【PowerPoint】ノートマスターで文字サイズ・フォントを一括変更!見やすい配布資料のノートを作る方法

【PowerPoint】ノートマスターで文字サイズ・フォントを一括変更!見やすい配布資料のノートを作る方法

会議資料のノートが小さすぎて「読めない」と言われたことはありませんか?
せっかく丁寧に作り込んだ配布資料でも、ノート部分が見づらいとプレゼンテーションや会議の効果が半減してしまいます。

ここでは、PowerPointのノートマスター(ノート部分を一括編集する機能)を使って、見やすく印刷にも適したノート付き資料を作る方法を解説します。

  • ノートマスターとは何か?使うメリットは?
  • ノートマスターを使った具体的な変更手順
  • ノートにおすすめのフォントとサイズ
  • よくある質問と答え
  • まとめ

これらを押さえれば、会議や研修、セミナーで配布する資料も「読みやすい!」と好評を得られ、ビジネスシーンでの評価も上がるでしょう。

PowerPointでノートを印刷する方法については、こちらの「【PowerPoint】ノートを印刷する方法|デスクトップ版・Web版対応」をご覧ください。

目次

ノートマスターとは?&使うメリット

ノートマスターとは

PowerPointには「標準ビュー」と呼ばれる編集画面がありますが、そこで1枚ずつ文字サイズやフォントを変えても印刷に反映されない場合があります。

そこで役立つのが、ノートマスターという機能です。

ノートマスターを使うと、スライド下部の「ノート領域」を一括管理でき、印刷でも確実に反映される設定をまとめて変更できます。

PowerPointのノートマスターはPowerPoint 2010以降のバージョンで利用可能です。
具体的にはPowerPoint 2010、PowerPoint 2013、PowerPoint 2016、PowerPoint 2019、PowerPoint 20y21およびMicrosoft 365で使用できます。

ノートマスターを使うメリット

  • 印刷結果に確実に反映
  • 全スライドのノートを統一
  • 追加修正がラク

ここからは、それぞれのメリットについて具体的な事例を交えて詳しく見ていきましょう。

印刷結果に確実に反映される

  • 課題: 標準ビューだけで文字を大きくしても、いざ印刷すると小さいまま
  • 解決: ノートマスター経由なら、印刷プレビューや実際の印刷でも文字サイズが確実に反映されます

具体的な事例:
「上層部に提出する重要な会議資料で、ノートの文字が小さすぎて役員の方から『読めない』と指摘され、会議の進行が滞る…」というトラブルを防げます。

全スライドのノートを統一できる

  • 課題: 複数人で作成したスライドのノート書式がバラバラ
  • 解決: 一度設定すれば、全スライドに同じフォント・サイズが適用され、統一感がアップ

具体的な事例:
「たとえば100名規模の研修資料で、ノートを統一した見やすい資料を配布したところ、受講者アンケートの満足度が0.5点上がった」
文字が読みやすいと理解度や満足度も向上します。

追加修正がラクになる

  • 課題: 後から文字サイズを変えたくなったとき、一枚ずつ直すのは手間
  • 解決: ノートマスターを一度変更するだけでOK。時間短縮につながります

具体的な事例:
「50枚のスライドがある資料で、後からフォントサイズを14pt→16ptに変更するとき、手動では1時間以上かかる作業がノートマスターなら数分で完了」

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法

ノートマスターを使ってノートの文字サイズ・フォントを一括で変更するには以下の手順で行います。

  1. PowerPoint画面上部の「表示」タブをクリック
  2. 「マスター表示」グループにある「ノートマスター」をクリック
  3. ノート領域に書かれている文字を選択して「ホーム」タブをクリック
  4. 「フォント」グループでフォントの種類・サイズ・色などを変更
  5. PowerPoint画面上部の「ノートマスター」タブをクリック
  6. 「マスター表示を閉じる」をクリックしてノートマスターを閉じる
  7. ノートのフォントの種類・サイズ・色などが変更されていることを確認する

ここからは、ノートマスターでノートの文字サイズ・フォントを変更する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
「表示」タブをクリック

PowerPoint画面上部のリボンにある「表示」タブをクリックしてください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step1 PowerPoint画面上部の「表示」タブをクリック
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step1 PowerPoint画面上部の「表示」タブをクリック
STEP
「ノートマスター」をクリック

「表示」タブの「マスター表示」グループにある「ノートマスター」をクリックしてください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step2 「マスター表示」グループにある「ノートマスター」をクリック
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step2 「マスター表示」グループにある「ノートマスター」をクリック
STEP
ノート領域に書かれている文字を選択して「ホーム」タブをクリック

「ノートマスター」をクリックすると、スライド下部にノート領域が表示されます。

ノート領域に書かれている文字を選択してください。

選択したら、次にPowerPoint画面上部のリボンにある「ホーム」タブをクリックしてください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step3 ノート領域に書かれている文字を選択して「ホーム」タブをクリック
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step3 ノート領域に書かれている文字を選択して「ホーム」タブをクリック
STEP
フォントの種類・サイズ・色などを変更

「ホーム」タブの「フォント」グループで、フォントの種類を選択するドロップダウンリストから目的のフォントを選択し、フォントサイズを入力するボックスに数値を入力、フォントの色を選択するカラーパレットから色を選ぶなど、フォントの種類・サイズ・色などを変更してください。

ノート領域の文字がリアルタイムで変更されるので、表示を確認しながら設定してください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step4 「フォント」グループでフォントの種類・サイズ・色などを変更
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step4 「フォント」グループでフォントの種類・サイズ・色などを変更
STEP
「ノートマスター」タブをクリック

