【Windows11】ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法

【Windows11】ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法

こんな人にオススメの記事です

  • 家庭内や職場でプリンターがネットワーク上に表示されず困っている人
  • Windows 11でネットワーク上のデバイスが突然見えなくなった人
  • 共有フォルダやデバイスへの接続ができずに困っている人

「急いでいるときに限って、ネットワーク上の共有デバイスが表示されない!」

ネットワーク上にあるはずのプリンターやNASが突然表示されなくなって使えなくなる。
そんな状況に直面したこと、ありませんか?

たとえば、会議直前に資料を印刷したいのにプリンターが表示されない、NASに保存している大事なデータを取り出せない、共有フォルダにアクセスできない……。

こうした問題は、仕事や日常の作業を止めてしまい、予定外の手間やストレスを生みます。

そこでこの記事では、同じネットワーク上のデバイスが表示されなくなる原因を整理し、解決するための具体的な方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

作業をスムーズに進めるための予防策もお伝えしますので、ぜひ最後まで読んでみてください。

目次

ネットワーク上のデバイスが表示されない主な原因

ネットワーク上にあるはずのデバイスが表示されない主な原因は大きくわけて4つあります。

1. ネットワーク探索が無効

ネットワーク探索は、同じネットワーク上のデバイスを検出する機能です。これが無効になっていると、パソコンが他のデバイスを「探しに行く」ことができなくなり、結果としてプリンターやNASが見つからなくなります。

主な原因と確認方法:

  • プライベートネットワーク設定が無効になっている。
  • 「ネットワーク探索」が意図せずオフになっている場合がある。

2. SMB 1.0の無効化

SMB 1.0(Server Message Block)は、古いWindowsデバイスやNASが使うネットワーク通信の規格です。Windows11ではセキュリティ上の理由で、初期設定では無効になっています。このため、古いNASやプリンターなどが検出されないことがあります。

主な原因と確認方法:

  • SMB 1.0を利用するデバイスがネットワーク上にある場合、設定を有効化する必要があります。
  • この機能が無効だと、古い規格のデバイスをWindows11が認識しません。

3. Windowsサービスの停止

Windows11には、ネットワーク関連の「Function Discovery」サービスがあります。これが停止していると、デバイス情報が正しく取得できず、ネットワーク上にデバイスが表示されない原因になります。

主な原因と確認方法:

  • 「Function Discovery Provider Host」や「Function Discovery Resource Publication」が停止している。
  • サービスの設定が「手動」や「無効」になっていることがある。

4. 設定変更やアップデートの影響

Windowsのアップデートによって、既存の設定が初期化されることがあります。特に、以下のような場合にネットワークの問題が発生しやすいです。

主な原因と影響:

  • アップデート後、「ネットワーク探索」や「ファイル共有」設定がオフに戻る。
  • SMB 1.0の設定がリセットされる。
  • 新しいアップデートによる互換性の問題が発生。

ネットワーク上のデバイスが表示されない場合に確認する設定

ネットワーク上のデバイスが見えない場合、原因はいくつか考えられますが、対処法にも優先順位があります。
ここでは、解決する可能性が高い順に確認すべき設定を紹介します。上から順番に試してみてください。

ネットワーク探索を有効にする

最も一般的な原因が「ネットワーク探索」の無効化です。
これがオフになっていると、他のデバイスを検出できません。

以下の手順でネットワーク探索を有効にしてください。

  1. 設定を開く
    「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」を選択します。
  2. 共有の詳細設定を確認する
    「ネットワークの詳細設定」→「共有の詳細設定」を開きます。
  3. ネットワーク探索を有効にする
    「プライベートネットワーク」内の「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を有効にし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れます。

パブリックネットワークとは、多くのデバイスが接続されている環境のことを指します。
例えば、カフェや空港の無料Wi-Fiなどが該当します。このような環境で「ネットワーク探索」をオンにすると、同じネットワーク上にいる全てのデバイスに自分のパソコンが見える状態になります。
さらに、「ファイル共有」をオンにすると、特定のフォルダやプリンターなどが他のユーザーに見えるだけでなく、アクセスされる可能性があります。もしこれらの共有がパスワード保護されていない場合、ファイルの閲覧やコピー、さらには削除されるリスクもあります。

