【Windows11】IMEパッド(手書きパッド)の出し方 - 漢字を手書きで検索

この記事では、Windows11でIMEパッド(手書きパッド)を出す方法を画像付きで詳しく解説します。

読めない漢字を入力したいときに便利なIMEパッドですが、Windows11での出し方や素早く開く方法、表示されない場合の対処法が分からず困っている方も多いのではないでしょうか。

Windows11でIMEパッドを出すには、Microsoft IMEを有効にした状態でタスクバーのIMEアイコン(「あ」または「A」)を右クリックして「IMEパッド」を選択する方法が最も簡単です。
この方法なら、わずか10秒でIMEパッドを起動できます。

ここからは、IMEパッドの基本的な出し方、素早く開く方法(IMEツールバー表示)、表示されない場合の対処法まで、実際の画面を使ってわかりやすく解説します。

目次

IMEパッド(手書きパッド)とは?Windows11での役割

IMEパッドは、マウスやタッチペンで文字を手書き入力して漢字を検索できるMicrosoft IME専用機能です。読み方が分からない漢字でも、形を覚えていれば簡単に入力できます。

左側の入力エリアに手書きで文字を描くと、右側に候補の漢字が自動表示されます。

IMEパッドの手書き入力画面。左側に手書きエリア、右側に認識された漢字候補が一覧表示されている
IMEパッドの手書き入力画面 - 左側に手書きエリア、右側に漢字候補が表示される

Windows11では、主に以下の場面で活用されています。

  • 読めない漢字の入力: 人名・地名など読み方が分からない漢字を検索
  • 旧字体・異体字の入力: 通常の変換では出てこない特殊な漢字を検索
  • 記号・特殊文字の入力: ㊤や①などの記号、ギリシャ文字などを検索

それでは、IMEパッドの出し方を見ていきましょう。

Windows11でIMEパッド(手書きパッド)を出す方法

Windows11でIMEパッドを出すには、タスクバーのIMEアイコンから起動する方法が最も簡単です。

出し方の手順は以下のとおりです。

  1. タスクバーのIMEアイコン(「あ」または「A」)を右クリック
  2. メニューから「IMEパッド」を選択

所要時間は約10秒です。
それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

IMEパッドはMicrosoft IME専用の機能です。普段Google日本語入力やATOKを使用している場合は、一時的にMicrosoft IMEに切り替える必要があります。
IMEはショートカットキーで簡単に切り替えられます。詳しくは「【Windows11】IME・入力ソフトを切り替えるショートカット」をご覧ください。
Microsoft IMEを既定の入力ソフトとして設定したい場合は「【Windows11】デフォルトのIMEを変更する方法」をご覧ください。

STEP
タスクバーの「あ」または「A」と書かれた部分を右クリックして「IMEパッド」をクリック

タスクバーの中にある「あ」または「A」を右クリックしてください。
※IMEアイコンが灰色表示の場合は、メモ帳を開いて文字入力欄をクリックしてください。IMEアイコンが「あ」または「A」の表示に変わります。

タスクバーの中に言語バーが表示されていない場合はこちらの「言語バーをタスクバーの中に戻す方法」をご覧ください。

「あ」または「A」を右クリックすると上に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中にある「IMEパッド」をクリックしてください。

タスクバーのIMEアイコン(あ)を右クリックして表示されたメニューから「IMEパッド」を選択
タスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEパッド」を選択
STEP
IMEパッドが立ち上がったことを確認する

「IMEパッド」をクリックすると、以下のようなIMEパッドが立ち上がります。

起動したIMEパッドの画面。左側に手書き入力エリア、右側に漢字候補が表示されている
起動したIMEパッドの画面

IMEパッド(手書きパッド)を素早く開く方法

IMEパッドを頻繁に使う場合、IMEツールバーの表示がおすすめです。

IMEツールバーをデスクトップに常時表示させておけば、ワンクリックでIMEパッドを起動できるようになります。

IMEツールバーの表示手順は以下のとおりです。

  1. タスクバーのIMEアイコン(「あ」または「A」)を右クリック
  2. 「IMEツールバー(オフ)」をクリック

所要時間は約5秒です。 それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
タスクバーの「あ」または「A」と書かれた部分を右クリックして「IMEツールバー(オフ)」をクリック

タスクバーの中にある「あ」または「A」を右クリックしてください。
※IMEアイコンが灰色表示の場合は、メモ帳を開いて文字入力欄をクリックしてください。IMEアイコンが「あ」または「A」の表示に変わります。

タスクバーの中に言語バーが表示されていない場合はこちらの「言語バーをタスクバーの中に戻す方法」をご覧ください。

「あ」または「A」を右クリックすると上に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中にある「IMEツールバー(オフ)」をクリックしてください。

タスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEツールバー(オフ)」を選択
タスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEツールバー(オフ)」を選択
STEP
表示された言語バーの中にある「IMEパッド」アイコンをクリック

「IMEツールバー(オフ)」をクリックすると、言語バーが表示されます。

その中にある「IMEパッド」アイコンをクリックしてください。

デスクトップに表示されたIMEツールバー。IMEパッドアイコンが表示されている
IMEツールバーからIMEパッドアイコンをクリック
STEP
IMEパッドが立ち上がったことを確認する

