【Box】ファイルを以前のバージョンに戻す方法 - バージョン履歴の使い方

この記事では、Boxでファイルを以前のバージョンに戻す方法を解説します。

「大事なファイルを上書き保存してしまった」「編集前の内容に戻したいのに、もう元に戻せない」——そんな経験はありませんか。一度保存してしまうと、パソコン上の操作だけで元の状態に戻すのは困難です。

情シスとして社内PCのサポートをしていると、「ファイルを上書きしてしまった」という相談を受けることがあります。Boxを使っていれば、バージョン履歴から数クリックで元の状態に戻せる場合がほとんどです。

バージョン履歴の仕組みから、実際に戻す手順、管理者がバージョン数を設定する方法まで、順番に解説します。なお、以前のバージョンに戻しても、元のバージョンは履歴に残ったままです。

目次

Boxの「ファイルのバージョン履歴」とは

Boxのバージョン履歴は、ファイルを上書き保存するたびに、過去の状態を自動で保存しておく機能です。誤って上書きしてしまった場合や、編集前の内容を確認したい場合に役立ちます。

保存された過去のバージョンは、ダウンロードして中身を確認できます。現在のバージョンとして設定し直し、ファイルそのものを元に戻すことも可能です。

ただし、この機能は無料プランでは利用できません。Personal Pro以上のプランを契約している必要があります。

保存できるバージョンの数はプランによって異なり、Personal Proで10、Starterで25、Business/Business Plusで50、Enterpriseで100までです。Enterprise Plus以上、またはBox Governanceを契約している場合は無制限になります。無制限プランなら、何世代前まで残すかを気にせず運用できるのもBoxの強みです。

実際にいくつのバージョン履歴を保存するかは、管理者がEnterprise設定で調整できます。
各プランの料金については、Box公式サイトをご覧ください。

このあと、バージョン履歴から以前のバージョンに戻す具体的な手順を説明します。

Boxでファイルのバージョン履歴から以前のバージョンに戻す方法

Boxでファイルのバージョン履歴から以前のバージョンに戻す作業は、ブラウザーで行います。エクスプローラー上では操作できないため、Box Driveを使っている場合も右クリックからブラウザーを開きます。

  1. エクスプローラーで対象のファイルを右クリックし、「その他のオプションを確認」→「Box.comで表示」をクリックする
  2. 右上の「…(三点リーダー)」から「バージョン履歴」をクリックする
  3. 戻したいバージョンの「…」から「現在のバージョンとして設定」をクリックする

実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。

STEP
エクスプローラーで対象のファイルを右クリックし「その他のオプションを確認」をクリック

エクスプローラーで、戻したいファイルが入っているBoxのフォルダーを開いてください。

対象のファイルを右クリックし、メニューの一番下にある「その他のオプションを確認」をクリックしてください。

Box Driveを使っていない場合は、ブラウザーでBoxを開いて対象のファイルをクリックしてください。そのままSTEP3に進めます。

Boxでファイルを以前のバージョンに戻すため、エクスプローラーでファイルを右クリックし「その他のオプションを確認」をクリックしているスクリーンショット
対象のファイルを右クリックして「その他のオプションを確認」をクリックする
STEP
「Box.comで表示」をクリック

「その他のオプションを確認」をクリックすると、従来の右クリックメニューが表示されます。

Windows11以降、右クリックメニューのデザインがすっきりとし、項目数も減りました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。

その中にある「Box.comで表示」をクリックしてください。

従来の右クリックメニューから「Box.comで表示」をクリックしているスクリーンショット
右クリックメニューの「Box.comで表示」をクリックする
STEP
「…(三点リーダー)」から「バージョン履歴」をクリック

「Box.comで表示」をクリックするとブラウザーが起動し、Box上でそのファイルが開きます。

右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、表示されたメニューから「バージョン履歴」をクリックしてください。

「…(三点リーダー)」などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

ブラウザーで開いたBoxのファイル画面で、右上の「…(三点リーダー)」から「バージョン履歴」を選択しているスクリーンショット
「…」をクリックして「バージョン履歴」を選択する
STEP
戻したいバージョンの「…」から「現在のバージョンとして設定」をクリック

「バージョン履歴」をクリックすると画面の右側にバージョン履歴が表示されます。

戻したいバージョンの右にある「…(三点リーダー)」をクリックしてください。

メニューが開いたら「現在のバージョンとして設定」をクリックしてください。

中身を確認したいだけの場合は「ダウンロード」を選択してください。「削除」を選ぶとそのバージョンは使えなくなるので、押し間違えに注意してください。

Boxのバージョン履歴で、戻したいバージョンの「…(三点リーダー)」から「現在のバージョンとして設定」を選択しているスクリーンショット
戻したいバージョンの「…」から「現在のバージョンとして設定」を選ぶ
STEP
新しいバージョンとして復元されたことを確認する

「現在のバージョンとして設定」をクリックすると、選んだバージョンが新しいバージョンとして復元されます。

以下の画像のように、v1とv2がある状態でv1を選ぶと、同じ内容のv3が追加されます。古いバージョンと入れ替わるわけではありません。

v1とv2はそのまま履歴に残っているため、間違えても何度でもやり直せます。

v1を現在のバージョンとして設定した結果、同じ内容のv3が追加され、v1とv2も履歴に残っているスクリーンショット
v3が追加され、v1とv2も履歴に残っている状態

Boxでファイルのバージョン管理を有効にする方法(管理者向け)

