【パワーポイント】メイリオが上に寄ってしまう場合の対処法

パワーポイントでプレゼンテーション資料を作成する際、メイリオフォントを使用すると文字がテキストボックス内で上に寄ってしまう現象に悩まされたことはありませんか？
メイリオはWindowsに標準的にインストールされているフォントで、視認性が高く、ビジネス文書でも広く用いられるフォントですが、この問題が発生すると、資料全体のレイアウトやデザインに悪影響を及ぼすことがあります。

この記事では、メイリオフォントにおける文字の配置問題の原因を詳しく解説し、実際にどのように対処すればよいかを具体的な手順を交えて紹介します。
また、他のフォントとの比較を通じて、上に寄ってしまいにくいフォントもご紹介します。

メイリオが上に寄ってしまう原因とは？

メイリオは、視認性と可読性に優れたフォントとして広く利用されていますが、文字が図形やテキストボックスの中で上に寄ってしまうことがあります。
この現象の主な原因は、メイリオの設計に由来します。
メイリオは、日本語フォントとしてのバランスを重視し、縦方向を95%に圧縮する設計が施されています。
その結果、文字が見た目には上下中央に配置されているように見えますが、実際には上寄りに表示される傾向があります。

また、メイリオの特性として、行間が狭い場合には文字がさらに上に寄ってしまうこともあります。
これは、行間の設定によってテキストが配置されるスペースが変化し、結果として上寄りになるためです。

メイリオが上に寄ってしまう場合の対処法

テキストボックスを「上下中央配置」に設定しているにもかかわらず、メイリオフォントを使った文字が上に寄ってしまう問題を解決するためには、以下の方法を試してみてください。

行間の調整する

メイリオの文字が上に寄ってしまう場合、行間を調整することが効果的な対策となります。
行間を広げることで、テキストが自然に下方に寄り、結果として上下中央に揃うようになります。
具体的には、パワーポイントなどのソフトウェアで「行間のオプション」を選択し、適切な行間を設定します。
メイリオの場合、行間を1.2倍から1.5倍に広げることで、文字が中央に近づくことが多いです。

この方法は、メイリオに限らず他のフォントにも応用できるため、テキスト全体のバランスを取るために非常に有用です。

STEP

テキストボックを選択し、[図形の書式]タブをクリック

文字を上下中央に配置したいテキストボックを選択し、[図形の書式]タブをクリックしてください。

STEP

[行間]をクリック

[図形の書式]タブに移動したら、その中にある[行間]をクリックしてください。

STEP

[行間オプション]をクリック

[行間]をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある[行間オプション]をクリックしてください。

STEP

行間の設定を倍数に変更し、間隔を1.2倍から1.5倍を指定する

[行間オプション]をクリックすると、「段落」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

右下にある行間(N)の設定を「倍数」に変更し、間隔を1.2倍から1.5倍を指定してください。

この記事では1.25倍に指定していますが、試しながら一番良い間隔（倍数）を見つけてみてください。

STEP

行間を1.25倍にした場合と、行間を変更していない場合の比較

行間を1.25倍に変更すると、以下のようにメイリオフォントで書かれた文字が上下中央に配置されます。

行間を広げているため、テキストボック全体の高さも広がります。

テキストボックス内の余白を調整する

行間の調整だけでは不十分な場合、図形の余白を調整する方法も効果的です。

具体的には、テキストボックスや図形の上下の余白に差をつけて、上寄りになったテキストを中央に寄せる手法です。例えば、上余白を1.0 cm、下余白を0.5 cmなどに設定することで、メイリオの特性を補正し、テキストを中央に配置することができます。

