【Microsoft Edge】ポップアップブロックを解除する方法|特定サイトだけ許可する安全設定

この記事では、Microsoft Edgeのポップアップブロックを解除する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。
また、特定のサイトだけポップアップを「許可」したり、不要なサイトからのポップアップを「ブロック」する設定もあわせてご紹介します

「Webサイトのボタンをクリックしても、新しいウィンドウが開かない…」
「オンラインサービスにログインしようとすると、『ポップアップがブロックされました』と表示されて先に進めない」

そんな経験はありませんか?
Microsoft Edgeのポップアップブロックは、不要な広告などを防ぐための重要なセキュリティ機能ですが、銀行や官公庁などの一部のサイトでは、これが原因で正常に動作しないことがあります。

この記事を最後までご覧いただければ、ポップアップブロック機能を丸ごとオフにする方法だけではなく、「このサイトだけ、安全にポップアップを許可する」という、柔軟な設定もできるようになります。

目次

すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨)

特定のサイトだけを許可するのが面倒な場合や、一時的にすべてのポップアップを許可したい場合は、以下の手順でMicrosoft Edgeのポップアップブロック機能自体を、一括で無効にすることも可能です。

  1. Microsoft Edgeを開き、右上の「三点リーダ(…)」→「設定」をクリック
  2. 「プライバシー、検索、サービス」をクリック
  3. 「サイトのアクセス許可」をクリック
  4. 「すべてのアクセス許可」をクリック
  5. 「ポップアップとリダイレクト」をクリック
  6. 「ブロック済み(推奨)」をオフにする

ただし、この方法は、悪質な広告やフィッシング詐欺サイトのポップアップもすべて表示されるようになるため、セキュリティリスクが非常に高まります。

基本的には、次の章で解説する「サイトごとの許可」設定を利用することを強く推奨します。以下の手順は、そのリスクを理解した上で、どうしても必要な場合のみ実行してください。

STEP
Microsoft Edgeを開き、右上の「三点リーダ(…)」→「設定」をクリック

Microsoft Edgeを開き、右上にある「三点リーダ」(…)をクリックしてください。

[三点リーダ](…)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

「三点リーダ」(…)をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

その中にある「設定」をクリックしてください。

Microsoft Edgeを開き、右上の「三点リーダ(…)」→「設定」をクリック
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step1
STEP
「プライバシー、検索、サービス」をクリック

「設定」をクリックすると、左上に「設定」と大きく書かれたMicrosoft Edgeの設定画面が開きます。

左側にある「プライバシー、検索、サービス」をクリックしてください。

「プライバシー、検索、サービス」をクリック
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step2
STEP
「サイトのアクセス許可」をクリック

「プライバシー、検索、サービス」をクリックすると、「プライバシー、検索、サービス」と書かれた画面に移動します。

その中にある「サイトのアクセス許可」をクリックしてください。

「サイトのアクセス許可」をクリック
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step3
STEP
「すべてのアクセス許可」をクリック

「サイトのアクセス許可」をクリックすると、「プライバシー、検索、サービス / サイトのアクセス許可」と書かれた画面に移動します。

その中にある「すべてのアクセス許可」をクリックしてください。

「すべてのアクセス許可」をクリック
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step4
STEP
「ポップアップとリダイレクト」をクリック

「すべてのアクセス許可」をクリックすると、「プライバシー、検索、サービス / サイトのアクセス許可 / すべてのアクセス許可」と書かれた画面に移動します。

その中にある「ポップアップとリダイレクト」をクリックしてください。

「ポップアップとリダイレクト」をクリック
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step5
STEP
「ブロック済み(推奨)」をオフにする

「ポップアップとリダイレクト」をクリックすると、「プライバシー、検索、サービス / サイトのアクセス許可 / すべてのアクセス許可 / ポップアップとリダイレクト」と書かれた画面に移動します。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

その中にある「ブロック済み(推奨)」をオフにしてください。

これでMicrosoft Edgeは以後、原則としてポップアップをブロックしません。
※ただし「ブロック」リストに個別登録されたサイトは引き続きブロックされます(個別指定が全体設定より優先される)。

「ブロック済み(推奨)」をオフにする
すべてのサイトで、ポップアップブロックを一括で解除する方法(非推奨) Step6

Microsoft Edgeでポップアップブロックをサイトごとに許可・解除する方法

Microsoft Edgeのポップアップブロック機能を有効にしたまま、特定の信頼できるサイトのポップアップだけを個別に許可するのが、セキュリティと利便性を両立する最もおすすめの方法です。

また、逆に、特定のサイトからのポップアップを常にブロックするよう、個別設定することもできます。
ここでは、その両方の設定手順を解説します。

特定のサイトのポップアップブロックを解除する方法

もし、以前に特定のサイトを「ブロック」リストに手動で追加してしまい、その設定を元に戻したい(ブロックを解除したい)場合は、以下の手順でリストからそのサイトを削除します。

