【Windows11】ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法

この記事では、Windows11で、同じネットワーク上にあるはずのPCやプリンター、NASといったデバイスが表示されない場合の原因と対処法を分かりやすく解説します。

「急いでいるときに限って、ネットワーク上のプリンターが消えた!」
「昨日までアクセスできた、共有フォルダーに繋がらない…」

そんな深刻なトラブルでお困りではありませんか?
会議直前に資料を印刷できない、サーバー上の大事なデータを取り出せないといった問題は、業務を止めてしまい、大きなストレスになります。
情報システム担当の私も、この「突然ネットワークドライブが見えなくなる」という問い合わせを、Windowsアップデートのたびに何度も受けてきました。

この問題の多くは、PCの故障ではなく、ネットワーク探索や関連サービスといった、Windowsの設定が変更されたことが原因です。

この記事を読めば、原因を特定しやすくなり、誰でも簡単に実行できる解決策を効果が高い順に試せます。
ぜひ最後までご覧ください。

目次

ネットワーク上のデバイスが表示されない主な原因

ネットワーク上のデバイスが見つからないときは、大きく4つの原因が考えられます。
まずは以下の4項目を順番にチェックしてみてください。

1. ネットワーク探索機能が無効になっている

ネットワーク探索は、同じネットワーク上のデバイスを自動で検出する機能です。
無効になっているとPCが他の機器を“探しに行けず”、プリンターやNASが一覧に表示されません。

よくある原因と確認ポイント

  • ネットワークプロファイルの種類が「パブリック」になっている。
  • 「ネットワーク探索」が意図せずオフになっている場合がある。

2. SMB 1.0が無効になっている

SMB1.0(Server Message Block)は、古いWindowsデバイスやNASが使うネットワーク通信の規格です。
Windows11ではセキュリティ保護のため既定でオフになっているため、旧型NASやプリンターが検出されない場合があります。

よくある原因と確認ポイント

  • SMB 1.0を利用するデバイスがネットワーク上にある場合、設定を有効化する必要があります。
  • この機能が無効だと、古い規格のデバイスをWindows11が認識しません。

3. Windowsサービスが停止している

Windows11にはネットワーク関連の「Function Discovery」サービスがあります。
これが停止しているとデバイス情報を取得できず、一覧に表示されなくなります。

よくある原因と確認ポイント

  • 「Function Discovery Provider Host」や「Function Discovery Resource Publication」が停止している。
  • サービスの設定が「手動」や「無効」になっていることがある。

4. 設定変更やアップデートの影響

Windowsのアップデート後にネットワーク設定が初期化されるケースもあります。

よくある原因と確認ポイント

  • アップデート後に「ネットワーク探索」や「ファイル共有」がオフへ戻る。
  • SMB 1.0が無効になる。
  • 新しいビルドとの互換性問題が起こる。

ネットワーク上のデバイスが表示されない場合に確認する設定

ネットワーク上のデバイスが表示されない場合、原因はいくつか考えられますが、対処法にも優先順位があります。
ここでは、解決する可能性が高い順にご紹介します。上から順番に試してみてください。

「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する

最も一般的な原因が「ネットワーク探索」が無効になってしまっているケースです。
「ネットワーク探索」が無効になっていると、PCは他のデバイスを検出できません。

以下の手順でネットワーク探索を有効にしてください。

  1. 設定を開く
    「スタート」→「設定」→「ネットワークとインターネット」を選択します。
  2. 共有の詳細設定を確認する
    「ネットワークの詳細設定」→「共有の詳細設定」を開きます。
  3. ネットワーク探索を有効にする
    「プライベートネットワーク」内の「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」を有効にし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れます。

パブリックネットワークとは、多くのデバイスが接続されている環境のことを指します。
例えば、カフェや空港の無料Wi-Fiなどが該当します。
このような環境で「ネットワーク探索」をオンにすると、同じネットワーク上にいる全てのデバイスに自分のパソコンが見える状態になります。
さらに、「ファイル共有」をオンにすると、特定のフォルダやプリンターなどが他のユーザーに見えるだけでなく、アクセスされる可能性があります。
予め「パスワード保護共有」を有効にしておくことをおすすめします。

