【Excel】画像をセルに埋め込む方法

【Excel】画像をセルに埋め込む方法

こんな人にオススメの記事です

  • 画像をセルの中に埋め込みたい人
  • セルの中に埋め込まれた画像を元に戻したい人

Excelでセルに画像を埋め込むと、セルの移動やサイズ変更と一緒に画像も動くので、表が崩れにくく便利です。

この記事ではExcelで“新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法”“すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法”の2通りを、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

これらの手順は、Excel 2010、Excel 2013、Excel 2016、Excel 2019、そしてMicrosoft 365などで使用できます。

目次

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法

以下は「新規に画像を挿入してセルに埋め込む」ための手順です。
Excelでセルと画像を連動させることで、表のレイアウトを崩さずに管理できます。

  1. 画像を埋め込みたいセルを選択
  2. 「挿入」タブを開き、「図」→「画像」をクリック
  3. 「セルに配置(I)」をクリックし、画像の挿入元を選択
  4. 画像を選択して「挿入(S)」をクリック

ここからは「新規に画像を挿入してセルに埋め込む」手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
画像を埋め込みたいセルを選択して「挿入」タブをクリック

最初に、画像を埋め込みたいセル(本記事ではA1)を選択してください。
そこに画像が配置されるようになります。

次に、上部リボンの「挿入」タブをクリックして、Excelに画像を取り込む準備を整えてください。

Excelのリボン(メニューバー)が隠れて操作しづらい場合は、「【Excel】リボン(メニューバー)を常に表示する方法」を参考に、リボンを常に表示に設定しておくと便利です。

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step1 画像を埋め込みたいセルを選択して「挿入」タブをクリック
新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step1 画像を埋め込みたいセルを選択して「挿入」タブをクリック
STEP
「図」→「画像」をクリック

続いて、「挿入」タブの中にある「図」をクリックしてください。
表示されるメニューから「画像」をクリックするとで、Excelに挿入したいファイルを指定できるようになります。

Excelウィンドウを縮小していると、リボンの表示領域が狭まり、「挿入」タブ内の「図」が隠れる場合があります。
もし「図」が見当たらないときは、ウィンドウを最大化して再度確認してみてください。

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step2 「図」→「画像」をクリック
新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step2 「図」→「画像」をクリック
STEP
「セルに配置 (I)」をクリックし「画像の挿入元」を選択する

次に、「セルに配置 (I)」をクリックしてください。
すると、「画像の挿入元」を選ぶ画面が表示されるので、「このデバイス」「ストック画像」「オンライン画像」の中から好きな挿入先を選択できます。

本記事では「このデバイス...(D)」を例に解説します。

使用しているパソコンやネットワークドライブから画像を挿入したい場合は、「このデバイス...(D)」を選択してください。

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step3 「セルに配置 (I)」をクリックし「画像の挿入元」を選択する
新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step3 「セルに配置 (I)」をクリックし「画像の挿入元」を選択する
STEP
Excelに挿入したい画像を選択して「挿入(S)」をクリック

「このデバイス...(D)」をクリックすると、「図の挿入」というウィンドウが開きます。

ここでExcelに挿入したい画像を選択し、右下の「挿入(S)」をクリックしてください。

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step4 Excelに挿入したい画像を選択して「挿入(S)」をクリック
新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step4 Excelに挿入したい画像を選択して「挿入(S)」をクリック
STEP
セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する

「挿入(S)」をクリックすると、Step1で選択したセルの中に指定した画像が挿入されます。

セルの高さや幅を広げれば、画像もセルに合わせて拡大されるので、レイアウトが崩れにくい点が魅力です。

新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step5 セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する
新規に画像を挿入してセルに埋め込む方法 Step5 セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する

すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法

以下は「すでにシート上にある画像をセルに埋め込む」ための手順です。
Excelでセルと画像を連動させることで、表のレイアウトを崩さずに管理できます。

  1. セルに埋め込みたい画像を右クリック
  2. 「セルに配置」をクリック

ここからは「すでにシート上にある画像をセルに埋め込む」手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
セルに埋め込みたい画像を右クリックして「セルに配置」をクリック

セルに埋め込みたい画像を右クリックし、メニューから「セルに配置」をクリックしてください。

画像の左上が位置するセル(この例ではF4)が埋め込み先になります。

すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法 Step1 セルに埋め込みたい画像を右クリックして「セルに配置」をクリック
すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法 Step1 セルに埋め込みたい画像を右クリックして「セルに配置」をクリック
STEP
セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する

