【Word】ハイパーリンクを一括で解除/削除する方法 - Ctrl+Shift+F9で簡単解決

この記事では、Word文書内の不要なハイパーリンクを一括で解除する方法から、個別に削除する手順、さらにはURLを入力しても自動でリンクさせないための予防設定まで、Wordのハイパーリンクを解除/削除する方法をわかりやすく解説します。

「Webからコピーした文章がリンクだらけで煩わしい…」
「全部ではなく、特定のリンクだけを消したい」

そんな様々な状況に対応できる、情報システム担当者も実践する確実な方法をご紹介します。この記事を読めば、Wordのハイパーリンクを手早く解除/削除できるようになります。

※この記事の画像や手順は、Microsoft 365 Word バージョン2507で作成しています。今後のアップデートにより、画面表示や操作手順が異なる場合があります。お使いのWordのバージョン確認方法はこちらをご覧ください。

目次

ショートカットキーですべてのハイパーリンクを一括解除/削除する手順

Word文書内のハイパーリンクをまとめて解除するには、ショートカットキーを使うのが最も速く、確実な方法です。 この操作は「フィールドコードのリンク解除」という機能を利用したもので、一瞬ですべてのリンクをただの文字列に変換できます。

  1. Word文書内のすべてのテキストを選択する(Ctrl+A
  2. ショートカットキー Ctrl+Shift+F9を押す
  3. すべてのハイパーリンクが解除されたことを確認する

ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。

文書内の一部だけハイパーリンクを解除/削除したい場合は、Ctrl+Aで全体を選択する代わりに、解除したい範囲をマウスでドラッグして選択し、その状態でCtrl+Shift+F9を押してください。

STEP
Word文書内のすべてのテキストを選択する(Ctrl+A)

まず、Word文書内のすべてのテキストを選択してください。キーボードで Ctrl+A を押すのが最も簡単です。

Word文書内のすべてのテキストを選択する(Ctrl+A)
ショートカットキーですべてのハイパーリンクを一括解除/削除する手順 Step1
STEP
ショートカットキー Ctrl+Shift+F9を押す

テキストをすべて選択した状態で、キーボードの Ctrl+Shift+F9を同時に押してください。

これは、目次や日付など、自動で挿入された情報(フィールドコード)と、その元データとの接続(リンク)を解除するためのショートカットキーです。

ショートカットキー Ctrl+Shift+F9を押す
ショートカットキーですべてのハイパーリンクを一括解除/削除する手順 Step2
STEP
すべてのハイパーリンクが解除されたことを確認する

このショートカットキーを押した瞬間に、選択範囲内のすべてのハイパーリンクがただの文字列に変換され、青い文字色や下線が消えます。

なお、この操作では目次・相互参照・日付などのフィールドも文字列化されます。
元に戻したい場合はCtrl+Zで操作をやり直すことができます。

すべてのハイパーリンクが解除されたことを確認する
ショートカットキーですべてのハイパーリンクを一括解除/削除する手順 Step3

一つのハイパーリンクだけを個別に解除/削除する方法

文書内の一部のリンクは残しつつ、特定のハイパーリンクだけを個別に解除したい場合もありますよね。
その場合は、ショートカットキーではなく、右クリックメニューから簡単に解除できます。

  1. 解除したいハイパーリンクの上で右クリック
  2. メニューから「ハイパーリンクの削除」を選択

ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。

STEP
解除/削除したいハイパーリンクの上で右クリック

まず、解除したい特定のハイパーリンクが設定されている文字列や図形の上で、マウスを右クリックしてください。

解除/削除したいハイパーリンクの上で右クリック
一つのハイパーリンクだけを個別に解除/削除する方法 Step1
STEP
メニューから「ハイパーリンクの削除」を選択

表示されたメニューの中から、「ハイパーリンクの削除(R)」をクリックしてください。

メニューから「ハイパーリンクの削除」を選択
一つのハイパーリンクだけを個別に解除/削除する方法 Step2
STEP
ハイパーリンクが解除されたことを確認する

「ハイパーリンクの削除(R)」をクリックすると、選択したハイパーリンクがただの文字列に変換され、青い文字色や下線が消えます。

ハイパーリンクが解除されたことを確認する
一つのハイパーリンクだけを個別に解除/削除する方法 Step3

ショートカットキーが効かない・ハイパーリンクが解除/削除できない場合の確認点

ハイパーリンクを解除/削除するショートカットキー(Ctrl+Shift+F9)を押したはずなのに、何も変わらない。そんな時に考えられる主な原因と確認点を3つご紹介します。

