【Windows11】メモ帳からCopilotを削除・無効化する方法

この記事では、Windows11のメモ帳からCopilotを削除・無効化して、右上のCopilotボタンを非表示にする方法を解説します。

Windows11の最新アップデートで、メモ帳にCopilot(AI機能)が統合され、右上に「Copilot」ボタンが表示されるようになりました。便利な機能ですが、「使わないので消したい」「画面をスッキリさせたい」という声も多く、情報システムへの問い合わせも増えています。

メモ帳のCopilot機能は、設定から簡単にオフにできます。ただし、設定項目が見つからない場合や、無効化の操作がうまくいかない場合は、Windows UpdateやMicrosoft Storeでのアプリ更新、修復・リセットなどの対処法が必要になることがあります。

この記事では、以下の内容を実際の画面を使いながら詳しく解説します。

  • メモ帳の設定からCopilotを削除・無効化する手順
  • Copilotの設定項目が見つからない・設定が反映されない場合の3つの対処法

所要時間は基本操作で約30秒、トラブルシューティングを含めても5分程度です。それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

目次

メモ帳の「設定」からCopilotを削除・無効化する手順

ここからは、Windows11のメモ帳の設定画面から「Copilot」機能をオフにする基本的な手順を解説します。

メモ帳の設定は、変更した時点で即座に反映されるため、「保存」や「適用」ボタンをクリックする必要はありません。手順は以下の通りです。

  1. メモ帳右上の「設定」をクリック
  2. 「Copilot」を「オフ」にする
  3. 左上にある「←(左矢印)」をクリック
  4. 「Copilot」ボタンが消えていることを確認

所要時間は約30秒です。それでは、実際の画面を使いながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
メモ帳右上の「設定」をクリック

メモ帳の右上にある歯車アイコンの「設定」をクリックしてください。

Windows11メモ帳の右上にある設定ボタン(歯車アイコン)をクリックしてCopilot無効化設定を開く画面
メモ帳右上の「設定」をクリック
STEP
「Copilot」を「オフ」にする

「設定」をクリックするとメモ帳の設定画面に移動します。

設定画面の一番下にある「Copilot」を「オフ」にしてください。

Windows11メモ帳の設定画面で、一番下にある「Copilot」をオフにしている画面
設定画面の一番下にある「Copilot」を「オフ」にする
STEP
左上にある「←(左矢印)」をクリック

「Copilot」を「オフ」にしたら左上にある「←(左矢印)」をクリックしてください。

メモ帳の設定画面に「保存」や「適用」ボタンはありません。設定は変更した時点で即反映されます。

Windows11メモ帳の設定画面で左上の戻る矢印ボタンをクリックしている画面
左上にある「←(左矢印)」をクリック
STEP
「Copilot」ボタンが消えていることを確認

「←(左矢印)」をクリックすると通常のメモ帳画面に戻ります。

右上にあった「Copilot」ボタンが消えていることを確認してください。

Windows11のメモ帳で右上の「Copilot」ボタンが消えて、設定ボタンのみが表示されている画面
「Copilot」ボタンが消えていることを確認

メモ帳からCopilotを削除・無効化できない場合の対処法

上記の手順で「Copilot」の項目が見つからない、または削除(無効化)の操作がうまくいかない場合は、メモ帳アプリ自体やWindows側の設定に何らかの不具合やバージョン差が生じている可能性があります。

以下の対処法を、上から順に試してみてください。

Windows UpdateでOSを最新の状態にする

「Copilotとメモ帳の統合」のような新機能や、それを制御する設定項目は、Windows Updateを通じてOS全体に提供されることがよくあります。

OSのバージョンが古いと、Copilotを無効化する設定項目自体がメモ帳にまだ追加されていない可能性があります。まずは以下の手順で、Windows Updateに未適用の更新プログラムがないか確認してください。

  1. 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」(歯車アイコン)を開く
  2. 左側のメニュー一番下にある「Windows Update」をクリック
  3. 「更新プログラムのチェック」ボタンをクリック
  4. 利用可能な更新プログラムがある場合は、ダウンロードとインストールを実行
  5. PCを再起動

PCの再起動が完了したら再度メモ帳を開き、設定からCopilotの項目が消せるようになっていないか確認してください。

Windowsアップデートのより詳しい手順や、アップデートに関するトラブルシューティングについては、「【Windows11】Windowsアップデートを手動で実行する方法」もご覧ください。

Microsoft Storeでメモ帳を最新の状態にする

Windows UpdateでOSを最新にしても、個別のアプリ(この場合は「メモ帳」)が古いバージョンのままになっていることがあります。

アプリのバージョンが古いために、Copilotを無効化する設定項目がまだ実装されていない可能性が考えられます。以下の手順で、Microsoft Storeからメモ帳アプリの更新を確認してください。

  1. Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. ms-windows-store:と入力してEnterキーを押す
  3. Microsoft Store左側のメニューにある「ダウンロード」をクリック
  4. 画面の右上にある「更新プログラムの確認」をクリック
  5. 更新が完了するまで待機
  6. PCを再起動する

Microsoft Storeアプリが正常に起動しない場合や、起動に時間がかかる場合はMicrosoft Storeのキャッシュの削除などで改善する場合があります。「Microsoft Storeが正常に起動しない場合の対処法を徹底解説」をご覧ください。

