【Chrome】拡張機能(アドオン)を無効化・停止する方法

この記事では、Google Chromeの拡張機能(アドオン)を無効化・停止する方法を解説します。

拡張機能を無効化することで、Chromeが重い・遅い場合の動作改善や、拡張機能が原因で起きているエラーやトラブルの確認ができます。無効化した拡張機能は完全に削除されるわけではなく、設定やデータはそのまま保持されるため、いつでも簡単に再度有効化できます。

無効化の手順は、Chromeの「パズルピースアイコン」から「拡張機能を管理」を開き、対象の拡張機能のスイッチをオフにするだけです。所要時間は約1分で完了します。

また、拡張機能を無効化できない場合の対処法(管理ポリシーによる制限、マルウェアの影響、同期設定の問題など)についても詳しく解説します。

Google Chromeから拡張機能を完全に削除したい場合は「【Chrome】拡張機能(アドオン)を削除する方法 5選」をご覧ください。

目次

Chrome拡張機能を無効化する方法

無効化した拡張機能は完全に削除されるわけではなく、設定やデータはそのまま保持されます。必要になればいつでも簡単に再度有効化できるため、トラブルシューティングにも最適です。

  1. Chrome右上の「パズルピースのアイコン」→「拡張機能を管理」をクリック
    (またはアドレスバーに chrome://extensions/を入力して管理画面を開く)
  2. 無効にしたい拡張機能の青いスイッチ(トグル)をクリックしてオフにする
  3. スイッチの色が青からグレーに変われば、無効化は完了

それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
Chrome右上の「パズルピースのアイコン」をクリック

Chrome右上の「パズルピースのアイコン」をクリックします。

Chromeブラウザの右上にあるパズルピース型の「拡張機能アイコン」をクリックしている様子
アドレスバーの右隣にある「パズルピースのアイコン」が拡張機能の入り口です。
STEP
「拡張機能を管理」をクリック

「パズルピースのアイコン」をクリックすると拡張機能の画面が開きます。

最下部の「拡張機能を管理」をクリックしてください。

拡張機能のドロップダウンメニュー最下部にある「拡張機能を管理」ボタン
メニューの一番下にある「拡張機能を管理」を選択すると、設定画面が開きます。
STEP
無効化したい拡張機能の青いスイッチ(トグル)をクリックしてオフにする

「拡張機能を管理」をクリックすると、Chromeにインストールされているすべての拡張機能が表示されます。

無効化したい拡張機能の青いスイッチ(トグル)をクリックしてオフにします。

拡張機能一覧画面で、有効になっている拡張機能の青いスイッチ(トグルボタン)をクリックする操作
拡張機能の右下にある青いスイッチをクリックします。
STEP
拡張機能が無効になったこと確認

青いスイッチ(トグル)をクリックすると、ボタンが左側に移動し色もグレーに変わります。これで該当の拡張機能は無効化されました。

再び有効化したい場合は、もう一度スイッチをクリックします。

念のため、Chromeを再起動し拡張機能が無効化されているか確認します。再度、有効に変わっている、もしくは無効化できない場合は「Chrome拡張機能が無効化できない場合の対処法」をご確認ください。

Chrome拡張機能のスイッチが左側に移動し、色がグレー(無効状態)に変化した画面
スイッチが「グレー」になれば無効化成功です(削除はされず、停止しているだけの状態です)。

Chrome拡張機能が無効化できない場合の対処法

拡張機能のスイッチ(トグル)がグレーアウトして無効化できない場合や、無効化しても拡張機能が動作し続ける場合などChromeの拡張機能を無効化できない場合は、以下の対処法を試してください。

管理ポリシーによる制限を確認する

管理ポリシーによる制限の場合、Chromeの拡張機能を無効化できないのは不具合ではなく「正常」な状態です。

企業や学校などの管理者がセキュリティや業務で必要なため「強制インストール」や「強制有効化」を設定している場合があります。ユーザー側で無効にしても、Chromeの再起動や同期のタイミングで強制的にONに戻されます。

拡張機能の管理ページに「組織によって管理されています」というメッセージや、ビルのアイコンが表示されている場合は、制限されている可能性が高いです。ユーザー側では変更できないため、諦めるか、管理者へ相談しましょう。

