この記事では、Word・Excel・PowerPointの保護ビューを常に解除する方法を解説します。
「ExcelやWordを開くたびに“編集を有効にする”が表示されて面倒…」と感じていませんか?
メールの添付ファイルやインターネットからダウンロードしたファイルを開くと、編集や印刷ができず、毎回ボタンを押す必要があるため、業務効率が下がる原因になります。
これは、Microsoft Officeに標準で搭載されている「保護ビュー」というセキュリティ機能によるものです。安全性を確保するための機能ですが、社内業務など信頼できるファイルを扱う場合は、煩わしさを感じることも少なくありません。
この記事では、保護ビューを常に解除する方法に加えて、特定のフォルダーのみ解除する方法や、解除できない場合の対処法まで、実際の画面をもとに分かりやすく解説します。
目次
Word・Excel・PowerPointの保護ビューを常に解除する方法(共通設定)
保護ビューを常に解除するには、Word・Excel・PowerPointそれぞれのトラストセンターから設定を変更します。以下はWordの画面で解説していますが、ExcelやPowerPointも手順は同じです。インターネットから取得したファイルや、メールの添付ファイルを開いても保護ビューが表示されなくなります。
保護ビューはセキュリティ機能のため、完全に無効化する場合は信頼できる環境でのみ実施してください。
- WordもしくはExcel、PowerPointを起動し、左上の「ファイル」をクリックする
- 左メニュー下部の「オプション」をクリックする(表示されない場合は「その他」をクリック)
- 左メニューの「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」をクリックする
- 左メニューの「保護ビュー」をクリックし、3つの項目すべてのチェックを外して「OK」をクリックする
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
STEP
「ファイル」をクリック
WordもしくはExcel、PowerPointを開き、左上にある「ファイル」をクリックしてください。
左上の「ファイル」をクリックする
STEP
「オプション」をクリック
「ファイル」をクリックするとホーム画面が表示されます。左側のメニューにある「オプション」をクリックしてください。
ウィンドウサイズによっては「その他」をクリックしないと「オプション」が表示されない場合があります。
トラストセンターから保護ビュー(保護されたビュー)を無効にする方法 Step2 「オプション」をクリック
STEP
「トラストセンター」をクリック
「オプション」をクリックすると「Wordのオプション」(ExcelやPowerPointの場合はそれぞれのオプション)ウィンドウが開きます。左側のメニューにある「トラストセンター」をクリックしてください。
「Wordのオプション」ウィンドウの左メニューから「トラストセンター」をクリックする
STEP
「トラストセンターの設定」をクリック
「トラストセンター」をクリックすると「セキュリティと詳細情報」と書かれた画面に移動します。
右側にある「トラストセンターの設定(T)」をクリックしてください。
「セキュリティと詳細情報」画面右側の「トラストセンターの設定(T)」をクリックする
STEP
「保護ビュー」をクリック
「トラストセンターの設定(T)」をクリックすると、「トラストセンター」ウィンドウが開きます。
左側のメニューにある「保護ビュー」をクリックしてください。
「トラストセンター」ウィンドウ左メニューの「保護ビュー」をクリックする
STEP
保護ビューのチェックを外して「OK」をクリック
「保護ビュー」をクリックすると、「保護ビュー」の画面に移動します。以下の3つの項目のチェックを外してください。
- インターネットから取得したファイルに対して、保護ビューを有効にする
- 安全でない可能性のある場所のファイルに対して、保護ビューを有効にする
- Outlookの添付ファイルに対して、保護ビューを有効にする
チェックを外したら「OK」をクリックしてください。これで保護ビューが常に無効になります。
3項目すべてのチェックを外して「OK」をクリックすると保護ビューが常に無効になる
特定のフォルダー内のファイルのみ保護ビューを解除する方法
特定のフォルダーを「信頼できる場所」に登録することで、そのフォルダー内のファイルのみ保護ビューを解除できます。すべてのファイルの保護ビューを無効にするのはセキュリティ上不安という場合に向いている方法です。以下はWordの画面で解説していますが、ExcelやPowerPointも手順は同じです。
- 「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」をクリックしてトラストセンターを開く
- 左メニューの「信頼できる場所」をクリックし、「新しい場所の追加」をクリックする
- 「参照」をクリックして信頼できる場所に登録したいフォルダーを指定し、「OK」をクリックする
- 「この場所のサブフォルダーも信頼する」にチェックを入れて「OK」をクリックする
- 指定したフォルダーが一覧に追加されていることを確認して「OK」をクリックする
実際の画面を見ながら詳しく解説していきます。
STEP
トラストセンターの「信頼できる場所」をクリックして「新しい場所の追加」を選択