ここからは、ネットワーク探索を有効にする手順を、実際の画面を使いながら、わかりやすく解説していきます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてスタートメニューを開いてください。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する方法 Step1
STEP
「ネットワークとインターネット」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。

「ネットワークとインターネット」をクリック
「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する方法 Step2
STEP
「ネットワークの詳細設定」をクリック

「ネットワークとインターネット」をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「ネットワークの詳細設定」をクリックしてください。

「ネットワークの詳細設定」をクリック
「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する方法 Step3
STEP
「共有の詳細設定」をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

「共有の詳細設定」をクリックしてください。

「共有の詳細設定」をクリック
「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する方法 Step4
STEP
「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れる

「共有の詳細設定」をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れてください。

これで、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、ネットワーク上のデバイスが表示される可能性が高まります。

「ネットワーク探索」と「ファイルとプリンターの共有」をオンにし、「ネットワークに接続されたデバイスを自動的に設定する」にチェックを入れる
「ネットワーク探索」が無効になっていないか確認する方法 Step5

ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する

ネットワーク探索が有効になっていても、プロファイルの種類が「パブリック」設定だと制限がかかります。
「プライベート」に変更してください。

  1. 接続中のネットワークを開く
    「設定」→「ネットワークとインターネット」→「Wi-Fi」または「イーサネット」を選択します。
  2. プロファイルをプライベートに変更する
    接続中のネットワークのプロパティを選び、「ネットワークプロファイルの種類」を「プライベート ネットワーク」に設定します。

ここからは、ネットワークプロファイルをプライベートに変更する手順を、実際の画面を使いながら、わかりやすく解説していきます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてスタートメニューを開いてください。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する方法 Step1
STEP
「ネットワークとインターネット」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。

「ネットワークとインターネット」をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する方法 Step2
STEP
「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリック

「ネットワークとインターネット」をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリックしてください。

PCをWi-Fiで接続している場合は「Wi-Fi」をクリック、有線接続なら「イーサネット」をクリックしてください。

「Wi-Fi」または「イーサネット」をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する方法 Step3
STEP
「接続中のネットワークのプロパティ」をクリック

次に、「接続中のネットワークのプロパティ」をクリックしてください。

「接続中のネットワークのプロパティ」をクリック
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する方法 Step4
STEP
「ネットワークプロファイルの種類」で「プライベート ネットワーク」を選択

次に、「ネットワークプロファイルの種類」で「プライベート ネットワーク」を選択してください。

プライベートネットワークを選択することで、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、同じネットワーク上のデバイスが自動的に検出されるようになります。

「ネットワークプロファイルの種類」で「プライベート ネットワーク」を選択
ネットワークのプロファイルの種類をプライベートに変更する方法 Step5

WindowsサービスでFunction Discovery関連の機能が有効になっているか確認する

ネットワーク探索が有効でも、関連するWindowsサービスが停止しているとデバイスが表示されません。
ここを確認することも重要です。

  1. サービスアプリを開く
    「スタート」メニューで「サービス」と検索し、アプリを起動します。
  2. Function Discovery関連のサービスを確認する
    「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を探します。
  3. サービスの設定を変更する
    各サービスを右クリックし、「プロパティ」を開きます。「スタートアップの種類」を「自動」に設定し、停止中の場合は「開始」をクリックします。

ここからは、ネットワーク表示に関連するWindowsサービスを確認する手順を、実際の画面を使いながら、わかりやすく解説していきます。

STEP
「スタート」メニューで「サービス」と検索し、サービスアプリを起動する

キーボードのWindowsキーを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

一番上の検索バーに「サービス」と入力し、「最も一致する検索結果」から「サービス」をクリックしてください。

「スタート」メニューで「サービス」と検索し、サービスアプリを起動する
WindowsサービスでFunction Discovery関連の機能が有効になっているか確認する方法 Step1
STEP
「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を右クリックし、「プロパティ」をクリック