マルウェアスキャンを実行する

Chromeの拡張機能が勝手にインストールされたり、無効化できない場合、マルウェアやアドウェア(悪意のあるプログラムやソフトウェア)が原因の可能性があります。

Windowsの標準機能である「Windows セキュリティ」などを使用して、マルウェアスキャンを実行し、システム全体のチェックをしてください。

  1. Windowsキーを押し、歯車の「設定」をクリック
    (キーボードのWindowsキー+Iキーでも、Windowsの設定画面が開けます)
  2. 左側の「プライバシーとセキュリティ」をクリック
  3. 「Windowsセキュリティ」をクリック
  4. 「スキャンのオプション」をクリック
  5. 「クイックスキャン」もしくは「フルスキャン」を実行

フルスキャンの場合、ハードディスク内のすべてのファイルを実行中のプログラムをチェックするため、1時間以上かかることがあります。

マルウェアスキャンの方法は「Windowsの標準機能を使ってウイルスに感染してるか調べる方法 Windows11」をご覧ください。

Chromeの拡張機能の同期を無効(オフ)にする

同じGoogleアカウントで複数の端末(PCやスマホなど)からChromeを使用している場合、拡張機能の設定が同期によって自動的に共有されます。このため、あるPCで拡張機能を無効化しても、別の端末で有効になっている場合は同期のタイミングで設定が上書きされ、再び有効化されてしまうことがあります。

この場合、Chrome拡張機能の同期を無効にする必要があります。同期を無効にすることで、各端末で独立して拡張機能を管理できるようになります。

Chromeの「同期」自体をオフにすると、拡張機能だけでなくブックマーク、履歴、パスワードもすべて同期されなくなり、Googleアカウントからも自動でログアウトされます。ここでは「拡張機能のみ」同期をオフにする方法を解説します。

  1. Chromeを起動し、右上の「︙」→「設定」をクリック
    (またはアドレスバーに chrome://settings/peopleを入力して設定画面を開く)
  2. アカウントの下にある「同期とGoogleサービス」をクリック
  3. 「同期する内容の管理」をクリック
  4. 「同期をカスタマイズする」をクリック
  5. 「拡張機能」のスイッチ(トグル)をオフにする

それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
Chrome右上の「︙(縦の三点リーダー)」→「設定」をクリック

Chrome右上の「︙(縦の三点リーダー)」をクリックし、メニューから「設定」を選択してください。

「︙」(縦の三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Chromeブラウザ右上の「︙(メニューアイコン)」を開き、「設定」を選択している画面
画面右上の「︙」をクリックし、リストの中から「設定」を選んでください。
STEP
アカウントの下にある「同期とGoogleサービス」をクリック

「設定」をクリックするとChromeの設定画面に移動します。

「同期とGoogleサービス」をクリックしてください。

アカウント右側にある「オフにする」をクリックすると、拡張機能だけでなく、ブックマーク、履歴、パスワードも同期されなくなります。Googleアカウントからも自動でログアウトされるので押し間違えないように注意してください。

Chrome設定画面の「Googleと自分」セクションにある「同期とGoogleサービス」の項目
アカウント名のすぐ下にある「同期とGoogleサービス」をクリックします。
STEP
「同期する内容の管理」をクリック

「同期とGoogleサービス」をクリックすると「同期とGoogleサービス」の画面が表示されます。

一番上の「同期する内容の管理」をクリックします。

同期設定画面の一番上にある「同期する内容の管理」メニュー
「同期する内容の管理」から、同期するデータを個別に選べます。
STEP
「同期をカスタマイズする」をクリック

「同期する内容の管理」をクリックすると「同期する内容の管理」画面が表示されます。

この画面には、Chromeのアドレスバーにchrome://settings/syncSetup/advancedと入力してEnterでも直接アクセスできます。

「同期をカスタマイズする」をクリックすると各項目のスイッチが操作可能になります。

「すべてを同期する」ではなく「同期をカスタマイズする」のラジオボタンを選択した画面
「すべてを同期する」のままだと個別に設定できないため、「同期をカスタマイズする」を選びます。
STEP
「拡張機能」のスイッチ(トグル)をオフにする

無効化したい拡張機能の右側にある青いスイッチ(トグル)をクリックしてオフ(灰色)にしてください。

これで拡張機能の同期がオフになりました。この状態で再度「Chrome拡張機能を無効化する方法」を試してください。今度は無効化した状態が維持されれば、拡張機能の同期が原因でした。

再度、拡張機能の同期を有効にしたい場合は、もう一度スイッチ(トグル)をクリックしてオン(青色)にします。

データ同期の項目一覧にある「拡張機能」のスイッチをオフ(グレー)に切り替えた状態
「拡張機能」のスイッチだけをオフ(グレー)にします。これで他の端末の設定が勝手に反映されなくなります。

Chromeを初期化する

Chromeを初期化すると、拡張機能はすべて無効化されます。ただし、同期が有効な状態では再び有効化される可能性があるため、事前に同期をオフにしておくことをおすすめします。

