【e-Gov】電子公文書のXMLファイルを"読める形"で開く方法5選

この記事では、e-Gov電子申請サービスから送られてくる電子公文書(XMLファイル)を"読める形"で開く方法を5つ解説します。

e-Govなどから送られてくる電子公文書はXMLファイル形式で提供されますが、このファイルを通常の方法で開くと真っ白な画面やコードのような文字列が表示され、内容を確認できません。

従来は、Microsoft EdgeのIEモード機能にある「IEモードのリロードボタン」を使うことで簡単にXMLファイルを"読める形"で開けました。しかし、最近のMicrosoft Edgeアップデートでこのボタンが削除され、XMLファイルを開く手順が複雑になりました。

情シスとして企業のPC環境をサポートしてきた経験上、電子公文書の閲覧は頻繁に問い合わせを受ける内容です。この記事では、IEモードボタンが削除された現在でも使える5つの方法を、手順画像付きで詳しく解説します。

所要時間は各方法で3〜5分程度です。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるため、ご自身の環境や利用頻度に合わせて最適な方法を選んでください。それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

e-Govからの電子公文書はZIPファイル形式で送られてきますが、中身にはXMLファイル以外のファイルもあるため、予めファイルの拡張子を表示しておくと便利です。ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法 Windows11をご覧いただき、ファイルの拡張子を表示させてください。

目次

XML表示用ツールで電子公文書のXMLファイルを開く【推奨】

最も簡単で確実な方法は、当サイトで作成した専用のXML表示ツールを使う方法です。ブラウザ上でZIPファイルをドラッグ・アンド・ドロップするだけで、電子公文書を"読める形"で表示できます。

この方法は、IEモードの設定が不要で、レジストリ編集などの特別な操作も必要ありません。また、アップロードされた情報はサーバー側に保存されないため、セキュリティ面でも安心してご利用いただけます。

ただし、e-Govの電子公文書フォーマットが将来変更された場合、このツールでは正しく表示できなくなる可能性があります。動作確認は最新のMicrosoft EdgeとGoogle Chromeで行っています。

STEP
XMLファイルをブラウザで開く・表示するツールを開く

まずは、以下のリンクから「XMLファイルをブラウザで開く・表示するツール」のページを開いてください。

動作を確認したブラウザーは最新のMicrosoft EdgeとChromeです。その他のブラウザーでは未検証です。

STEP
青枠の中に電子公文書のZIPファイルをドラッグ・アンド・ドロップする

「XMLファイルをブラウザで開く・表示するツール」を開くと以下のような画面になります。

「XML/XSL/CSV/ZIPをまとめてここにドラッグ&ドロップ」と書かれた箇所に電子公文書のZIPファイル(XMLファイルが入ったもの)をドラッグ・アンド・ドロップしてください。

ZIPファイルを展開済みの場合はXMLファイル、XSLファイル、CSVファイルをドラッグ・アンド・ドロップしても問題ありません。

XML表示ツールの画面。青枠で囲まれた「XML/XSL/CSV/ZIPをまとめてここにドラッグ&ドロップ」エリアが表示されている
青枠の中に電子公文書のZIPファイルをドラッグ・アンド・ドロップする
STEP
電子公文書が"読める形"で開く

電子公文書のZIPファイルをドラッグ・アンド・ドロップすると、自動的に新しいタブが開き、電子公文書が"読める形"で表示されます。

表示された内容をPDFで保存したい場合は、Ctrl+Pキーを押して印刷画面を開き、「送信先」または「プリンター」で「Microsoft Print to PDF」を選択してください。
「Microsoft Print to PDF」が表示されていない場合は「Microsoft Print to PDFが消えた・表示されない時の復旧方法」をご覧ください。

XML表示ツールで電子公文書を表示した画面。文書の内容が整形されて読める形で表示されている
電子公文書のXMLファイルが"読める形"で開く

電子公文書のXMLファイルをWordで開く

Microsoft Wordがインストールされている環境であれば、WordでXMLファイルを直接開いて電子公文書を閲覧できます。この方法はオフラインでも使用でき、インターネット接続が不要なため、セキュリティ面でも安心です。

ただし、Wordで開いた場合、元のレイアウトが完全に再現されないことがあります。また、Microsoft 365やOffice 2019以降のバージョンが必要です。レイアウトの再現性を重視する場合は、他の方法をおすすめします。

STEP
電子公文書のZIPファイルを展開する

電子公文書が入ったZIPファイルを右クリックし、「すべて展開...」を選択してください。

Windows11からは右クリックメニューがかなりスリムになりました。
Windows10以前の右クリックメニューに表示を変更したい場合はこちらの「Windows11の右クリックメニューを以前の形に戻す方法」をご覧ください。