トラストセンターを開き、左上にある「信頼できる場所」をクリックし、右下にある「新しい場所の追加(A)...」を選択してください。
トラストセンターを開く方法は「トラストセンターから保護ビュー(保護されたビュー)を無効にする方法」で詳しく解説しています。
「信頼できる場所」をクリックし「新しい場所の追加(A)...」をクリックする
STEP
「参照(B)...」をクリック
「新しい場所の追加(A)...」をクリックすると「Microsoft Officeの信頼できる場所」と書かれたウィンドウが表示されます。
ここで信頼できる場所(フォルダー)を指定します。指定したフォルダーに保存されているファイルに対しては保護ビューが常に無効になります。
「Microsoft Officeの信頼できる場所」と書かれたウィンドウの中にある「参照(B)...」をクリックしてください。
「Microsoft Officeの信頼できる場所」ウィンドウの「参照(B)...」をクリックする
STEP
Microsoft Officeの信頼できる場所(フォルダー)を指定して「OK」をクリック
「参照(B)...」をクリックすると、「参照」と書かれたウィンドウが開きます。
Microsoft Officeの信頼できる場所(フォルダー)を指定し、右下の「OK」をクリックしてください。
登録したいフォルダーを選択して「OK」をクリックする
STEP
「この場所のサブフォルダーも信頼する」にチェックを入れて「OK」をクリック
「OK」をクリックすると一つ前の画面(「Microsoft Officeの信頼できる場所」と書かれたウィンドウ)に戻ります。
「この場所のサブフォルダーも信頼する(S)」にチェックを入れ、「OK」をクリックしてください。
「この場所のサブフォルダーも信頼する(S)」にチェックを入れて「OK」をクリックする
STEP
指定したフォルダーが一覧に追加されていることを確認して「OK」をクリック
「OK」をクリックすると「トラストセンター」と書かれた画面に戻ります。
一覧にStep3で指定したフォルダーが追加されていることを確認し、右下の「OK」をクリックしてください。
これで指定したフォルダーが「Microsoft Officeの信頼できる場所」になり、そのフォルダーに保存されているファイルのみ保護ビュー(保護されたビュー)が無効になります。
マクロを含むExcelファイルのブロック解除については「【Excel】「マクロの実行がブロックされました」と表示された場合の対処法」もあわせてご覧ください。
一覧に指定したフォルダーが追加されていることを確認して「OK」をクリックする
保護ビューが解除できない・解除しても毎回表示される場合の対処法
保護ビューを無効に設定したのに解除できない、または特定のファイルを開くたびに保護ビューが表示される場合は、以下の2つの原因が考えられます。
Word・Excel・PowerPointそれぞれで設定が必要
Word・Excel・PowerPointはそれぞれ独立した設定を持っているため、Wordで保護ビューを無効にしてもExcelやPowerPointには反映されません。
保護ビューを解除したいアプリすべてで、上記の手順を繰り返し設定してください。
特定のファイルを開くたびに保護ビューが表示される場合
トラストセンターで保護ビューを無効にしても、特定のファイルを開くたびに保護ビューが表示される場合があります。これは、ファイル自体に「インターネットから取得したファイル」であることを示す情報が記録されているためです。ファイルのプロパティから「許可する」にチェックを入れることで解除できます。
STEP
対象のファイルを右クリックし「プロパティ」を選択
保護ビューが表示されるファイルを右クリックし、メニューから「プロパティ」を選択してください。
Windows11では右クリックメニューのデザインが刷新され、表示項目が絞り込まれました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。
対象のファイルを右クリックしてメニューから「プロパティ」を選択する
STEP
「許可する(K)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック
「プロパティ」を選択すると、ファイルの種類やサイズが書かれたプロパティ画面が表示されます。
その中にある「このファイルは他のコンピューター⋯」の右にある「許可する(K)」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックしてください。
「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。
これで指定したファイルの保護ビュー(保護されたビュー)が無効になります。
「許可する(K)」にチェックを入れて「OK」をクリックすると保護ビューが解除される
複数ファイルをまとめて解除したい場合は、PowerShellでGet-ChildItem -Recurse | Unblock-Fileを実行するとフォルダー内のファイルを一括処理できます。対象フォルダーに移動してから実行してください(管理者権限は不要です)。
保護ビューを常に解除する方法に関するよくある質問と答え
保護ビューを常に解除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
- 保護ビュー(保護されたビュー)とは何ですか?