「サービス」をクリックすると「サービス」と書かれた画面が表示されます。

「サービス」は、Windows+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、その中にservices.mscと入力してEnterを押すことで開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

その中から「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を探します。

各サービスを右クリックし、「プロパティ」をクリックしてください。

「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を右クリックし、「プロパティ」をクリック
WindowsサービスでFunction Discovery関連の機能が有効になっているか確認する方法 Step2
STEP
「スタートアップの種類(E)」を「自動」にして「OK」をクリック

「スタートアップの種類(E)」を「自動」にし、停止中の場合は「開始」をクリックします。

最後に「OK」をクリックして設定を保存してください。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方は「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

「Function Discovery Provider Host」と「Function Discovery Resource Publication」を開始することで、Windowsがネットワーク上にあるプリンターや共有フォルダ、他のパソコンなどを見つけられるようになります。

「スタートアップの種類(E)」を「自動」にして「OK」をクリック
WindowsサービスでFunction Discovery関連の機能が有効になっているか確認する方法 Step3

ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する

ネットワーク上のデバイスが表示されない場合、Windows Defenderファイアウォールがネットワーク探索をブロックしている場合があります。

以下の手順で「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)してみてください。

  1. ファイアウォール設定を開く
    「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Windowsセキュリティ」→「Windowsセキュリティを開く」→「ファイアウォールとネットワーク保護」→「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」→「設定の変更(N)」を選択します。
  2. ネットワーク探索を許可する
    「ネットワーク探索」にチェックを入れ、「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。

ここからは、ファイアウォール設定を確認する手順を、実際の画面を使いながら、わかりやすく解説していきます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてスタートメニューを開いてください。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step1
STEP
「プライバシーとセキュリティ」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「プライバシーとセキュリティ」をクリックしてください。

「プライバシーとセキュリティ」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step2
STEP
「Windowsセキュリティ」をクリック

「プライバシーとセキュリティ」をクリックすると「プライバシーとセキュリティ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「Windowsセキュリティ」をクリックしてください。

「Windowsセキュリティ」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step3
STEP
「Windowsセキュリティを開く」をクリック

「Windowsセキュリティ」をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ > Windowsセキュリティ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「Windowsセキュリティを開く」をクリックしてください。

「Windowsセキュリティを開く」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step4
STEP
「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック

「Windowsセキュリティを開く」をクリックすると、「Windowsセキュリティ」と書かれた画面が開きます。

「Windowsセキュリティ」は、Windows+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、その中にwindowsdefender://と入力してEnterを押すことで開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックしてください。

「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step5
STEP
「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック

「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリックすると、「ファイアウォールとネットワーク保護」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックしてください。

「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step6
STEP
「設定の変更(N)」ボタンをクリック

「ファイアウォールによるアプリケーションの許可」をクリックすると、「アプリにWindows Defenderファイアウォール経由の通信を許可する」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「設定の変更(N)」ボタンをクリックしてください。

「設定の変更(N)」ボタンをクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step7
STEP
「ネットワーク探索」にチェックを入れ、右下の「OK」ボタンをクリック

「設定の変更(N)」をクリックすると、下の枠を編集できるようになります。

「ネットワーク探索」にチェックが入っていない場合は「ネットワーク探索」にチェックを入れ、右下の「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。

これでWindows Defenderファイアウォールによるネットワーク探索のブロックが解除されます。

「ネットワーク探索」にチェックを入れ、右下の「OK」ボタンをクリック
ファイアウォールで「ネットワーク探索」機能を許可(有効化)する方法 Step8

SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする

古いNASやプリンター(SMB2.0非対応の機器)を利用している場合、SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポートを有効にする必要があります。

この手順を実行すれば、古いデバイスも認識されるようになる可能性が高いです。
ただし、セキュリティの観点から、SMB 1.0の使用は必要最低限に留めることをおすすめします。

