【Excel】改行の置換がCtrl+Jでできない場合の対処法

Excelで改行を置換する際、Ctrl+Jを「検索する文字列」に入力しても、「置換対象が見つかりません。」と表示されて置換できないことはありませんか？

この記事では、Excelで改行コードの置換がCtrl+Jでできない場合に、考えられる原因とその対処法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

Excelの改行が置換できなくて困っている人は是非ご覧ください。

「検索する文字列」に他の文字が入っていてCtrl+Jが置換できない

Excelで改行を「Ctrl+J」（改行コード）を使って置換しようとしてもできない場合、最も多い原因は「検索する文字列」（Excelの検索・置換ダイアログ上の入力欄）にスペースなど不要な文字が含まれていることです。

Excelの置換機能は入力した文字列と完全一致する箇所だけを対象とするため、スペースなどが混じっていると別の文字と認識され、改行の置換が正しく行われません。

この場合は「検索する文字列」でCtrl+Aを押してすべての文字を選択し、Deleteキーで削除したうえで、改めて「Ctrl+J」を入力して置換を試してください。

実は改行されていないから置換できない

Excelで改行を「Ctrl+J」（改行コード）で置換できない原因としてもう一つ多いのが、実際には改行されていないのに改行されているように見えるケースです。

これはExcelの「折り返して全体を表示する」（セル内の文字数が多いときに自動的に改行表示する機能）が有効になっている場合に起こりがちで、実際には改行コードが存在しないため「Ctrl+J」（改行コード）を使った置換が正しく機能しません。

この場合は、「折り返して全体を表示する」アイコンをクリックし、折り返して全体表示する機能を無効にしてみてください。

マクロやアドインで制限されて置換できない

Excelで改行をCtrl+J（改行コード）で置換できない原因として、マクロやアドインによる制限が考えられる場合があります。

非常に稀なケースですが、これらが干渉しているとCtrl+Jを用いた置換が正常に動作しません。

もし心当たりがある場合は、以下の手順でExcelをセーフモードで起動し、マクロやアドインを停止した状態で再度置換を試してみてください。

Ctrlキーを押しながらExcelのショートカットをダブルクリック

Ctrlキーを押しながらExcelのショートカットアイコンをダブルクリックすると、セーフモードで起動するか確認するメッセージが表示されます。
表示されたら「はい」をクリックしてください。

コマンドを使う（Windowsの場合）

Windows＋Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、その画面で以下のコマンドを入力し、「OK」をクリックします。

excel /safe

Excelの不具合でCtrl+Jが置換できない

ここまでの手順を試してもCtrl+J（改行コード）による置換ができない場合は、Excel自体の不具合やパソコンのシステム上の問題が考えられます。

パソコンを再起動する

まずはパソコンを再起動し、その後Excelを開いてCtrl+J（改行コード）による置換が可能かもう一度確認してください。

Excelを修復インストールする

パソコンを再起動してもExcelで改行をCtrl+J（改行コード）で置換できない場合は、以下の手順を参考にExcelを修復インストール（Officeの修復）する必要があります。

Excelで改行の置換がCtrl+Jでできない場合の対処法に関するよくある質問と答え

Excelで改行の置換がCtrl+Jでできない場合の対処法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Excelで使われるCtrl+Jって何のためのショートカットですか？

セル内に挿入された改行コードを検索や置換するときに入力する特殊なキー操作です。
目に見えない改行文字を指定できるので、セル内の改行を正しく検出したり、別の文字に置き換えたりするときに役立ちます。

Ctrl+Jで改行を置換しようとしてもテキストが表示されないのは正常なのでしょうか？

改行コードは画面に何も映らない制御文字なので、検索ウィンドウに入力しても文字が現れないのは正常です。
ただし内部では改行として認識されているため、実際の置換操作にはきちんと使われます。

Alt+EnterやCtrl+Jなど、Excelで扱う改行コードに違いはありますか？

どちらもセル内で行を分ける改行コードですが、Alt+Enterはセルで直接改行を挿入する操作、Ctrl+Jは置換機能で改行を検索・指定するためのショートカットという違いがあります。

Ctrl+Jがうまく機能しない主な要因は何でしょうか？

検索欄に余計なスペースや文字が入っている、実際には改行が入っていない箇所を置換しようとしている、あるいはマクロ・アドインなどが干渉している可能性があります。
Excelやパソコンの不具合も視野に入れる必要がありますが、まずは検索する文字列やセルの設定を確認するのがおすすめです。

セルでは改行されているように見えるのに、Ctrl+Jで置換できないのはなぜですか？

Excelの「折り返して全体を表示する」機能がオンになっていると、実際には改行されていなくてもセル上で文字が折り返されます。
そのため改行コードが存在せず、Ctrl+Jを使って置換しようとしても「置換対象が見つかりません。」と表示されます。

検索ダイアログにスペースや余計な文字が入っていないか確かめる方法を教えてください。

置換ウィンドウの「検索する文字列」をCtrl+Aで全選択し、Deleteキーなどで削除してから改めてCtrl+Jを入力します。
こうすると不要な空白や制御文字が取り除かれて、正しい改行コードだけを検索できる状態になります。

どこに改行コードが入っているのかを直接確認するにはどうしたらいいですか？

セルをクリックすると数式バーに表示されるテキストを確認できます。
もしそこに実際の改行が入っていなければ、セルでは改行されていない証拠です。
あくまで見た目が折り返されているだけなのか、本当に改行が存在しているのかを数式バーで見比べると分かりやすいです。

セル内に本物の改行を入れるにはどうすればいいでしょう？

Alt+Enterを押してセル内に改行を挿入すれば、実際に改行コードが含まれます。
その後、改行を検索・置換で操作したい場合にはCtrl+Jを使うことで正しく検出できます。

マクロやアドインがCtrl+J（改行コード）の置換に影響するのは本当ですか？

特定のマクロやアドインがExcelのキー操作を置き換えていたり、置換機能を上書きしていると、Ctrl+Jが認識されないことがあります。
珍しいケースですが、どうしても置換ができないときには疑う価値があります。

マクロやアドインが原因かどうかを素早くチェックするには？

Excelをセーフモードで起動して同じ操作を試すのが手軽です。
セーフモードではマクロやアドインが無効化されるので、そこでCtrl+Jで改行を置換できれば、外部の拡張機能が邪魔をしていた可能性が高いです。

Excelのセーフモードを使うと、どんな違いがあるのですか？

Excelを拡張するマクロやアドイン、個別のカスタマイズがすべて無効な状態で起動します。
そのため余計な干渉を取り除いた純粋なExcelの機能だけで動作し、Ctrl+Jが置換に有効かどうかをシンプルにチェックできます。

すべての方法を試してもCtrl+J（改行コード）が置換できないとき、最終的にはどうしたらいいですか？

他のパソコンや別バージョンのExcelで同じファイルを開き、Ctrl+Jによる置換を試すと原因の切り分けがしやすくなります。
そこで問題なく置換できるなら現在使用中の環境に深刻な不具合がある可能性が高いため、Officeの再インストールやWindowsの修復セットアップなど、より大がかりな対策を検討する必要があります。

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