ここからは、ネットワーク探索を有効にする手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

ネットワーク探索を有効にする方法 Step1 Windowsの設定アプリを開く
ネットワーク探索を有効にする方法 Step1 Windowsの設定アプリを開く
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

ネットワーク探索を有効にする方法 Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
ネットワーク探索を有効にする方法 Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
STEP
[ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[ネットワークの詳細設定]をクリックしてください。

ネットワーク探索を有効にする方法 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック
ネットワーク探索を有効にする方法 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック
STEP
ネットワーク探索を有効にする方法 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

[共有の詳細設定]をクリックしてください。

ネットワーク探索を有効にする方法 Step4 ネットワーク探索を有効にする方法 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック
ネットワーク探索を有効にする方法 Step4 ネットワーク探索を有効にする方法
STEP
「ネットワーク接続」と、「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れる

[共有の詳細設定]をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「ネットワーク接続」と、「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れてください。

これで、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、ネットワーク上のデバイスが表示される可能性が高まります。

ネットワーク探索を有効にする方法 Step5 「ネットワーク接続」と、「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れる
ネットワーク探索を有効にする方法 Step5 「ネットワーク接続」と、「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れる

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する

ネットワーク探索が有効になっていても、プロファイルの種類が「パブリック」設定だと制限がかかります。「プライベート」に変更してください。

  1. 接続中のネットワークを開く
    「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」または「イーサネット」を選択します。
  2. プロファイルをプライベートに変更する
    接続中のネットワークのプロパティを選び、「ネットワークプロファイルの種類」を「プライベート ネットワーク」に設定します。

ここからは、ネットワークプロファイルをプライベートに変更する手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step1 Windowsの設定アプリを開く
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step1 Windowsの設定アプリを開く
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
STEP
[Wi-Fi]または[イーサネット]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[Wi-Fi]または[イーサネット]をクリックしてください。

Wi-Fiで接続している場合は[Wi-Fi]をクリックし、有線接続している場合は[イーサネット]をクリックしてください。

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step3 [Wi-Fi]または[イーサネット]をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step3 [Wi-Fi]または[イーサネット]をクリック
STEP
[接続中のネットワークのプロパティ]をクリック

次に、[接続中のネットワークのプロパティ]をクリックしてください。

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step4 [接続中のネットワークのプロパティ]をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step4 [接続中のネットワークのプロパティ]をクリック
STEP
「ネットワークプロファイルの種類」で[プライベート ネットワーク]を選択

次に、「ネットワークプロファイルの種類」で[プライベート ネットワーク]を選択してください。

プライベートネットワークを選択することで、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、同じネットワーク上のデバイスが自動的に検出されるようになります。

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step5 「ネットワークプロファイルの種類」で[プライベート ネットワーク]を選択
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する Step5 「ネットワークプロファイルの種類」で[プライベート ネットワーク]を選択

Windowsサービスを確認する

ネットワーク探索が有効でも、関連するWindowsサービスが停止しているとデバイスが表示されません。ここを確認することも重要です。

  1. サービスアプリを開く
    「スタート」メニューで「サービス」と検索し、アプリを起動します。
  2. Function Discovery関連のサービスを確認する
    「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を探します。
  3. サービスの設定を変更する
    各サービスを右クリックし、「プロパティ」を開きます。「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、停止中の場合は「開始」をクリックします。

ここからは、ネットワーク表示に関連するWindowsサービスを確認する手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
「スタート」メニューで[サービス]と検索し、サービスアプリを起動する

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

一番上の検索バーに[サービス]と入力し、「最も一致する検索結果」から[サービス]をクリックしてください。

Windowsサービスを確認する Step1 「スタート」メニューで[サービス]と検索し、サービスアプリを起動する
Windowsサービスを確認する Step1 「スタート」メニューで[サービス]と検索し、サービスアプリを起動する
STEP
「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を右クリックし、[プロパティ]をクリック

[サービス]をクリックすると「サービスアプリ」が起動します。

その中から「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を探します。

各サービスを右クリックし、[プロパティ]をクリックしてください。

Windowsサービスを確認する Step2 「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を右クリックし、[プロパティ]をクリック
Windowsサービスを確認する Step2 「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を右クリックし、[プロパティ]をクリック
STEP
「スタートアップの種類(E)」を[自動]にして[OK]をクリック