  1. コントロールパネルを開く
    「スタート」メニューで「コントロールパネル」を検索し、起動します。
  2. Windowsの機能を変更する
    「プログラム」→「プログラムと機能」→「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリックします。
  3. SMB 1.0を有効化する
    リストの中から「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を見つけ、チェックを入れてOKをクリックします。
  4. 再起動する
    変更を適用した後、PCを再起動してください。

以下の記事では、SMB1.0を有効にする手順や、セキュリティ上のリスクを詳しく解説しています。是非ご覧ください。

ネットワークデバイスのキャッシュをクリアする

Windowsはネットワークデバイスをキャッシュしており、このキャッシュが古くなっているとデバイスが正しく表示されないことがあります。
ネットワークキャッシュを削除することで問題が解決する場合があります。

コマンドプロンプトを管理者権限で開き、以下のコマンドを実行してください。

ipconfig /flushdns
netsh int ip reset
netsh advfirewall reset

実行後にPCを再起動してください。

これでネットワークキャッシュがリセットされ、探しているデバイスが表示されるようになる可能性があります。

ネットワーク設定をリセットする

ここまで試してもネットワーク上のデバイスが表示されない場合は、以下の手順でネットワーク設定をリセットしてみてください。

  1. 「設定」を開く
    スタートボタンをクリックし、「設定」を選択します。または、「Windowsキー + I」を押して設定アプリを開きます。
  2. 「ネットワークとインターネット」を選択する
    設定画面のメニューから「ネットワークとインターネット」をクリックします。
  3. 「詳細ネットワーク設定」を開く
    左側のメニュー(または画面下部)から「詳細ネットワーク設定」を探してクリックします。
  4. 「ネットワークのリセット」を選択する
    表示されたオプションの中から「ネットワークのリセット」を見つけ、クリックします。
  5. 画面の指示に従う
    リセットの概要が表示されるので、内容を確認し、「今すぐリセット」を選択します。
  6. PCを再起動する
    リセットが完了すると、PCが自動的に再起動されるか、手動で再起動するように求められます。

ネットワークの設定をリセットする詳しい手順や注意点については、パソコンのインターネット接続が不安定なときに試してほしいネットワークのリセット方法でご紹介しています。是非ご覧ください。

パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策

パブリックネットワーク(公衆無線LAN)や不特定多数が接続可能なネットワークで「ファイルの共有」を安全に行うためには以下の手順で「パスワード保護共有」をオン(有効)にしておくことをおすすめします。

  1. キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
  2. 「ネットワークとインターネット」をクリック
  3. 「ネットワークの詳細設定」をクリック
  4. 「共有の詳細設定」をクリック
  5. 「すべてのネットワーク」を展開し、「パスワード保護共有」をオンにする

ここからは、パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策として、「パスワード保護共有」をオン(有効)にする方法を、実際の画面を使いながら、わかりやすく解説していきます。

STEP
キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押すか、タスクバーの左端にあるWindowsロゴをクリックしてスタートメニューを開いてください。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step1
STEP
「ネットワークとインターネット」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます。
また、Windowsの設定アプリを開くショートカットをデスクトップに作成すると便利です。

左側にある「ネットワークとインターネット」をクリックしてください。

「ネットワークとインターネット」をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step2
STEP
「ネットワークの詳細設定」をクリック

「ネットワークとインターネット」をクリックすると、「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「ネットワークの詳細設定」をクリックしてください。

「ネットワークの詳細設定」をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step3
STEP
「共有の詳細設定」をクリック

「ネットワークの詳細設定」をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と書かれた画面に移動します。

「共有の詳細設定」をクリックしてください。

「共有の詳細設定」をクリック
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step4
STEP
「すべてのネットワーク」を展開し、「パスワード保護共有」をオンにする

「共有の詳細設定」をクリックすると、「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定 > 共有の詳細設定」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「すべてのネットワーク」を展開し、「パスワード保護共有」をオン(有効)にしてください。

パスワード保護共有をオンにすると、共有フォルダやプリンターにアクセスするためには、アクセス先PCのユーザー名とパスワードの入力が必要になります。
これにより、不特定多数や意図しないユーザーが共有リソースにアクセスするリスクを大幅に減らせます。

「すべてのネットワーク」を展開し、「パスワード保護共有」をオンにする
パブリックネットワークでネットワーク探索と共有を利用する場合のセキュリティ対策 Step5

ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法に関するよくある質問と答え

ネットワーク上のデバイスが表示されない原因と対処法に関連するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11でネットワーク上のデバイスが表示されないのはなぜですか?