「セルに配置」をクリックすると、セルの中に指定した画像が挿入されます。

セルの高さや幅を広げれば、画像もセルに合わせて拡大されるので、レイアウトが崩れにくい点が魅力です。

すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法 Step2 セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する
すでにシート上にある画像をセルに埋め込む方法 Step2 セルの中に指定した画像が挿入されたことを確認する

セルの中に埋め込まれている画像を、従来のオブジェクト扱いに戻す(セルの外に出す)方法

セルの中に埋め込まれた画像を外に出すには、画像が埋め込まれているセルをクリックし、「セルの上に配置」をクリックするだけOKです。

該当のセルを右クリックして「セル内の画像(P)」→「セルの上に配置(P)」をクリックしても良いです。

これにより、セルとの連動はなくなりますが、従来のオブジェクトのように画像を自由に編集できます。
必要に応じて「セルに配置」と切り替えながら使うと、レイアウトの安定と細かい調整の両方を両立できるのでおすすめです。

セルの中に埋め込まれている画像を、従来のオブジェクト扱いに戻す(セルの外に出す)方法
セルの中に埋め込まれている画像を、従来のオブジェクト扱いに戻す(セルの外に出す)方法

Excelで画像をセルに埋め込むメリットとデメリット

「画像をセルに埋め込む」機能は、データと画像を一体化して扱える点が最大の利点です。
行列を動かしても画像が崩れにくくなるため、見た目を保ちたい資料や商品リストなどで活用しやすくなります。

一方、細かいレイアウト調整をしたい場合はや文字と画像を重ねたい場合は、従来の「セルの上に配置」を使ったほうが自由度は高いです。

用途に応じて両方をうまく使い分けるのがおすすめです。

Excelで画像をセルに埋め込むメリット

  1. レイアウトが安定する
    セルを移動しても画像が一緒に動き、表やデータとずれにくいです。
    作業途中に配置が乱れにくいので、見た目の調整が簡単になります。
  2. セルサイズによる自動リサイズ
    行や列の幅・高さに合わせて画像が拡大縮小されるため、画像の縦横比を維持しながらサイズを調整しやすいです。大量の画像を管理するときも、セルをそろえるだけでレイアウトが整います。
  3. 操作がシンプル
    画像をドラッグで動かす必要が少なく、セル単位で作業を完結できます。
    表を作りながら画像を差し込むだけで体裁が整うので、初心者にも扱いやすいです。
  4. 並べ替えやフィルターへの対応が便利
    画像がセルの一部として扱われるため、データを並べ替えたりフィルターをかけたりするときに、画像もそのセルと一緒に移動します。
    カタログや商品リストなどで役立ちます。

Excelで画像をセルに埋め込むデメリット

  1. 細かい編集ができない
    従来のように右クリックから「サイズとプロパティ」や「図の書式設定」を使うことができず、画像自体を細かくカスタマイズしたり微調整したりするのが難しくなります。
    自由度が高い配置や重ね合わせは苦手です。
  2. テキストとの重ね合わせがしにくい
    同じセルで文字を入力しながら画像をレイアウトする機能はありません。
    文字と画像を重ねたい場合は、画像を「セルの上に配置」に切り替えるか、テキストボックスとの併用が必要です。
  3. Excelバージョンによる制限
    「セルに配置」機能は2010以降のExcelで利用できますが、2010より前のバージョンには対応していません。
  4. 微調整がセル幅・高さ頼み
    画像を数ピクセル単位で動かしたり、部分的に切り取って配置したりといった操作はできません。
    あくまでセル全体を使って拡大縮小するため、位置合わせにやや手間がかかることもあります。

セルに埋め込んだ画像にカーソルをあわせ、「セルの上に配置」へ切り替えれば、右クリックメニューから「サイズとプロパティ」や「図の書式設定」を使い、位置や大きさを自由に微調整できます。

Excel for the web(オンライン版Excel)には画像をセルに埋め込む機能がない

Excel for the web(オンライン版Excel)はWebアプリケーションとして設計されており、デスクトップ版と比べて機能が限定されています。

リアルタイム共同作業のパフォーマンスを優先するため、画像の詳細なプロパティ設定やセルとの連動機能が提供されていません。

また、Webアプリケーションの特性上、セキュリティおよび互換性の問題も考慮されているため、高度な画像処理機能が省略されています。

これにより、画像をセルに埋め込む操作はデスクトップ版Excelで行う必要があります。

その他、Excel for the web(オンライン版Excel)とデスクトップ版Excelの機能の違いについては以下のMicrosoftサポートページをご覧ください。
ブラウザーと Excel でのブックの使用の相違点

Excelで画像をセルに埋め込む方法に関するよくある質問と答え

Excelで画像をセルに埋め込む方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

「セルに配置」で画像をセルに埋め込んだら右クリックメニューから画像の詳細設定ができません。
これは正常な動作でしょうか?

