【Windows11】エクスプローラーが自動更新されない場合の対処法

この記事では、Windows11でエクスプローラーが自動更新されない場合の対処法を解説します。

Windows11でファイルを保存しても、エクスプローラー(フォルダー)の表示が自動的に更新されず、F5キーを押すか並び替えを実行しないと新しいファイルが表示されないという問題が発生することがあります。Windows10では保存と同時に自動更新されていたため、この挙動に戸惑うユーザーも多いです。

この問題は、フォルダーオプションの「開いているフォルダーまで展開」設定を有効にし、エクスプローラーを再起動することで改善できます。この記事では、Windows11でエクスプローラーの自動更新がされないときの対処法を、画像付きで詳しく解説します。設定後も反映されない場合の追加対処法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

所要時間は約2分です。それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

目次

エクスプローラーの自動更新を有効にする方法

Windows11でエクスプローラーが自動更新されない場合、フォルダーオプションの「開いているフォルダーまで展開」設定を有効にすることで解決できます。この設定を有効にすると、ファイルの作成・保存・削除時にエクスプローラーが自動的に表示を更新し、F5キーを押す必要がなくなります。

具体的な手順の概要は、以下の通りです。

  1. エクスプローラーを開き、「…(三点リーダー)」→「オプション」をクリック
  2. 「表示」タブをクリック
  3. 「開いているフォルダーまで展開」にチェックを入れて「OK」をクリック
  4. タスクマネージャーからエクスプローラーを再起動
  5. 自動更新されるようになったことを確認

それでは、実際の画面を見ながら詳しい手順を解説していきます。

STEP
エクスプローラーを開き、右端にある「…(三点リーダー)」をクリック

WindowsEでエクスプローラーを開き、エクスプローラー上部のツールバー右端にある「…(三点リーダー)」をクリックしてください。

「…」(三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Windows11のエクスプローラー画面で、右上の「…(三点リーダー)」ボタンをクリックしている操作のスクリーンショット
エクスプローラーの自動更新を有効にする方法 Step1 エクスプローラーを開き、右端にある「…(三点リーダー)」をクリック
STEP
「オプション」を選択

「…(三点リーダー)」をクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。

その中から「オプション」を選択してください。

Windows11のエクスプローラーで「…」メニューを展開し、「オプション」を選択している操作のスクリーンショット
エクスプローラーの自動更新を有効にする方法 Step2 「オプション」を選択
STEP
「表示」タブをクリック

「オプション」を選択すると、「フォルダー オプション」ウィンドウが表示されます。

その中にある「表示」タブをクリックしてください。

Windows11の「フォルダー オプション」ウィンドウで「表示」タブをクリックしている操作のスクリーンショット
エクスプローラーの自動更新を有効にする方法 Step3 「表示」タブをクリック
STEP
「開いているフォルダーまで展開」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック

「表示」タブをクリックするとフォルダーの表示設定の画面に移動します。

その中にある「開いているフォルダーまで展開」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリックしてください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

Windows11のフォルダーオプション「表示」タブで「開いているフォルダーまで展開」にチェックを入れ、OKボタンをクリックしている操作のスクリーンショット
エクスプローラーの自動更新を有効にする方法 Step4 「開いているフォルダーまで展開」にチェックを入れて「OK」ボタンをクリック
STEP
エクスプローラーを再起動し、自動で更新されるようになったか確認する

「OK」ボタンをクリックすると「フォルダー オプション」が閉じます。

最後に、以下の手順でエクスプローラーを再起動してください。

  1. キーボードのCtrlShiftEscを3つ同時に押してタスクマネージャーを開きます。
  2. プロセスタブのリストの中から「エクスプローラー」を探してください。
  3. 「エクスプローラー」の上で 右クリック して 「再起動」 を選択してください。

これでエクスプローラーが自動で更新されるようになり、ダウンロードしたファイルなどがリアルタイムで表示されるようになります。

設定を変更してもエクスプローラーが自動更新されない場合の対処法

フォルダーオプションの設定を変更してエクスプローラーを再起動しても、自動更新されない場合があります。この場合は、以下の対処法を順番に試してください。

PCを再起動する

フォルダーオプションの設定を変更してエクスプローラーを再起動しても、自動更新されない場合はPCを再起動してください。エクスプローラーの設定が正しく反映されるには、システム全体の再起動が必要な場合があります。

PCを再起動する手順は以下の通りです。

  1. Windowsキーを押してスタートメニューを開く
  2. 電源ボタンをクリック
  3. 「再起動」をクリック
  4. PCが再起動したら、エクスプローラーを開いてファイルを保存し、自動更新されるか確認

再起動しても自動更新されない場合は、次の「Windows UpdateでOSを最新の状態に更新する」に進んでください。

Windows UpdateでOSを最新の状態に更新する

PCを再起動してもエクスプローラーが自動更新されない場合、Windowsのバージョンが古く、エクスプローラーに関する不具合が残っている可能性があります。Windows Updateを実行してOSを最新の状態に更新することで、エクスプローラーの自動更新問題が解決する場合があります。

