【Windows11】メモリ診断ツールの使い方と診断結果の確認方法

【Windows11】メモリ診断ツールの使い方と診断結果の確認方法

こんな人にオススメの記事です

  • パソコンの動作が突然急激に遅くなったと感じる人
  • パソコンが頻繁に処理落ちするようになったと感じる人
  • メモリー不足と頻繁に表示されるようになった人
  • メモリ診断ツールの使い方を知りたい人
  • メモリ診断ツールでの診断結果の確認方法を知りたい人

Windows11のメモリ診断は以下の手順で行うことができます。

  1. [Windowsボタン]→[すべてのアプリ]をクリック
  2. [Windowsツール]→[メモリ診断]をクリック
  3. [今すぐ再起動]をクリックし、再起動後にメモリ診断が実行

ここでは、パソコンが不調な時に試してほしい、メモリ診断ツールの使用方法と、診断結果を確認する方法を実際の画面ももちいながらわかりやすく解説していきます。

目次

Windows11のメモリ診断ツールを起動する方法

ここからは、Windowsに標準で搭載されているメモリ診断ツールの使い方を解説していきます。

パソコンメーカーによっては独自のメモリ診断ツールがインストールされている場合がありますが、この記事ではパソコンメーカーにかかわらず、Windowsに標準で搭載されているメモリ診断ツールの使い方を解説していきます。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法

まずはコントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法です。

最も手順が多い方法ですが、マウス操作だけでメモリ診断ツールを起動することができます。

STEP
Windowsキーを押して右上にある[すべてのアプリ]をクリック

タスクバーにある[Windowsボタン]をクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。

[Windowsボタン]をクリックすると上に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの一番右上にある[すべてのアプリ]をクリックしてください。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
[Windowsツール]をクリック

すべてのアプリの中から[Windowsツール]を探してクリックしてください。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
[Windowsメモリ診断]をクリック

[Windowsツール]をクリックすると、「コントロール パネル > システムとセキュリティ > Windows ツール」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[Windowsメモリ診断]をクリックしてください。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリック

[Windowsメモリ診断]をクリックすると、「コンピューターにメモリの問題があるか確認します」と大きく書かれたウィンドウが立ち上がります。

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックしてください。

今すぐの再起動は都合が悪い場合は、その下の[次回コンピューター起動時に問題の有無を確認する]をクリックしてください。
次回起動時に自動的にメモリ診断が始まります。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
メモリ診断ツールが起動したことを確認する

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックすると、パソコンが再起動し、再起動後に以下のようなメモリ診断ツールが始まります。

メモリの容量にもよりますが、終わるまで5分程度です。

コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法
コントロールパネルからメモリ診断ツールを起動する方法

ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法

次にファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法です。

最も簡単に手早くメモリ診断ツールを起動することができます。普段からファイル名を指定して実行ウィンドウを使っていない人には使い慣れない手順かもしれません。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

STEP
Windows+Rを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げる

キーボードのWindowsRを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げてください。

ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法
ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウの中にmdsched.exeを入力し、右下にある[OK]をクリック

ファイル名を指定して実行ウィンドウの中にmdsched.exeを入力し、右下にある[OK]をクリックしてください。

STEP
[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリック

[OK]をクリックすると、「コンピューターにメモリの問題があるか確認します」と大きく書かれたウィンドウが立ち上がります。

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックしてください。

今すぐの再起動は都合が悪い場合は、その下の[次回コンピューター起動時に問題の有無を確認する]をクリックしてください。
次回起動時に自動的にメモリ診断が始まります。

ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法
ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
メモリ診断ツールが起動したことを確認する

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックすると、パソコンが再起動し、再起動後に以下のようなメモリ診断ツールが始まります。

メモリの容量にもよりますが、終わるまで5分程度です。

ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法
ファイル名を指定して実行ウィンドウからメモリ診断ツールを起動する方法

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法

最後にコマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法です。

あまり活躍する出番がないかも知れませんが、コントロールパネルやファイル名を指定して実行ウィンドウを開こうとするとパソコンがフリーズしてしまうに試してみてください。

STEP
Windows+Rを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げる

キーボードのWindowsRを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げてください。

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウの中にcmdと入力し、右下にある[OK]をクリック

ファイル名を指定して実行ウィンドウの中にcmdと入力し、右下にある[OK]をクリックしてください。

管理者としてコマンドプロンプトを起動させる必要はありません。

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
mdschedと入力してEnterを押す

[OK]をクリックすると黒い画面に白い文字が書かれているコマンドプロンプトが立ち上がります。

その中にmdschedと入力してEnterを押してください。

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリック

Enterを押すと、「コンピューターにメモリの問題があるか確認します」と大きく書かれたウィンドウが立ち上がります。

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックしてください。

今すぐの再起動は都合が悪い場合は、その下の[次回コンピューター起動時に問題の有無を確認する]をクリックしてください。
次回起動時に自動的にメモリ診断が始まります。

