仮想メモリを増やす方法と推奨値

仮想メモリを増やす方法と推奨値

こんな人にオススメの記事です

  • メモリー不足でパソコンの動作が遅くなって困っている人
  • 仮想メモリをどれくらい割り当てるのが良いか悩んでいる人
  • 仮想メモリの割り当て方を知りたい人

仮想メモリを増やすことで物理メモリが不足してもパソコンの動作が遅くなってフリーズしたり、強制終了したりすることを防ぐことができます。

仮想メモリを増やすにはディスクの空き容量が必要になります。
ディスクの空き容量が足りない場合は、こちらの「ディスクの空き容量をWindows標準機能でガッツリ増やす方法」を参考にして、事前に空き容量を確保しておいてください。

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この記事では、仮想メモリを増やす方法と、どれくらの数値にすれば良いのかの推奨値をご紹介します。

目次

仮想メモリとは

「仮想」というと難しく感じるかもしれませんが、ここでは簡単に仮想メモリの機能と役割について解説します。

仮想メモリはハードディスクやSSDの一部の領域をメモリとして扱うことを指します。「なんちゃってメモリ」と思ってください。

4GBの物理メモリを搭載しているパソコンに6GBの仮想メモリを割り当てることで、数値上は10GB程度のメモリとしての役割を果たします。

しかし、仮想メモリ(なんちゃってメモリ)には物理メモリほどの処理速はないため、物理メモリ10GB相当の速度にはなりません。不足した場合にその一部を補う程度の機能だと思ってください。

それでも不足しているメモリを補える貴重な機能なので、パソコンがフリーズしたり、アプリケーションが強制終了してしまう場合は仮想メモリを増設しておくことをオススメします。

仮想メモリをいくら増やしてもフリーズや強制終了が改善されない場合、物理ッメモリを増やすことを検討してください。

仮想メモリに割り当てる推奨数値

メモリその時使っているソフトなどによって負荷が大きく変わるため、全ての人に対してベストではないかもしれませんが、私の推奨値を記載します。

スクロールできます
搭載している物理メモリ(GB)推奨される仮想メモリ(GB)
4GB6GB
8GB4GB
16GB以上自動割り当て
仮想メモリに割り当てる推奨数値

元々搭載されている物理メモリが低い場合は仮想メモリを多めに設定する意味がありますが、物理メモリの性能が高い場合は仮想メモリを多く設定する必要がありません。

特に16GB以上の物理メモリを搭載している場合は、基本的に仮想メモリが使われることが少ないため自動割り当てで問題ありません。

仮想メモリの設定値を増やす方法

仮想メモリの設定値を増やす(減らす)には以下の手順で行います。

  • [Windowsキー]を押して[設定]をクリックしてWindowsの設定画面を開く
  • [バージョン情報]→[システムの詳細設定]をクリック
  • パフォーマンス欄の[設定(S)]をクリック
  • 仮想メモリ欄の[変更(C)]をクリック
  • [すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する]のチェックを外し、カスタムサイズ欄に数値(MB)を入力して[OK]をクリック
  • 確認メッセージ画面で再度[OK]をクリックし、パソコンを再起動する

ここからは実際の画面も用いながら、仮想メモリの設定値を増やす方法を画像付きで詳しく解説していきます。

STEP
Windowsの設定画面を開く

キーボードのWindowsキーを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsキーを押すと上に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中にある[設定]をクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step1 Windowsの設定画面を開く
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step1 Windowsの設定画面を開く
STEP
Windowsの設定画面で[バージョン情報]をクリック

[設定](歯車のアイコン)をクリックすると、「システム」と書かれたウィンドウが表示されます。

その中を一番下までスクロールすると、[バージョン情報]と書かれた項目があるので、それをクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step2 Windowsの設定画面で[バージョン情報]をクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step2 Windowsの設定画面で[バージョン情報]をクリック
STEP
[システムの詳細設定]をクリック

[バージョン情報]をクリックすると、「システム > バージョン情報」と表示される画面に移ります。
この画面にはパソコンの情報(名前や型番など)が細かく表示されています。