これにより、そのサイトに対する個別のブロック設定が解除されます。

STEP
ポップアップがブロックされているURLの右側にある「三点リーダ」(…)をクリックし、「削除」をクリック

「プライバシー、検索、サービス / サイトのアクセス許可 / すべてのアクセス許可 / ポップアップとリダイレクト」と書かれた画面を開いてください。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

「ポップアップの送信とリダイレクトの使用は許可されていません」欄で、対象URLの右端「…」メニュー → 「削除」をクリックしてください。

ポップアップがブロックされているURLの右側にある「三点リーダ」(…)をクリックし、「削除」をクリック
特定のサイトのポップアップブロックを解除する方法 Step1
STEP
対象のURLが一覧から削除されたことを確認する

「削除」をクリックすると、対象のURLが一覧から削除されます。

これでこのサイトのポップアップブロックが解除されました。

対象のURLが一覧から削除されたことを確認する
特定のサイトのポップアップブロックを解除する方法 Step2

特定のサイトのポップアップを「許可」する設定

銀行のサイトや、社内のWebシステムなど、ポップアップが表示されないと正常に利用できない、信頼できるサイトがある場合は、以下の手順で「許可」リストに追加してください。

STEP
「サイトの追加」をクリック

「プライバシー、検索、サービス / サイトのアクセス許可 / すべてのアクセス許可 / ポップアップとリダイレクト」と書かれた画面を開いてください。

Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/content/popupsと入力してEnterを押すと直接この画面に移動できます。

「ポップアップの送信とリダイレクトの使用を許可しました」欄の右側にある「サイトの追加」をクリックしてください。

「サイトの追加」をクリック
特定のサイトのポップアップを「許可」する設定 Step1
STEP
ポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリック

「サイトの追加」をクリックすると、「サイトの追加」と書かれた画面が表示されます。

その中にポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリックしてください。

ポップアップを許可したいサイトのURLを正確に入力し、「追加」ボタンをクリック
特定のサイトのポップアップを「許可」する設定 Step2
STEP
サイトのURLが一覧に追加されたことを確認する

「追加」ボタンをクリックすると、そのURLが「許可」一覧に登録され、そのサイトのポップアップはブロックされなくなります。

サイトのURLが一覧に追加されたことを確認する
特定のサイトのポップアップを「許可」する設定 Step3

なぜポップアップはブロックされる? ― その理由と危険性

そもそも、なぜMicrosoft Edgeをはじめとする主要なブラウザは、初期設定でポップアップをブロックするのでしょうか。
それは、ポップアップウィンドウという仕組みが、過去に悪質な広告や、詐欺、ウイルス感染の温床として、広く悪用されてきたからです。

もちろん、ウェブサイトによっては、ログイン画面や入力フォームなど、正しい目的でポップアップを使用している場合もあります。
しかし、その一方で、以下のような危険性も常に潜んでいるため、主要なブラウザは利用者のPCを保護するために、原則としてポップアップをブロックしているのです。

悪質な広告と、偽サイトへの誘導

ポップアップはユーザーの操作に関係なく強制的に新しいウィンドウを開けるため、悪質な広告の表示によく使われます。

「当選しました!」といった文句でユーザーの興味を引き、最終的に個人情報を入力させようとしたり、高額な商品を売りつけようとしたりする、詐欺サイトへ誘導する手口が典型的です。

auのキャンペーンを語った【詐欺ページ】mmrtb.com
少し前によく表示された悪質な広告

フィッシング詐欺や、ウイルス感染のリスク

悪質な広告より深刻なのが、セキュリティを直接脅かす手口です。例えば、銀行やオンラインショッピングサイトにそっくりの偽のログイン画面をポップアップで表示させ、IDとパスワードを盗み取る「フィッシング詐欺」。
あるいは、「お使いのPCはウイルスに感染しています」といった偽の警告を表示し、偽のセキュリティソフトをインストールさせようとする手口です。
これらをインストールすると、PCがウイルスに感染したり、大切なデータが流出したりする危険性があります。

このような背景から、ポップアップブロックは、ウェブを安全に閲覧するための、非常に重要なセキュリティ機能の一つとなっています。

したがって、ポップアップを許可する際は「内容を理解し、信頼できるサイトに限定する」ことが重要です。

Microsoft Edgeのポップアップブロックが解除できない場合の対処法

Microsoft Edgeの設定でポップアップを許可したはずなのにブロックされてしまう場合は、Microsoft Edgeの設定以外が影響している可能性があります。

ここでは、その原因として考えられるものを、可能性の高い順にご紹介します。上から順番に試してみてください。

広告ブロックなどの「拡張機能」を無効にする

最も一般的な原因は、後から追加した「広告ブロック」系の拡張機能です。
AdGuardといった拡張機能は、Microsoft Edgeの標準機能とは別に、独自のルールでポップアップ広告を強力にブロックします。以下の手順で拡張機能を無効にしてみてください。

  1. Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://extensions/と入力し、拡張機能管理ページを開きます。
  2. インストールされている拡張機能のスイッチを、一時的にすべてオフにします。
  3. その状態で、ポップアップが表示されるか確認します。