電子公文書が入ったZIPファイルを右クリックし、「すべて展開...」を選択する画面
電子公文書のZIPファイルを右クリックし、「すべて展開...」を選択
STEP
ZIPファイルの展開先を選択し、「展開(E)」をクリック

「すべて展開...」をクリックすると、「圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

ファイルの展開先を選択し、「展開(E)」をクリックしてください。

圧縮フォルダーの展開画面。展開先のフォルダーを選択し、「展開(E)」ボタンをクリックする
ZIPファイルの展開先を選択し、「展開(E)」をクリック
STEP
Wordを起動し、左上の「ファイル」をクリック

次に、Microsoft Wordを起動します。

Wordを開いて左上の「ファイル」をクリックしてください。

Microsoft Wordの画面。左上の「ファイル」タブが強調表示されている
Wordを起動し、左上の「ファイル」をクリック
STEP
Wordの「開く」をクリック

左側にある「開く」をクリックしてください。

Wordのファイルメニュー画面。左側にある「開く」メニューが表示されている
左側にある「開く」をクリック
STEP
ファイル選択画面で「参照」をクリック

「参照」をクリックしてください。

Wordの「開く」画面。右側にある「参照」ボタンが表示されている
「参照」をクリック
STEP
電子公文書のXMLファイルを選択し、「開く(O)」をクリック

「参照」をクリックするとファイルを選択する画面が表示されます。

STEP1で展開した電子公文書のXMLファイルを選択し、「開く(O)」をクリックしてください。

ファイルを開く画面。電子公文書のXMLファイルを選択し、「開く(O)」ボタンをクリックする
電子公文書のXMLファイルを選択し、「開く(O)」をクリック
STEP
Wordの保護ビューで「編集を有効にする(E)」をクリック

「開く(O)」をクリックすると、新しいWordウィンドウが立ち上がります。

保護ビューの警告が表示されている場合は「編集を有効にする(E)」をクリックしてください。警告が表示されていない場合は次へ進んでください。

WordやExcelの保護ビューの警告を非表示したい場合は「エクセルやワードの保護ビューを解除する方法」を参考に設定を変更してください。

Wordの保護ビュー警告画面。「編集を有効にする(E)」ボタンが表示されている
保護ビューの警告で「編集を有効にする(E)」をクリック
STEP
カスタムXML要素の確認メッセージで「OK」をクリック

「編集を有効にする(E)」をクリックすると「このファイルには、WordでサポートされなくなったカスタムXML要素が含まれています。」とメッセージが表示されます。

「OK」ボタンをクリックして次へ進んでください。

「今後このメッセージを表示しない(D)」にチェックを入れておくと次回以降このメッセージを省略できます。

「このファイルには、WordでサポートされなくなったカスタムXML要素が含まれています」という確認メッセージ画面
カスタムXML要素の確認メッセージで「OK」をクリック
STEP
「XMLドキュメント」パネルから電子公文書を選択

「OK」ボタンをクリックすると、編集可能な状態で電子公文書のXMLファイルが開きます。

右側の「XMLドキュメント」パネルの中から開きたい電子公文書を選択してください。

WordでXMLファイルが開かれた画面。右側に「XMLドキュメント」パネルが表示されている
「XMLドキュメント」パネルから電子公文書を選択
STEP
電子公文書が"読める形"で表示される

電子公文書を選択すると、XMLファイルが"読める形"で表示されます。

WordでXMLファイルが"読める形"で表示された画面。電子公文書の内容が整形されて表示されている
電子公文書が"読める形"で表示される

電子公文書のXMLファイルをInternet Explorerで開く

Windows 11でも、Internet Explorerを起動して電子公文書のXMLファイルを開くことができます。この方法は従来から使われてきた方法で、電子公文書が正しく表示されることが確認されています。

ただし、Internet Explorerは2022年6月にサポートが終了しており、セキュリティリスクがあるため推奨されません。また、Windows11では標準で無効化されているため、起動方法が若干複雑です。緊急時の対処法として覚えておく程度にとどめ、通常は他の方法を使用することをおすすめします。

STEP
Internet Explorerを開く

まずは以下のページを参考にInternetExplorerを起動してください。

個人的にはWindowsキー+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開きpowershell -c "$ie=New-Object -ComObject InternetExplorer.Application; $ie.navigate('http://www.google.co.jp/'); $ie.Visible=$true"と入力してEnterがおすすめです。

