【PowerPoint】ノートを見ながらスライドショーする方法|デスクトップ版・Web版対応

【PowerPoint】ノートを見ながらスライドショーする方法|デスクトップ版・Web版対応

こんな人にオススメの記事です

  • PowerPointでノートを見ながらスライドショーする方法を知りたい人
  • PowerPointを使ったスライドショー中にノートを表示させる方法を知りたい人

通常のスライドショーでは、発表者がノートを確認できません。

しかし、PowerPointの「発表者ツール」を使えば、投影する画面にはスライドだけを映し、手元にはノートを表示できるため、スムーズな発表が可能です。

PowerPointの発表者ツールの画面
PowerPointの発表者ツールの画面

この記事では、デスクトップ版PowerPointでノートを表示する方法とPowerPoint for the web(Web版PowerPoint)を使ったメモ(ノート)の表示方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

PowerPointの「発表者ツール」は、PowerPoint 2010以降のバージョンで利用可能です。
具体的にはPowerPoint 2010、PowerPoint 2013、PowerPoint 2016、PowerPoint 2019、およびMicrosoft 365(PowerPoint Onlineを含む)で使用できます。

目次

PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順|デスクトップ版

デスクトップ版PowerPointで、はじめからノートを表示した状態でスライドショーを行う方法を解説します。
モニターが1台でも2台以上でも、基本的な操作手順はほぼ同じです。

  1. PowerPointを開き、画面上部の「スライドショー」タブをクリックします。
  2. 「モニター」グループにある「発表者ツールを使用する」にチェックを入れてください。
    • モニターが複数ある場合、どのモニターにスライドを表示するか選択できます。
    • モニターが1台でもこの設定をオンにしておくと、ウィンドウ切り替えなどでノートが確認しやすくなります。
  3. 「最初から」または「現在のスライドから」をクリックしてスライドショーを開始します。
  4. 「発表者ツールを使用する」をオンにしている場合、発表者画面にはノートと次のスライドが表示され、観客用画面にはスライドのみが映ります。

もしモニターが1台しかなくても、発表者ツールを使う設定をオンにすれば、ウィンドウの切り替えなどでノートを確認できます。
モニターが2台以上ある環境では、片方のモニターにスライドが表示され、もう片方のモニターで自分用のノートを確認できるので便利です。

ここからは、実際の画面を使いながら、PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順をわかりやすく解説していきます。

STEP
「スライドショー」タブをクリック

PowerPointを開き、画面上部の「スライドショー」タブをクリックしてください。

PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step1 「スライドショー」タブをクリック
PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step1 「スライドショー」タブをクリック
STEP
「発表者ツールを使用する」にチェックを入れる

「モニター」グループにある「発表者ツールを使用する」にチェックを入れてください。

PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step2 「発表者ツールを使用する」にチェックを入れる
PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step2 「発表者ツールを使用する」にチェックを入れる
STEP
スライドショーを開始してノートが表示されていることを確認する

「最初から」または「現在のスライドから」をクリックしてスライドショーを開始してください。

右下の枠にノートが表示されていることが確認できます。

PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step3 スライドショーを開始してノートが表示されていることを確認する
PowerPointでノートを見ながらスライドショーを開始する手順 Step3 スライドショーを開始してノートが表示されていることを確認する

PowerPointでスライドショーの途中からノートを表示する手順|デスクトップ版

すでにスライドショーを進めている最中に、「やっぱりノートが必要!」と思ったときでも一時停止や終了をしなくて大丈夫です。
デスクトップ版PowerPointでは下の操作で素早く切り替えられます。

  1. スライドショー中、画面左下にカーソルを合わせると、「…(三点リーダー)」アイコンが表示されます。
  2. メニューの中から「発表者ツールを表示」を選びます。
  3. 投影用画面はそのまま表示されつつ、発表者用画面に切り替わり、手元にノートや次のスライドのプレビューが出ます。