はい、正常です。「セルに配置」では画像がセルと一体化し、従来のオブジェクト扱いではなくなるため、右クリックで「サイズとプロパティ」を開くことはできません。
セルに埋め込んだ画像にカーソルをあわせ、「セルの上に配置」へ切り替えれば、右クリックメニューを使うことができます。

セルを小さくすると画像がはみ出してしまいます。見切れを防ぐ方法はありますか?

セルの面積が極端に小さいと画像が切れて表示されることがあります。
画像全体が収まる大きさにセルを広げるか、必要に応じて画像ファイルのサイズをあらかじめ縮小しておくと、はみ出しを防ぎやすくなります。

画像を拡大しようとしてドラッグしても動かせません。どう調整すればいいのでしょうか?

「セルに配置」で埋め込んだ画像は、セルを基準に自動的にサイズが変わります。
ドラッグで拡大するのではなく、Excelの行や列の高さ・幅を広げてください。

複数の画像をきれいに並べたいのですが、それぞれ大きさがバラついて困っています。
対処法を教えてください。

同じサイズのセルをあらかじめ作り、そこに画像を「セルに配置」すると、行や列をそろえるだけで統一感のあるレイアウトを実現できます。

シートを保護しているときに画像をセルに埋め込んだら、うまく動かせません。
何が原因でしょうか?

シート保護の設定によっては、セルの編集やオブジェクトの操作が制限されることがあります。
「セルに配置」も影響を受けるため、保護を一時的に解除して作業するとスムーズです。
編集が終わった後で、再度シート保護を設定してください。

別のシートにコピーしたところ、画像の大きさが変わってしまいました。同じ見た目を保つ方法はありますか?

コピー先のシートで列幅・行高が異なると、画像が再調整されてサイズが変化します。
元のシートと同じ列幅・行高さにそろえれば、ほぼ同じ大きさで貼り付けられるので、レイアウトが崩れにくくなります。

印刷プレビューで画像が端ギリギリに表示され、実際の印刷では切れてしまう場合があります。
対策はありますか?

画像がセルいっぱいまで拡大されていると、プリンターの余白や拡大率の違いで見切れが発生しがちです。
セルや周囲の余白を少し広めに取るか、印刷設定で余裕を持たせると、ギリギリのところで切れるのを避けやすくなります。

画像にテキストを重ねたいのですが、「セルに配置」では難しそうです。何か方法はありますか?

「セルに配置」はあくまで画像をセルの背景のように扱う仕組みなので、テキストを同じセル内に重ねることはできません。
文字とのレイアウトを自由に組み合わせる場合はセルに埋め込んだ画像にカーソルをあわせ、「セルの上に配置」に切り替えるか、テキストボックスと画像をオブジェクトとして別々に配置する手段を検討してください。

セルを結合している場所に画像を埋め込んだところ、期待した動きをしません。何が問題でしょうか?

結合セルは通常のセルと挙動が異なるため、セルに埋め込む機能と相性が悪い場合があります。
結合セルを避けて単一セルに埋め込むか、画像をもう少し大きめのセルに入れておくことで、問題が起きにくくなります。

画像が思いどおりの位置に収まらず、細かい調整がしづらいです。どうすればいいですか?

「セルに配置」はセルの端に合わせて表示されるため、手動で数ピクセル単位の微調整はできません。
行や列の幅や高さをわずかに変えて調整するか、より自由度が必要な場合は「セルの上に配置」に切り替えてドラッグで配置してください。

「セルに配置」を使っていると、どうしても細部の自由度が足りないと感じます。最終的に自由に動かしたいときはどうするのがよいですか?

画像にカーソルをあわせて表示されるオプションから「セルの上に配置」に切り替えると、従来どおりオブジェクトとして扱えます。
セルと連動する便利さを活かしたい間は「セルに配置」を使い、最終調整で細部を詰めたいときは切り替えるという使い方がおすすめです。

その他Excelに関する記事

その他Excelに関する記事はこちらです。是非御覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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