の行に差し込み印刷の元データのフルパスが表示されます。

Wordのイミディエイトウィンドウに差し込み印刷の元データのフルパスが表示された画面
次の行に差し込み印刷の元データのフルパスが表示されます。

よくある質問と答え

Wordの差し込み印刷で使用している元データ(ExcelやCSV)のフルパスを、Word上で確実に確認する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

差し込み印刷の元データの場所は通常の画面から確認できますか?

Wordの通常画面では、差し込み印刷で使用しているExcelファイルの保存場所(フルパス)を確認することはできません。宛先の一覧や設定画面ではファイル名しか表示されないため、どのフォルダにあるExcelを参照しているのかはわからない仕様になっています。

「My Data Sources」に元データ(ExcelやCSV)が表示されないのはなぜですか?

My Data Sourcesフォルダに表示されるのは、Excelファイルそのものではなく、データ接続情報(.odc)です。そのため、差し込み印刷で使用しているExcelファイルが見当たらなくても、削除されたわけではありません。保存場所は別のフォルダに存在しています。

差し込み印刷で使用している元データ(ExcelやCSV)を移動したり名前を変更するとどうなりますか?

差し込み印刷では、最初に指定したExcelファイルの保存場所とファイル名を記憶しています。元データを移動したり名前を変更しても、Wordは自動で追いかけてくれません。
元の場所を探し続けるため、「データソースが見つかりません」というエラーが表示されます。

VBAを使って操作するのは安全ですか?

この記事で紹介している方法は、マクロを作成したり実行したりするものではありません。Wordが内部で保持している情報(差し込み印刷で使用している元データの場所)を表示しているだけなので、ファイルを変更したり、データを書き換えたりする心配はありません。確認用途として安全に使用できます。

Wordの差し込み印刷で使用している元データ(ExcelやCSV)のフルパスは頻繁に確認するべきですか?

普段はあまり確認する必要はありません。ただし、引き継ぎ資料として使われているWordファイルや、他のPCで作成された差し込み印刷文書を扱う場合は、トラブル防止のために一度確認しておくと安心です。

OneDriveに保存している元データ(ExcelやCSV)でもフルパスは確認できますか?

OneDrive上に保存されているExcelファイルでも確認できます。ただし、表示されるのはローカルPC上のOneDrive同期フォルダのパスです。他のPCではパスが変わる可能性がある点には注意が必要です。

差し込み印刷の元データ迷子を防ぐ方法はありますか?

差し込み印刷用のWordファイルとExcelファイルを同じフォルダに保存し、ファイル名や保存場所を途中で変更しないようにすることで、トラブルを大幅に減らせます。
また、ヘッダーやフッターに元データ(ExcelやCSV)の保存場所を明記しておくことも有効です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Word:Microsoft 365 MSO (バージョン 2512 ビルド 16.0.19530.20038) 64 ビット
  • 最終検証日:2026年1月9日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
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【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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