選択範囲がない(または対象テキストが選択されていない)

選択範囲がない(または対象テキストが選択されていない)と解除されません。まずCtrl+Aで全選択するか、対象の範囲をマウスでドラッグしてから実行してください。

Fn(ファンクション)キーが有効になっている

ノートパソコンなどで、F1F12キーが音量調整や画面の明るさ変更などに割り当てられている場合があります。

その場合、F9キーが正しく機能していない可能性があります。キーボードの左下あたりにあるFnキーを押しながら、Ctrl+Shift+F9を試してみてください。

Fnキーを押しながら、Ctrl+Shift+F9
Fnキーを押しながら、Ctrl+Shift+F9

文書が「保護ビュー」で開かれている

インターネットからダウンロードしたファイルや、メールの添付ファイルは、ウイルスからPCを守るために、初めは編集が制限された「保護ビュー」で開かれることがあります。

この状態では、ショートカットキーを含め、文書の編集は一切できません。 画面の上部に黄色いバーで「保護ビュー」と表示されている場合は、「編集を有効にする」ボタンをクリックしてください。

以下の記事を参考に保護ビューを解除すれば、ハイパーリンクを解除/削除するショートカットキーCtrl+Shift+F9が使えるようになります。

Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法

そもそもリンクが自動で設定されなければ、後から一括解除する手間もありませんよね。

URLやメールアドレスを入力した際に、Wordが自動でハイパーリンクを生成する機能は、実は「オートコレクト」の設定から無効化することができます。
一度だけ設定しておけば、以降の入力では余計なリンクが付かないため、後処理の手間をほぼゼロにできます。

  1. 「ファイル」→「オプション」→「文章校正」→「オートコレクトのオプション」を開く
  2. 「入力オートフォーマット」タブをクリック
  3. 「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外す
  4. 「OK」をクリックして「オートコレクト」画面閉じる
  5. 再度「OK」をクリックして「Wordオプション」画面を閉じる

ここからは、上記の手順を実際の画面を使って、より詳しく解説していきます。

設定を変更しても既存のハイパーリンクは削除されません。

STEP
左上の「ファイル」タブをクリック

Wordを開き、左上の「ファイル」タブをクリックしてください。

左上の「ファイル」タブをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step1
STEP
ホーム画面左下の「オプション」をクリック

「ファイル」タブをクリックすると、ホーム画面が表示されます。

ホーム画面の左下にある「オプション」ボタンをクリックしてください。

もしWordのウィンドウが小さく表示されている場合、「オプション」ボタンが隠れていることがあります。その際は、ウィンドウを最大化して表示させてください。

ホーム画面左下の「オプション」をクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step2
STEP
「文章校正」タブをクリック

「オプション」をクリックすると、「Wordのオプション」と書かれたウィンドウが開きます。

左側のメニューから「文章校正」タブをクリックしてください。

「文章校正」タブをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step3
STEP
「オートコレクトのオプション(A)」ボタンをクリック

「文章校正」をクリックすると、「オートコレクトのオプション」と書かれた画面に移動します。

その中にある「オートコレクトのオプション(A)」ボタンをクリックしてください。

「オートコレクトのオプション(A)」ボタンをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step4
STEP
「入力オートフォーマット」タブをクリック

「オートコレクトのオプション(A)」ボタンをクリックすると、「オートコレクト」と書かれた画面が開きます。

その中にある「入力オートフォーマット」タブをクリックしてください。

「入力オートフォーマット」タブをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step5
STEP
「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック

次に、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリックしてください。

「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外し、「OK」ボタンをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step6
STEP
「OK」ボタンをクリック

「OK」ボタンをクリックすると、「オートコレクト」と書かれた画面が閉じられ、「Wordのオプション」画面に戻ります。

最後に再度「OK」ボタンをクリックして「Wordのオプション」画面を閉じてください。

これ以降、URLなどを入力しても、勝手にハイパーリンクが設定されることはなくなります。

「OK」ボタンをクリック
Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法 Step7

Wordのハイパーリンク一括解除に関するよくある質問と答え

最後に、Wordのハイパーリンク一括解除に関するよくある質問と答えをまとめました。

Wordでハイパーリンクを全部一括で消すショートカットキーは何ですか?

