【Outlook】新しいプロファイルを作成する方法|既存のメールデータをそのまま使う

この記事では、Outlookの「プロファイル」を新しく作り直し、既存のメールや連絡先データをそのまま引き継ぎながら再設定する手順を詳しく解説します。

プロファイルの作り直しは、Outlookの動作が重い、エラーが頻繁に表示されるといった、多くの問題を解決できる可能性がある非常に有効な手段です。

情報システム担当の私も、「アカウントを再設定したいが、メールが消えるのは困る」という相談を受けた際に、このプロファイルの作り直しを「安全な手段」としてよく提案します。
アカウントの設定だけを新しくするため、メールや連絡先本体に影響を与えることなく、Outlookの動作だけをリフレッシュできるからです。

ここからは、私が実際に行っている手順に沿って、新しいプロファイルを作成し、Outlookを快適な状態に戻すまでの全手順を解説していきます。

Outlookの「プロファイル」とは?(30秒で理解)

プロファイル=「Outlookの配線図」。
どのアカウントをどのデータファイル(PST/OST)に結びつけるか、送受信設定や既定データファイル、ルール等の“配線”を保存します。
メール本文そのものはPSTやサーバー側にあり、プロファイルを作り直す作業はあくまで“配線の引き直し”です。
そのため、メールや連絡先データそのものが消えることはなく、Outlookの動作だけをリフレッシュできます。

※この記事の画像や手順は、Windows11 Home 24H2のMicrosoft 365 Outlook バージョン2507で作成しています。今後のアップデートにより、画面表示や操作手順が異なる場合があります。お使いのOutlookのバージョン確認方法はこちらをご覧ください。

目次

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備

新しいプロファイルの作成は、多くの場合、Outlookが正常に起動しないといった不具合の解決策となります。
そのため、ここではOutlook本体を起動せずに、Windowsの「コントロールパネル」から安全に事前準備を行う方法を解説します。

この手順は「Outlook(クラシック)」を前提としています。
「新しい Outlook for Windows」ではコントロール パネルの[Mail(Microsoft Outlook)]設定は使えません。

正直なところ、この事前準備が作業全体の成否を分けるポイントです。 ここをしっかり押さえておけば、メールデータを失うリスクなく、スムーズに作業を進めることができます。

既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく

まず、以下の手順で現在Outlookが使用しているメールデータのファイル(PSTファイルの場合)を、PCのどこに保存されているかを確認してください。OSTファイルは自動生成されます。

  1. Windows + Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「control」と入力してEnterキーを押す
  2. コントロールパネルで「ユーザーアカウント」→「Mail (Microsoft Outlook)」の順にクリック
  3. 表示された「メール設定」ウィンドウで、「データファイル」ボタンをクリック
  4. 「データファイル」タブに表示されているファイルの「場所」に記載されたフルパスを、メモ帳などにコピーして保存

ここからは、実際の画面を使いながら、コントロールパネル経由でデータファイルの場所を特定するまでの手順をわかりやすく解説していきます。

STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、controlと入力してEnterキーを押す

キーボードのWindows+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

その中にcontrol」と入力し、Enterキーを押してください。

その他の手順でコントロールパネルを開きたい場合は、「コントロールパネルを開く3つの方法」を参考にしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step1:ファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、controlと入力してEnterキーを押す
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step1
STEP
ユーザーアカウントをクリック

Enterキーを押すと「コントロールパネル」と書かれたウィンドウが開きます。

その中にある「ユーザーアカウント」をクリックしてください。

コントロールパネルの画面上に「ユーザーアカウント」が表示されていない場合は、画面右上の表示方法を「カテゴリ」に変更してください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step2:ユーザーアカウントをクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step2
STEP
「Mail (Microsoft Outlook)」をクリック

次に、「Mail (Microsoft Outlook)」をクリックしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step3:「Mail (Microsoft Outlook)」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step3
STEP
「データファイル(F)」をクリック