フォントの種類・サイズ・色などを変更したら、PowerPoint画面上部のリボンにある「ノートマスター」タブをクリックしてください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step5 PowerPoint画面上部の「ノートマスター」タブをクリック
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step5 PowerPoint画面上部の「ノートマスター」タブをクリック
STEP
「マスター表示を閉じる」をクリック

次に「マスター表示を閉じる」をクリックしてノートマスターを閉じてください。

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step6 「マスター表示を閉じる」をクリック
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step6 「マスター表示を閉じる」をクリック
STEP
ノートのフォントの種類・サイズ・色などが変更されていることを確認する

Step4で変更した内容が反映されていることを確認してください。

標準ビューの下部にあるノートウィンドウでは、太字、斜体、下線、上付き文字/下付き文字を表示できます。 また、配置 (左、中央、右) と余白からのインデントを調整することもできます。
しかし、フォントや色についてはノートビューのみに反映されます。
Microsoftサポートサイト

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step7 ノートのフォントの種類・サイズ・色などが変更されていることを確認する
ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法 Step7 ノートのフォントの種類・サイズ・色などが変更されていることを確認する
STEP
印刷プレビューで確認

文字の大きさは適切か、レイアウトは崩れていないか、ノートが途中で切れていないかなどを印刷プレビューで必ず確認してください。

PowerPointでノートを印刷する方法については、こちらの「【PowerPoint】ノートを印刷する方法|デスクトップ版・Web版対応」をご覧ください。

ノートにおすすめのフォントとサイズ

以下は、ビジネスや研修資料で「読みやすい」とされるフォント例です。

フォント名特徴推奨サイズ
MS ゴシックWindows標準で表示崩れが少ない。
互換性が高くビジネス文書でも安心。
11pt~14pt
メイリオやや太めで画面表示に強く、文字間隔が広め。
視認性が高い。
12pt~14pt
游ゴシックモダンな印象で文字の形が整っている。
ビジネスからクリエイティブまで幅広く使える。
12pt~14pt
ノートにおすすめのフォントとサイズ

・14pt以上なら視力が低い方や老眼の方にも優しい
・役員向けプレゼン資料や大規模会議では、14pt以上を設定すると配慮が伝わりやすい
・プロジェクター投影時も大きめ文字だと後方席から見やすく好評

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)にはノートマスター機能はない

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)は主に簡便性とアクセスのしやすさを重視しているため、機能がデスクトップ版ほど充実していません。

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)はブラウザ上で動作するため、リソースの制約や動作速度に影響を与える高度な機能をすべて搭載するのは難しいかもしれません。

そのため、もしノートの文字サイズ・フォントを一括で変更したい場合は、デスクトップ版PowerPointを利用するのが最も確実です。
デスクトップ版には「ノートマスター」機能が備わっており、一度の操作でプレゼンテーション全体のノートの文字サイズ・フォントを一括で変更できます。

その他、PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)とデスクトップ版PowerPointの機能の違いについては以下のMicrosoftサポートページをご覧ください。
Web ベースの PowerPoint での特定の機能の動作

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法に関するよくある質問と答え

ノートの文字サイズ・フォントを一括で変更する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

ノートマスターを編集したのに反映されないのはなぜ?

一部のスライドで個別にノートのレイアウトが変更されている可能性があります。対象スライドのノート領域を右クリックして「ノートのレイアウト」→「マスターと同じ」を選択し、個別設定を解除してください。

ノート領域でフォントを変更したのに印刷時の文字サイズが小さいままです。どうすればいいですか?

「表示」→「ノートマスター」で文字サイズとフォントを設定しましょう。標準ビュー上での変更のみでは印刷に反映されません。

ノートマスターはどこから開けばいいですか?

PowerPoint上部のリボンから「表示」タブを選択し、「ノートマスター」をクリックしてください。これでノート領域をまとめて編集できる画面に切り替わります。

ノートの文字の色や箇条書きも一括で変更できますか?

できます。「ノートマスター」を開いてノート領域を選択し、「ホーム」タブからフォントの色や箇条書きのスタイルを変更すると、その設定が印刷時にも反映されます。

おすすめのフォントや文字サイズはありますか?

ビジネス文書なら「メイリオ」や「游ゴシック」が読みやすいです。文字サイズは12~14ptが一般的ですが、役員向けやシニア層への配慮が必要なら16pt程度にするのもよいでしょう。

ノートマスターで複数種類のフォントを混在させることはできますか?

可能ですが、基本的に1~2種類に絞るほうが統一感を保ちやすいです。見出しと本文など、用途で分ける場合以外は控えめにしましょう。

ノートを大きくしすぎて印刷時に切れてしまうときはどうすればいいですか?

ノートマスター表示中に、ノート領域下部の境界線をドラッグして高さを調整しましょう。フォントサイズを少し下げたり、不要な改行を減らすのも効果的です。

ノートマスターで文字サイズを14ptに設定しても、本当に印刷時に14ptになりますか?

ほとんどの場合、そのまま印刷結果に反映されます。ただし、プリンターのドライバ設定や拡大・縮小印刷がオンになっているとサイズが変わることがありますので、印刷プレビューで確認しましょう。

別のプレゼンファイルにノートマスター設定をコピーできますか?

テンプレート化(.potx)しておき、別のファイルを作成するときにそのテンプレートを利用するのが確実です。

一度ノートマスターを設定してしまうと、個々のスライドで微調整できないのでしょうか?

個々のスライドでも標準ビューで書式を変更することは可能です。ただし、ノートマスターによる一括管理のメリットが薄れるため、やむを得ない場合以外はノートマスター設定を優先するのが望ましいです。

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その他PowerPointに関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

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