-
保護ビューとは、インターネットからダウンロードしたファイルやメールの添付ファイルを開いた際に、編集を制限した状態で表示するMicrosoft Officeのセキュリティ機能です。
悪意のあるファイルによるウイルス感染や不正なマクロの実行を防ぐために、読み取り専用の状態でファイルを開くようになっています。
- 保護ビューを常に解除するにはどこを変更すればいいですか?
-
保護ビューを常に解除するには、WordやExcel、PowerPointの「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」から「保護ビュー」を開き、3つの項目すべてのチェックを外して「OK」をクリックします。
この設定はアプリごとに独立しているため、WordとExcelとPowerPointそれぞれで同じ手順を繰り返す必要があります。
- Wordで保護ビューを解除したのに、ExcelやPowerPointでも保護ビューが表示されます。なぜですか?
-
Word・Excel・PowerPointはそれぞれ独立したトラストセンターの設定を持っているため、Wordで保護ビューを解除してもExcelやPowerPointには反映されません。
保護ビューを解除したいアプリすべてで、トラストセンターの「保護ビュー」設定を個別に変更してください。
- 特定のフォルダーに入っているファイルだけ保護ビューを解除することはできますか?
-
はい、できます。トラストセンターの「信頼できる場所」にフォルダーを登録することで、そのフォルダー内のファイルのみ保護ビューを無効にできます。
「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」→「信頼できる場所」→「新しい場所の追加」から登録するフォルダーを指定してください。
「この場所のサブフォルダーも信頼する」にチェックを入れると、サブフォルダー内のファイルにも適用されます。
- 「信頼できる場所」に登録するフォルダーはどこにすればいいですか?
-
「ダウンロード」フォルダーや、社内で共有しているネットワークフォルダーなど、普段安全なファイルを保存している場所を指定するのが一般的です。
情シスの立場では、社内で配布するファイルを保存するフォルダーに限定して登録するケースが多く、全ファイルの保護ビューを無効にするよりもセキュリティリスクを抑えられます。
インターネット上の不特定多数のファイルを保存する場所を登録するのは避けてください。
- トラストセンターで設定を変更したのに、特定のファイルだけ毎回保護ビューが表示されます。なぜですか?
-
トラストセンターで保護ビューを無効にしても、ファイル自体に「インターネットから取得したファイル」であることを示す情報(Zone Identifier と呼ばれる代替データストリームの属性)が記録されている場合、そのファイルを開くたびに保護ビューが表示されます。
この場合は、対象ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、「許可する」にチェックを入れて「OK」をクリックすることで解除できます。
- ファイルのプロパティに「許可する」が表示されていません。どうすればいいですか?
-
「許可する」のチェックボックスは、Windowsがそのファイルをインターネット由来と判定した場合にのみ表示されます。
表示されていない場合は、そのファイルはすでにインターネット由来の情報が解除されているか、ローカルで作成されたファイルである可能性があります。
保護ビューが表示される別の原因として、トラストセンターの設定が反映されていないことや、アプリごとの設定が未変更のケースが考えられます。Word・Excel・PowerPointそれぞれでトラストセンターの「保護ビュー」設定を確認してください。
- 保護ビューを解除すると、セキュリティ上のリスクはありますか?
-
はい、保護ビューを完全に無効にすると、悪意のあるファイルを開いた際にマクロの自動実行やウイルス感染のリスクが高まります。
信頼できるファイルしか扱わない環境であれば問題になるケースは少ないですが、不特定多数からファイルを受け取る環境では注意が必要です。
情シスとして社内展開する場合は、全ファイルの保護ビューを無効にするのではなく、「信頼できる場所」に特定のフォルダーのみ登録する方法をおすすめします。
- PowerPointのファイルにも保護ビューは表示されますか?
