「名前を付けて保存」の履歴を削除する方法 - Windows11

「名前を付けて保存」の履歴を削除する方法 - Windows1

こんな人にオススメの記事です

  • 「名前を付けて保存」で表示される履歴(過去のファイル名)を削除したい人
  • 「名前を付けて保存」で表示される履歴(過去のファイル名)を他の人に見られたくない人

ワードやエクセル、メモ帳などを新規保存する際に利用することが多い「名前を付けて保存」は以下のように過去のファイル名が保存されています。

「名前を付けて保存」時に表示される過去の履歴
「名前を付けて保存」時に表示される過去の履歴

パソコンを他の人と共有している場合などで、ファイルの保存履歴を知られたくない場合はこの記事で紹介している方法で「名前を付けて保存」で表示される履歴(過去のファイル名)を削除してみてください。

この記事では、「名前を付けて保存」で表示される履歴(過去のファイル名)を削除する方法を詳しく解説していきます。

「名前を付けて保存」で表示される履歴(過去のファイル名)はレジストリエディター内に保存されているため、削除するためにはレジストリを編集する必要があります。
レジストリはWindowsを正常に起動するために重要なファイルが多く存在しているため、作業前にバックアップをとっておくことをオススメしています。
レジストリのバックアップ方法はこちらの「レジストリをバックアップ及び復元する方法 Windows11」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。

目次

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除するには以下の手順で行います。

  • レジストリエディターを開く
  • コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRUに移動する
  • OpenSavePidlMRUの中にある「*」や「PNG」などのフォルダーを開き、(既定)以外を削除

ここからは、実際の画面も用いながら「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法を詳しく解説していきます。

STEP
レジストリエディターを開く

まずはレジストリエディターを開きます。

キーボードのWindowsRを押してください。

WindowsRを押すと「ファイルを指定して実行」ウィンドウが立ち上がります。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く

「ファイルを指定して実行」ウィンドウの中に[regedit]と入力して[OK]をクリックしてください。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く

[OK]をクリックすると「ユーザーアカウント制御」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

[はい]をクリックしてください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く

[はい]をクリックすると以下のようなレジストリエディターが立ち上がります。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step1 レジストリエディターを開く
STEP
「名前を付けて保存の履歴」が保存されてる場所に移動

レジストリエディターが開いたら、上部のアドレスバーに以下の文字列を入力してEnterを押してください。

コンピューター\HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU

レジストリエディター左側のツリーをコンピューター > HKEY_CURRENT_USER > Software > Microsoft > Windows > CurrentVersion > Explorer > ComDlg32 > OpenSavePidlMRUの順番に進んでも問題ありません。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存の履歴」が保存されてる場所に移動
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存の履歴」が保存されてる場所に移動

OpenSavePidlMRUの中には「*」や「PNG」などのフォルダーがあります。

「名前を付けて保存の履歴」はファイルの種類ごとに分類されており、「PNG」の中にはPNGファイルの保存履歴が保存されています。
「*」の中にはそれ以外の種類のファイルの「名前を付けて保存の履歴」が保存されています。

次にOpenSavePidlMRUの中のフォルダー何れかをクリックしてください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存の履歴」が保存されてる場所に移動
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存の履歴」が保存されてる場所に移動
STEP
(既定)以外を全て選択して右クリックし、[削除(D)]をクリック

OpenSavePidlMRUの中のフォルダーを開き、(既定)以外を全て選択して右クリックしてください。

右クリックすると右側にメニューが展開されるので、その中にある[削除(D)]をクリックしてください。

(既定)を選択して削除をクリックするとエラーメッセージが表示される可能性があるので注意してください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step3 (既定)以外を全て選択して右クリックし、[削除(D)]をクリック
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step3 (既定)以外を全て選択して右クリックし、[削除(D)]をクリック
STEP
確認メッセージで[はい(Y)]をクリック

[削除(D)]をクリックすると「値の削除の確認」と書かれたメッセージウィンドウが立ち上がります。

[はい(Y)]をクリックしてください。

全ての「名前を付けて保存の履歴」を削除したい場合は、Step2で表示されているOpenSavePidlMRUの中のフォルダー全てで実施してください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step4 確認メッセージで[はい(Y)]をクリック
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step4 確認メッセージで[はい(Y)]をクリック
STEP
フォルダー内に(既定)しか残っていないことを確認する