STEP
XMLファイルをInternet Explorerにドラッグ・アンド・ドロップ

開きたいXMLファイルをInternet Explorerにドラッグ・アンド・ドロップしてください。

ZIPファイルをダブルクリックして開いた状態では、ファイルが一時的な場所に展開されているだけのため、XMLファイルを正しく開けません。必ずZIPファイルを右クリックして「すべて展開...」を選択し、完全に展開してからXMLファイルをドラッグ・アンド・ドロップしてください。

電子公文書のXMLファイルをInternet Explorerのウィンドウにドラッグ・アンド・ドロップする画面
XMLファイルをInternet Explorerにドラッグ・アンド・ドロップ
STEP
XMLファイルを確認する

XMLファイルをInternet Explorerにドラッグ・アンド・ドロップすると、電子公文書が"読める形"で表示されます。

Internet Explorerで電子公文書が読める形で表示された画面。XMLファイルの内容が整形されて表示されている
電子公文書が"読める形"で表示される

電子公文書のXMLファイルをMicrosoft EdgeのIEモードで開く

4つ目と5つ目の方法として、Microsoft Edgeの「IEモード」機能を使って電子公文書のXMLファイルを開く手順を紹介します。

ご存知の通り、電子公文書のXMLはInternet Explorer(IE)で開くのが従来の確実な方法でした。EdgeにはそのIEの表示機能(IEモード)が残っており、e-GovやMicrosoftもこのIEモードの使用を公式な手順として案内しています。

しかし、最近のアップデートで「IEモードのリロードボタン」が削除され、手順が複雑になりました。

ここでは、IEモードで開くための2種類の手順(現在の公式な手順と、ボタンを復活させる非公式な手順)を解説します。

IEモードページに都度追加して開く方法

まずは、Microsoftが公式に案内している、標準的な手順から解説します。

この方法は、電子公文書のXMLファイルを開くたびに、Edgeの設定画面で「このページはIEモードで開いてください」と都度登録する方法です。

次の「ボタンを復活させる方法」に比べると手数はかかりますが、PCの設定(レジストリなど)を直接変更するわけではないため、PC環境に影響を与えない最も安全で確実な方法です。

この手順ではXMLファイル(.xml)を直接開くため、あらかじめ拡張子を表示させておくことをおすすめします。設定方法がわからない場合は「ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法 Windows11」を参考にしてください。

STEP
電子公文書のXMLファイルをEdgeで開く

開きたい電子公文書のXMLファイルをダブルクリックしてください。

ZIPファイルをダブルクリックして開いた状態では、ファイルが一時的な場所に展開されているだけのため、XMLファイルを正しく開けません。必ずZIPファイルを右クリックして「すべて展開...」を選択し、完全に展開してからXMLファイルをダブルクリックしてください。

展開済みの電子公文書のXMLファイルをダブルクリックする場面
開きたい電子公文書のXMLファイルをダブルクリック
STEP
URLをすべて選択してコピー

XMLファイルをダブルクリックするとMicrosoft Edgeが起動します。

Microsoft Edgeが既定のブラウザーになっていない場合は、「Windows11で既定のブラウザーを変更する方法」を参考に既定のブラウザーに変更するか、開きたいXMLファイルをMicrosoft Edgeにドラッグ・アンド・ドロップして開いてください。

この時点では、まだ空白のページが表示されます。

アドレスバーに書かれたURLをすべて選択してCtrl+Cでコピーしてください。

Microsoft Edgeで開いた空白のページ。アドレスバーのURLが全て選択され、コピーできる状態になっている
Edgeで開いた空白のページのURLをすべて選択してコピー
STEP
右上にある「…(三点リーダー)」をクリックし、「設定」を選択

URLをコピーした状態で、Microsoft Edgeの右上にある「…(三点リーダー)」をクリックし、「設定」を選択してください。

[…](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Microsoft Edgeの右上にある三点リーダー(⋯)メニューをクリックし、「設定」を選択する様子
右上にある「…(三点リーダー)」をクリックし、「設定」を選択
STEP
「既定のブラウザー」をクリックする

「設定」をクリックするとMicrosoft Edgeの設定画面に移動します。

左側メニューにある「既定のブラウザー」をクリックしてください。

Microsoft Edgeの設定画面。左側メニューで「既定のブラウザー」が選択されている状態
Edgeの設定画面で「既定のブラウザー」をクリック
STEP
「ページの追加」ボタンをクリック

「既定のブラウザー」をクリックすると、Microsoft Edgeの「既定のブラウザー」設定画面に移動します。

この画面はEdgeのアドレスバーにedge://settings/defaultBrowserと入力してEnterを押すことで直接開けます。頻繁に使う場合は「お気に入り」に追加してください。

