【Microsoft Office】不具合を解消！修復インストールの手順と失敗しないためのポイント

Microsoft Officeの「Word」「Excel」「Outlook」などが突然動作しなくなったり、エラーが頻発して困っていませんか？

そんな場合に試してほしいのが「修復インストール」です。
この方法を使えば、ソフトを削除して再インストールする手間をかけずに、不具合を解消できる可能性があります。

この記事では、Microsoft Officeを修復インストール方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説し、失敗しないための注意点も詳しくご紹介します。

「Word」「Excel」「Outlook」など、日常的に使用するOfficeアプリのトラブルをスムーズに解決するヒントが見つかりますので、ぜひ参考にしてください。

修復インストールとは？

「修復インストール」とは、Microsoft Officeの「Word」「Excel」「Outlook」などで発生する不具合を解消するための公式な修復方法です。
Officeアプリケーションを完全に削除して再インストールする必要がなく、既存の設定やデータをそのまま保持しながら、必要な部分のみを再構築して問題を修正します。

具体的には、以下のような状況で効果を発揮します。

• アプリが起動しない：Officeアプリが起動時にエラーを表示する、または全く開かない場合。
• 機能が動作しない：「Word」で保存ができない、「Excel」で数式が正しく計算されないなどの特定機能の不具合。
• 頻繁なクラッシュ：「Outlook」がメール送信時に落ちるなど、作業中にアプリが終了してしまう場合。

この方法は、「Microsoft 365」（旧Office 365）を含む多くのバージョンで利用可能で、比較的短時間で完了するのも特徴です。

この記事では、「Microsoft Office 修復インストール」の手順を初心者にもわかりやすく解説し、失敗を防ぐための注意点も併せてご紹介します。

Microsoft Officeを修復インストールする手順

Microsoft Officeの修復インストールは、Windowsの「設定」アプリから以下の手順で簡単に実行できます。

修復インストールはコントロールパネルからも実行できますが、Windowsではコントロールパネルが段階的に廃止されつつあります。そのため、本記事では推奨される「設定」アプリを使った方法のみを紹介しています。
Microsoft サポート 

1. 設定アプリを開く
   • スタートメニューから「設定」（歯車アイコン）をクリック。
   • 「アプリ」を選択してアプリ管理画面を開きます。
2. Microsoft Officeを探す
   • 「インストールされているアプリ」をクリックし、表示される一覧から「Microsoft Office」を見つけます。
   • 右側にある「…」をクリックし、「変更」ボタンを選択します。
3. 修復オプションを選択する
   • 表示された画面で次のいずれかを選択します：
     • クイック修復：インターネット接続なしで短時間で実行。
     • オンライン修復：インターネットを使用して徹底的に修復（推奨）。
   • 修復方法を選んだら、「修復(R)」をクリックして実行します。
4. 修復プロセスが完了するまで待つ
   • 修復プロセスが開始されます。数分から数十分かかる場合があります。
5. 修復完了後に確認する
   • 修復が終了したら、「Word」「Excel」「Outlook」などのアプリケーションを起動し、不具合が解消されているか確認します。

修復インストール中はワードやエクセルといったOffice製品を使うことはできません。
また、開いているファイルも全て閉じる必要があるので、作業中には実施しないようにしてください。

ここからは、Microsoft Officeを修復インストールする手順を実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP

Windowsの設定アプリを開く

ドのWindowsを押して（タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして）ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

STEP

[アプリ]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsとIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある[アプリ]をクリックしてください。

STEP

[インストールされているアプリ]をクリック

次に右側にある[インストールされているアプリ]をクリックしてください。

STEP

Microsoft Officeを探して[変更]をクリック

[インストールされているアプリ]をクリックすると「アプリ　>　インストールされているアプリ」と書かれたウィンドウに移動します。

右側にあるアプリの一覧から「Microsoft Office」を探してください。

インストールしているOffice製品によって名称が異なります。
Microsoft 365 Apps、Microsoft 365、Microsoft Office Professional Plus、Office Home & Businessなどを探してください。

その右側の[…]（三点リーダ）をクリックしてください。

[…]（三点リーダー）などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

[…]をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[変更]をクリックしてください。

STEP

ユーザーアカウント制御画面で[はい]をクリック

[変更]をクリックすると、ユーザーアカウント制御から「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか？」と尋ねられます。

[はい]をクリックしてください。

ユーザーアカウント制御は画面が反転してしまうため通常スクリーンショットできません。
ユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法はこちらの「Windows11でユーザーアカウント制御画面をスクリーンショットする方法」で詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。