「スタートアップの種類(E)」を[自動]にし、停止中の場合は[開始]をクリックします。

最後に[OK]をクリックして設定を保存してください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を実行することで、Windowsがネットワーク上にあるプリンターや共有フォルダ、他のパソコンなどを見つけられるようになります。

Windowsサービスを確認する Step3 「スタートアップの種類(E)」を[自動]にして[OK]をクリック
Windowsサービスを確認する Step3 「スタートアップの種類(E)」を[自動]にして[OK]をクリック

ファイアウォール設定を確認する

Windows Defenderファイアウォールがネットワーク探索をブロックしている場合があります。以下の手順でこれを解除しましょう。

  1. ファイアウォール設定を開く
    「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」→「設定の変更(N)」を選択します。
  2. ネットワーク探索を許可する
    「ネットワーク探索」にチェックを入れ、[OK]をクリックして設定を保存します。

ここからは、ファイアウォール設定を確認する手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step1 Windowsの設定アプリを開く
ファイアウォール設定を確認する Step1 Windowsの設定アプリを開く
STEP
[プライバシーとセキュリティ]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある[プライバシーとセキュリティ]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step2 [プライバシーとセキュリティ]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step2 [プライバシーとセキュリティ]をクリック
STEP
[Windowsセキュリティ]をクリック

[プライバシーとセキュリティ]をクリックすると「プライバシーとセキュリティ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にあり[Windowsセキュリティ]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step3 [Windowsセキュリティ]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step3 [Windowsセキュリティ]をクリック
STEP
[Windowsセキュリティを開く]をクリック

[Windowsセキュリティ]をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ > Windowsセキュリティ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[Windowsセキュリティを開く]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step4 [Windowsセキュリティを開く]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step4 [Windowsセキュリティを開く]をクリック
STEP
[ファイアウォールとネットワーク保護]をクリック

[Windowsセキュリティを開く]をクリックすると、「Windowsセキュリティ」と書かれた画面が開きます。

[ファイアウォールとネットワーク保護]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step5 [ファイアウォールとネットワーク保護]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step5 [ファイアウォールとネットワーク保護]をクリック
STEP
[ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリック

[ファイアウォールとネットワーク保護]をクリックすると、「ファイアウォールとネットワーク保護」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step6 [ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step6 [ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリック
STEP
[設定の変更(N)]をクリック

[ファイアウォールによるアプリケーションの許可]をクリックすると、「アプリにWindows Defenderファイアウォール経由の通信を許可する」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[設定の変更(N)]をクリックしてください。

ファイアウォール設定を確認する Step7 [設定の変更(N)]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step7 [設定の変更(N)]をクリック
STEP
[ネットワーク探索]にチェックを入れ、右下の[OK]をクリック

[設定の変更(N)]をクリックすると、下の枠を編集できるようになります。

[ネットワーク探索]にチェックが入っていない場合は[ネットワーク探索]にチェックを入れ、右下の[OK]をクリックして設定を保存してください。

これでWindows Defenderファイアウォールによるネットワーク探索のブロックが解除されます。

ファイアウォール設定を確認する Step8 [ネットワーク探索]にチェックを入れ、右下の[OK]をクリック
ファイアウォール設定を確認する Step8 [ネットワーク探索]にチェックを入れ、右下の[OK]をクリック

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする

古いNASやプリンターを利用している場合、SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートが無効化されていることでデバイスが表示されないことがあります。最後の手段として試してみましょう。

この手順を実行すれば、古いデバイスも認識されるようになる可能性が高いです。ただし、セキュリティの観点から、SMB 1.0の使用は必要最低限に留めることをおすすめします。

  1. コントロールパネルを開く
    「スタート」メニューで「コントロールパネル」を検索し、起動します。
  2. Windowsの機能を変更する
    「プログラム」→「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
  3. SMB 1.0を有効化する
    リストの中から「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を見つけ、チェックを入れてOKをクリックします。
  4. 再起動する
    変更を適用した後、PCを再起動してください。

ここからは、SMB 1.0を有効にする手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
コントロールパネルを開く