ページを下へスクロールし、「Internet Explorer モード ページ」の欄にある「ページの追加」ボタンをクリックしてください。

その上の「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」が無効になっている場合は「許可」に変更してください。

Microsoft Edgeの「既定のブラウザー」設定画面。IEモード設定欄で「追加」ボタンが強調表示されている
Edgeの「既定のブラウザー」設定画面で「追加」ボタンをクリック
STEP
コピーしたURLを貼り付け、「追加」ボタンをクリック

「ページの追加」ボタンをクリックすると、「ページの追加」と書かれたウィンドウが表示されます。

STEP2でコピーしたURLを貼り付け(CtrlP)、「追加」ボタンをクリックしてください。

Microsoft Edgeの「ページの追加」ダイアログ。URL入力欄にコピーしたパスが貼り付けられ、「追加」ボタンが押せる状態になっている
コピーしたURLを貼り付け、「追加」ボタンをクリック
STEP
「XMLを開いていたタブ」をクリック

「追加ボタン」をクリックすると、「Internet Explorer モード ページ」の中に該当のURLが表示されます。

次に、「XMLを開いていたタブ」をクリックして開いてください。

Microsoft Edgeの設定画面から、先ほどXMLファイルを開いていたタブに戻るために、該当のタブが強調表示されている
XMLを開いていた元のタブをクリック
STEP
F5キーなどでページを更新してXMLファイルを確認する

タブを開き、F5キーなどでページを更新すると電子公文書が"読める形"で開きます。

Microsoft Edgeで電子公文書のXMLファイルが、整形されて読める形で表示されている状態
EdgeのIEモードで電子公文書が読める形で表示される

IEモードボタンを復活させて開く方法

最後は、アップデートで削除されてしまった「IEモードのリロード」ボタンを復活させる、少し強引な方法です。電子公文書のXMLを開くたびに毎回設定画面を開くのは面倒だ、という方には一番便利な方法かもしれません。

ただ、この方法はMicrosoftが推奨していない「レジストリ編集」という作業を行います。

PCの動作に思わぬ影響が出たり、今後のEdgeアップデートでこの手順が急に使えなくなる可能性もあります。あくまで自己責任での「裏ワザ」としてご理解の上、進めてください。

STEP
「Internet Explorer モードのリロード」ボタンを復活させる

まずは以下のページを参考に「Internet Explorer モードのリロード」ボタンを復活させてください。

STEP
電子公文書のXMLファイルをダブルクリック

次に、開きたい電子公文書のXMLファイルをダブルクリックしてください。

ZIPファイルをダブルクリックして開いた状態では、ファイルが一時的な場所に展開されているだけのため、XMLファイルを正しく開けません。必ずZIPファイルを右クリックして「すべて展開...」を選択し、完全に展開してからXMLファイルをダブルクリックしてください。

電子公文書のXMLファイルをエクスプローラー上でダブルクリックする様子
電子公文書のXMLファイルをダブルクリック
STEP
「Internet Explorer モードのリロード」ボタンをクリック

XMLファイルをダブルクリックするとMicrosoft Edgeが起動します。

Microsoft Edgeが既定のブラウザーになっていない場合は「Windows11で既定のブラウザーを変更する方法」を参考に既定のブラウザーに変更するか、開きたいXMLファイルをMicrosoft Edgeにドラッグ・アンド・ドロップして開いてください。

この時点では、まだ空白のページが表示されます。

アドレスバーの右に表示されている「Internet Explorer モードのリロード」ボタンをクリックしてください。

Edgeで開いた空白のページと、アドレスバー右側の「IEモードで再読み込み」ボタンを強調表示した画像
「Internet Explorer モードのリロード」ボタンをクリック
STEP
XMLファイルを確認する

「Internet Explorer モードのリロード」ボタンをクリックすると、電子公文書が"読める形"で開きます。

EdgeのIEモードで電子公文書が「読める形」に正しく表示された最終結果の画面
XMLファイルを確認する

電子公文書のXMLファイルを開く方法に関するよくある質問と答え

最後に、電子公文書のXMLファイルを開く方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

e-Govから届いたXMLファイルが、開くと真っ白になります。

それは正常な動作です。電子公文書のXMLファイルは、データ(文字)のみを持つため、そのまま開いてもレイアウトが表示されません。この記事で解説するいずれかの方法で "読める形" に変換してください。

一番簡単で、安全なXMLの開き方を教えてください。

専用のXML表示用ツール」を最も推奨します。PCの設定変更が不要で、ドラッグ&ドロップだけで安全に閲覧できるためです。

電子公文書のXMLはWordで開けますか?