「Mail (Microsoft Outlook)」をクリックすると、「メール設定」画面が表示されます。

その中にある「データファイル(F)」をクリックしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step4:「データファイル(F)」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step4
STEP
ファイルの場所(パス)をメモ帳などに控える

「データファイル(F)」をクリックすると、現在Outlookで使用されているデータファイル(.pstまたは.ost)が表示されます。

このファイルの場所(パス)をメモ帳などに控えて、次の「必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する」に進んでください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step5:ファイルの場所(パス)をメモ帳などに控える
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 既存のメールデータファイルの場所を確認・コピーしておく Step5

必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する

新しいプロファイルには、既存のメールアカウントを最初から設定し直す必要があります。その際に必要となる以下の情報を、あらかじめ全て手元に準備しておきましょう。

  • メールアドレス
  • パスワード
  • アカウントの種類(POP, IMAP, Microsoft Exchangeなど)
  • 受信メールサーバー名
  • 送信メールサーバー名
  • 各サーバーのポート番号と暗号化設定

これらの情報は、先ほど開いた「メール設定」ウィンドウから以下の手順で確認できます。

STEP
「メール設定」ウィンドウで「電子メールアカウント(E)」をクリック

まずは、「メール設定」ウィンドウに戻り、「電子メールアカウント(E)」をクリックしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step1:「メール設定」ウィンドウで「電子メールアカウント(E)」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step1
STEP
現在利用中のアカウントを選択して「変更(A)」をクリック

「電子メールアカウント(E)」をクリックすると、現在Outlookで使用されているアカウントの一覧が表示されます。

現在利用中のアカウントを選択して「変更(A)」をクリックしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step2:現在利用中のアカウントを選択して「変更(A)」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step2
STEP
アカウント設定情報を控えて、「詳細設定」をクリック

「変更(A)」をクリックすると、現在のアカウントの情報が表示されます。この画面では以下の内容を控えてください。

  • 電子メールアドレス
  • アカウントの種類(POP, IMAP, Microsoft Exchangeなど)
  • 受信メールサーバー名
  • 送信メールサーバー名
  • アカウント名
  • メールサーバーがセキュリティで保護された…(SPA)」のチェック有無

パスワードだけはOutlookの設定画面から確認することができません。パスワードが分からない場合、ご利用のプロバイダー(個人の場合)から送られてきた用紙などの確認または、社内の情報システム部門・IT管理者(法人の場合)へのお問い合わせが必要です。

各項目を控えたら、次に「詳細設定(M)」をクリックしてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step3:アカウント設定情報を控えて、「詳細設定」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step3
STEP
「送信サーバー」タブを開き、その中の設定状況を控える

「詳細設定(M)」をクリックすると、「インターネット電子メール設定」と書かれたウィンドウが表示されます。まずは「送信サーバー」タブを開き、その中の設定状況を控えてください。

「どこにチェックが入っているか」も非常に重要な情報です。
不安な場合はスクリーンショットを撮影してペイントなどに貼り付けておいてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step4:「送信サーバー」タブを開き、その中の設定状況を控える
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step4
STEP
「詳細設定」タブを開き、サーバーのポート番号などを控えて「OK」をクリック

次に、「詳細設定」タブを開き、サーバーのポート番号などを控えてください。

「どこにチェックが入っているか」も非常に重要な情報です。
不安な場合はスクリーンショットを撮影してペイントなどに貼り付けておいてください。

最後に右下の「OK」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じてください。

Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step5:「詳細設定」タブを開き、サーバーのポート番号などを控えて「OK」をクリック
Outlookで新しいプロファイルを作成する前に必要な事前準備 - 必要なメールアカウント情報をすべて手元に準備する Step5

仕分けルールをエクスポートする(使用している場合)

Outlookの仕分けルールは、新しいプロファイルに自動的には引き継がれません。もし現在、多くのルールを設定してメールを自動整理している場合は、この機会にバックアップ(エクスポート)しておくことを強く推奨します。