発表途中での画面切り替えに慣れておくと、急な修正点や補足情報にも柔軟に対応できます。

PowerPointでスライドショーの途中からノートを表示する手順
PowerPointでスライドショーの途中からノートを表示する手順

PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版

PowerPoint for the web(Web版PowerPoint)にも「発表者ツール」機能があり、デスクトップ版同様にメモ(ノート)を見ながらスライドショーをすることができます。

デスクトップ版PowerPointと異なり、PowerPoint for the web(Web版PowerPoint)では「発表者ツール」をクリックするとすぐにスライドショーが始まります。
また、名称もノートではなくメモに変わっています。

STEP
「スライドショー」タブをクリック

PowerPointを開き、画面上部の「スライドショー」タブをクリックしてください。

PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step1 「スライドショー」タブをクリック
PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step1 「スライドショー」タブをクリック
STEP
「発表者ツール」をクリックする

次に、「スライドショーの開始」グループの中にある「発表者ツール」をクリックしてください。

PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step2 「発表者ツール」をクリックする
PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step2 「発表者ツール」をクリックする
STEP
発表者ツールが起動し、別のタブでメモ(ノート)が表示されていることを確認する

「発表者ツール」をクリックすると、スライドショーが即座に開始されると同時に、別のタブでメモ(ノート)が表示される発表者ツール画面が立ち上がります。

PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step3 開発者ツールが起動し、別のタブでメモ(ノート)が表示されていることを確認する
PowerPointでメモ(ノート)を見ながらスライドショーを開始する手順|Web版 Step3 発表者ツールが起動し、別のタブでメモ(ノート)が表示されていることを確認する

デスクトップ版PowerPointWeb版PowerPointにおける発表者ツールの主要な特徴を比較

以下の表は、デスクトップ版PowerPointPowerPoint for the web(Web版PowerPoint)における発表者ツールの主要な特徴を比較したものです。どちらを選ぶか迷っている方は、環境やプレゼンの内容に合わせて参考にしてください。

スクロールできます
項目デスクトップ版PowerPointWeb版PowerPoint
ノート(メモ)の表示可能
(フォントサイズ調整やマークアップ対応)
「メモ」という名称に変更。
フォントサイズ調整可能
次のスライドのプレビュー可能可能
注釈ツールレーザーポインター、ペン、
蛍光ペンなど豊富
レーザーポインター、ペン、
蛍光ペンなど豊富
スライド一覧表示
(サムネイル)
一覧画面から任意のスライドに
瞬時ジャンプ可能
一覧画面から任意のスライドに
瞬時ジャンプ可能
字幕機能話す内容を自動認識して字幕表示可能話す内容を自動認識して字幕表示可能
ブラックアウト機能スライドを一時的に黒画面にできる非対応
ズーム機能スライド内を拡大して詳細を見せられる非対応
タイマー・時計表示経過時間、現在時刻の表示あり経過時間のみ表示される
複数モニター対応発表者画面と聴衆用画面を完全に分離発表者画面と聴衆用画面を完全に分離
オフライン使用可能(ネット接続不要で安定)ネット環境が必須。接続不良時は不安定
注釈・書き込みの保存スライド終了後にペンや蛍光ペンでの
書き込みや注釈を保存するか選択可能
非対応
対応デバイスWindows/Mac
(ソフトウェアをインストールして利用)
ブラウザ対応端末ならどこでも利用可能
(表示最適化は環境やブラウザ次第)
想定利用シーン本格的な発表会やセミナー、
オフラインでも問題ない場面
簡易プレゼンやオンラインでの発表が中心
総合評価多機能かつ安定。字幕や注釈など
高度なプレゼン機能の活用に最適
必要最低限の機能を手軽に利用可能。
環境が整っていればブラウザだけでOK
デスクトップ版PowerPointとWeb版PowerPointにおける発表者ツールの主要な特徴

