【PowerPoint】グリッド線にあわせて図形を配置する方法

この記事では、PowerPointで、図形やテキストボックスなどのオブジェクトを、方眼紙のように表示される「グリッド線」にあわせて、きれいに配置する方法を分かりやすく解説します。

「複数の図形を、等間隔に、正確に整列させたい…」
「なんとなくズレているオブジェクトを、ピシッと揃えたい」

そんなお悩みはありませんか?
フリーハンドでオブジェクトを配置すると、どうしても微妙なズレが生まれてしまいます。
完成度の高い資料を作成するには、この「グリッド線」を使いこなし、全ての要素を完璧に整列させることが不可欠です。

この記事では、グリッド線の表示する基本的な方法から、吸着設定まで、わかりやすく解説します。

目次

PowerPointの「グリッド線」とは?使うメリット

PowerPointの「グリッド線」は、スライド上に表示される点線のことで、オブジェクトを正確に配置するための補助的な役割を果たします。
ここでは、グリッド線の基本的な役割と、それを利用するメリットについて解説します。

グリッド線とは、スライド上の「方眼紙」

グリッド線は、スライドの背景に表示される、等間隔に並んだ点線の「方眼紙」のようなものです。
これを目安にすることで、テキスト ボックスや図形、画像などのオブジェクトを、水平・垂直方向にまっすぐ配置できます。

PowerPointでは「図形の配置」で左揃えや右揃えも簡単にできますが、グリッド線を使うことでそのひと手間を省くこともできます。

グリッド線は、あくまで編集作業を助けるための補助線です。そのため、スライドショー実行時や、印刷した際には表示されませんのでご安心ください。

グリッド線についての詳しい内容は、Microsoft公式サイトでも紹介されています。

グリッド線を使う3つの大きなメリット

グリッド線を活用することで、資料のクオリティを大きく向上させる、以下の3つのメリットがあります。

  • メリット1「オブジェクトの正確な配置」
    複数の図形やテキストボックスの上端や中央を、フリーハンドでは難しいレベルで、ピクセル単位で正確に揃えることができます。
  • メリット2「均等な間隔の維持」
    オブジェクト同士の間隔を視覚的に把握しやすくなるため、「等間隔に並べる」といった、整然としたレイアウトを簡単に作成できます。
  • メリット3「デザインの一貫性」
    スライド全体でオブジェクトの配置に一貫性が生まれるため、資料全体のデザイン品質が向上し、より完成度の高いスライドを作ることができます。

まだPowerPointでグリッド線を使ったことがない方は、ぜひ一度お試しください。

グリッド線を表示/非表示にする方法

ここからは、グリッド線を表示/非表示にする2つの方法をご紹介します。

どちらの方法も簡単ですが、おすすめはキーボードのShift+F9を使ったグリッド線の表示です。

グリッド線をキーボードショートカットで表示/非表示にする方法

まずはPowerPointで最も簡単にグリッド線を表示する方法をご紹介します。

PowerPointをアクティブウィンドウにした状態で、キーボードのShift+F9を押してください。

これでグリッド線の表示/非表示を簡単に切り替えることができます。

その他PowerPointで使えるキーボードショートカットはMicrosoft公式サイトで紹介されているのでぜひご覧ください。

グリッド線をキーボードショートカットで表示/非表示にする方法 Shift+F9
グリッド線をキーボードショートカットで表示/非表示にする方法 Shift+F9

グリッド線をPowerPointのリボンメニューから表示/非表示にする方法

PowerPointのグリッド線は、「表示」タブの「グリッド線」のチェックボックスをオンにするだけで表示することができます。
※グリッド線を非表示にしたい場合は、同じチェックボックスをオフにするだけです。

ここからは、実際の画面を使いながら、グリッド線を表示/非表示にする方法をわかりやすく解説していきます。

PowerPointを複数のウィンドウで開いている場合、すべてのウィンドウのグリッド線が表示/非表示になります。

STEP
PowerPointを開いて「表示」タブをクリック

PowerPointを開いて「表示」タブをクリックしてください。

PowerPointを開いて「表示」タブをクリック
グリッド線をPowerPointのリボンメニューから表示/非表示にする方法 Step1
STEP
「グリッド線」にチェックを入れる

「表示」タブの中にある「グリッド線」にチェックを入れてください。

PowerPointのリボンが折りたたまれて操作しにくい場合は、「【PowerPoint】リボン(メニューバー)を常に表示する方法|デスクトップ版・Web版対応」をご覧になり、リボンを常に表示に切り替えてください。