まず文書全体をCtrl+Aで選択し、次にCtrl+Shift+F9を押してください。
これで全てのハイパーリンクが一度に解除されます。

Webページからコピーした文章の青いリンクだけをまとめて消したいです。

この記事で解説しているCtrl+Aですべて選択し、Ctrl+Shift+F9を押す手順が最適です。
テキストは残したまま、ハイパーリンクだけを一括で消去できます。

ハイパーリンクを1つだけ個別に削除(解除)するにはどうすればいいですか?

解除したいリンクの上で右クリックし、メニューから「ハイパーリンクの削除(R)」を選択してください。

そもそもURLを入力した時に、勝手にリンクにならないように設定できますか?

はい、できます。オートコレクトの設定で「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」のチェックを外せば、今後の自動生成を防げます。
詳しい手順は記事内の「Wordの設定を変更してハイパーリンクの自動生成を防ぐ方法」をご覧ください。
Mac の場合は、Office for Mac でハイパーリンクを作成/編集-Microsoft公式サイト内の「ハイパーリンクの自動設定をオフにする」を参照してください。

Mac版のWordで、ハイパーリンクを一括解除するショートカットは?

Macの場合はショートカットが異なります。
文書を全選択(Command+A)した後、Command+Shift+F9を試してください。
詳しくはWord のキーボード ショートカット - Microsoft公式サイトをご覧ください。

間違えてすべてのハイパーリンクを一括解除してしまいました。元に戻すことはできますか?

はい、できます。直後であれば、キーボードのCtrl+Zを押せば、解除操作を取り消して元に戻せます。

「ハイパーリンクの削除」と、文字を消す「削除(Delete)」は何が違うのですか?

「ハイパーリンクの削除」は、リンク機能だけを解除して、元の文字列は残します。
一方、Deleteキーなどで文字を消すと、リンクも文字列も両方削除されます。

このショートカットキーは、ExcelやPowerPointでも使えますか?

いいえ、使えません。Ctrl+Shift+F9によるリンク解除はWordとOutlook特有の機能で、ExcelやPowerPointでは使えません。
Excelシート内のリンクを解除/削除したい場合は「Excelのハイパーリンクを解除する方法」をご覧ください。

自動で作成した目次のリンクも、このショートカットで解除できますか?

はい、できます。
Wordの目次機能で作成されたリンクもフィールドコードの一種なので、Ctrl+Shift+F9でただの文字列に変換することが可能です。

ハイパーリンクを解除した後、青い文字色や下線も消えますか?

はい、消えます。Ctrl+Shift+F9で解除すると、リンクの機能と共にハイパーリンク特有の書式もリセットされ、通常のテキストスタイルに戻ります。

図形や画像に設定したハイパーリンクも一括で解除できますか?

いいえ。Ctrl+Shift+F9は主に本文のフィールド解除です。
図形や画像のハイパーリンクは対象外のため、該当のオブジェクトを正しく選択して右クリックから「ハイパーリンクの削除」を実行してください。

文書の一部だけハイパーリンクを一括解除したい場合はどうすればいいですか?

解除したい範囲をマウスでドラッグして選択し、その状態でCtrl+Shift+F9を押してください。

ハイパーリンクの自動生成をオフにしたら、既存のハイパーリンクも消えますか?

いいえ、消えません。オートコレクトの設定は、あくまで「これから入力する文字」にのみ適用されます。既にあるリンクを消すには、Ctrl+Shift+F9などの解除操作が別途必要です。

パスワードで保護された文書のハイパーリンクは解除できますか?

編集が制限されている場合は、まず文書の保護を解除する必要があります。保護された状態では、文書の内容を変更する操作はできません。

PDFからコピーした文章のリンクが解除できません。

PDFからコピーしたテキストのリンクは、Wordのフィールドコードではなく、特殊な形式になっている場合があります。
その場合、一度メモ帳などに貼り付けてから再度Wordにコピーし直す(プレーンテキスト化する)と、通常のテキストとして扱えるようになります。

ハイパーリンクを解除/削除すると、Wordファイルのサイズは軽くなりますか?

いいえ、ハイパーリンクの情報が占めるデータ量はごくわずかなので、一括解除してもファイルサイズに目に見える変化はほとんどありません。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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