PCの再起動が完了したら再度メモ帳を開き、「設定」からCopilotの項目が消せるようになっていないか確認してみてください。

Microsoft Storeからメモ帳を最新の状態にする方法に関する詳しい手順は「Microsoft Storeでメモ帳を最新の状態に更新する」で紹介しています。是非ご覧ください。

メモ帳アプリを「修復」または「リセット」する

OSとアプリを更新しても解決しない場合、メモ帳アプリの設定ファイル自体が破損している可能性があります。

以下の手順でアプリの「修復」、または最終手段の「リセット」を試してみてください。

「リセット」を実行すると、アプリの設定(フォントサイズなど)は初期状態に戻ります。リセット前には、開いているメモ帳の内容を必ず保存してください。

  1. Windowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開く
  2. ms-settings:appsfeaturesと入力してEnterキーを押す
  3. 「インストールされているアプリ」画面で「メモ帳」を検索する
  4. メモ帳の右側にある「…」(三点リーダー)をクリックする
  5. 表示されたメニューから「詳細オプション」をクリックする
  6. 画面を下にスクロールし、「修復」ボタンをクリックする
  7. 修復完了後、メモ帳を起動し、設定を確認する
  8. まだ解決しない場合は、同じ画面に戻り「リセット」ボタンをクリックする
  9. PCを再起動し、再度メモ帳の設定を確認する

メモ帳の「修復インストール」や「リセット」に関する詳しい手順は、「メモ帳を修復インストールする」でも解説しています。

よくある質問と答え

最後に、メモ帳からCopilotを削除・無効化する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11のメモ帳にあるCopilotとは何ですか?

Copilotは、Microsoftが提供するAI機能で、メモ帳に統合されたテキスト編集支援ツールです。このAI機能を使うと、文章の要約、書き直し、翻訳などをAIがサポートしてくれます。

メモ帳のCopilotを完全に削除できますか?

Copilot機能自体をアンインストールすることはできませんが、設定から「オフ」にすることで無効化できます。オフにすると、メモ帳の右上から「Copilot」ボタンが消え、機能が使えなくなります。

メモ帳の設定画面に「Copilot」の項目が表示されません

Windows UpdateやMicrosoft Storeでメモ帳アプリが最新バージョンに更新されていない可能性があります。Windows Updateを実行し、Microsoft Storeでメモ帳の更新を確認してください。それでも表示されない場合は、お使いのWindowsバージョンがCopilot機能に対応していない可能性があります。詳しくは記事内の「メモ帳からCopilotを削除・無効化できない場合の対処法」をご覧ください。

Copilotをオフにしても勝手にオンに戻ることはありますか?

通常、一度オフにした設定は維持されます。ただし、Windows Updateでメモ帳アプリが大幅にアップデートされた場合、設定が初期化されてCopilotが再度オンになる可能性があります。その場合は再度設定からオフにしてください。

メモ帳のCopilotをオフにするとどうなりますか?

メモ帳右上の「Copilot」ボタンが非表示になり、AI機能が使えなくなります。通常のテキスト編集機能はすべて使用できるため、従来通りメモ帳を使いたい方に適しています。

Windows10のメモ帳にもCopilot機能はありますか?

いいえ、Copilot機能はWindows11専用です。Windows10のメモ帳にはCopilot機能は搭載されていません。

旧メモ帳アプリでもCopilotは表示されますか?

いいえ、Copilot機能は新しいバージョンのメモ帳アプリでのみ利用可能です。旧メモ帳ではCopilotは表示されません。旧メモ帳を使いたい場合は「【Windows11】旧メモ帳を有効化する方法」を参考にしてください。なお、旧メモ帳を利用している場合は、この記事で紹介している「Copilotのオン・オフ設定」は表示されません。

メモ帳のCopilotは無料で使えますか?

はい、Windows11に標準搭載されているメモ帳のCopilot機能は無料で使用できます。Microsoft 365のサブスクリプションも不要です。

メモ帳を「リセット」するとどうなりますか?

メモ帳アプリのすべての設定が初期状態に戻ります。フォントサイズ、ワードラップ(折り返し)の設定、Copilotのオン/オフなどがデフォルトに戻ります。ただし、保存済みのテキストファイルは削除されません。

メモ帳のCopilot機能は日本語に対応していますか?

はい、日本語を含む多言語に対応しています。日本語のテキストでも、要約や書き直し、翻訳などの機能を使用できます。

メモ帳以外のアプリのCopilotも無効化できますか?

はい、各アプリごとに個別に設定できます。Microsoft EdgeやMicrosoft 365アプリ(Word、Excelなど)にもCopilot機能がありますが、それぞれのアプリの設定から個別にオン/オフを切り替えられます。詳しくは「Copilotを無効(オフ)にする方法|Word/Excel/PowerPoint」をご覧ください。

メモ帳のCopilotをオフにすると動作が軽くなりますか?

Copilot機能を使用しない限り、オン/オフによる動作速度の違いはほとんどありません。ただし、バックグラウンドでの通信が若干減る可能性はあります。

メモ帳のCopilot設定を変更したら、他のMicrosoftアプリのCopilotにも影響しますか?

いいえ、メモ帳のCopilot設定は他のアプリ(Edge、Word、Excelなど)には影響しません。各アプリのCopilot機能は個別に設定されているため、それぞれで個別にオン/オフを切り替える必要があります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • メモ帳:バージョン11.2507.26.0
  • 最終検証日:2025年11月17日
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この記事を書いた人

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社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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