【Windows11】画像を白黒にする方法 - 標準アプリ「フォト」で簡単編集

この記事では、Windows11のフォトアプリを使って、カラー画像を白黒(モノクロ)に変換する方法を解説します。

カラー写真を白黒にしたい、モノクロ印刷したい、資料作成で画像の色を統一したい。そんなときに、わざわざ画像編集ソフトをインストールする必要はありません。

Windows11に標準搭載されているフォトアプリを使えば、カラー画像を簡単に白黒(モノクロ)に変換できます。手順は「編集」→「フィルター」→「白黒」を選択するだけです。所要時間は約1分で、元の画像を残したまま白黒版を作成できます。

フォトアプリがインストールされていない場合は、Microsoft Storeから簡単にインストールできます。

目次

フォトアプリで画像を白黒にする方法

Windows11のフォトアプリを使えば、カラー画像を白黒(モノクロ)に簡単に変換できます。手順は以下の通りです。

  1. 白黒にしたい画像を右クリック→「フォト」→「フォトで編集」
  2. 「編集」→「フィルター」をクリック
  3. 「白黒」を選択
  4. 「コピーとして保存」で保存

作業時間の目安は約1分です。ここからは、実際の画面を見ながら手順を詳しく解説していきます。

STEP
白黒にしたい画像を右クリックし、「フォト」→「フォトで編集」を選択

まずは白黒にしたい画像を右クリックし、表示されるメニューから「フォト」→「フォトで編集」を選択してください。

Windows11以降、右クリックメニューのデザインがすっきりとし、項目数も減りました。
Windows10以前の右クリックメニューに戻したい場合は、「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。

白黒にしたい画像ファイルを右クリックしてフォトで編集を選択するメニュー画面
白黒にしたい画像を右クリック→「フォト」→「フォトで編集」を選択
STEP
「編集」ボタンをクリック

「フォトで編集」を選択すると、対象の画像が「フォト」で表示されます。

次に左上の「編集」ボタンをクリックしてください。

Windows11フォトアプリの編集ボタンの位置を示す画面
左上の「編集」ボタンをクリック
STEP
「フィルター」をクリック

「編集」ボタンをクリックすると、画像の編集画面に切り替わります。

その中にある「フィルター」をクリックしてください。

フォトアプリの編集画面でフィルターメニューを選択する画面
「フィルター」をクリック
STEP
「白黒」をクリック

「フィルター」をクリックすると、フォトの画面右側に作業パネルが表示されます。

その中にある「白黒」をクリックしてください。

フォトアプリのフィルター一覧から白黒フィルターを選択する画面
フィルター一覧から「白黒」を選択
STEP
「保存オプション」→「コピーとして保存」をクリック

「白黒」をクリックすると画像が白黒(モノクロ)になります。

次に「保存オプション」→「コピーとして保存」をクリックしてください。

「保存」をクリックすると元の画像が白黒(モノクロ)で上書き保存されます。必ず「コピーとして保存」を選択してください。

フォトアプリの保存オプションメニューからコピーとして保存を選択する画面
「保存オプション」→「コピーとして保存」をクリック
STEP
新しいファイル名を入力し、「保存(S)」ボタンをクリック

「コピーとして保存」をクリックすると、保存画面が表示されます。

新しいファイル名を入力し、「保存(S)」ボタンをクリックしてください。

元画像と同じ名前で保存すると上書きされてしまいます。必ず別名で保存してください。

白黒変換した画像に新しいファイル名を付けて保存する画面
新しいファイル名を入力して「保存」をクリック
STEP
画像が白黒(モノクロ)になったことを確認する

最後に、保存したファイルを開いて画像が白黒(モノクロ)になったことを確認してください。

カラー画像が白黒モノクロに変換された比較画面
カラー画像が白黒(モノクロ)に変換された

フォトアプリで白黒編集ができない・開かない場合の対処法

画像を右クリックしても「フォトで編集」が表示されない、またはフォトアプリをクリックしても起動しない場合があります。このような場合は、以下の対処法を順番に試してください。

PCを再起動する

フォトアプリが開かない場合は、まずPCを再起動してみてください。一時的なシステムエラーやメモリ不足が原因であれば、再起動だけで解決することがあります。

「スタート」ボタン→「電源」→「再起動」をクリックしてPCを再起動してください。再起動後、もう一度画像を右クリックして「フォトで編集」を試してください。

Windows UpdateでOSを最新の状態に更新する

Windows11のバージョンが古い場合、フォトアプリが正常に動作しないことがあります。Windows Updateで最新版に更新してください。

Windows Updateを実行する手順は以下の通りです。

  1. Windows」キーを押して「設定」をクリック
  2. 「Windows Update」をクリック
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリック
  4. 利用可能な更新プログラムがあればインストール
  5. 更新後、Windowsを再起動する

詳しい手順は「Windows Updateを手動で実行する方法」をご覧ください。更新プログラムのインストール後は必ず再起動して、変更を適用してください。

フォトアプリをリセットする

フォトアプリの設定やキャッシュに問題がある場合、アプリをリセットすることで解決できます。リセットしてもインストールされている他のアプリには影響しません。

  1. Windowsキー」を押して「設定」をクリック
  2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
  3. 「フォト」を探し、右側の「⋯(三点リーダー)」→「詳細オプション」をクリック
  4. 「リセット」ボタンをクリック
  5. 確認画面で再度「リセット」をクリック

