【エクセル】セルにポップアップメッセージを設定する方法

エクセルでセルにポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を設定する方法について詳しく解説します。

この記事では、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）の概要や設定手順、コメントとの違いについて取り上げています。
さらに、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を活用するメリットや、よくあるトラブルとその対処法についても解説しています

この記事を読むことで、エクセルをより効果的に活用できるようになりますので、ぜひ最後までご覧ください。

ポップアップメッセージ機能（入力時メッセージ）は、Microsoft Excel 2003以降のバージョンで利用可能です。この機能は、長年にわたりエクセルの基本的な機能として提供されており、Excel 2003、2007、2010、2013、2016、2019、およびExcel for Microsoft 365といったバージョンで使用できます。

エクセルでセルにポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を設定する方法

エクセルでセルにポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を設定する方法について解説します。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）の概要

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、ユーザーが特定のセルにデータを入力する際に、注意点や補足情報を表示するための便利な機能で、データ入力のルールを明確にしたり、ミスを未然に防ぐために使用されます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）はエクセルの「データの入力規則」機能を利用して、特定のセルに対してメッセージを設定することができます。

予めメッセージを設定していくことで、ユーザーがセルを選択した際に自動的にポップアップされるメッセージを目にすることができます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、「ここには数字のみ入力してください」や「入力値は10〜100の範囲で」といったような注意事項を表示するのに最適です。

セルにポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を表示するための手順

セルにポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を表示するには以下の手順で設定します。

1. メッセージを表示したいセルを選択する
2. [データ]タブの[データの入力規則]をクリック
3. [入力時メッセージ]タブをクリック
4. タイトルとメッセージ内容を入力し[OK]をクリック

ここからは、実際の画面ももちいながら、セルにメッセージを表示するための手順をわかりやすく解説していきます。

STEP

メッセージを表示したいセルを選択し[データ]タブをクリック

まず、メッセージを表示したいセルを選択してください。

複数のセルを選択することで、それらのセル全てに対して同じポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を設定することが可能です。

次に、[データ]タブをクリックしてください。

STEP

[データの入力規則]をクリック

[データ]タブの中にある「データツール」グループから[データの入力規則]をクリックしてください。

エクセルのウィンドウを縮小している場合、[データの入力規則]が見当たらない場合があります。[データの入力規則]が見当たらない場合はエクセルのウィンドウを最大化してみてください。

STEP

[入力時メッセージ]タブをクリック

[データの入力規則]をクリックすると、「データの入力規則」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[入力時メッセージ]タブをクリックしてください。

STEP

タイトルとメッセージ内容を入力し[OK]をクリック

ここで、タイトルとメッセージ内容を入力します。

「セルを選択したときに入力時メッセージを表示する(S)」にチェックが入っていない場合は入れてください。

最後に右下にある[OK]をクリックするとそのセルに入力時メッセージが表示されるようになります。

STEP

セルを選択して入力時メッセージが表示されることを確認する

最後にセルを選択して入力時メッセージが表示されることを確認してください。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）とコメントの違い

エクセルには、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）とコメントという二つの異なる機能が存在します。
それぞれの目的や用途、さらに印刷時の挙動にも違いがあります。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）の特徴

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、特定のセルを選択したときに自動的に表示される短いメッセージです。
主に、データ入力者に対して「このセルにはこういうデータを入力してください」といった指示や注意を促すために使われます。
この機能は「データの入力規則」によって設定されます。
ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、一時的に表示されるため、入力者がセルを選択している間だけ見える状態になります。

例えば、数値入力が求められるセルに「ここには1から10までの整数を入力してください」といったメッセージを設定することで、入力ミスを防ぐことができます。
また、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、入力ルールの徹底を図るためのものであり、ユーザーがセルにカーソルを当てた瞬間に注意喚起するのに適しています。

コメントの特徴

一方、コメントは特定のセルに付与できるメモのようなもので、セルの右上に小さな赤い三角形が表示されることで、その存在を示します。

コメントは、セルに関する追加情報や補足説明を他のユーザーと共有する際に使われます。
コメントを表示させるには、セルの上にマウスポインターを乗せるか、右クリックして「コメントの表示/非表示」を選択する必要があります。