はい、開けます(Microsoft 365やOffice 2019以降)。オフラインで閲覧できますが、元のレイアウトは完全には再現されません。手順は「電子公文書のXMLファイルをWordで開く」で解説しています。

Wordで開くとき「カスタムXML要素」という警告が出ます。

問題ありません。「OK」をクリックして進んでください。電子公文書が古いXML形式を使っているというメッセージですが、閲覧は可能です。

以前はEdgeの「IEモード」ボタンでXMLを開けたのに、ボタンが消えました。

はい。近年のEdgeアップデートで、そのボタンが非表示になりました。そのため、XMLを開く手順が複雑になっています。この記事では、ボタンが無くても開ける公式な方法と、ボタンを非公式に復活させる方法の両方を解説しています。

EdgeのIEモードで開く「公式な手順」はどれですか?

IEモードページに都度追加して開く方法」が公式の手順です。開きたいXMLファイルのパス(URL)を、Edgeの設定画面に都度登録する方法です。PCに影響がなく安全ですが、毎回設定する手間がかかります。

ZIPファイルを展開せず、ダブルクリックして中のXMLを開こうとすると失敗します。

重要な点です。ZIPファイルを「すべて展開」せず、ダブルクリックで開いた状態(一時フォルダ)では、パスが正しく認識されず失敗します。必ずZIPファイルを右クリックして「すべて展開...」を選び、展開後のフォルダ内のXMLファイルを使ってください。

Windows 11でもInternet Explorer(IE)本体を起動できますか?

特殊な手順で起動可能ですが、推奨しません。IEはサポートが終了しておりセキュリティリスクがあります。緊急時の手段として「電子公文書のXMLファイルをInternet Explorerで開く」で紹介しています。

XMLファイルとXSLファイルとは何ですか? ZIPに両方入っています。

XMLは「データ(文字)」、XSLは「レイアウト(表示方法)」の指示ファイルです。IEやIEモードは両者を組み合わせて "読める形" にしますが、通常のEdgeやChromeはXSLを読み込めないため、空白やコードが表示されます。

一番おすすめの「XML表示用ツール」は、なぜ推奨なのですか?

PCの設定(IEモードやレジストリ)を変更せず安全なこと、ZIPのまま(展開不要で)使えること、サーバーにファイルが保存されずセキュリティ面でも安心なこと、の3点が理由です。

EdgeのIEモードで「ページの追加」ボタンが押せません。

「ページの追加」ボタンの少し上にある「Internet Explorer モード (IE モード) でサイトの再読み込みを許可」の設定を確認してください。ここが「無効」の場合は「許可」に変更し、Edgeの再起動が必要です。

「IEモードボタンを復活させる方法」は安全ですか?

安全とは言えません。「レジストリ編集」を行うため、操作ミスでPCに影響が出る可能性や、将来のアップデートで使えなくなるリスクがあります。「自己責任での裏ワザ」とお考えください。

Wordで開いたら、レイアウトが崩れて読みにくいです。

Wordで開く方法は、あくまで「内容確認」のための手段です。レイアウトの完全な再現はできません。レイアウトを正確に表示させたい場合は「IEモードページに都度追加して開く方法」が最も確実です。

開いた電子公文書をPDFで保存したいです。

何れかの手順でXMLファイルを"読める形" で表示させた後、ブラウザーの印刷(Ctrl + P)を開きます。送信先(プリンター)で「Microsoft Print to PDF」または「PDFとして保存」を選んで印刷を実行すると、PDFファイルとして保存されます。

そもそも拡張子(.xml)が表示されず、どのファイルか分かりません。

Windowsは初期設定で拡張子を非表示にしています。ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法を参考に、拡張子を表示する設定に変更することをおすすめします。

Edgeが既定のブラウザーではない場合、IEモードの手順は使えませんか?

使えます。まずEdgeを起動し、そのEdgeのウィンドウに、開きたいXMLファイルをドラッグ&ドロップしてください。既定のブラウザー設定に関係なく、Edgeでファイルを開けます。

「IEモードページに都度追加」の登録は、いつまで有効ですか?

既定では30日間有効です。30日を過ぎると、再度空白のページに戻ってしまいます。その場合はもう一度同じ手順でURLの追加を行ってください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Microsoft Edge:バージョン 142.0.3595.53 (公式ビルド) (64 ビット)
  • 最終検証日:2025年11月6日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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