【Excel】テキストボックス内の行間を詰める方法

Excelでテキストボックス内の文字が間延びして見づらいと感じたや、行間が詰まりすぎていて見づらいと感じたことはありませんか？

この記事では、「行間を詰める」方法を実際の画面を使いながら、初心者向けにわかりやすく説明します。

行間を整えることで、限られたスペースを有効活用し、全体の見栄えや読みやすさを向上させることができます。

Excelでテキストボックス内の行間を詰める方法

Excelでテキストボックス内の行間を詰めるには以下の手順で設定します。

1. テキストボックス内の文字を選択：テキストボックスの中にある行間を詰めたい文字を選択して右クリックします。
2. 「段落」設定を開く：表示されたメニューから「段落」を選びます。すると段落設定のダイアログボックスが表示されます。
3. 行間を調整する
4. 設定を反映：最後に「OK」をクリックすると、行間設定が反映されます。

ここからは、Excelでテキストボックス内の行間を詰める方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP

行間を詰めたい文字を選択後、右クリックして表示されるメニューから「段落(P)」をクリック

行間を詰めたい文字をすべて範囲選択し、その選択範囲上で右クリックしてください。

テキストボックス全体ではなく、必ず文字を選択している状態で右クリックすることがポイントです。

右クリックするとメニューが表示されます。
表示された選択肢の中から「段落(P)」をクリックしてください。

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「行間(N)」と「間隔(A)」を調整して右下の「OK」をクリック

「段落(P)」をクリックすると、「段落」と書かれた小さなウィンドウが立ち上がります。

「行間(N)」と「間隔(A)」を調整して右下の「OK」をクリックしてください。

行間設定の具体的なポイントは、ページ下部にある行間を調整するときのポイント で詳しく解説していますので、あわせてご確認ください。

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行間が詰まったことを確認する

「OK」をクリックすると、「段落」ウィンドウが閉じ、テキストボックス内の行間が詰まった状態をすぐに確認できます。

行間を調整するときのポイント

行間設定のポイントは、テキスト全体が読みやすく、かつ限られたスペースを最大限に活用するためのバランス調整にあります。

1.フォントサイズとのバランス
文字サイズが10ポイントであれば、行間は最低でも「1行」あるいは「固定値」で設定する場合は10ポイント以上にしましょう。
たとえば、「1行」を選べば、フォントサイズに準じた行間が自動的に適用され、文字が詰まりすぎません。
もし「固定値」を選択して行間を10ポイント未満にすると、文字が次の行と干渉し、読みにくさを招きます。印刷資料ではこの重なりが特に顕著になるため、実際に試し印刷を行い、文字がしっかり判読できるか確認しましょう。

2.用途別に行間を調整する
・短い箇条書き中心の資料：行間は「単一」程度で詰めても十分読みやすく、全体を引き締められます。
・情報量が多い報告書や説明文：1.15倍や1.5倍まで広げると、目が疲れにくくなります。プレゼン資料であれば、視聴者が瞬時に情報を捉えやすくなります。
たとえば、技術的なな仕様書や説明書を用意する際、すべてを「単一」で詰め込みすぎると、目の移動が窮屈になり、内容理解に時間がかかります。
1.15倍に広げれば、行と行の間にゆとりが生まれ、読み手は自然なペースで情報を消化できます。

これらのポイントを踏まえ、実際にExcelで行間や段落間隔、フォントサイズを試行錯誤してみてください。閲覧環境（印刷物、モニタ、プロジェクタ投影など）や読者（細かい文字が苦手な人、急いで情報を読み取りたい人）に応じて微調整することで、より完成度の高いレイアウトを作れます。

行間設定を他のテキストボックスへ簡単に反映する手順

行間を設定したテキストボックスがあれば、Excel標準の「書式のコピー」機能を使って、その行間をほかのテキストボックスにも手軽に適用できます。

1. 行間が整ったテキストボックスをクリックしてください。
2. Excel上部の「ホーム」タブにあるクリップボードグループから、「書式のコピー」アイコン（ペイントブラシの形）をクリックしてください。
3. 行間設定を反映したい別のテキストボックスをクリックすると、元の行間を含む書式が自動的に適用されます。

「書式のコピー」機能を使うことで、わざわざ一つひとつ行間を再設定する手間が省け、全体を統一感のあるレイアウトにまとめることが可能です。

「書式のコピー」機能を使うと、行間だけでなく、フォントや文字色、サイズ、太字・斜体などの装飾設定、さらには段落間隔やインデントなどの書式情報も一度に複製できます。

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行間が整ったテキストボックスをクリック

まずは、行間が整ったテキストボックスをクリックしてください。

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「書式のコピー」アイコン（ペイントブラシの形）をクリック

Excel上部の「ホーム」タブにあるクリップボードグループから、「書式のコピー」アイコン（ペイントブラシの形）をクリックしてください。

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行間設定を反映したい別のテキストボックスをクリック

行間設定を反映したい別のテキストボックスをクリックすると、Step1で選択したテキストボックスの行間を含む書式が自動的に適用されます。

複数のテキストボックスへ同じ設定を繰り返し適用したい場合は、「書式のコピー」アイコンをダブルクリックすると、連続して書式を貼り付けできます。（終了する際はEscキーを押す）

よくある質問と答え

Excelでテキストボックス内の行間を詰める方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

行間とフォントサイズにはどのような関係がありますか？

フォントサイズより行間が極端に小さいと文字が重なり読みにくくなるため、行間はフォントサイズと同等か少し広めにするとバランスが良く、読みやすいテキストボックスになります。

行間を詰めると印刷時の見た目はどう変わりますか？

印刷時にも設定した行間がそのまま反映されます。

小さなモニターで表示する場合、行間は詰めた方が良いですか？

小さな画面で情報を詰め込む場合、行間を詰めると表示される文字の量は増えますが、詰めすぎると逆に読みにくくなります。

Excelのバージョンによって行間の設定方法に違いはありますか？

基本的な操作の流れは大きく変わりませんが、画面の構成やメニュー名が微妙に異なることがあります。

行間とテキストの左揃えや中央揃えなどの配置は関係ありますか？

行間は文字の縦方向のスペースに関する設定であり、左右の配置とは独立しているため関係はありません。

ズームレベルを変えると行間の見え方は変わりますか？

ズームレベルは画面上での表示倍率を変えるだけで、行間設定自体は変わりません。ただし、拡大縮小に伴い見た目の密度に対する印象は変化するため、実際の印刷結果を想定するなら100％表示での確認がおすすめです。

行間を小さくすると文字が重なってしまうのはなぜですか？

フォントサイズより小さい行間を指定すると文字が重なります。フォントサイズ以上の行間を保つか「1行」を選択してください。

行間を詰めても全体の見た目がいまいちです。ほかに調整できる点はありますか？

フォントサイズ・種類を見直すことで、全体の見た目がよりスッキリします。

書式のコピーを使うと行間以外も変わってしまいますか？

はい。フォントや文字色、サイズなどの書式も同時にコピーされるため、必要に応じて後から微調整が必要です。

セル内のテキストに行間設定は使えますか？

セル内テキストには「段落」オプションは使えません。行の高さを調整するなど、別の方法で見た目を整える必要があります。

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