この方法は少し手間がかかりますが、行間を調整するよりも細かな調整が可能です。

STEP

テキストボックを選択し、[図形の書式]タブをクリック

文字を上下中央に配置したいテキストボックを選択し、[図形の書式]タブをクリックしてください。

STEP

[図形の書式設定]をクリック

[図形の書式]タブに移動したら、その中にある[図形の書式設定]をクリックしてください。

STEP

[サイズとプロパティ]をクリック

[図形の書式設定]をクリックすると、右側に「図形の書式設定」と書かれた枠が表示されます。

その中にある[サイズとプロパティ]をクリックしてください。

STEP

[テキストボックス]を展開

[サイズとプロパティ]をクリックしたら、次は[テキストボックス]を展開してください。

STEP

[上余白]の数字を変更

[テキストボックス]を展開したら、その中に表示される[上余白]の数字を変更してください。

上余白を設定する際には、テキストの上下位置がどの程度変わるかを常に確認してください。
テキストが上に寄りすぎている場合、上余白の数字を増やして中央に近づけてください。
逆に下に寄りすぎている場合は、上余白の数字を減らすことでバランスを取ってください。

STEP

上余白を下余白よりも大きな数字に変更した場合

上余白の数字を大きくすると、以下のようにメイリオフォントで書かれた文字が上下中央に配置されます。

余白を広げているため、テキストボック全体の高さも広がります。

代替フォントとしてMeiryo UIを使用する

もう一つの有効なテクニックは、メイリオの代わりにMeiryo UIを使用することです。
Meiryo UIはメイリオよりも上寄りの問題が少なく、視認性も高いフォントです。

ただし、Meiryo UIを使用する際には、ひらがなやカタカナの横幅が狭くなる点に注意が必要です。
プレゼンテーションの内容に応じて、どちらのフォントを使うかを適切に判断し、ズレを回避しましょう​。

上に寄りにくいオススメのフォント

以下のようなフォントは、パワーポイントでの文字配置が安定しやすく、メイリオのように上に寄ってしまう問題が起こりにくいです。

1. Meiryo UI

• Meiryoを基にして設計されたフォントですが、メイリオよりも上寄りの問題が少なく、視認性と可読性に優れています。
• ただし、ひらがなやカタカナの横幅が狭くなるため、資料の内容に応じて使い分けることが大切です。

2. 游ゴシック (Yu Gothic)

• 現代的なデザインで、視認性と可読性が高く、メイリオと同様に幅広いシーンで使用できます。
• 游ゴシックはメイリオと比べて、フォントが中央に配置されやすいという特徴があります。

3. Source Han Sans (源ノ角ゴシック)

• AdobeとGoogleによるオープンソースフォントで、日本語、韓国語、中国語のフォントファミリーが揃っています。
• デザインがしっかりしており、テキストが中央に配置されやすいのが特徴です。

4. Noto Sans CJK

• Googleが提供するオープンソースフォントで、複数言語に対応しています。
• 視認性が高く、中央揃えがしやすいフォントです。Webやプレゼンテーションで広く利用されています。

よくある質問

メイリオフォントはなぜパワーポイントで上に寄るのですか？

メイリオは縦方向に95%圧縮されており、下部に余白があるため、上に寄りやすい設計になっています。

メイリオが上に寄る問題を解決するにはどうすればよいですか？

行間の調整や図形の余白設定を見直すことで、上に寄る問題を改善できます。

行間の設定はどのように調整すればよいですか？

パワーポイントの「段落」設定で行間を広げることで、テキストが下に寄り、メイリオでも中央に揃えやすくなります。

図形の余白設定とは何ですか？

テキストボックスや図形の上下余白を調整することで、テキストを中央に配置するテクニックです。

メイリオの代わりに使えるフォントはありますか？

Meiryo UIや游ゴシック、Source Han Sansなどが、上に寄りにくいフォントとしておすすめです。

Meiryo UIとメイリオの違いは何ですか？

Meiryo UIはメイリオよりも文字間が狭く設計されており、上寄りの問題が少ないです。

なぜ行間を広げるとテキストが下に寄るのですか？

パワーポイントでは、行間を広げると行の上方にスペースが取られるため、結果的にテキストが下に寄ります。

メイリオを中央に揃えるためのベストな設定は何ですか？

行間を1.2倍から1.5倍に設定し、図形の上下余白を調整することで、中央に揃えやすくなります。

メイリオフォントの名前の由来はなんですか？

メイリオフォントの名前の由来は、「明瞭」という日本語からきています。この名前は、視認性が高く、文字がはっきりと見えることを意図して名付けられました​。

その他パワーポイントに関する記事

その他パワーポイントに関する記事はこちらです。是非御覧ください。