「グリッド線」にチェックを入れると、すぐスライドにグリッド線が表示されます。

「グリッド線」にチェックを入れる
グリッド線をPowerPointのリボンメニューから表示/非表示にする方法 Step2

グリッド線に図形や画像を吸着させる設定

グリッド線を表示させただけでは、まだオブジェクトはグリッドに沿って吸い付くように移動はしません。
オブジェクトをグリッド線に「吸着」させるには、もう一手間、設定が必要です。

この「吸着」機能を有効にすることで、マウスでオブジェクトを大まかにドラッグするだけで、最も近いグリッド線にピタッと自動で配置されるようになり、作業効率が劇的に向上します。

ここからは、その設定手順を解説します。

STEP
「表示」タブの中にある「グリッドの設定」をクリック

まずは、「表示」タブの中にある「グリッドの設定」をクリックしてください。

「グリッドの設定」は「表示」グループの右下にある展開記号です。

「表示」タブの中にある「グリッドの設定」をクリック
グリッド線に図形や画像を吸着させる設定 Step1
STEP
「描画オブジェクトをグリッド線に合わせる(G)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック

「グリッドの設定」をクリックすると、「グリッドとガイド」と書かれたウィンドウが表示されます。

その中にある「描画オブジェクトをグリッド線に合わせる(G)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックしてください。

「描画オブジェクトをグリッド線に合わせる(G)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック
グリッド線に図形や画像を吸着させる設定 Step2
STEP
グリッド線に合わせて配置できるか確認する

「OK」ボタンをクリックすると、「グリッドとガイド」ウィンドウが閉じます。

閉じた後に、図形や画像などのオブジェクトを移動すると、グリッド線に合わせた配置が可能になります。

「描画オブジェクトをグリッド線に合わせる(G)」を有効にすると、図形や画像をマウス操作で微調整するのが難しくなります。
微調整したい場合は、図形を選択した状態でCtrlを押しながら矢印キーを使って図形を移動させるか、Altキーを押しながらマウスで図形や画像を動かしてください。

グリッド線に合わせて配置できるか確認する
グリッド線に図形や画像を吸着させる設定 Step3

PowerPointのグリッド線の表示・設定に関するよくある質問と答え

PowerPointのグリッド線の表示・設定に関するよくある質問と答えをまとめました。

グリッド線が表示されません。どうすれば表示できますか?

PowerPointの「表示」タブの「表示」グループにある、「グリッド線」のチェックボックスにチェックを入れてください。
キーボードショートカットShift+F9でも表示/非表示を切り替えられます。

グリッド線を非表示に戻す、一番簡単な方法は?

Shift+F9のショートカットキーを使うのが最も速いです。
あるいは、再度「表示」タブを開き、「グリッド線」のチェックを外してください。

グリッド線の色は変えられますか?

残念ながら、PowerPointの標準機能では、グリッド線の色を変更することはできません。

グリッド線やガイドは、スライドショーや印刷時に表示されてしまいますか?

いいえ、表示されません。グリッド線やガイドは、あくまで編集作業を助けるための補助線です。
そのため、スライドショー実行時や、印刷した際には表示されませんのでご安心ください。

「グリッド線」と「ガイド」との違いは何ですか?どっちが便利?

グリッド線は、スライド全体に表示される固定の「方眼紙」で、全体のバランスを見るのに適しています。
一方、ガイドは、自分で好きな位置に動かせる、縦横の「基準線」です。
特定のオブジェクトを、特定の位置にピンポイントで揃えたい場合に非常に便利です。
両方を併用するのが最も効率的です。

ショートカットキー Shift+F9を押しても、グリッド線が表示されません。

お使いのノートPCによっては、Fnキーと同時に押す必要がある場合があります。
Shift+Fn+F9を試してみてください。

Mac版のPowerPointでもグリッド線の設定は同じですか?

はい、ほぼ同じです。「表示」メニューから「グリッド線」にチェックを入れることで表示できます。
詳しくはMicrosoft公式サイトをご覧ください。

Web版のPowerPointでもグリッド線は使えますか?

Web版(PowerPoint for the web)では、デスクトップ版の「表示」タブにあるようなグリッド線のオン/オフ機能はありません。
グリッド線を使いたい場合は、デスクトップ版PowerPointを使ってください。

スライドによって、グリッド線の設定を変えることはできますか?

いいえ、できません。グリッド線の表示/非表示や、間隔の設定は、プレゼンテーション全体で共通の設定です。スライドごとに表示/非表示を切り替えることはできません。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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