Boxでファイルのバージョン管理を有効にする設定は、管理コンソールから行います。この操作にはBoxの管理者権限が必要です。権限がない場合は、社内の情シス担当者に設定を依頼してください。

  1. ブラウザーでBoxを開き、左メニューの「管理コンソール」をクリックする
  2. 左メニューの「Enterprise設定」をクリックする
  3. 画面を一番下までスクロールし、ファイルバージョンの数を選択する

実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。

STEP
左メニューの「管理コンソール」をクリック

ブラウザーでBoxを開き、左メニューにある「管理コンソール」をクリックしてください。

Box Driveを使っていても、エクスプローラーからは管理コンソールにアクセスできません。
必ずブラウザーでBoxにログインして操作してください。

Boxの左メニューにある「管理コンソール」をクリックしているスクリーンショット
左メニューの「管理コンソール」をクリックする
STEP
「Enterprise設定」をクリック

「管理コンソール」をクリックすると、Boxのインサイト情報などが表示されます。

さらに左メニューにある「Enterprise設定」をクリックしてください。

Boxの管理コンソールで左メニューの「Enterprise設定」をクリックしているスクリーンショット
管理コンソールの「Enterprise設定」をクリックする
STEP
ファイルバージョンの数を選択する

「Enterprise設定」をクリックすると、「カスタム設定」と大きく書かれた画面に移動します。

画面を一番下までスクロールし、ファイルバージョンの数を選択してください。

ここで選択した数のバージョン履歴がBoxに保存されます。

Enterprise設定のカスタム設定画面で、保存するファイルバージョンの数を選択しているスクリーンショット
保存するファイルバージョンの数を選択する

Boxでファイルを以前のバージョンに戻す方法に関するよくある質問と答え

Boxでファイルを以前のバージョンに戻す方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Boxで上書きしたファイルを元に戻すにはどうすればいいですか?

Boxのバージョン履歴から、上書きする前のバージョンを復元できます。
ブラウザーでファイルを開き、右上の「…(三点リーダー)」から「バージョン履歴」を選んでください。戻したいバージョンの「…」から「現在のバージョンとして設定」をクリックすると復元されます。

Boxのバージョン履歴はどこから確認できますか?

ブラウザーでファイルを開いた画面の、右上の「…(三点リーダー)」から確認できます。
メニューの中にある「バージョン履歴」をクリックすると、画面の右側に過去のバージョンが一覧で表示されます。

「バージョン履歴」をクリックしても以前のバージョンが表示されません。

そのファイルがまだ一度も上書きされていない可能性があります。
ファイル名の右側に「v2」などの表示があれば、以前のバージョンが存在します。表示がない場合は履歴がないため、復元もできません。

ファイル名の横にある「v2」や「v3」という表示は何ですか?

そのファイルが何回更新されたかを示すバージョン番号です。
v3であれば3回目の更新版という意味になります。以前のバージョンに戻すと番号は増えるため、v1に戻してもv1という表示にはなりません。

ファイル名の右にv230とありますが、230個前までさかのぼれますか?

いいえ、さかのぼれるのはBoxで設定された「ファイルバージョンの数」までです。
v230は更新回数を示しているだけで、保存されている履歴の数とは一致しません。設定数を超えた古いバージョンは自動的に削除されます。

Boxのバージョン履歴の上限はいくつですか?

プランによって異なり、Personal Proで10、Starterで25、Business/Business Plusで50、Enterpriseで100までです。
Enterprise Plus以上、またはBox Governanceを契約している場合は無制限になります。

Boxのバージョン履歴を削除できますか?

はい、バージョン履歴の「…(三点リーダー)」から「削除」を選ぶと削除できます。
ただし削除したバージョンも一覧には表示され続け、利用できない状態になるだけです。一覧から完全に消えるわけではありません。

以前のバージョンに戻すと、今の内容は消えてしまいますか?

いいえ、消えません。
「現在のバージョンとして設定」を選ぶと、選んだバージョンと同じ内容が新しいバージョンとして追加されます。元のバージョンは履歴に残るため、何度でもやり直せます。

「ダウンロード」と「現在のバージョンとして設定」はどう違いますか?

「ダウンロード」は過去のバージョンを手元に保存するだけで、Box上のファイルは変わりません。
「現在のバージョンとして設定」は、Box上のファイルそのものを過去の内容に戻します。中身だけ確認したい場合はダウンロード、実際に戻したい場合は現在のバージョンとして設定を選んでください。

削除してしまったファイルを復元したい場合はどうすればいいですか?

バージョン履歴ではなく、Boxのごみ箱から復元します。
削除した項目は初期設定で30日間ごみ箱に保管されるため、その間であれば元に戻せます。手順は削除したファイルの復元方法をご覧ください。

そもそも上書きされないようにする方法はありますか?

はい、Boxのファイルロック機能を使うと、他の人による上書きを防げます。
共同編集しているファイルで、確定版を触られたくない場合に有効です。詳しくはファイルをロックして読み取り専用にする方法をご覧ください。

エクスプローラーから直接、以前のバージョンに戻せますか?

いいえ、Box Driveを使っていても、エクスプローラー上では戻せません。
右クリックメニューの「Box.comで表示」からブラウザーを開いて操作してください。同じメニューにあるWindows標準の「以前のバージョンの復元」は、Boxの機能とは別物です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。

記事内で紹介している手順はあくまで一例です。OSのバージョンやPC環境によって操作画面・手順が異なる場合があり、目的に応じた最適な方法も環境ごとに異なります。参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2026年8月7日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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