まずは以下の手順でコントロールパネルを開いてください。

  1. Windowsキー + R」で「ファイル名を指定して実行」を開きます。
  2. 「control」と入力してEnterを押します。

コントロールパネルの具体的な操作手順については、コントロールパネルの開き方で詳しく解説しています。
上記の手順が分かりにくいと感じた場合や、さらに詳しい方法を確認したい方は、ぜひそちらをご覧ください。
リンク先には画像や補足情報も記載されており、初心者でも簡単に理解できる内容になっています。

STEP
[プログラム]をクリック

コントロールパネルの中にある[プログラム]をクリックしてください。

コントロールパネルの表示が以下の画像と異なる場合は、右上の「表示方法」を[カテゴリ]に切り替えてください。

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step2 コントロールパネルの[プログラム]をクリック
SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step2 コントロールパネルの[プログラム]をクリック
STEP
[プログラムと機能]をクリック

次に、[プログラムと機能]をクリックしてください。

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step3 [プログラムと機能]をクリック
SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step3 [プログラムと機能]をクリック
STEP
[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリック

[プログラムと機能]をクリックすると、「プログラムのアンイストールまたは変更」と書かれた画面に移動します。

左側にある[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックしてください。

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step4 [Windowsの機能の有効化または無効化]をクリック
SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step4 [Windowsの機能の有効化または無効化]をクリック
STEP
[SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]にチェックを入れて、右下の[OK]をクリック

[Windowsの機能の有効化または無効化]をクリックすると、「Windowsの機能の有効化または無効化」と大きく書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]にチェックを入れて、右下の[OK]をクリックしてください。

この設定を有効にすることで、古いデバイスやシステムとの通信が可能になり、ネットワーク上に表示されるようになります。

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step5 [SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]にチェックを入れて、右下の[OK]をクリック
SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする Step5 [SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]にチェックを入れて、右下の[OK]をクリック

SMB 1.0を有効にする(コントロールパネルを使わない方法)

SMB 1.0はPowerShellを使って有効化することも可能です。

PowerShellを使う方法なら、コントロールパネルに依存せずにSMB 1.0を有効化できます。この手順を実行すれば、古いデバイスも認識されるようになる可能性が高いです。ただし、セキュリティの観点から、SMB 1.0の使用は必要最低限に留めることをおすすめします。

Windows PowerShellを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行してください。

Enable-WindowsOptionalFeature -Online -FeatureName SMB1Protocol -NoRestart

コマンド実行後、「操作が正常に完了しました」と表示されれば成功です。

実行後に、コマンドの変更を反映するため、パソコンを再起動してください。

ネットワークデバイスのキャッシュをクリアする

Windowsはネットワークデバイスをキャッシュしており、このキャッシュが古くなっているとデバイスが正しく表示されないことがあります。キャッシュをリフレッシュすることで問題が解決する場合があります。

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行してください。

ipconfig /flushdns
netsh int ip reset
netsh advfirewall reset

実行後にパソコンを再起動してください。キャッシュがリセットされ、ネットワーク設定がリフレッシュされます。

ネットワーク設定をリセットする

ここまで試してもネットワーク上のデバイスが表示されない場合は、以下の手順でネットワーク設定をリセットしてみてください。

  1. 「設定」を開く
    スタートボタンをクリックし、「設定」を選択します。または、「Windowsキー + I」を押して設定画面を開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択する
    設定画面のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. 「詳細ネットワーク設定」を開く
    左側のメニュー(または画面下部)から「詳細ネットワーク設定」を探してクリックします。
  4. 「ネットワークのリセット」を選択する
    表示されたオプションの中から「ネットワークのリセット」を見つけ、クリックします。
  5. 画面の指示に従う
    リセットの概要が表示されるので、内容を確認し、「今すぐリセット」を選択します。
  6. PCを再起動する
    リセットが完了すると、PCが自動的に再起動されるか、手動で再起動するように求められます。

ネットワークをリセットする詳しい手順や注意点については、パソコンのインターネット接続が不安定なときに試してほしいネットワークのリセット方法でご紹介しています。
是非ご覧ください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策

パブリックネットワークでのリスクを理解したうえで、どうしてもネットワーク探索や共有を利用しなければならない場合には、以下の手順で必ずパスワード保護を設定してください。