STEP

Officeの修復方法を選択して[修復]をクリック

[はい]をクリックすると、「Officeプログラムをどのように修復しますか？」と尋ねられます。

時間とインターネット環境がある場合は[オンライン修復]、あまり時間がない場合は[クイック修復]を選択してください。
※ここではクイック修復で進めます。

スクロールできます

	クイック修復	オンライン修復
かかる時間	短い（5分程度）	長い（10分-30分程度）
修復方法	破損ファイルを検出して修復	Officeをアンインストールして 最新版を再インストール
ライセンスの認証	不要	必要

STEP

確認画面で再度[修復]をクリックして修復を開始する

[修復(R)]をクリックすると、「クイック修復を開始してもよろしいですか？」と尋ねられます。

修復インストール中はワードやエクセルといったOffice製品を使うことはできません。
また、開いているファイルも全て閉じる必要があるので、作業中には実施しないようにしてください。

準備が出来たら[修復(R)]をクリックしてください。

[修復(R)]をクリックすると修復インストールが始まります。

Officeの修復が終わり、画面が切り替わるまでこのままお待ちください。

STEP

Officeの修復が完了

数分すると「修復が完了しました。」と表示されます。

右下にある[閉じる(C)]をクリックしてウィンドウを閉じてください。

これで修復インストールは終了です。
修復が終了したら、「Word」「Excel」「Outlook」などのアプリケーションを起動し、不具合が解消されたか確認してください。

Microsoft Office修復インストール時の注意点と失敗しないためのポイント

修復インストールを実行する前に、以下の注意点を確認してください。これらを守ることで、修復作業中のトラブルを最小限に抑え、安全に進めることができます。

1. データのバックアップを忘れない

• 修復インストール中にOfficeの設定やデータが消えることは通常ありませんが、念のため重要なWord文書、Excelファイル、Outlookのメールデータをバックアップしておくことをおすすめします。

2. インターネット接続の確認

• オンライン修復を選択する場合、安定したインターネット接続が必要です。
  修復中に接続が途切れるとエラーが発生する可能性があります。

3. アプリケーションをすべて終了する

• 修復を開始する前に、Officeアプリケーション（Word、Excel、Outlookなど）や、関連するサービスがすべて終了していることを確認してください。

4. 時間に余裕を持つ

• 修復にかかる時間は、PCの処理能力やインターネット速度によって大きく変わります。
  短くても数分、オンライン修復の場合は数十分かかることがあります。急ぎの作業がない時間帯に実行しましょう。

5. 再起動を忘れずに

• 修復後にパソコンを再起動すると、変更内容が確実に適用されます。
  修復後は必ずパソコンを再起動してください。

6. 修復オプションの選択を慎重に

• クイック修復とオンライン修復の違いを理解し、状況に応じて適切なオプションを選択してください。
  • 軽微な不具合ならクイック修復を試す。
  • 深刻なエラーがある場合やクイック修復で改善しない場合はオンライン修復を選択する。

よくある質問と答え

修復インストールに関するよくある質問と答えをまとめました。

修復インストールとは？

Microsoft 365やOfficeの不具合を修正するための方法で、再インストールをせずに問題を解消できます。

修復インストールをすると何が直せますか？

起動できない、エラーが表示される、保存ができない、動作が遅いといった問題を修正できます。

修復インストールでファイルは削除されますか？

WordやExcelなどのデータファイルは通常削除されません。ただし、バックアップを取ることを推奨します。

修復インストールを始めるにはどうすればいいですか？

Windowsの「設定」アプリを開き、「アプリ」からMicrosoft 365またはOfficeを選択し、「変更」ボタンをクリックします。

クイック修復とオンライン修復の違いは？

クイック修復は短時間で完了しインターネット不要です。一方、オンライン修復はインターネットを使用し、より徹底的に修正します。

修復インストールにはどれくらい時間がかかりますか？

クイック修復は数分、オンライン修復は10～30分程度です。ただし、パソコンの処理速度やインターネットの速度によって変わります。

修復インストール後にアドインが無効になりますか？

いいえ、通常アドインは有効のままです。ただし、不具合が発生しているアドインは無効化される可能性があります。

修復インストールでアドインは削除されますか？

いいえ、アドインは削除されません。

修復インストールにインターネットは必要ですか？

オンライン修復では必要です。クイック修復はインターネット不要です。

修復インストール後にライセンス認証は必要ですか？

通常、ライセンス情報は保持されており、再認証は不要です。ただし、問題がある場合はMicrosoftアカウントで再認証してください。

修復インストール後に再起動は必要ですか？

再起動は必須ではありませんが、推奨されます。再起動で修正が完全に適用されます。

修復インストールは古いOfficeバージョンでも可能ですか？

はい、Microsoft Office 2013以降のバージョンで対応しています。

修復インストールでOutlookのメールデータはどうなりますか？

データは保持されますが、バックアップを取ることをおすすめします。

修復インストールの途中で中断しても大丈夫ですか？

中断すると修復が正しく完了しないため、再度最初からやり直してください。

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