【Microsoft Edge】IEモードでページを開く設定方法

この記事では、Microsoft EdgeでIEモードを有効にし、特定のページをIEモードで開くための設定方法を、実際の画面を使いながら詳しく解説します。

Internet Explorerは2022年6月にサポートが終了しましたが、IEモードは少なくとも2029年までサポートされることがMicrosoftから発表されています。

Microsoft は、サポートされているオペレーティング システムで、少なくとも 2029 年まで Microsoft Edgeで Internet Explorer モードをサポートすることを約束しています。さらに、Microsoft は IE モードのサポート終了を少なくとも 1 年前に通知します。

ライフサイクルに関する FAQ - Internet Explorer および Microsoft Edge

ただし、2029年以降はIEモードも使用できなくなる可能性が高いため、可能な限り早めに他のブラウザに対応したシステムへの移行を検討することをおすすめします。

この記事の操作方法は、Microsoft Edgeバージョン 142.0.3595.65(公式ビルド)(64ビット)で検証しています。

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目次

Microsoft EdgeでIEモードを使うための事前設定

Microsoft EdgeでIEモードを使用するには、まず「IEモードでサイトの再読み込みを許可する」設定を有効にする必要があります。この設定を行わないとIEモードでページを開くことができません。

IEモードを有効にする手順は以下のとおりです。

  1. Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「設定」をクリック
  2. 「既定のブラウザー」をクリック
  3. 「Internet Explorerモード(IEモード)でサイトの再読み込みを許可」で「許可」を選択

所要時間は約2分です。Edge設定画面から簡単に有効化できるため、PC初心者の方でも安心して設定できます。それでは実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「設定」をクリック

Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「設定」を選択してください。

[…](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Microsoft Edge右上の三点リーダーメニューから設定を開く画面
Microsoft Edge右上の「…」をクリックして「設定」を選択
STEP
「既定のブラウザー」をクリック

「設定」をクリックするとMicrosoft Edgeの設定画面に移動します。

左側メニューにある「既定のブラウザー」をクリックしてください。

Microsoft Edge設定画面の左側メニューで既定のブラウザーを選択する画面
設定画面左側メニューから「既定のブラウザー」をクリック
STEP
「許可」を選択

「既定のブラウザー」をクリックすると、「既定のブラウザー」と書かれた画面に移動します。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/defaultBrowserと入力してEnterを押すことで、直接この画面を開くことができます。

その中にある「Internet Explorerモード(IEモード)でサイトの再読み込みを許可」で「許可」を選択してください。

これでMicrosoft EdgeのInternet Explorerモード(IEモード)が有効になりました。次の「Microsoft EdgeのIEモードでページを開く」では、IEモードでページを開く方法をご紹介します。

Microsoft Edge既定のブラウザー設定画面でIEモードでサイトの再読み込みを許可する設定項目
「Internet Explorerモード(IEモード)でサイトの再読み込みを許可」で「許可」を選択

Microsoft EdgeのIEモードでページを開く

IEモードの事前設定が完了したら、次は実際にIEモードで開きたいページのURLを登録していきます。ここで登録したURLは、次回以降EdgeでアクセスするときにIEモードで自動的に開かれるようになります。

社内システムのURLや、e-GovなどのXMLファイルのローカルパス(file:///)など、IEでしか正しく表示されないページを登録してください。

IEモードでページを開く手順は以下のとおりです。

  1. Edge設定画面(edge://settings/defaultBrowser)で「ページの追加」ボタンをクリック
  2. IEモードで開きたいページのURLを正しく入力し、「追加」ボタンをクリック
  3. 「Internet Explorer モード ページ」の一覧に該当URLが表示されたことを確認
  4. 実際にページにアクセスしてIEモードで開けていることを確認

所要時間は約3分です。URLは複数登録できるため、必要なページをすべて追加しておくと便利です。それでは実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
「ページの追加」ボタンをクリック

Internet Explorerモード(IEモード)でサイトの再読み込みを許可したら、次は「どのページをIEモードで読み込むか」設定していきます。

「既定のブラウザー」と書かれた画面の「Internet Explorer モード ページ」の欄にある「ページの追加」ボタンをクリックしてください。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/defaultBrowserと入力してEnterを押すことで、直接この画面を開くことができます。

Microsoft Edge既定のブラウザー設定画面のInternet Explorerモードページ欄にあるページの追加ボタン
「Internet Explorer モード ページ」欄の「ページの追加」ボタンをクリック
STEP
IEモードで開きたいページのURLを正しく入力し、「追加」ボタンをクリック

「ページの追加」ボタンをクリックすると、「ページの追加」と書かれたウィンドウが表示されます。

その中にIEモードで開きたいページのURLを正しく入力し、「追加」ボタンをクリックしてください。

https://やhttp://、file:///など始めから正確にURLを入力してください。

Microsoft EdgeのIEモードページ追加ダイアログでURLを入力する画面
IEモードで開きたいページのURLを入力して「追加」をクリック
STEP
「Internet Explorer モード ページ」の中に該当のURLが表示されたことを確認する

「追加ボタン」をクリックすると、「Internet Explorer モード ページ」の中に該当のURLが表示されます。

これらのページは、ページ追加日から30日間Internet Explorerモード(IEモード)で開きます。
30日以上継続して使う場合は再度登録しなおしてください。

Internet Explorerモードページ一覧に追加されたURLが表示されている画面
「Internet Explorer モード ページ」一覧に追加したURLが表示される
STEP
Internet Explorerモードで開けていることを確認