コメントは、他のユーザーに対してセルのデータや計算方法について補足したり、レビューやフィードバックを残すために利用されることが多いです。
例えば、共同作業で使用するシートでは、上司がコメントを通じて部下にフィードバックを与えたり、修正点を指摘することができます。
コメントは、そのセルに対して持続的に関連付けられるため、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）とは異なり、長期的に残したい情報の記録に向いています。

印刷時の挙動の違い

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）とコメントのもう一つの大きな違いは、印刷時の挙動です。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、セルを選択したときにのみ表示されるため、印刷時には全く反映されません。
これは、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）があくまでデータ入力時の補助機能として設計されているためです。
そのため、シートを印刷しても、設定したポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は印刷物には表示されません。

一方、コメントは印刷時に表示するかどうかを設定で選択することができます 。
印刷オプションでコメントを表示させる設定を行えば、セルの横に吹き出しとして表示されたり、シートの末尾にコメントを一覧として印刷することも可能です。
これにより、印刷物にもコメントを含めたい場合や、コメントをまとめて印刷したい場合に対応することができます。

使い分けのポイント

これら二つの機能の違いを理解することで、適切な場面での使い分けが可能になります。
ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、主に「入力時の情報提供」や「即時的な注意喚起」に最適です。

一方で、コメントは「詳細な補足説明」や「フィードバックの記録」、さらに印刷物に含めるべき情報としても利用できます。
例えば、特定の入力ルールを守らせたい場合はポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を使用し、後から参照できる情報を残しておきたい場合にはコメントを活用するという使い分けが効果的です。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を活用するメリット

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を活用することで、データ入力時のミスを防ぎ、ルールの徹底を図ることができます。

特に、多くの人が同じシートに入力を行う場合や、複雑な入力ルールがある場合に効果を発揮します。

さらに、入力者がすぐにルールを理解できるため、作業効率の向上にもつながります。

また、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は視覚的に分かりやすいため、入力者の操作ミスの減少にもつながります。

よくあるトラブルとその対処法

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を設定する際に、いくつかのトラブルが発生することがあります。

例えば、メッセージが正しく表示されない場合や、入力規則が適用されない場合です。

こうした問題が発生した場合は、まず設定が正しく行われているかを確認してください。

特に、「データの入力規則」ダイアログボックスで「入力時メッセージ」タブが正しく選択されているか、またメッセージ内容が正しく入力されているかをチェックすることが重要です。

また、エクセルのバージョンによっては、設定項目が異なる場合がありますので、使用しているバージョンに対応した手順を確認することも大切です。

実践例：効果的なメッセージの作成方法

効果的なポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を作成するためのポイントをいくつか紹介します。

まず、メッセージは簡潔で明確な言葉を使うことが重要です。

次に、具体的な指示や条件を明示することで、入力者が迷わずに作業できるようにしましょう。

また、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）のタイトルには、注意を引く言葉を選び、メッセージ内容には具体的な例や制約を記載すると効果的です。

例えば、「必須項目」といったタイトルの下に「このセルには10〜100の数値を入力してください」という内容を入れることで、入力者も迷わずに入力することができるようになります。

よくある質問

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）とは何ですか？

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は、エクセルでセルを選択したときに表示されるメッセージで、ユーザーに対して注意事項や入力ルールを示すためのものです。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）はどうやって設定しますか？

メッセージを設定したいセルを選択し、「データ」タブの「データの入力規則」をクリックし、「入力時メッセージ」タブでメッセージを設定します。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）はどのように表示されますか？

設定したセルを選択すると、メッセージが自動的にポップアップで表示されます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は印刷時に表示されますか？

いいえ、ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は印刷時には表示されず、印刷物には反映されません。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）は複数のセルに同時に設定できますか？

はい、複数のセルを選択して一括で同じメッセージを設定することができます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）はいつでも変更できますか？

はい、設定後でも「データの入力規則」からメッセージ内容を編集することができます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を削除するにはどうすればよいですか？

「データの入力規則」から「入力時メッセージ」タブでメッセージを削除すれば、ポップアップメッセージも消えます。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）のフォントや色は変更できますか？

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）のフォントや色は変更できません。

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）の内容にリンクを追加できますか？

ポップアップメッセージ（入力時メッセージ）内にリンクを追加することはできません。

コメントとポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を同時に使用できますか？

はい、同じセルにコメントとポップアップメッセージ（入力時メッセージ）を両方設定することができます。

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