デスクトップ版PowerPointは、オフライン環境でも安定した動作が期待でき、注釈ツールや字幕機能など充実した機能を備えています。
高度なプレゼンテーションを行いたい場合や、ネット接続がない場所で使う可能性があるならこちらがおすすめです。

Web版PowerPointは、インストール不要でブラウザさえあれば利用できるため、複数の端末を使うときや外出先での発表などに便利です。
機能は必要最低限ですが、ネット環境が安定していれば問題なくプレゼンを進められます。

ノートを見ながらスライドショーする際の注意点

発表をスムーズに行うために、あらかじめ以下の点に気をつけて準備してください。

ノートの文字サイズと内容を確認

  • ノートの文字が小さすぎると、発表者ツール上で読みにくくなります。
  • あらかじめフォントサイズを調整し、箇条書きや改行を入れるなど、見やすさを意識しておきましょう。

事前にモニター設定をチェック

  • 外部モニターを使用する場合、表示設定(拡張や複製など)を確認しておくとトラブルを回避できます。
  • 拡張モードなら一方のモニターにスライドを映し、もう一方で発表者ツールを使えます。

ノートの情報量を適度に

  • ノートに詰め込みすぎると、本番中に目移りしてスムーズに話せなくなる恐れがあります。
  • 重要なキーワードや数値に絞ることで、見返しやすくなります。

PowerPointでノートを見ながらスライドショーする方法に関するよくある質問と答え

PowerPointでノートを見ながらスライドショーする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

デスクトップ版PowerPointとWeb版PowerPointで、ノートやメモを使う目的は同じなのでしょうか?

両方とも、スライドには載せきれない補足情報や話す内容を手元で確認するという目的は同じです。ただし、デスクトップ版では「ノート」と呼び、Web版では「メモ」という名称に変わります。

デスクトップ版PowerPointではどのようにしてノートを表示すればいいですか?

「スライドショー」タブで「発表者ツールを使用する」にチェックを入れた状態でスライドショーを開始すると、発表者用の画面にノートが出てきます。観客側にはノートは映らず、あくまで発表者だけが確認できます。

Web版PowerPointでメモを表示しながらスライドショーを行うには、どこを操作すればいいでしょうか?

Web版では「発表者ツール」という部分をクリックすると、すぐにスライドショーが始まり、別タブなどでメモが表示されます。名称が違うだけで、デスクトップ版の発表者ツールに近い機能を使うことができます。

途中まで進んだスライドショーで、急にノートやメモを確認したくなった場合はどうすればいいですか?

デスクトップ版では、スライドショー中に画面左下の「…」ボタンを押して「発表者ツールを表示」を選べば、ノート画面に切り替えられます。Web版で「発表者ツール」を使ってスライドを進めている場合は、すでに開かれているメモのタブに戻ってチェックするという形になります。

ノートやメモに書く文字が小さくて見づらいとき、どう改善すればいいですか?

PowerPointの編集画面でノートやメモの文字を大きく設定しておきましょう。Web版の場合はブラウザの拡大機能を使う手もありますが、事前に文字サイズを調整しておくほうがレイアウトが崩れにくいです。

スライドショーを録画するとき、ノートやメモの内容も同時に録画されますか?

通常の録画機能では、観客用のスライド表示だけが録画対象です。ノートやメモ画面は録画されません。別の録画ソフトで画面全体を撮る場合は、ノートやメモまで映ることがあるので注意しましょう。

デスクトップ版の発表者ツール画面はウィンドウのレイアウトを自由に変えられますか?

基本的にはPowerPoint側でレイアウトが固定されていますが、ウィンドウのサイズ調整やフォント拡大は可能です。ノートの位置そのものをドラッグして変えるといった細かいカスタマイズはできません。

Web版PowerPointでタブを閉じてしまったら、メモを再表示するにはどうすればいいでしょうか?

いったんスライドショーを終了し、もう一度「発表者ツール」をクリックしてスライドショーをやり直す必要があります。タブをピン留めしておけば、誤って閉じるリスクを減らせます。

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