「IMEパッド」アイコンをクリックすると、以下のようなIMEパッドが立ち上がります。

IMEツールバーからワンクリックでIMEパッドを起動
IMEツールバーからワンクリックでIMEパッドを起動

IMEパッド(手書きパッド)が表示されない場合の対処法

IMEパッドが表示されない、またはIMEアイコンを右クリックしてもメニューに「IMEパッド」が見つからない場合、以下の対処法を順番に試してください。

IMEパッドを開こうとするとフリーズする場合の対処法は「【Windows11】文字の変換が遅い、フリーズする場合の対処法」で詳しく解説しています。

Microsoft IMEが有効か確認する(最も多い原因)

Google日本語入力やATOKなど、Microsoft IME以外の日本語入力システムを使用している場合、IMEパッドは使用できません。 タスクバー右下のIMEアイコンを確認してください。

左側にMicrosoft IMEのアイコン(A または あ)、右側にGoogle日本語入力のアイコン(青い丸)が表示された比較画像
Microsoft IMEとGoogle日本語入力のアイコンの違い

Google日本語入力など他のIMEを使用している場合は、「Windowsキー + スペースキー」を同時押しして、Microsoft IMEに切り替えてください。

※IME切り替えの詳しい方法は「【Windows11】IME・入力ソフトを切り替えるショートカット」をご覧ください。

Microsoft IMEに切り替えてもIMEパッドが表示されない場合は、Windowsシステム全体の問題が考えられます。

Windowsアップデートと再起動を試す

Microsoft IMEが有効でもIMEパッドが表示されない場合、Windowsの一時的な不具合やシステムファイルの問題が考えられます。

まずはWindowsアップデートと再起動を試してください。Windows11の更新で不具合が修正されることがあります。

アップデート後は必ずPCを再起動してください。

Windowsアップデートの詳しい手順は「【Windows11】Windowsアップデートを手動で実行する方法」で画像付きで解説しています。

システムファイルの修復を実行する(sfc /scannowとDISMコマンド)

Windowsアップデートと再起動を行ってもIMEパッドが表示されない場合、Windowsのシステムファイル自体が破損している可能性があります。

この場合、コマンドプロンプトから「sfc /scannow」および「DISMコマンド」を実行してシステムファイルを修復します。

システムファイル修復の詳しい手順は「【Windows11】深刻なシステムエラーも即解消 - sfc / scannowとDISMコマンドの使い方」で画像付きで解説しています。

Windows11のIMEパッド(手書きパッド)に関するよくある質問と答え

最後にWindows11のIMEパッド(手書きパッド)に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11でIMEパッドの出し方は?

タスクバーのIMEアイコン(「あ」または「A」)を右クリックして、メニューから「IMEパッド」を選択してください。
※メモ帳などの文字入力可能な場所にカーソルを置いた状態で操作してください。

IMEパッドを開くショートカットキーはありますか?

いいえ、Windows11にはIMEパッドを直接開くショートカットキーは標準で用意されていません。タスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEパッド」を選択するか、IMEツールバーを常時表示させてワンクリックで開く方法をおすすめします。

IMEパッドを閉じる方法は?

IMEパッドウィンドウの右上にある「×」ボタンをクリックすれば閉じられます。

IMEパッドはGoogle日本語入力やATOKでも使えますか?

いいえ、IMEパッドはMicrosoft IME専用の機能です。Google日本語入力やATOKではIMEパッドを使用できません。 IMEパッドを使用する場合は、「Windowsキー+スペースキー」でMicrosoft IMEに一時的に切り替えてください。
※詳しい切り替え方法は「【Windows11】IME・入力ソフトを切り替えるショートカット」をご覧ください。

IMEのアイコン([A]や[あ])が灰色で右クリックできません

IMEアイコンが灰色表示の場合、文字入力可能な場所にカーソルが置かれていない状態です。 メモ帳やWordなどの文字入力欄をクリックすると、IMEアイコンが「あ」または「A」の表示に変わり、右クリックできるようになります。

Windows10でも同じ方法でIMEパッドを使えますか?

はい、基本的な操作方法は同じです。 Windows10でもタスクバーのIMEアイコンを右クリックして「IMEパッド」を選択すれば起動できます。

IMEパッドを開くとフリーズします

IMEの辞書ファイルが破損している、またはWindowsのシステムファイルに問題がある可能性があります。対処法は「【Windows11】文字の変換が遅い、フリーズする場合の対処法」で詳しく解説しています。

実務でIMEパッドはどんな時に使いますか?

主に読めない漢字を入力する場面で使います。珍しい名字、難読地名、外国人名の漢字表記、旧字体や異体字などの入力に活躍します。
ただし、IMEパッドで入力した難読漢字は、後から他の人が検索する際に同じ漢字を入力できず困る可能性があります。
システムに登録する際は、必ず読み仮名(フリガナ)も併せて登録し、フリガナで検索できるようにしておくことをおすすめします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 24H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年10月9日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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