具体的なエクスポートと、新しいプロファイルへのインポート(復元)手順については、以下の記事で詳しく解説しています。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順

事前準備が完了したら、いよいよ新しいプロファイルを作成していきます。
ここでも、Outlook本体は起動せず、「コントロールパネル」の「メール設定」画面から全ての操作を行います。

操作に不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、手順自体はOutlookに新規アカウントを登録する際とほぼ同じ流れです。

STEP
「プロファイルの表示(S)」ボタンをクリック

まず、「メール設定」ウィンドウの、「プロファイルの表示(S)」ボタンをクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step1:「プロファイルの表示(S)」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step1
STEP
「追加(D)」ボタンをクリック

「メール」ウィンドウが開いたら、「追加(D)」ボタンをクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step2:「追加(D)」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step2
STEP
わかりやすい「プロファイル名」を入力し、「OK」ボタンをクリック

「追加(D)」ボタンをクリックすると、「新しいプロファイル」の作成ウィンドウが表示されるので、「プロファイル名」を入力します。

後から見て分かりやすいよう、「Outlook_New」や作成日の「202508新しいプロファイル」といった名前にするのがおすすめです。入力したら「OK」ボタンをクリックします。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step3:わかりやすい「プロファイル名」を入力し、「OK」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step3
STEP
「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックを入れて「次へ(N)」をクリック

「OK」ボタンをクリックすると「アカウントの追加」ウィザードが始まります。

その中にある「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックを入れて「次へ(N)」をクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step4:「自分で電子メールやその他のサービスを使うための設定をする(手動設定)」にチェックを入れて「次へ(N)」をクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step4
STEP
アカウントの種類を選択して「次へ(N)」をクリック

「次へ(N)」をクリックすると、「アカウントタイプの選択」と書かれた画面に移動します。

その中でアカウントの種類を選択して「次へ(N)」をクリックしてください。

アカウントの種類は、「アカウント設定情報」で控えた「アカウントの種類(A)」と同じものを選択してください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step5:アカウントの種類を選択して「次へ(N)」をクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step5
STEP
事前準備で控えておいた、名前、メールアドレス、サーバー情報、アカウント情報、パスワードを全て入力

「次へ(N)」をクリックすると、メールアカウント情報の入力画面に移動します。

事前準備の「アカウント設定情報」で控えておいた、名前、電子メールアドレス、サーバー情報、アカウント情報(メールサーバへのログイン情報)、パスワードを全て入力してください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step6:事前準備で控えておいた、名前、メールアドレス、サーバー情報、アカウント情報、パスワードを全て入力
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step6
STEP
「既存のOutlookデータファイル(X)」にチェックを入れ、「参照(S)」ボタンをクリック

次に、画面右下の「既存のOutlookデータファイル(X)」にチェックを入れ、「参照(S)」ボタンをクリックしください。

POPの既定データがPSTの場合に有効。IMAP/Exchange の.ostは選択できません。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step7:「既存のOutlookデータファイル(X)」にチェックを入れ、「参照(S)」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step7
STEP
該当のメールデータファイルを選択して「OK」ボタンをクリックし

「参照(S)」ボタンをクリックするとファイル選択画面が開くので、事前準備でコピーしておいたデータファイル(.pst)の場所に移動し、該当の.pstファイルを選択して「OK」ボタンをクリックします。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step8:該当のメールデータファイルを選択して「OK」ボタンをクリックし
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step8
STEP
「詳細設定(M)」ボタンをクリック

「OK」ボタンをクリックすると、メールアカウント情報の入力画面に戻ります。

次に、「詳細設定(M)」ボタンをクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step9:「詳細設定(M)」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step9
STEP
「送信サーバー」タブを開き、その中の設定を変更する

「詳細設定(M)」をクリックすると、「インターネット電子メール設定」と書かれたウィンドウが表示されます。まずは「送信サーバー」タブを開き、その中の設定を変更してください。