ネットワーク上のデバイスが表示されない主な原因は、「ネットワーク探索」が無効になっていることです。また、ネットワークプロファイルが「パブリック」に設定されている、Windowsサービスが停止している、あるいはファイアウォールの設定がブロックしていることも考えられます。
これらの設定を見直すことで、問題が解消されることが多いです。

ネットワーク探索をオンにすると、具体的にどんなことができるようになりますか?

ネットワーク探索をオンにすることで、同じネットワーク内のデバイスを自動的に検出し、表示できるようになります。
例えば、共有プリンターやNASへのアクセスが簡単になり、エクスプローラーの「ネットワーク」でそれらのデバイスをすぐに見つけられるようになります。

プライベートネットワークとパブリックネットワークの違いは何ですか?

プライベートネットワークでは、ネットワーク探索やファイル共有が有効になり、他のデバイスとスムーズにやり取りできます。
一方、パブリックネットワークはセキュリティを優先しており、ネットワーク探索や共有機能が無効になります。
家庭や職場では「プライベートネットワーク」を、公共Wi-Fiでは「パブリックネットワーク」を選択することをおすすめします。

「SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート」を有効にする必要があるのはどんなときですか?

この設定は、古いNASやプリンター、Windows XPなどの古いOSがネットワークで使用されている場合に有効にする必要があります。
SMB 1.0が無効の状態ではこれらのデバイスとの接続ができないため、共有フォルダへのアクセスやプリンター利用が制限されることがあります。

「パスワード保護共有」をオンにするメリットは何ですか?

パスワード保護共有をオンにすることで、共有デバイスなどにアクセスする際にユーザー名とパスワードが必要になります。
これにより、不正アクセスを防ぐことが可能です。
不特定多数が接続しているネットワークでは、重要なセキュリティ対策となります。

公共Wi-Fiでネットワーク探索をオンにするのは安全ですか?

公共Wi-Fiでは、ネットワーク探索をオンにするのは避けることをおすすめします。
公共のネットワークは不特定多数が利用しているため、悪意のある人があなたのデバイスに対して不正アクセスを試みる可能性があります。
安全のため、公共Wi-Fiではネットワーク探索と共有を無効にすることをオススメします。

ネットワークプロファイルを「プライベート」に変更しても表示されない場合、次に確認すべきことは?

ネットワークプロファイルを「プライベート」にしてもネットワーク上のデバイスが表示されない場合、「Function Discovery」関連のサービスが停止している可能性があります。
これらのサービスを「自動」に設定し、手動で開始してください。また、ファイアウォールが「ネットワーク探索」をブロックしていないか確認することも重要です。

同じネットワークに接続しているのに他のデバイスが見つかりません。なぜですか?

同じネットワークに接続していても、ネットワークプロファイルが異なるとデバイスが表示されないことがあります。
例えば、あなたのPCが「プライベート」に設定されていても、他のデバイスが「パブリック」になっている場合、接続が制限されることがあります。
また、ファイアウォール設定が影響していることもあるので、両方のデバイスの設定を確認してみてください。

共有ファイルをネットワークドライブに追加できますか?

はい、可能です。
ネットワークドライブに割り当てておくことで毎回ネットワーク ドライブを探したり、ネットワークアドレスを入力したりする必要なく、簡単に共有ファイルにアクセスできます。
ネットワークドライブの割当方法はこちらの記事をご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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Windows系を主として、ソフトや周辺機器の操作や設定について画像も用いながらわかりやすく解説しています。

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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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