Windows11になって起動することのできなくなったIE(インターネットエクスプローラー)を起動する方法が各所で紹介されていました。
この記事では、Windows11でIEを起動するためのVBスクリプトを作成する方法と、Windows11でIEを起動するためのショートカットを作成する方法を詳しく解説していきます。
こちらは Windows11のMicrosoft EdgeでIEモードを使う方法ではなく、Windows11に入っているIE(インターネットエクスプローラー)そのものを起動して使う方法です。
新たに購入したPCでInternet Explorerがそもそもインストールされていない場合はこの手順でもInternet Explorerを起動することはできません。
その場合はMicrosoft Edgeなどが提供しているInternet Explorerモードをご利用ください。
Windows11でIEを起動するためのVBスクリプトを作成する方法
Windows11でIEを起動するには、以下のVBスクリプトファイルを作成します。
CreateObject("InternetExplorer.Application").Visible=true

メモ帳をクリックして起動してください。

メモ帳が開いたら、以下のコードをコピーして貼り付けてください。
CreateObject("InternetExplorer.Application").Visible=true

コードを貼り付けたら、メモ帳の左上にある[ファイル]をクリックしてください。
[ファイル]をクリックすると、下に向かってメニューが展開されるので、その中にある[名前を付けて保存]をクリックしてください。

ファイルの種類を[すべてのファイル]にし、ファイル名を[IE.vbs]にしてください。
ファイル名は.vbs拡張子であれば何でもOKです。覚えやすいファイル名をつけてください。
名前を入力したら、右下にある[保存(S)]をクリックしてください。

IE.vbsというファイルが保存されます。
拡張子が表示されていない場合は、こちらの「ファイルの拡張子と隠しファイルを簡単に表示する方法」を参考に拡張子を表示させてください。

IE.vbsをダブルクリックすることでIE(インターネットエクスプローラー)が起動します。
Windows11でInternet Exploer11を起動する方法-Qiita
https://qiita.com/lumin/items/bd2a8e90efb4010e2804
作成したファイルのアイコンを変更したい場合は、こちらで紹介している「Windows11でショートカットやフォルダーのアイコン画像を変更する方法」をご覧ください。
Windows11でIEを起動するためのショートカットを作成する方法
ここからは、vbsファイルではなく、ショートカットを使ってIE(インターネットエクスプローラー)を起動する方法を詳しく解説していきます。
ショートカットを使ってIE(インターネットエクスプローラー)を起動するには、ショートカットのリンクを以下のコマンドに置き換えます。
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -Command "$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $app.navigate(\"http://www.google.co.jp/\"); $app.Visible = $true;"

まずは何でも良いのでショートカットを作成していきます。
デスクトップの空いているスペースを[右クリック]し、展開されたメニューの中から[新規作成]をクリックしてください。
次に、[ショートカット]をクリックしてください。

[ショートカット]をクリックすると、ショートカット作成ウィザードが立ち上がります。
ショートカット作成ウィザードの中段右側にある[参照(R)]をクリックしてください。

[参照(R)]をクリックすると、「ファイルまたはフォルダーの参照」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
その中にある[デスクトップ]を選択し、右下の[OK]をクリックしてください。
ここでデスクトップを選んでいることに特に意味はありません。どこのショートカットでも問題ありません。

[OK]をクリックすると、「ファイルまたはフォルダーの参照」と書かれたウィンドウが閉じて「ショートカットの作成」ウィンドウに戻ります。
右下にある[次へ]をクリックしてください。

[次へ]をクリックすると、ショートカットの名前を入力する画面に移動します。
覚えやすい名前を付けて、右下にある[完了(F)]をクリックしてください。

[完了(F)]をクリックすると、「ショートカットの作成」ウィンドウが閉じます。
次に、作成したショートカットを[右クリック]し、展開されたメニューから[プロパティ]をクリックしてください。

[プロパティ]をクリックすると、作成したショートカットのプロパティウィンドウが開きます。
その中の[リンク先(T)]と書かれた枠の中にある文字を全て削除し、以下の文字列を貼り付けてください。
C:\Windows\System32\WindowsPowerShell\v1.0\powershell.exe -Command "$app = New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $app.navigate(\"http://www.google.co.jp/\"); $app.Visible = $true;"
$app.navigate(\"http://www.google.co.jp/\"); で起動と当時にGoogleが開くように設定されています。起動時のページを変更したい場合はURLを変更してください。
実行時の大きさを[最小のウィンドウ]にすると一瞬開かれるコマンドプロンプトのウィンドウが非表示になります。
文字列を貼り付けたら[OK]をクリックしてください。
[適用]をクリックしなくていいの?と思った方はこちらの「OKボタンと適用ボタンの違いについて」を是非ご覧ください。

[OK]をクリックするとプロパティウィンドウが閉じます。
作成したショートカットをクリックするとIE(インターネットエクスプローラー)が立ち上がります。
Windows 11環境でInternet Explorer 11を起動するショートカットを錬成してみる -窓の杜
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/yajiuma/1379242.html
作成したファイルのアイコンを変更したい場合は、こちらで紹介している「Windows11でショートカットやフォルダーのアイコン画像を変更する方法」をご覧ください。
Internet Explorerのサポート終了について
さまざまなニュースサイトなどでも取り上げられているとおり、マイクロソフト社はInternet Explorerのサポートを2022年6月15日(日本時間で2022年6月16日)に終了しました。
サポート終了の理由については、こちらのマイクロソフト社のホームページ(Internet Explorer は Microsoft Edge へ – Windows 10 の Internet Explorer 11 デスクトップアプリは 2022 年 6 月 15 日にサポート終了)で紹介されていますが、主な理由は以下の3点です。
- 互換性の向上
- 生産性の向上
- ブラウザー セキュリティの強化
サポート終了に伴い、Windows10以降のPCではInternet Explorerが起動できなくなるWindows Updateが配信されています。
ここで紹介しているInternet Explorerの起動方法も正規の起動方法ではないため、いずれ思わぬ不具合が生じる可能性があります。
今のうちにWindows11のMicrosoft EdgeでIEモードを使う方法をマスターしましょう。
Windows11のMicrosoft EdgeでIEモードを使う方法はこちらで詳しく解説しています。
IE モードにもサポート期間が設けられています。
こちらのマイクロソフト社のホームページ(Internet Explorer 11 デスクトップ アプリケーションのサポート終了 – 発表に関連する FAQ のアップデート)では「IEモードは少なくとも 2029 年までサポートいたします。サポート終了日の 1 年前にはマイクロソフトから告知する予定です。」と告知されています。
Windows11でIEを起動する方法を紹介しました。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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