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
STEP
メモリ診断ツールが起動したことを確認する

[今すぐ再起動して問題の有無を確認する(推奨)]をクリックすると、パソコンが再起動し、再起動後に以下のようなメモリ診断ツールが始まります。

メモリの容量にもよりますが、終わるまで5分程度です。

コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法
コマンドプロンプトからメモリ診断ツールを起動する方法

メモリ診断ツールのオプション機能

Windowsのメモリ診断ツールには、どの程度精密にメモリ診断を実施するかを選択できるオプションメニューがあります。

メモリ診断中にキーボードのF10を押すと、以下のようなメモリ診断のオプション画面に切り替わります。

この画面では、どの程度精密にメモリ診断を実施するかを選択することができます。

キーボードのTabキーを使い、以下の中からメモリ診断の精度を選択してください。

  • Basic(最低限)
  • Standard(標準)
  • Extended(拡張)

Basicが最も簡易なメモリ診断で、Extendedは最も精密なメモリ診断です。

変更せずに前の画面に戻るにはESCキーを使います。
選択後、変更するにはF10キーを押します。

メモリ診断のオペレーション機能
メモリ診断のオペレーション機能

Basicを選ぶと診断終了までの時間が短くなりますが、診断内容も浅くなるため初期設定のStandard(標準)が良いと思います。

メモリ診断が終わると、通常通りWindowsが起動します。

イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法

メモリ診断の結果が見当たらない場合や、誤って診断結果の書かれたウィンドウを閉じてしまって、診断結果を見ることが出来なくなった場合は、イベントビューアーから再度診断結果を見ることができます。

ここからはメモリ診断の結果を確認する方法を詳しく解説していきます。

STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウからイベントビューアーを開く

キーボードのWindowsキー+Rキーを押すと「ファイル名を指定して実行」と書かれた小さなウィンドウが開きます。

その中にeventvwrと入力してEnterを押してください。

イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法
イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法
STEP
イベントビューアー左側のメニューにある[Windowsログ]→[システム]をクリック

Enterを押すと、イベントビューアーと書かれたウィンドウが立ち上がります。

左側のツリーメニューにある[Windowsログ]をクリックしてください。

その後、右の枠に表示される[システム]をクリックしてください。

イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法
イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法
STEP
メモリ診断の結果を確認する

上記画像の緑色の枠をキーボードの矢印を押して下がっていくと、ソース(S)と書かれたぶぶんに「MemoryDiagnostics-Results」と表示されたログがあります。

イベントビューアーには多数のログが記録されているため、少し探すのに苦労するかもしれません。
メモリ診断が終わって再起動した時の時間を中心にログを確認してみてください。

そのログの中にメモリ診断の結果が表示されます。

※ここでは「Windowsメモリ診断によりコンピューターのメモリがテストされましたが、エラーは検出されませんでした」と表示されています。

イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法
イベントビューアーからメモリ診断の結果を確認する方法

よくある質問

PowerShell(コマンド)でメモリ診断を行うことはできますか

mdschedで実行できます。(コマンドプロンプトと同じ)

定期的にメモリ診断を行った方が良いですか

定期的に実施する必要はないと思います。
パソコンに異常を感じたら診断してみてください。

パソコンのメモリー情報が見たいです

PowerShellでGet-WmiObject Win32_PhysicalMemoryを実行してください。
メモリの詳細情報が見れます。

メモリ診断にどれくらい時間がかかりますか

16Gのメモリを通常診断(Standardで診断)した場合は10分程度かかります。メモリの容量と診断内容(Basicが最も簡易なメモリ診断で、次はStandard、Extendedは最も精密なメモリ診断です。)によって異なります。

メモリが不調の場合どんな症状がおきますか

メモリが不調な場合、「動作が遅くなる」「フリーズの頻度が増える」「メモリ不足です。というメッセージが表示される」「PCが突然再起動する」などの症状が出ます。

メモリ診断で異常があると表示されました。どうしたら良いですか。

念のためにもう一度メモリ診断をしてみてください。
それでもエラーが表示されるようであればメモリを買い替えてください。またはメーカーの修理に出しましょう。

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 22H2
64 ビット オペレーティング システム
Microsoft 365

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