「送信サーバー」タブ内の情報は、「「送信サーバー」タブを開き、その中の設定状況を控える」で控えた情報と同じ情報を入力・選択してください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step10:「送信サーバー」タブを開き、その中の設定を変更する
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step10
STEP
「詳細設定」タブを開き、その中の設定を変更する

次に、「詳細設定」タブを開き、その中の設定を変更してください。

「詳細設定」タブ内の情報は、「「詳細設定」タブを開き、その中の設定状況を控える」で控えた情報と同じ情報を入力・選択してください。

設定を変更したら「OK」ボタンをクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step11:「詳細設定」タブを開き、その中の設定を変更する
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step11
STEP
「次へ(N)」ボタンをクリック

「OK」ボタンをクリックすると、メールアカウント情報の入力画面に戻ります。

画面右下にある「次へ(N)」ボタンをクリックしてください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step12:「次へ(N)」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step12
STEP
「閉じる」ボタンをクリック

「次へ(N)」ボタンをクリックすると、アカウントのテストが自動で実行されます。

「すべてのテストが完了しました。」と表示されればこのアカウントでメールの送受信は正常に行えます。

「閉じる」ボタンをクリックしてウィンドウを閉じてください。

万が一エラーが表示される場合は設定に誤りがあります。その場合はStep6に戻り、設定内容を確認してください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step13:「閉じる」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step13
STEP
「完了」ボタンをクリック

「閉じる」ボタンをクリックすると、「すべて完了しました」と表示されます。

右下の「完了」ボタンをクリックしてください。

スマートフォンの設定が不要な場合は「Outlook Mobileをスマートフォンにも設定する」のチェックを外してください。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step14:「完了」ボタンをクリック
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step14
STEP
常に新しいプロファイルを使用するよう設定する

「完了」ボタンをクリックすると、「メール」ウィンドウに戻ります。

「常に使用するプロファイル(U)」という項目で、ドロップダウンメニューから、先ほど作成した新しいプロファイル名を選択してください。
最後に「OK」ボタンをクリックして、全てのウィンドウを閉じてください。

以上で全ての作業は完了です。
Outlookを起動してみてください。作成した新しいプロファイルで起動し、これまでのメールや連絡先、予定表が全て元通り表示され、かつ動作の不具合が解消されているはずです。

既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step15:常に新しいプロファイルを使用するよう設定する
既存のメールデータを残したままOutlookで新しいプロファイルを作成する手順 Step15

Outlookでプロファイルを作成・再作成するときの注意点

ここまでの手順を正しく行えば、安全にプロファイルを再作成できますが、作業を完了する前に、いくつか心に留めておいてほしい重要な注意点があります。

古いプロファイルはすぐには削除しない

新しいプロファイルでの動作が完全に安定し、全てのメールや予定、連絡先が問題なく表示・送受信できることを確認できるまで、絶対に古いプロファイルを削除しないでください。

万が一、新しいプロファイルの設定に失敗した場合でも、古いプロファイルが残っていれば、すぐに元の環境に戻すことができます。1週間ほど新しいプロファイルで様子を見て、問題がないことを確認してから古いプロファイルを削除するのが安全です。

メールアカウントのパスワードは必須

事前準備でも触れましたが、新しいプロファイルにはメールアカウントを再設定するため、パスワードの入力が必須となります。

Outlookはパスワードを画面上に表示してくれないため、もしパスワードを忘れてしまった場合は、事前にパスワードの再設定などを行っておく必要があります。

IMAP/Exchangeはメールの再同期に時間がかかる

IMAPやMicrosoft Exchangeのアカウントの場合、新しいプロファイルを作成すると、サーバー上にある全てのメールや予定表を、PCに改めてダウンロード(同期)し直します。

メールボックスの容量が大きい場合、この同期作業に数十分から数時間かかることがあります。その間、Outlookの動作が少し遅く感じられるかもしれませんが、正常な動作ですので、完了するまで気長にお待ちください。

