【Windows11】「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」を非表示にする方法|ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を無効にする

【Windows11】「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」を非表示にする方法|ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を無効にする

「Windows11でアプリをインストールしようとしたら、毎回『このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?』って表示されて煩わしい…」「いちいち確認されるのが面倒!」「この警告、消せないの?」

もしかしたら、あなたも今、そう思ってこのページにたどり着いたのではないでしょうか?

この警告は、Windowsのセキュリティ機能である「ユーザーアカウント制御 (UAC)」によって表示されるものです。
大切なPCをマルウェアなどの脅威から守るための機能ですが、頻繁に表示されると、確かに煩わしく感じることもありますよね。

この記事では、Windows11で「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というユーザーアカウント制御(UAC)からの通知を表示しないようにする、2つの方法を解説します。

  1. 設定画面からユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする (推奨 & 簡単3ステップ)
  2. PowerShellコマンドでユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする (上級者向け)

ただし、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを下げたり、無効にしたりすると、セキュリティリスクが高まる可能性があることを、事前に理解しておく必要があります。
この記事では、ユーザーアカウント制御(UAC)の役割と安全性についても、詳しく解説しますので、ご安心ください。

「ユーザーアカウント制御(UAC)って何?」「設定を変更しても大丈夫?」といった疑問にも、Q&A形式で分かりやすくお答えします。

この記事を読めば、ユーザーアカウント制御(UAC)の警告に煩わされることなく、快適にWindows11を使えるようになるでしょう。

ただし、設定変更は自己責任でお願いします。

目次

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」を非表示にする前に知っておきたいこと - ユーザーアカウント制御(UAC)の通知の重要性

Windows11で、新しいアプリをインストールしたり、システム設定を変更したりしようとすると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージが表示されることがあります。

このメッセージは、ユーザーアカウント制御(UAC:User Account Control)というWindowsのセキュリティ機能によって表示されるものです。

このUACの通知は、一見すると煩わしく感じるかもしれませんが、実はあなたのパソコンをマルウェアやウイルスなどの脅威から守る、非常に重要な役割を担っています。

ユーザーアカウント制御(UAC)とは?

ユーザーアカウント制御(UAC)は、悪意のあるソフトウェアや、ユーザーが意図しない操作によって、システムに重要な変更が加えられるのを防ぐための機能です。
管理者権限が必要な操作(アプリのインストール、システム設定の変更など)を実行しようとすると、ユーザーアカウント制御(UAC)がユーザーに確認を求め、許可を得てから実行を許可します。

例えるなら、ユーザーアカウント制御(UAC)は「用心深い門番」のようなものです。

家の玄関に鍵をかけるように、パソコンにもユーザーアカウント制御(UAC)という「鍵」をかけることで、不正な侵入者(マルウェアなど)が勝手にシステムを変更するのを防ぎます。

なぜユーザーアカウント制御(UAC)の通知が表示されるのか?

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知は、以下のような場合に表示されます。

  • 新しいアプリをインストールする時
  • アプリを管理者権限で実行する時
  • システム設定を変更する時
  • Windowsの重要なファイルを変更する時

これらの操作は、システムに大きな影響を与える可能性があるため、ユーザーアカウント制御(UAC)がユーザーに「本当に実行して良いですか?」と確認を求めているのです。

画面が暗転するのはなぜ?

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知が表示される際、画面全体が一時的に暗くなることがあります。
これは、Secure Desktopと呼ばれる特別なデスクトップに切り替わるためです。
Secure Desktopは、他のアプリやプロセスから干渉を受けない、安全な環境です。
これにより、マルウェアなどがユーザーアカウント制御(UAC)の通知画面を偽装したり、ユーザーの入力を傍受したりすることを防ぎます。

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にするとどうなる?

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする(通知レベルを下げる、またはユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする)と、

  • メリット
    • 毎回表示される確認メッセージがなくなるため、操作がスムーズになる。
  • デメリット
    • マルウェアなどが勝手にシステムを変更するのを防ぐことができなくなる。
    • セキュリティリスクが大幅に高まる。

つまり、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にすることは、家の鍵を開けっ放しにするようなもので、非常に危険です。

ユーザーアカウント制御(UAC)の設定変更は慎重に!

