【Excel】シート全体の数式・関数を簡単に一括表示する方法

【Excel】シート全体の数式・関数を簡単に一括表示する方法

この記事では、Excelでシート全体の数式・関数を簡単かつ一括で表示する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

実は、私は情報システム担当者として、Excelを使った集計作業を頼まれることがよくあります。
シートが複雑になってくると、「あれ、ここの関数、ちゃんとコピーできてるかな?」と不安になったり、うっかりセルに文字を直接入力してしまって途中のセルの関数を消してしまうこともよくあります。

そんな時、シート全体の数式をパッと一括で表示できると、関数の入力漏れや間違いをすぐに発見できて、本当に助かります。作業の確認もスムーズに進みますし、ミスの防止にも繋がって非常に便利です。

ですので、この記事では、そんな非常に便利な「シート全体の数式・関数を一括で表示する方法」をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

この記事でご紹介するExcelの数式表示機能は、計算結果の代わりに数式・関数そのものをセルに表示するものですが、これは切り替え式の機能です。
つまり、数式が表示されている状態で再度同じ手順(「数式の表示」ボタンのクリック、またはショートカットキーの操作)を行うことで、簡単に元の計算結果が表示される状態に戻すことができます。

目次

Excelでシート全体の数式・関数を一括表示する2つの簡単な方法

Excelシートにたくさんの数式や関数が入力されていると、どのセルにどんな計算式が入っているのかを一目で把握するのは難しいものですよね。
そんな時に役立つのが、シート全体の数式を一度に表示する機能です。
ここでは、そのための代表的で簡単な方法を2つ、Excelの画面上部にある「数式タブ」から操作する方法と、キーボードだけで素早く表示を切り替えられる「ショートカットキー」を使う方法に分けて、それぞれの手順を詳しく解説していきます。

数式タブにある「数式の表示」で全セルの数式・関数を瞬時に表示する方法

Excelの画面上部には「リボン」と呼ばれる操作エリアがあり、ここには様々な機能がタブごとに整理されています。
このリボンの中の「数式」タブにある「数式の表示」ボタンを使えば、クリック操作だけで簡単にシート全体の数式表示と通常表示を切り替えることが可能です。
以下に、その具体的な操作手順を分かりやすく説明します。

STEP
Excelの「数式」タブをクリック

まずはExcelの「数式」タブをクリックしてください。

Excelのリボンが折りたたまれて操作しにくい場合は、「【Excel】リボン(メニューバー)を常に表示する方法|デスクトップ版・Web版対応」をご覧になり、リボンを常に表示に切り替えてください。

数式タブにある「数式の表示」で全セルの数式・関数を瞬時に表示する方法 Step1 Excelの「数式」タブをクリック
数式タブにある「数式の表示」で全セルの数式・関数を瞬時に表示する方法 Step1 Excelの「数式」タブをクリック
STEP
「数式」タブの中にある「数式の表示」をクリック

「数式」タブには、Excelの計算式や関数に関連する様々な機能が集まっています。

次に、表示された「数式」タブの中にある「数式の表示」というボタンをクリックしてください。

もし、Excelのウィンドウサイズを縮小しているなどの理由で「数式の表示」ボタンがリボンに見当たらない場合は、一度Excelのウィンドウを画面全体に最大化してみてください。ボタンが表示されることがあります。

「数式の表示」ボタンをクリックすると、現在のシートに入力されている全ての数式が、計算結果の代わりにセル内に直接表示されるようになります。これで、シート全体の数式を一括で確認できます。

数式の表示を元の計算結果の表示に戻したい場合は、もう一度「数式」タブにある「数式の表示」ボタンをクリックしてください。クリックするたびに、数式表示と結果表示が切り替わります。

数式タブにある「数式の表示」で全セルの数式・関数を瞬時に表示する方法 Step2 「数式」タブの中にある「数式の表示」をクリック
数式タブにある「数式の表示」で全セルの数式・関数を瞬時に表示する方法 Step2 「数式」タブの中にある「数式の表示」をクリック

キーボードショートカットで数式表示モードに素早く切り替える方法

キーボードショートカットを使えば、Excelの数式表示モードと通常の表示モードを瞬時に切り替えることができ、作業効率が格段に向上します。マウス操作が不要なため、キーボード中心で作業する方には特におすすめの方法です。

STEP
キーボードショートカット「Ctrl」+「Shift」+「@」で切り替える

数式表示を切り替えたいExcelのシートを開いた状態で、キーボードのCtrlキーとShiftキーを押しながら、@キーを一度押してください。

キーボードショートカットで数式表示モードに素早く切り替える方法 Step1 キーボードショートカット「Ctrl」+「Shift」+「@」で切り替える
キーボードショートカットで数式表示モードに素早く切り替える方法 Step1 キーボードショートカット「Ctrl」+「Shift」+「@」で切り替える
STEP
数式そのものが表示されていることを確認する

すると、シート全体のセルが数式表示モードに切り替わり、計算結果の代わりに数式そのものが表示されます。

元の計算結果の表示に戻したい場合は、もう一度同じショートカットキーCtrl+Shift+@を押してください。押すたびに、数式表示と値表示が交互に切り替わります。

この便利なExcelのショートカットキーを覚えて、数式の確認作業をよりスピーディーに進めましょう。

キーボードショートカットで数式表示モードに素早く切り替える方法 Step2 数式そのものが表示されていることを確認する
キーボードショートカットで数式表示モードに素早く切り替える方法 Step2 数式そのものが表示されていることを確認する