そのページにアクセスして、Internet Explorerモードで開けていることを確認してください。

Microsoft EdgeでIEモードで開かれたページの画面
登録したページにアクセスしてIEモードで開けていることを確認

IEモードでページを開けているか確認する方法

IEモードで開くページの登録が完了したら、実際にそのページにアクセスして、IEモードで正しく開けているか確認しましょう。

IEモードで開いているページには、Microsoft Edgeの画面上部に専用のメッセージバーが表示されます。このメッセージバーが表示されていれば、Internet Explorerの表示エンジンでページが正しく読み込まれている証拠です。

Microsoft EdgeでIEモードで開いたページ上部に表示されるInternet Explorerモードメッセージバー
IEモードで開くと画面上部に「Internet Explorer モードになっています」と表示される

IEモードでページを開くのをやめる場合

IEモードで開く必要がなくなったページは、Edge設定画面から削除することで通常モードに戻すことができます。

Internet Explorerの表示エンジンは古く、セキュリティリスクがあるため、IEモードが不要になったページは速やかに削除することをおすすめします。WebサイトがEdgeに対応した場合や、業務システムがアップデートされた場合は、すぐに通常モードに切り替えましょう。

「既定のブラウザー」と書かれた画面の「Internet Explorer モード ページ」の欄にある「削除」アイコンをクリックしてください。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/defaultBrowserと入力してEnterを押すことで、直接この画面を開くことができます。

これで今後そのページは通常モードで読み込まれます。

Internet Explorerモードページ一覧から登録済みURLを削除するアイコン
「Internet Explorer モード ページ」一覧の「削除」アイコンをクリック

Microsoft EdgeのIEモードに関するよくある質問と答え

Microsoft EdgeのIEモードに関するよくある質問と答えをまとめました。

IEモードとは何ですか?

IEモード(Internet Explorerモード)は、Microsoft Edge上でInternet Explorerの表示エンジンを使ってWebページを表示する機能です。Internet Explorerでしか動作しない古い社内システムや業務アプリケーションを、Edgeから利用できます。

IEモードはいつまで使えますか?

Microsoftは少なくとも2029年までIEモードをサポートすることを公式に発表しています。サポート終了の少なくとも1年前には通知される予定です。

IEモードで開いたページの有効期限は何日間ですか?

IEモードで開くよう設定したページは、登録日から30日間有効です。30日を過ぎると自動的に通常モードに戻るため、継続して使用する場合は再度登録が必要です。

IEモードを有効にするにはどうすればいいですか?

Microsoft Edgeの設定画面から「既定のブラウザー」を開き、「Internet Explorerモード(IEモード)でサイトの再読み込みを許可」を「許可」に変更してください。詳しくは「Microsoft EdgeでIEモードを使うための事前設定」をご覧ください。

IEモードで開きたいページはどうやって追加しますか?

Edge設定画面の「既定のブラウザー」→「Internet Explorerモード ページ」から「ページの追加」ボタンをクリックし、URLを入力して追加します。詳しい手順は「Microsoft EdgeのIEモードでページを開く」で解説しています。

XMLファイルをIEモードで開くことはできますか?

はい、できます。e-Govなどの電子公文書(XMLファイル)もIEモードで開くことが可能です。XMLファイルを開く方法は「【e-Gov】電子公文書のXMLファイルを"読める形"で開く方法」で詳しく解説しています。

IEモードで開いているかどうか確認する方法は?

IEモードで開いているページには、画面上部に「Internet Explorerモードになっています。ほとんどのページは、Microsoft Edgeでより適切に機能します。」というメッセージが表示されます。

IEモードボタンがツールバーに表示されなくなりました

最近のEdgeアップデートでIEモードボタンは削除されました。現在は設定画面から手動でページを追加する方法が公式手順です。ボタンを復活させたい場合は「【Microsoft Edge】IEモードボタンを復活させる方法」をご覧ください。

IEモードで登録したページを削除するには?

Edge設定画面の「既定のブラウザー」→「Internet Explorerモード ページ」から、削除したいURLの横にある「削除」アイコンをクリックしてください。詳しくは「IEモードでページを開くのをやめる場合」をご覧ください。

「Internet Explorerが見つかりません」と表示されます

Windows 11でInternet Explorerコンポーネントが無効化されている可能性があります。この問題の対処法は「IEモードが使えない『IEが見つかりません』と表示された場合の対処方法」で詳しく解説しています。

IEモードとInternet Explorer本体は何が違いますか?

IEモードはEdge内でIEの表示エンジンを使う機能で、Internet Explorer本体とは別物です。IE本体を起動したい場合は「Windows11でIE(インターネットエクスプローラー)を起動する方法」をご覧ください。

IEモードでCookieやセッションは引き継がれますか?

デフォルトでは、Microsoft EdgeとIEモードはCookieやセッションを共有しません。そのため、Edgeでログイン済みのサイトでも、IEモードでは再度ログインが必要になるケースがあります。しかし、企業向けの環境では、構成次第でセッションCookieの共有が可能です。詳しくはMicrosoft公式サイトをご覧ください。

古いバージョンのEdgeではIEモードの設定方法が違いますか?

はい、Edgeのバージョンによって設定画面の位置や項目名が異なる場合があります。古いバージョンのEdgeをインストールしたい場合は「【Microsoft Edge】オフラインでインストールする方法」をご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Microsoft Edge:バージョン 142.0.3595.65 (公式ビルド) (64 ビット)
  • 最終検証日:2025年11月8日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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