メールの仕分けルールや署名は再設定が必要な場合がある

メールのデータ(送受信したメールや連絡先、予定表)はデータファイルに残りますが、メールの仕分けルールや署名といった一部の設定は、プロファイル側に保存されていることがあります。

新しいプロファイルに切り替えた後、もし署名が消えていたり、仕分けルールが機能しなくなっていたりした場合は、お手数ですが再度設定し直してください。

関連記事:Outlookで署名を設定する方法
関連記事:Outlookの仕分けルールをエクスポート/インポートする方法

Outlookのプロファイル作成・再作成に関するよくある質問と答え

最後に、Outlookのプロファイル作成・再作成に関するよくある質問と答えをまとめました。

Outlookのプロファイルを再作成するとメールは消えますか?

プロファイルを再作成してもメールそのものは消えません。メール本文はサーバーやデータファイルに保存されているため、再作成はあくまで設定のやり直しでありデータを失う心配はありません。

Outlookのプロファイルとは何のことですか?

Outlookのプロファイルとは、どのアカウントをどのデータファイルに結びつけるかや送受信設定などを保存する仕組みです。メール本体ではなく、Outlookを動かすための「配線図」のようなものと考えるとわかりやすいです。

Outlookのプロファイル再作成はどんなときに必要ですか?

Outlookが起動しない、エラーが頻繁に出る、動作が極端に重いといった不具合があるときにプロファイル再作成は有効です。新しいアカウントを追加するような感覚で環境をリフレッシュできます。

Outlookのプロファイル再作成前に必ず準備することは何ですか?

プロファイルを再作成する前には、現在使用しているデータファイルの場所を確認し、メールアカウントの情報(アドレス、パスワード、サーバー名、ポート番号など)をすべて控えておく必要があります。これらが作業の成否を左右します。

Outlookのプロファイル再作成にはパスワードが必要ですか?

はい、必要です。Outlookはパスワードを画面に表示しないため、忘れている場合は事前に確認や再設定を済ませておくことが重要です。

Outlookのプロファイルはどこから作成できますか?

プロファイルはOutlook本体ではなく、Windowsのコントロールパネルにある「Mail(Microsoft Outlook)」から作成や再作成を行います。Outlookが開けない状態でも実行可能です。

Outlookのプロファイル名は自由に決められますか?

はい、自由に決められます。後で見てわかりやすいように「Outlook_New」や「2025新プロファイル」のように名前を付けておくと管理がしやすくなります。

Outlookのプロファイル再作成後にエラーが出たらどうすればいいですか?

アカウント設定に誤りがある可能性が高いため、入力したサーバー名やポート番号、暗号化設定を再度確認してください。控えた情報やスクリーンショットを参考に見直すと解決につながります。

Outlookのプロファイル再作成後にメールが表示されないのはなぜですか?

IMAPやExchangeでは再同期の仕組みになっており、すぐにはすべてのメールが表示されません。時間を置くことで順次データがダウンロードされ、正常に表示されるようになります。

Outlookのプロファイル再作成で連絡先や予定表は消えますか?

連絡先や予定表はデータファイルやサーバーに保存されているため消えることはありません。

Outlookのプロファイル再作成後に署名やルールは引き継がれますか?

署名や仕分けルールはプロファイルに保存されている場合があるため、新しいプロファイルでは設定し直す必要があります。引き継がれなかった場合は再度登録してください。
関連記事:Outlookで署名を設定する方法
関連記事:Outlookの仕分けルールをエクスポート/インポートする方法

Outlookのプロファイル再作成は安全ですか?

はい、安全です。プロファイル再作成はデータを消去する操作ではなく、設定を整理し直す作業だからです。ただし正しい情報を準備せずに進めると送受信ができなくなるため注意が必要です。

Outlookの古いプロファイルは削除しても大丈夫ですか?

新しいプロファイルで安定して動作することを確認するまでは削除しない方が安全です。万一トラブルが起きても元のプロファイルがあればすぐに戻せるため、最低1週間ほどは残しておくと安心です。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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