Windows Updateを実行する手順は以下の通りです。

  1. Windowsキー+IキーでWindowsの設定を開く
  2. 「Windows Update」をクリック
  3. 「更新プログラムのチェック」をクリック
  4. 利用可能な更新プログラムがあればインストール
  5. 更新完了後、PCを再起動
  6. エクスプローラーを開いてファイルを保存し、自動更新されるか確認

Windows Updateの詳しい手順については「【Windows11】Windows Updateを手動で実行する方法」で画像付きで解説しています。

Windows Updateを実行しても自動更新されない場合は、次の「sfc /scannowとDISMコマンドでエクスプローラーを修復する」に進んでください。

sfc /scannowとDISMコマンドでエクスプローラーの自動更新を修復する

Windows Updateを実行してもエクスプローラーが自動更新されない場合、エクスプローラーのシステムファイルが破損している可能性があります。この場合、sfc /scannowコマンドとDISMコマンドを実行してシステムファイルを修復することで、エクスプローラーの自動更新問題が解決する場合があります。

sfc /scannowは、Windowsのシステムファイルをスキャンして破損したファイルを自動修復するコマンドです。DISMコマンドは、Windowsのシステムイメージを修復し、sfc /scannowでも修復できなかった深刻な問題を解決します。

システムファイルを修復する手順は以下の通りです。

  1. Windowsキーを押して「cmd」と入力
  2. 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」をクリック
  3. sfc /scannowと入力してEnterキーを押す
  4. スキャンが完了するまで待つ(10~30分程度)
  5. 「破損したファイルが見つかり、修復されました」と表示されたらPCを再起動
  6. それでも解決しない場合は、再度コマンドプロンプトを管理者として開く
  7. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealthと入力してEnterキーを押す
  8. 処理が完了するまで待つ(20~60分程度)
  9. 完了後、PCを再起動してエクスプローラーが自動更新されるか確認

sfc /scannowとDISMコマンドの実行中は、PCを操作しないでください。また、処理には時間がかかるため、時間に余裕があるときに実行することをおすすめします。

システムファイルチェッカー(sfc /scannow)とDISMコマンドの詳しい使い方については「【Windows11】sfc /scannowとDISMコマンドでシステムファイルを修復する方法」で画像付きで解説しています。

エクスプローラーの自動更新に関するよくある質問と答え

最後に、エクスプローラーの自動更新に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11でエクスプローラーが自動更新されないのは仕様ですか?

いいえ、仕様ではありません。主な原因の一つとして、フォルダーオプションの「開いているフォルダーまで展開」設定が無効になっていることが考えられます。この設定を有効にしてエクスプローラーを再起動すると、ファイルの作成・保存時に自動的に表示が更新されるようになります。

Windows10ではエクスプローラーが自動更新されていたのに、なぜWindows11では更新されないのですか?

Windows11へのアップグレード時、またはクリーンインストール時に、フォルダーオプションの「開いているフォルダーまで展開」設定がデフォルトで無効になることがあります。この設定を有効にすることで、Windows10と同じようにエクスプローラーが自動更新されるようになります。

「開いているフォルダーまで展開」とは何ですか?

エクスプローラーの左側に表示される「ナビゲーションウィンドウ」のフォルダー階層を、現在開いているフォルダーまで自動的に展開する機能です。自動更新そのものをオン・オフする設定ではありませんが、環境によってはこの設定を有効にすることで、エクスプローラーの表示更新が安定する場合があります。

エクスプローラーの再起動は必須ですか?

はい、必須です。フォルダーオプションの設定を変更しただけでは、変更内容がエクスプローラーに反映されません。設定変更後は必ずタスクマネージャーからエクスプローラーを再起動してください。エクスプローラーの再起動方法については「【Windows11】エクスプローラーを再起動する方法」で詳しく解説しています。

ダウンロードしたファイルがすぐにエクスプローラーに表示されないのも同じ原因ですか?

はい、同じ原因です。「開いているフォルダーまで展開」設定が無効の場合、ダウンロードフォルダを開いたままファイルをダウンロードしても、フォルダーを再読み込みするまで表示されません。この設定を有効にすれば、ダウンロード完了と同時に自動的に表示されるようになります。

ネットワークドライブでも自動更新されません。対処法はありますか?

ネットワークドライブの場合、「開いているフォルダーまで展開」設定を有効にしても自動更新されない場合があります。これはネットワークの遅延やサーバー側の設定が原因です。この場合、F5キーを押して手動で更新するか、ネットワーク管理者に相談してください。

すべてのフォルダで自動更新が有効になりますか?

はい、「開いているフォルダーまで展開」設定を有効にすると、エクスプローラーで開いているすべてのフォルダで自動更新が有効になります。デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、外部ドライブなど、エクスプローラーで表示中のフォルダであれば、どの場所でもファイルの変更がリアルタイムで反映されるようになります。

エクスプローラーの自動更新を有効にするとPCの動作は重くなりますか?

いいえ、基本的に動作が重くなることはありません。「開いているフォルダーまで展開」設定は、エクスプローラーがフォルダーの変更を監視する機能であり、CPU使用率やメモリ使用量への影響は非常に小さいです。通常のPC使用では体感できるほどの差はありません。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年12月12日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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