STEP
Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step1 Windowsの設定アプリを開く
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step1 Windowsの設定アプリを開く
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step2 [ネットワークとインターネット]をクリック
STEP
[ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[ネットワークの詳細設定]をクリックしてください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step3 [ネットワークの詳細設定]をクリック
STEP
[共有の詳細設定]をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

[共有の詳細設定]をクリックしてください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step4 [共有の詳細設定]をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step4 [共有の詳細設定]をクリック
STEP
[パスワード保護共有]をオンにする

[共有の詳細設定]をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「すべてのネットワーク」を展開し、[パスワード保護共有]をオンにしてください。

パスワード保護共有をオンにすると、共有フォルダやプリンターにアクセスするためには、パソコンのユーザー名とパスワードの入力が必要になります。
これにより、不特定多数や意図しないユーザーが共有リソースにアクセスするリスクを大幅に減らせます。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step5 [パスワード保護共有]をオンにする
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step5 [パスワード保護共有]をオンにする

よくある質問と答え

ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法に関連するよくある質問と答えをまとめました。

Windows 11でネットワーク上のデバイスが表示されないのはなぜですか?

ネットワーク上のデバイスが表示されない主な原因は、「ネットワーク探索」が無効になっていることです。また、ネットワークプロファイルが「パブリック」に設定されている、Windowsサービスが停止している、あるいはファイアウォールの設定がブロックしていることも考えられます。これらの設定を見直すことで、問題が解消されることが多いです。

ネットワーク探索をオンにすると、具体的にどんなことができるようになりますか?

ネットワーク探索をオンにすることで、同じネットワーク内のデバイスを自動的に検出し、表示できるようになります。例えば、共有プリンターやNASへのアクセスが簡単になり、エクスプローラーの「ネットワーク」タブでそれらのデバイスをすぐに見つけられるようになります。

プライベートネットワークとパブリックネットワークの違いは何ですか?

プライベートネットワークでは、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、他のデバイスとスムーズにやり取りできます。一方、パブリックネットワークはセキュリティを優先しており、ネットワーク探索や共有機能が無効になります。
家庭や職場では「プライベートネットワーク」を、公共Wi-Fiでは「パブリックネットワーク」を選択するのが推奨されます。

[SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]を有効にする必要があるのはどんなときですか?

この設定は、古いNASやプリンター、Windows XPなどの古いOSがネットワークで使用されている場合に必要です。SMB 1.0が無効のままだと、これらのデバイスとの接続ができないため、共有フォルダへのアクセスやプリンター利用が制限されることがあります。

[パスワード保護共有]をオンにするメリットは何ですか?

パスワード保護共有をオンにすることで、共有デバイスなどにアクセスする際にユーザー名とパスワードが必要になります。これにより、不正アクセスを防ぐことが可能です。特に複数のユーザーがいるネットワークでは、重要なセキュリティ対策となります。

公共Wi-Fiでネットワーク探索をオンにするのは安全ですか?

公共Wi-Fiでは、ネットワーク探索をオンにするのは避けた方が良いです。公共のネットワークは不特定多数が利用しているため、悪意のある人があなたのデバイスに対して不正アクセスを試みる可能性があります。安全のため、公共Wi-Fiではネットワーク探索と共有を無効にすることをオススメします。

ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更しても表示されない場合、次に確認すべきことは?

ネットワークプロファイルを「プライベート」にしてもネットワーク上のデバイスが表示されない場合、「Function Discovery」関連のサービスが停止している可能性があります。これらのサービスを「自動」に設定し、手動で開始してください。また、ファイアウォールが「ネットワーク探索」をブロックしていないか確認することも重要です。

同じネットワークに接続しているのに他のデバイスが見つかりません。なぜですか?

同じネットワークに接続していても、ネットワークプロファイルが異なるとデバイスが表示されないことがあります。例えば、あなたのPCが「プライベート」に設定されていても、他のデバイスが「パブリック」になっている場合、接続が制限されることがあります。また、ファイアウォール設定が影響していることもあるので、両方のデバイスの設定を確認してみてください。

その他Windows11に関する記事

その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

解説している内容に誤りがあった場合や、補足が必要な場合、もっと知りたい場合はこちらのお問い合わせフォームからご連絡ください。
個人の方を限定にサポートさせていただきます。

実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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