もし、これでポップアップが表示されるようになったら、いずれかの拡張機能が原因です。一つずつスイッチをオンに戻していき、原因となっている拡張機能を特定してください。特定後は、その拡張機能の設定で、対象サイトを許可リストに追加するなどの対応が必要です。

キャッシュやCookieをクリアする

Microsoft Edgeに蓄積された、古いキャッシュやCookieといったデータが、設定の反映を妨げている場合があります。以下の手順でキャッシュやCookieを削除してみてください。

  1. Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/clearBrowserDataと入力し、閲覧データクリアの画面を開きます。
  2. 「時間の範囲」を「すべての期間」に設定します。
  3. 「閲覧の履歴」「ダウンロードの履歴」「Cookieおよびその他のサイトデータ」「キャッシュされた画像とファイル」の4つにチェックを入れ、「今すぐクリア」ボタンをクリックします。
  4. 最後にMicrosoft Edgeを再起動し、ポップアップが表示されるか確認します。

Microsoft Edgeの「修復」機能を試す

Microsoft Edgeのプログラムファイルの一部が破損している可能性も考えられます。Windows11には、アプリを修復するための標準機能が備わっています。
以下の手順でMicrosoft Edgeを修復インストールしてみてください。

  1. Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」を開きます。
  2. アプリの一覧から「Microsoft Edge」を探し、右側の「…」→「変更」をクリックします。
  3. 「Microsoft Edgeの修復」というウィンドウが表示されたら、「修復」ボタンをクリックします。

Microsoft Edgeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答え

Microsoft Edgeでポップアップブロックを解除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Microsoft Edgeでポップアップがブロックされて、サイトが正しく表示されません。どうすればいいですか?

まずは、この記事で解説している「特定のサイトのポップアップを『許可』する設定」を試してみてください。
信頼できるサイトのURLを「許可」リストに追加することで、そのサイトの機能が正常に使えるようになります。

ポップアップブロックを、一時的に1回だけ許可することはできますか?

はい、可能です。
Microsoft Edgeがポップアップをブロックすると、アドレスバーの右端に専用のアイコンが表示されます。
これをクリックすると、ブロックされたポップアップのリンクが表示され、その時だけポップアップを許可することができます。

ポップアップを許可する設定にしたのに、まだブロックされます。なぜですか?

最も可能性が高い原因は、AdGuardなどの「広告ブロック系の拡張機能」です。
次に、Microsoft Edgeのキャッシュの不具合や、プログラムそのものの異常も考えられます。
この記事で紹介している「解除できない場合の対処法」を上から順番に試してみてください。

なぜ、そもそもポップアップはブロックされるのですか?

ポップアップ機能が悪質な広告、詐欺サイトへの誘導、ウイルス感染の入り口として広く悪用される可能性があるためです。
PCを危険から守るために、主要なブラウザでは標準でポップアップをブロックする、というセキュリティ機能を備えています。

InPrivateモードでも、ポップアップブロックの設定は引き継がれますか?

はい、引き継がれます。Microsoft EdgeのInPrivateモードでも、通常モードと同じポップアップブロックの設定(許可/ブロックリストを含む)が適用されます。

会社のPCで、ポップアップブロックの設定が変更できません(グレーアウトしています)。

会社の情報システム部門が、セキュリティポリシー(グループポリシー)によって、利用者による設定変更を禁止している可能性が高いです。
PCの管理者に問い合わせてみてください。

「リダイレクト」とは何ですか?ポップアップとどう違うのですか?

ポップアップが「新しいウィンドウ(またはタブ)を開く」動作であるのに対し、リダイレクトは「現在のページを、別のページに自動的に転送する」動作です。
Microsoft Edgeの設定画面では、これらは同じ項目で一括管理されています。

セキュリティソフトが原因でポップアップがブロックされることはありますか?

はい、あります。特に、Web保護や有害サイト対策機能が搭載されたセキュリティソフトは、独自の基準でポップアップをブロックすることがあります。
その場合はセキュリティソフト側の設定を見直す必要があります。

ポップアップブロックの「許可」と「ブロック」リスト、両方に同じサイトを登録したらどうなりますか?

その場合、「ブロック」の設定が優先され、「許可」のリストから対象のURLは自動的に削除されます。

「許可」リストにサイトを追加する際、[*.]example.comのように入力することはできますか?

はい、ワイルドカードを使うことは可能です。
mail.example.comshop.example.comといった、同じドメインのすべてのサブドメインを、まとめて一度に許可できます。サイトの構造が複雑な場合に非常に便利です。

ポップアップするウィンドウのサイズや位置を固定することはできますか?

いいえ、できません。ポップアップウィンドウのサイズや表示位置は、ウェブサイト側で指定されています。

ポップアップブロックでブロックできないものはありますか?

一見ポップアップのように見えても、実際にはWebページの一部として作られている広告(オーバーレイ広告など)は、ポップアップブロッカーではブロックできません。
詳しくはMicrosoft公式サイトをご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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