Chromeの設定を初期化するには以下の手順で行ってください。

  1. Chromeを起動し、右上の「︙(縦の三点リーダ)」→「設定」をクリック
  2. 左側のメニューにある「設定のリセット」をクリック
  3. 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
  4. 「設定のリセット」をクリック

Chromeの設定をリセット(初期化)の詳しい方法は「Chrome初期化ガイド:設定リセットでブラウザを快適にする方法」をご覧ください。

該当の拡張機能を削除する

上記の方法を試しても無効化できない、またはその拡張機能が問題の原因であるのが確定している場合は、最終手段として拡張機能を完全に削除しましょう。

  1. 拡張機能のアイコンをクリック
  2. 該当の拡張機能の右横の「︙(縦の三点リーダ)」をクリック
  3. 「Chromeから削除」をクリック
  4. 確認画面が表示されるため「削除」をクリック

Chromeから拡張機能を完全に削除したい場合は「【Chrome】拡張機能(アドオン)を削除する方法 5選」をご覧ください。

Chrome拡張機能を無効化する方法に関するよくある質問と答え

最後に、Chromeの拡張機能無効化に関するよくある質問と答えをまとめました。

Chromeの拡張機能を無効化する方法は?

Chromeの右上にある「︙」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」をクリックし、無効にしたい拡張機能のトグル(スイッチ)をオフにしてください。アドレスバーにchrome://extensions/を入力しても拡張機能管理画面を開けます。

Chromeで無効化した拡張機能を再度有効化する方法は?

拡張機能管理画面(chrome://extensions/)を開き、有効化したい拡張機能のトグル(スイッチ)を再度、オンにします。設定やデータはそのまま残っているため、すぐに元の状態で使用できます。

Chromeの拡張機能の無効化と削除の違いは?

無効化(オフ)は一時的に拡張機能を停止する方法で、設定やデータはそのまま残ります。一方、削除すると完全に取り除かれるため、再利用するには再インストールが必要です。トラブルシューティングではまず無効化を試すことをおすすめします。
詳しくは「【Chrome】拡張機能(アドオン)を削除する方法 5選」をご覧ください。

Chromeですべての拡張機能を一括で無効化する方法は?

Chromeには一括無効化ボタンはありませんが、シークレットモード(Ctrl+Shift+N)または、右上の「︙」→「新しいシークレットウィンドウ」を使うことで、実質的にすべての拡張機能が無効化された状態でChromeを使用できます。

Chromeのシークレットウィンドウでも拡張機能が動作しているのはなぜ?

その拡張機能の設定で「シークレットモードでの実行を許可する」がオンになっている可能性があります。拡張機能管理画面(chrome://extensions/)から該当の拡張機能の「詳細」を開き、「シークレットモードでの実行を許可する」をオフにしてください。

Chromeで無効化した拡張機能が勝手に有効になる場合は?

同じGoogleアカウントで複数の端末からChromeを使用しており、同期が有効になっている場合、他のPCで有効になっている拡張機能が同期によって上書きされてしまう可能性があります。「Chromeの同期を無効(オフ)にする」を参考に、Chromeの同期設定から「拡張機能」の同期をオフにしてください。

Chromeで拡張機能を無効化するとどうなる?

その拡張機能の機能が一時的に使えなくなります。例えば、広告ブロッカーを無効化すると広告が表示されるようになり、パスワード管理ツールを無効化すると自動入力が使えなくなります。ただし、設定やデータは保持されます。

Chromeで特定のサイトだけ拡張機能を無効化できる?

Chromeの標準機能では特定のサイトだけ拡張機能を無効化することはできません。拡張機能の詳細設定で「このサイトでのみ実行」「特定のサイトでは実行しない」などの機能を使用してください。

Chromeで拡張機能を一時的に無効化と完全に削除の使い分けは?

トラブルシューティングや動作確認で一時的にオフにしたい場合は無効化、今後まったく使わない拡張機能を整理したい場合は削除を選んでください。無効化なら設定が残るため、必要になったらすぐに元に戻せます。

スマホ版でも拡張機能は無効化できますか?

Android版やiOS版のChromeは基本的に拡張機能に対応していません。例外として、Chromebookでは利用可能です。

PCが重くなるのは拡張機能が原因ですか?

拡張機能の数が多いとメモリ負荷が増えて動作が重くなることがあります。不要なものは無効化・削除しましょう。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Chrome:バージョン 143.0.7499.41(Official Build) (64 ビット)
  • 最終検証日:2025年12月13日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

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