【Excel】図形やテキストボックスを印刷時に非表示にする方法

この記事は、Excelで作成した図形やテキストボックスを印刷時だけ非表示にする方法を、実際の操作画面付きでわかりやすく解説します。

私は情報システム担当者として、「資料を印刷したら不要な図形まで印刷されて困った」「一部の図形だけ印刷から除外したい」といった相談をよく受けます。
不要な図形を手作業で削除したり、印刷用にシートを複製したりしている方も多いですが、Excelの「図形の書式設定」を使えば、以下の手順で特定またはすべての図形・テキストボックスを印刷時だけ非表示にできます。

操作はとても簡単で、下記の手順を実行するだけで、図形やテキストボックスを印刷時だけ非表示にできます。

この記事では、印刷時に図形やテキストボックスを非表示にする正しい手順や注意点、よくある質問まで初心者にもわかりやすくご紹介します。
「Excelで図形やテキストボックスを印刷したくない」という方は、ぜひ参考にしてください。

図形やテキストボックスを印刷時に非表示にする方法

Excelで作成した資料を印刷した際に、不要な図形やテキストボックスまで一緒に印刷されて困ったことはありませんか？

Excelでは、“図形の書式設定”を利用することで、特定の図形だけ、あるいはすべての図形やテキストボックスを“印刷時だけ”非表示にすることが可能です。

ここからは、図形やテキストボックスを印刷時に非表示にする方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

STEP

対象の図形を右クリックして「図形の書式設定」を選択

印刷時に非表示にしたい図形を右クリックし、右クリックメニューから「図形の書式設定」を選択してください。

この設定は図形ごとに行う必要があります。
対象の図形が複数ある場合は、まとめて複数選択 するか、予め図形をグループ化 して、右クリックしてください。

STEP

「サイズとプロパティ」のアイコンをクリック

「図形の書式設定(O)...」をクリックすると、Excel画面の右側に「図形の書式設定」作業ウィンドウが表示されます。

次に、「図形の書式設定」作業ウィンドウの上部にあるアイコンの中から、「サイズとプロパティ」のアイコンをクリックしてください。

STEP

「プロパティ」をクリック

次に、「プロパティ」を選び、詳細オプションを表示させます。

STEP

「オブジェクトを印刷する(P)」のチェックを外す

「プロパティ」欄の選択肢の中から「オブジェクトを印刷する(P)」のチェックを外してください。
これで、印刷時はこの図形が非表示になります。

STEP

印刷プレビューで図形が非表示になっていることを確認する

最後に、印刷プレビュー画面で対象の図形が非表示になっていることを確認してください。

以下の画像ではわかりやすくするために図形の下に数字を入力した状態でのプレビューです。

図形やテキストボックスを印刷時に非表示にする方法に関するよくある質問と答え

図形やテキストボックスを印刷時に非表示にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

複数の図形やテキストボックスをまとめて印刷時に非表示にするにはどうしたらいいですか？

複数の図形やテキストボックスをまとめて印刷から除外したい場合は、まず対象をすべて選択してから右クリックで「図形の書式設定」を開き、「サイズとプロパティ」内にある「オブジェクトを印刷する」のチェックを外せば、一括で設定できます。
大量の図形やテキストボックスを効率よく選択したい場合は、「Excelで図形・オブジェクトを一括選択する方法」の記事もご覧ください。この方法を使えば複数オブジェクトの印刷除外も一度に設定できて便利です。

特定の図形だけ印刷から除外したいときはどうすればいいですか？

印刷したくない図形やテキストボックスだけを右クリックし、「図形の書式設定」→「サイズとプロパティ」→「オブジェクトを印刷する」のチェックを外すことで、その図形だけ印刷から除外できます。

印刷時だけ図形の枠線や色を消す方法はありますか？

Excelには「印刷時だけ自動で図形の枠線や色を消す」機能はありませんが、印刷前に「図形の書式設定」から枠線や塗りつぶしを一時的に「なし」に設定すれば、印刷時だけ図形を目立たなくできます。
詳しい透明化手順は図形を透明にする方法で解説しています。

図形をグループ化している場合、全体をまとめて印刷時に非表示にできますか？

はい、複数の図形をグループ化した場合も、グループ全体を右クリックして「図形の書式設定」→「サイズとプロパティ」→「オブジェクトを印刷する（P）」のチェックを外すことで、グループ全体を印刷から一度に除外できます。図形のグループ化方法も参考にしてください。

印刷したくない画像や写真も、図形と同じ方法で非表示にできますか？

はい、画像や写真も図形と同じ手順で「図形の書式設定」→「サイズとプロパティ」→「オブジェクトを印刷する（P）」のチェックを外すことで、印刷時のみ非表示に設定できます。
特に写真やスクリーンショットを資料から印刷時だけ除外したい場合に便利です。

図形の透明度や色を薄くして、印刷時は目立たなくできますか？

透明度を高めたり、淡い色に設定することで印刷時の目立ちを抑える方法もあります。
図形を透明化したい場合は図形の透過設定をご覧ください。

複数シートの図形をまとめて印刷から除外することはできますか？

シートをまたいで一括設定する機能はありません。各シートで同じ設定を繰り返す必要があります。

Excelのシートが保護されていると図形を「印刷しない」ように設定ができませんか？

はい、シート保護中は図形の設定変更ができません。図形の設定を変更したい場合は一度シートの保護を解除してください。

ExcelのWeb版でも図形の印刷制御はできますか？

Web版Excel（Excel for the web ）では、図形やテキストボックスを印刷時だけ非表示にする設定はありません。
印刷設定を細かく行いたい場合は、デスクトップ版Excelで編集・印刷を行う必要があります。

図形やテキストボックスなどのオブジェクトが突然全て消えてしまった場合の解決策は？

「オブジェクトの表示」設定が「なし」になっていないかを確認し、「すべて」に戻すことで再表示される場合が多いです。
オブジェクトの表示設定の変更方法は【Excel】図形やグラフが挿入できない原因と対処法をご覧ください。

「オブジェクトの表示」設定を「すべて」に戻してもオブジェクトが表示されません。どうしたらいいですか？

その場合はExcelファイルが破損している可能性が考えられます。Excelファイルを修復してみてください。

印刷プレビューで図形が消えたように見えても、実際の印刷では表示されてしまう場合は？

印刷プレビューと実際の印刷結果が異なる場合、Excelの印刷設定やプリンタドライバの問題が原因のことがあります。
一度「オブジェクトを印刷する（P）」設定を再確認し、Windowsアップデートなどを通じてプリンタのドライバも最新版に更新してみてください。

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