Excelの数式タブが表示されていない場合の対処法

Excelで数式に関連する操作をしようとした際に、「あれ?リボンに「数式」タブが見当たらない…」と戸惑った経験はありませんか?
普段あまり使わない機能だとどこにあるか分からなくなったり、何かの設定変更が原因でタブが非表示になってしまったりすることも考えられます。

ここでは、Excelの「数式」タブが見つからない、または表示されていない場合の対処法をわかりやすく解説していきます。

STEP
リボン内の空白箇所を「右クリック」し、「リボンのユーザー設定(R)」をクリック

まずはExcelのリボン内の空白箇所を「右クリック」してください。

右クリックするとメニューが展開されるので、その中にある「リボンのユーザー設定(R)」をクリックしてください。

Excelの数式タブが表示されていない場合の対処法 Step1 リボン内の空白箇所を「右クリック」し、「リボンのユーザー設定(R)」をクリック
Excelの数式タブが表示されていない場合の対処法 Step1 リボン内の空白箇所を「右クリック」し、「リボンのユーザー設定(R)」をクリック
STEP
「数式」にチェックを入れて「OK」をクリック

「リボンのユーザー設定(R)」をクリックすると「Excelのオプション」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中の右側「リボンのユーザー設定(R)」の欄に表示されている「数式」にチェックを入れ、右下の「OK」をクリックしてください。

これでExcelのリボンのに「数式」タブが表示されるようになります。

Excelの数式タブが表示されていない場合の対処法 Step2 「数式」にチェックを入れて「OK」をクリック
Excelの数式タブが表示されていない場合の対処法 Step2 「数式」にチェックを入れて「OK」をクリック

Excelの数式表示に関するよくある質問と答え

Excelの数式表示に関するよくある質問と答えをまとめました。

Excelでセルに入力した数式そのものを表示するメリットは何ですか?

数式を直接表示することで、計算の過程や参照しているセルが一目で確認でき、エラーの発見や修正が容易になります。

数式を表示すると、計算結果の値はどうなりますか?

「数式の表示」機能をオンにすると、セルには計算結果の代わりに数式が文字列として表示されます。
再度この機能をオフにすれば、元の計算結果の表示に戻りますのでご安心ください。

Excelの「数式」と「関数」はどう違うのですか?

「数式」とは、計算や処理の手順を記述した式全体のことで、例えば =A1+B1=SUM(C1:C5)*1.1 などが該当します。
「関数」は、その数式の中で使われる特定の計算機能(例: SUMAVERAGEなど)のことを指します。

「数式の表示」機能は、Excelのどのバージョンで利用できますか?

「数式の表示」機能は、Excel 2007以降の主要なデスクトップバージョン(例: Excel 2010, 2013, 2016, 2019, 2021, Microsoft 365版Excel)で利用可能です。
基本的な操作方法はバージョン間で大きな違いはありません。

シート全体の数式を一括で表示する最も簡単なショートカットキーは何ですか?

Ctrl + Shift + @ キーです。

数式を一括表示した後、元の計算結果の表示に戻すにはどうすればよいですか?

再度ショートカットキー(Ctrl + Shift + @)またはリボンの「数式の表示」ボタンをクリックすると計算結果の表示に戻ります。

数式を一括表示した状態でワークシートを印刷できますか?

はい、印刷できます。数式が表示された状態で印刷プレビューを確認し、そのまま印刷を実行すると、セルには計算結果の代わりに数式が印刷されます。
列幅が足りず数式全体が表示されない場合は、印刷前に調整が必要です。

特定のセルに入力されている数式だけを簡単に確認する方法はありますか?

セルを選択すると数式バー(リボンの下にある入力欄)に数式が表示されますし、セルをダブルクリックするかF2キーを押すと、セル内で直接数式を編集できる状態で確認できます。

FORMULATEXT関数とは何ですか? どんな時に便利ですか?

FORMULATEXT関数は、指定したセルの数式を文字列として別のセルに表示する関数です。
例えば、数式の一覧表を作成したり、印刷物に数式とその結果を並べて表示したり、特定の数式を解説したりする際に便利です。

ISFORMULA関数は何をするための関数ですか?

ISFORMULA関数は、指定したセルに数式が含まれているかどうかを判定し、含まれていればTRUE(真)、含まれていなければFALSE(偽)を返す関数です。
例えば、特定の範囲内で数式が入力されているセルだけを見つけ出したい場合などに活用できます。

特定のセルだけ数式を表示し、他のセルは計算結果を表示する、といったことは可能ですか?

標準機能でシート全体を一括で切り替える方法とは別に、FORMULATEXT関数を使えば、特定のセルの数式を別のセルに文字列として表示できます。
これにより、結果と数式を並べて表示するなど、柔軟なレイアウトが可能です。

数式表示モードは、他の人にファイルを共有した際にも同じように見えますか?

「数式の表示」モードの設定は、ワークシートごとに保存されます。
そのため、ファイルを保存した時点で数式表示モードになっていれば、他の人がそのファイルを開いた際も、基本的には数式が表示された状態で開かれます。

ブック(Excelファイル全体)に含まれる全てのシートの数式表示を、一度の操作でオン/オフに切り替えることはできますか?

複数のシートを同時に選択(シート見出しをShiftキーやCtrlキーを押しながら選択)した上で「数式の表示」操作を行えば、選択した全シートにその設定が適用されます。
この操作で複数シートの数式表示を一括で変更することが可能です。

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