-
はい、表示されます。保護ビューはWord・Excel・PowerPointに共通して搭載されているセキュリティ機能です。
インターネットからダウンロードしたPowerPointファイルやメールの添付ファイルを開いた場合も、同様に保護ビューが表示されます。
解除する手順はWordやExcelと同じで、PowerPointの「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」→「保護ビュー」から設定を変更してください。
- OneDriveやSharePointから開いたファイルにも保護ビューは表示されますか?
-
はい、表示される場合があります。OneDriveやSharePointからダウンロードしたファイル、またはブラウザ経由で開いたファイルは、インターネット由来のファイルとして扱われるため、保護ビューが表示されることがあります。
社内でSharePointを使ってファイルを共有している場合、共有フォルダーを「信頼できる場所」に登録することで解除できます。ただしネットワーク上の場所を登録する際は、「Microsoft Officeの信頼できる場所」ウィンドウで「ネットワーク上の信頼できる場所を許可する」を有効にする必要があります。
- 「編集を有効にする」をクリックすれば保護ビューは解除されますか?そのファイルを次回開くときも解除されたままになりますか?
-
「編集を有効にする」をクリックすると、そのファイルを開いている間は保護ビューが解除されて編集できるようになります。
ただし、次回同じファイルを開いた際に再び保護ビューが表示されるかどうかはファイルによって異なります。ファイル自体にインターネット由来の情報が記録されている場合は、次回開いても再び保護ビューが表示されます。
毎回表示されなくするには、ファイルのプロパティから「許可する」にチェックを入れるか、トラストセンターで保護ビューを無効にしてください。
- マクロを含むExcelファイルを開いたときも保護ビューが表示されますが、マクロのブロックと保護ビューは別の機能ですか?
-
はい、別の機能です。保護ビューはファイルを読み取り専用で開く機能で、「編集を有効にする」または「許可する」で解除できます。
一方、マクロのブロックはインターネット由来のファイルに含まれるマクロの実行を制限する機能で、「セキュリティリスク」と表示されます。
保護ビューを解除してもマクロのブロックは別途解除が必要です。詳しくは【Excel】「マクロの実行がブロックされました」と表示された場合の対処法をご覧ください。
- Wordファイルを開いたら保護ビューではなく「読み取り専用」と表示されています。これは同じものですか?
-
いいえ、異なります。保護ビューはインターネット由来のファイルを安全に開くためのセキュリティ機能で、黄色いバーに「編集を有効にする」と表示されます。
「読み取り専用」はファイルの属性やWord内部の設定によって編集が制限されている状態で、保護ビューとは原因も解除方法も異なります。
詳しくは【Word】読み取り専用を解除する方法をご覧ください。
- 「信頼できる場所」に追加したフォルダーを後から削除することはできますか?
-
はい、できます。「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「トラストセンターの設定」→「信頼できる場所」を開くと、登録済みのフォルダーが一覧表示されます。
削除したいフォルダーを選択して「削除」をクリックし、「OK」をクリックすれば完了です。
- 保護ビューが表示されるファイルを右クリックしても「プロパティ」が見当たりません。どうすればいいですか?
-
「プロパティ」が表示されない場合は、右クリックメニューの下部にある「その他のオプションを表示」をクリックすると、従来のメニューが展開されて「プロパティ」が表示されます。
詳しくはWindows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法もあわせてご覧ください。
- 保護ビューを解除した後、「OK」ではなく「適用」をクリックする必要はありますか?
-
いいえ、「OK」のクリックだけで設定は保存されます。「OK」は設定を保存してウィンドウを閉じるボタンで、「適用」をクリックしなくても変更は反映されます。
詳しくはOKボタンと適用ボタンの違いをご覧ください。
- 保護ビューが解除できない場合、Officeの修復インストールは有効ですか?
-
はい、有効な場合があります。Officeのプログラムファイルに問題がある場合、トラストセンターの設定が正常に保存されないケースがあります。
修復インストールを実行することで、Officeのプログラムファイルを再構築し、設定が正常に機能するようになることがあります。
修復インストール後は、トラストセンターの保護ビュー設定が初期化されることがあるため、再度設定を変更してください。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
- OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
- ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
- 最終検証日:2026年3月31日
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