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知が煩わしいからといって、安易に通知レベルを下げたり無効にしたりすることはおすすめできません。

ユーザーアカウント制御(UAC)の設定を変更する場合は、そのリスクを十分に理解した上で、自己責任で行ってください。

以下では、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知設定を変更する方法を具体的に解説しますが、まずはユーザーアカウント制御(UAC)の重要性を理解し、本当に設定変更が必要かどうかを慎重に検討してください。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」通知を非表示にする方法

「毎回表示されるユーザーアカウント制御(UAC)の通知、正直、煩わしい…」「設定を変更するたびに確認されるのは面倒!」

そう感じている方もいらっしゃるかもしれません。
特に、Windowsの操作に慣れている方や、特定のアプリを頻繁に管理者権限で実行する方にとっては、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知は、作業効率を下げる要因になることもありますよね。

しかし、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」を非表示にする前に知っておきたいこと - ユーザーアカウント制御(UAC)の通知の重要性で解説したように、ユーザーアカウント制御(UAC)はWindowsのセキュリティを保つために、非常に重要な役割を果たしています。
安易に通知をオフにしてしまうと、マルウェア感染などのリスクが高まる可能性があることを、まずはご理解ください。

ここからは、Windows11でユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする(通知レベルを変更する)ための、具体的な方法を2つ紹介します。

  1. 設定画面からユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを変更する (推奨 & 簡単4ステップ)
  2. PowerShellコマンドでユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを変更する (上級者向け)

ご自身のスキルレベルや状況に合わせて、適切な方法を選択してください。ただし、繰り返しになりますが、ユーザーアカウント制御(UAC)の設定変更は、セキュリティリスクを伴うことを十分に理解した上で行ってください。

設定画面からユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする方法|簡単4ステップ

Windows11のユーザーアカウント制御(UAC)通知レベルは、設定画面から以下の手順で簡単に変更できます。

  1. Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開く
  2. UserAccountControlSettings.exeと入力してEnterキーを押す
  3. スライダー(つまみ)を一番下(「通知しない」)までドラッグし、「OK」ボタンをクリック
  4. 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」の確認画面で「はい」をクリックする

ここでは、最も安全で推奨される方法である、設定画面を使った手順を4つのステップで解説します。

PowerShellコマンドを使う方法に比べて、設定画面からの変更は、

  • 初心者でも分かりやすい: 視覚的にわかりやすく、直感的に操作できます。
  • 安全性が高い: 間違ったコマンドを入力するリスクがありません。
  • 設定変更が容易: いつでも設定を元に戻すことができます。

「ユーザーアカウント制御(UAC)の通知が煩わしいけれど、セキュリティも気になる…」という方は、まずこの方法を試してみてください。

STEP
「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、UserAccountControlSettings.exeを入力してEnterキーを押す

Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

「名前(O):」欄にUserAccountControlSettings.exe と入力し、Enterキーを押してください。

「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

補足

Windowsキー: キーボードの左下にある、Windowsのロゴが描かれたキーです。CtrlキーとAltキーの間にあることが多いです。
ファイル名を指定して実行: Windowsのコマンド(命令)を直接入力して実行できる機能です。特定のプログラムを起動したり、設定画面を開いたりする際に便利です。

STEP
スライダー(つまみ)を一番下(「通知しない」)までドラッグし、「OK」ボタンをクリック

Enterキーを押すと、「ユーザーアカウント制御設定」ウィンドウが表示されます。
※「コンピューターに対する変更の通知を受け取るタイミングの選択」というタイトルの画面です。

画面左側にあるスライダー(つまみ)を一番下(「通知しない」)までドラッグし、「OK」ボタンをクリックします。

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを一番下に設定すると、セキュリティリスクが高まります。設定変更は自己責任で行ってください。

補足

スライダー: マウスでつまみを左右に動かして、設定値を調整するパーツのことです。
ドラッグ: マウスのボタンを押したまま、マウスを移動させる操作のことです。

STEP
ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面で「はい」をクリック

「OK」ボタンをクリックすると、ユーザーアカウント制御(UAC)の確認画面が表示される場合があります。表示された場合は、「はい」をクリックしてください。

「はい」をクリックしてください。

これで、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルが「通知しない」に設定され、今後は非表示になります。

PowerShellコマンドを使ってユーザーアカウント制御(UAC)の通知を非表示にする方法

【注意】この方法は、PowerShellの操作に慣れている上級者向けのものです。コマンドを誤って入力すると、システムに問題が発生する可能性があります。設定変更は自己責任で行い、初心者の方は「設定画面からユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを変更する方法」を推奨します。