[はい(Y)]をクリックするとそのフォルダー内のレジストリが全て削除されます。
※ここでは「PNG」を選択しています。

正しく削除されていることを確認してください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step5 フォルダー内に(既定)しか残っていないことを確認する
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step5 フォルダー内に(既定)しか残っていないことを確認する
STEP
「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する

レジストリの削除が終わったらレジストリエディターを閉じ、ワードやエクセル、パワーポイントなどで「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認してください。

「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step6 「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する
「名前を付けて保存」の履歴をレジストリエディターから削除する方法 Step6 「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する

「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法

「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除するには、以下のコマンドをPowerShellで実行してください。

rm HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU

ここからは、実際の画面も用いながら「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法を詳しく解説していきます。

STEP
ファイル名を指定して実行からPowerShellを起動

キーボードのWindowsRを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを起動してください。

ファイル名を指定して実行ウィンドウの中にpowershellと入力してEnterを押してください。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step1 ファイル名を指定して実行からPowerShellを起動
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step1 ファイル名を指定して実行からPowerShellを起動
STEP
「名前を付けて保存」の履歴を削除するためのコマンドを実行する

Enterを押すとPowerShellが立ち上がります。

その中に以下のコマンドを貼り付けてEnterを押してください。

rm HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存」の履歴を削除するためのコマンドを実行する
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step2 「名前を付けて保存」の履歴を削除するためのコマンドを実行する
STEP
確認メッセージでyを入力してEnterを押す
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step3 確認メッセージでyを入力してEnterを押す
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step3 確認メッセージでyを入力してEnterを押す

コマンドを貼り付けてEnterを押すと以下のような確認メッセージが表示されます。

確認
HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU の項目には子があり、Recurseパラメーターが指定されていませんでした。続行した場合、項目と共にすべての子が削除されます。続行しますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "Y"):

キーボードでyを入力してEnterを押してください。

Recurseパラメーターを指定しないことでOpenSavePidlMRUごと削除されてしまいますが、一度でも名前を付けて保存を行うと自動的に再作成されるため問題ありません。

これで全てのファイルの「名前を付けて保存」の履歴が削除されます。

「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step3 確認メッセージでyを入力してEnterを押す
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step3 確認メッセージでyを入力してEnterを押す
STEP
「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する

コマンドを実行したらPowerShellを閉じ、ワードやエクセル、パワーポイントなどで「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認してください。

「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step4 「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する
「名前を付けて保存」の履歴をPowerShellから削除する方法 Step4 「名前を付けて保存の履歴」が表示されないことを確認する

ファイルを指定して実行ウィンドウから同様のコマンドを実行する

PowerShellのコマンドはファイルを指定して実行ウィンドウから直接実行することも可能です。

WindowsRでファイルを指定して実行ウィンドウを立ち上げ、以下の文字列を貼り付けてEnterを押してください。

powershell "rm HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU"
ファイルを指定して実行ウィンドウから同様のコマンドを実行する
ファイルを指定して実行ウィンドウから同様のコマンドを実行する

Enterを押すと、PowerShellた立ち上がり以下のメッセージが表示されます。

確認
HKCU:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\ComDlg32\OpenSavePidlMRU の項目には子があり、Recurseパラメーターが指定されていませんでした。続行した場合、項目と共にすべての子が削除されます。続行しますか?
[Y] はい(Y) [A] すべて続行(A) [N] いいえ(N) [L] すべて無視(L) [S] 中断(S) [?] ヘルプ (既定値は "Y"):

キーボードでyを入力してEnterを押してください。

Recurseパラメーターを指定しないことでOpenSavePidlMRUごと削除されてしまいますが、一度でも名前を付けて保存を行うと自動的に再作成されるため問題ありません。

Enterを押すとPowerShellの画面が閉じられ、「名前を付けて保存の履歴」が全て削除されます。

ファイルを指定して実行ウィンドウから同様のコマンドを実行する
ファイルを指定して実行ウィンドウから同様のコマンドを実行する

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実行環境
Windows11 Home 22H2
64 ビット オペレーティング システム
Microsoft 365

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