リセット完了後、フォトアプリを再度開いて画像編集ができるか確認してください。

Microsoft Storeからフォトアプリを再インストールする

上記の方法でも解決しない場合、フォトアプリをアンインストールしてから再インストールしてください。

  1. Windowsキー」を押して「設定」をクリック
  2. 「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開く
  3. 「フォト」を探し、右側の「⋯(三点リーダー)」→「アンインストール」をクリック
  4. 確認画面で「アンインストール」をクリック
  5. Microsoft Storeからフォトアプリを再インストール

再インストール後、画像を右クリックして「フォトで編集」が表示されるか確認してください。

アンインストールボタンがグレーアウトして削除できない場合は、「【Windows11】アプリがアンインストール(削除)できない場合の対処法」を参考にしてください。

Google フォトを使う(スマホ・Web)

Windows11のフォトアプリがどうしても動作しない場合、Google フォトを代替手段として使うこともできます。Google フォトはスマホアプリ・Web版どちらでも利用でき、白黒(モノクロ)変換機能を搭載しています。

  1. Google フォトにアクセスし、Googleアカウントでログイン
  2. 白黒にしたい画像をアップロード
  3. 画像を開いて「編集」をクリック
  4. 「フィルタ」タブから「オーニクス」「エッフェル」などのモノクロフィルターを選択
  5. 「コピーを保存」で保存

Google フォトはクラウドベースのサービスのため、インターネット接続が必要です。また、無料版では15GBまでの保存容量制限があります。詳しい使い方については、Google フォト公式ヘルプをご覧ください。

フォトアプリで画像を白黒にする方法に関するよくある質問と答え

最後に、フォトアプリで画像を白黒にする方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11のフォトアプリで画像を白黒にできますか?

はい、できます。Windows11のフォトアプリには白黒フィルター機能が標準搭載されており、「編集」→「フィルター」→「白黒」を選択するだけでカラー画像を白黒(モノクロ)に変換できます。追加のソフトウェアは不要で、約1分で完了します。

フォトアプリで白黒にした画像を元に戻せますか?

いいえ、一度白黒に変換した画像をカラーに戻すことはできません。白黒化は色情報を削除する処理のため、失われた色は復元できません。ただし、「コピーとして保存」を選択していれば元のカラー画像が別ファイルとして残るため、そちらを使用できます。必ず「コピーとして保存」を選択してください。

フォトアプリで複数の画像を一括で白黒にできますか?

いいえ、Windows11のフォトアプリでは画像を1枚ずつ白黒に変換する必要があります。複数の画像を一括で白黒化したい場合は、GIMP(無料)やAdobe Photoshopなどの画像編集ソフトが必要です。

フォトアプリで画像を白黒にするショートカットキーはありますか?

いいえ、フォトアプリで白黒フィルターを適用する専用のショートカットキーはありません。手動で「編集」→「フィルター」→「白黒」と選択する必要があります。

白黒とモノクロは同じですか?

一般的には同じ意味で使われます。どちらも色情報がなく、黒・白・グレーのみで表現された画像を指します。フォトアプリの「白黒」フィルターは、カラー画像をグレースケール(モノクロ)に変換する機能です。

フォトアプリで白黒の濃淡を調整できますか?

白黒フィルターを適用した後、「調整」メニューから明るさ、コントラスト、ハイライト、シャドウなどを調整することで、白黒画像の濃淡を変更できます。これにより、より濃い白黒やふんわりした白黒など、イメージに合わせた調整が可能です。

白黒にした画像のファイルサイズは小さくなりますか?

いいえ、フォトアプリで白黒フィルターを適用してもファイルサイズはほとんど変わりません。フォトアプリは色情報を削除するのではなく、グレースケールで表示されるように処理するため、元のファイル形式(JPEGやPNG)のまま保存されます。

フォトアプリで白黒フィルターが表示されない場合は?

フォトアプリのバージョンが古いと白黒フィルターなど一部の機能が利用できない可能性があります。「Microsoft Storeでアプリを更新(アップデート)する方法」を参考にフォトアプリを最新版に更新すれば、すべての編集機能が利用できるようになります。

PNG画像もフォトアプリで白黒にできますか?

はい、できます。フォトアプリはJPEG、PNG、BMP、GIF、TIFFなど、主要な画像形式に対応しています。PNG画像の透過部分(背景が透明な部分)は、白黒変換後も透過のまま保持されます。そのため、透過PNGを白黒にしたい場合も、この記事で紹介したのと同じ手順で問題なく変換できます。

フォトアプリで画像の背景を透明化できますか?

はい、Windows11のフォトアプリには背景を透明化する機能が搭載されています。「編集」→「背景」→「背景の削除」を選択すると、AI(人工知能)が自動的に被写体を認識して背景を透明にしてくれます。詳しい手順は「Windows11のフォトで画像の背景を透明化する方法」をご覧ください。透明化した画像はPNG形式で保存されます。

スマホで撮った写真もフォトアプリで白黒にできますか?

はい、できます。スマホで撮影した写真をパソコンに転送(USBケーブル、OneDrive、メールなど)すれば、フォトアプリで白黒に変換できます。JPEG、PNGなど一般的な画像形式であれば問題なく編集可能です。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • フォト:バージョン 2025.11100.9001.0
  • 最終検証日:2025年12月4日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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