管理者権限で PowerShellを起動し、以下のコマンドを実行することで、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを変更できます。

reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System /v EnableLUA /t REG_DWORD /d 0 /f

コマンドの解説:

  • reg add: レジストリに値を追加するコマンドです。
  • HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System: レジストリのキーを指定しています。UACの設定は、このキーに保存されています。
  • /v EnableLUA: EnableLUA という値の名前を指定しています。この値がUACの有効/無効を制御します。
  • /t REG_DWORD: 値のデータ型を指定しています。REG_DWORD は、32ビットの整数値を意味します。
  • /d 0: 値のデータを指定しています。0 はUACを無効(通知レベルを最低)にすることを意味します。
  • /f: 確認メッセージを表示せずに、強制的にレジストリ値を上書きします。

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを元に戻す(デフォルトのレベルに戻す)場合は、以下のコマンドを実行します。

reg add HKLM\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System /v EnableLUA /t REG_DWORD /d 1 /f

/d 1 の部分が、UACを有効(デフォルトの通知レベル)に戻す設定です。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」通知を非表示にする方法に関するよくある質問と答え

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」通知を非表示にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」というメッセージは何ですか?なぜ毎回表示されるのですか?消しても大丈夫ですか?

このメッセージは、Windowsのセキュリティ機能である「ユーザーアカウント制御 (UAC)」によって表示される警告です。
不正なプログラムが勝手にパソコンの設定を変更したり、ファイルを削除したりするのを防ぐ役割があります。
ユーザーアカウント制御 (UAC)はパソコンを保護する重要な機能ですので、基本的には、このメッセージを無効にせず、表示された場合は内容をよく確認し、信頼できるアプリの場合のみ「はい」を選択して操作を続行することをおすすめします。

ユーザーアカウント制御(UAC)とは何ですか?無効にすると、どのようなリスクがありますか?

ユーザーアカウント制御(UAC)は、Windowsパソコンを不正な操作やマルウェアから守るためのセキュリティ機能です。
ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にする(通知レベルを最低にする)と、悪意のあるプログラムが管理者権限を不正に取得し、システムに損害を与える可能性が高まります。
ユーザーアカウント制御(UAC)の設定変更は、セキュリティリスクを十分に理解した上で行ってください。

Windows11でユーザーアカウント制御(UAC)の通知を完全に非表示にする方法は?(非推奨)

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を完全に無効にすることは、セキュリティ上、推奨できません。
どうしても必要な場合は、自己責任で行ってください。
設定画面からユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを一番下(「通知しない」)に設定することで、ユーザーアカウント制御(UAC)の確認メッセージをほとんど表示しないようにできます。
ただし、管理者権限が必要な操作を行う際には、ユーザーアカウント制御(UAC)とは別の確認メッセージが表示される場合があります。

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを最低にしたのに、「このアプリが…」というメッセージが表示されるのはなぜですか?

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを「通知しない」に設定しても、完全にすべての確認メッセージが消えるわけではありません。
管理者権限が必要な操作を行う場合など、ユーザーアカウント制御(UAC)とは別の仕組みで確認メッセージが表示されることがあります。

ユーザーアカウント制御(UAC)の設定を変更してから、パソコンの動作がおかしくなりました。

ユーザーアカウント制御(UAC)の設定変更が原因で、パソコンの動作に問題が発生することは、通常はありません。
しかし、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知レベルを下げたことで、気づかないうちにマルウェアに感染してしまった可能性も考えられます。
まずは、Windowsセキュリティでパソコン全体をスキャンしてください。
また、ユーザーアカウント制御(UAC)の設定を推奨レベルに戻すことをおすすめします。

間違えてユーザーアカウント制御(UAC)の通知で「いいえ」を選択してしまいました。どうすれば良いですか?

ユーザーアカウント制御(UAC)の通知で「いいえ」を選択した場合、その操作は実行されません。
もう一度、同じ操作を実行し、今度は「はい」を選択して許可してください。

セキュリティソフトを入れているので、ユーザーアカウント制御(UAC)は無効にしても大丈夫ですか?

いいえ、セキュリティソフトを導入していても、ユーザーアカウント制御(UAC)の通知を無効にすることは推奨できません。
セキュリティソフトは、マルウェアの侵入や攻撃を完全に防げるわけではありません。
ユーザーアカウント制御(UAC)とセキュリティソフトは、それぞれ異なる役割でパソコンを保護しているため、両方を有効にしておくことが重要です。

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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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