「関連リンク」と書かれた枠の中にある[システムの詳細設定]をクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step3 [システムの詳細設定]をクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step3 [システムの詳細設定]をクリック
STEP
システムのプロパティウィンドウで[設定(S)]をクリック

[システムの詳細設定]をクリックすると「システムのプロパティ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

「パフォーマンス」と書かれた枠の中にある[設定(S)]をクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step4 システムのプロパティウィンドウで[設定(S)]をクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step4 システムのプロパティウィンドウで[設定(S)]をクリック
STEP
パフォーマンスオプションウィンドウで[詳細設定]タブをクリック

[設定(S)]をクリックすると、「パフォーマンスオプション」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

パフォーマンスオプションウィンドウは、Windowsキー+Rでファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、その中にSystemPropertiesPerformance.exeと入力して[OK]をクリックすることでも開くことができます。
その他「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので是非ご覧ください。

その中にある[詳細設定]タブをクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step5 パフォーマンスオプションウィンドウで[詳細設定]タブをクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step5 パフォーマンスオプションウィンドウで[詳細設定]タブをクリック
STEP
「仮想メモリ」と書かれた枠の中にある[変更(C)]をクリック

[詳細設定]タブをクリックすると、「仮想メモリ」と書かれた枠があります。

その枠の中にある[変更(C)]をクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step6 「仮想メモリ」と書かれた枠の中にある[変更(C)]をクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step6 「仮想メモリ」と書かれた枠の中にある[変更(C)]をクリック
STEP
[すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に関する]のチェックを外す

[変更(C)]をクリックすると、「仮想メモリ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

まずは一番上にある[すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に関する(A)]のチェックを外してください。

このチェックを外さないと手動で割当を変更することができません。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step7 [すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に関する]のチェックを外す
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step7 [すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に関する]のチェックを外す
STEP
「初期サイズ」と「最大サイズ」に割り当てる数値を入力して[OK]をクリック

[すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に関する(A)]のチェックをすと、「カスタムサイズ」という項目を変更できるようになります。

[カスタムサイズ]にチェックを入れ、その下の「初期サイズ」と「最大サイズ」に割り当てる数値を入力します。

ドライブが複数ある場合はCドライブ以外がオススメです。
※パーティションを別けているだけの場合はCドライブがオススメです。

「初期サイズ」と「最大サイズ」に入力する数値は、上記の「仮想メモリに割り当てる推奨数値」を参考にしてください。

数値を入力したら右下にある[OK]をクリックしてください。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step8 「初期サイズ」と「最大サイズ」に割り当てる数値を入力して[OK]をクリック
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step8 「初期サイズ」と「最大サイズ」に割り当てる数値を入力して[OK]をクリック
STEP
確認メッセージで再度[OK]をクリックし、パソコンを再起動する

[OK]をクリックしたら再起動を求めるメッセージが表示されます。

再起動すると仮想メモリに割り当てられる領域が設定されます。

仮想メモリの設定値を増やす方法 Step9 確認メッセージで再度[OK]をクリックし、パソコンを再起動する
仮想メモリの設定値を増やす方法 Step9 確認メッセージで再度[OK]をクリックし、パソコンを再起動する

よくある質問

仮想メモリを増やすとどれくらいパソコンの操作が快適になりますか?

仮想メモリを増やしても「超快適!」になることはありません。
あくまでもフリーズや、アプリケーションの強制終了の頻度が減る程度だと考えてください。

仮想メモリの最大サイズはいくつですか?

最大サイズは特に決まりがなく、9999999999MBまで入力することが可能です。
ディスクの容量にも限界があるので、現実的にここまで入力する必要はないと思います。

仮想メモリを増やす以外に、Windowsの操作を軽くする方法はありますか?

こちらの「Windows11が遅いと感じたときの対処法」では、仮想メモリを増やす以外の方法を多数紹介しています。
ぜひご覧ください。

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その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 22H2
64 ビット オペレーティング システム
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