【Windows11】ファイルやフォルダーをシングルクリックで開く方法

この記事では、Windows11の標準機能を使って、ファイルやフォルダーをダブルクリックではなく、シングルクリック(1回のクリック)で開くように設定を変更する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

「Webサイトのリンクと同じように、1クリックでファイルを開きたい」
「タッチパッド操作ではダブルクリックが少し面倒…」

そんなお悩みは、以下の3ステップで解決できます。

  1. エクスプローラーの「オプション」を開く
  2. クリック方法で「ポイントして選択し、シングルクリックで開く(S)」を選択する
  3. 「OK」ボタンをクリックして設定を完了する

情報システム担当の私も、タッチパッド操作が多いノートPCでは、このシングルクリック設定に切り替えることで、指の負担を減らして快適に作業しています。

この記事では、まずシングルクリック操作のメリットと、慣れないうちは戸惑うかもしれない注意点を解説し、その上で、誰でも簡単に設定を変更する手順をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。

目次

ダブルクリックからシングルクリックに変更するメリットと注意点

ファイルやフォルダーをシングルクリックで開く設定は、操作の手間を減らせる一方で、慣れないうちは意図しない動作に戸惑うこともあります。

設定を変更する前に、メリットと注意点の両方を把握しておきましょう。

シングルクリックに変更するメリット

  • クリック数が半分になり、操作が速くなる
    ファイルを開く、アプリを起動するといった操作がすべてクリック1回で済むため、PC操作全体がスピーディーになります。
  • 指や手首の負担が減る
    ダブルクリックが苦手な方や、マウスの連続操作で手首が疲れやすい方にとって、クリック数が減ることは大きなメリットです。特にノートPCのタッチパッドでの操作が快適になります。
    ※タッチパッドでのタッチジェスチャは、Microsoft公式サイトでも色々紹介されています。
  • Webサイトのリンクと同じ感覚で操作できる
    Web上のハイパーリンクと同じく、「クリック=実行」という直感的な操作感に統一されます。

シングルクリックに変更した場合の注意点

  • 意図せずファイルやプログラムを実行しやすい(最重要)
    これまでファイルを選択するつもりだった1回のクリックが、すべて「開く/実行する」動作に変わります。
    特に、.batファイルや.exeファイルをクリック一発で実行してしまうリスクは、格段に高まります。
    予めファイルの拡張子を表示させておくことで予防できます。
  • ファイル名の変更がしにくくなる
    ダブルクリックに慣れていると、ファイル名の変更(選択→少し待って再度クリック)の操作が難しく感じることがあります。(※右クリックメニューから「名前の変更」を選べば問題ありません)
  • 複数ファイルの選択方法が変わる
    ファイルを選択するには、クリックではなく、マウスカーソルをそっと合わせる(ポイントする)必要があります。ドラッグ&ドロップでの範囲選択に、少し慣れが必要です。

シングルクリックで開く設定に変更する方法

シングルクリックに変更するメリットと注意点をご理解いただいたところで、いよいよ実際に設定を変更する手順を見ていきましょう。

この設定はエクスプローラーの「フォルダーオプション」から行います。
数回のクリックで完了する簡単な操作です。

STEP
エクスプローラーの右端にある「…」をクリックし、「オプション」を選択

WindowsEでエクスプローラーを開き、エクスプローラー上部のツールバー右端にある「…」(三点リーダー)をクリックし、展開されたメニューから「オプション」を選択してください。

「…」(三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

エクスプローラーの右端にある「…」をクリックし、「オプション」を選択
シングルクリックで開く設定に変更する方法 Step1
STEP
「フォルダー オプション」の「ポイントして選択し、シングルクリックで開く(S)」を選択し、「OK」をクリック

「オプション」を選択すると、「フォルダー オプション」と書かれたウィンドウが表示されます。

その中にある「ポイントして選択し、シングルクリックで開く(S)」を選択してください。

最後に「OK」ボタンをクリックして設定を保存してください。

ここまで完了すれば、もうクリックの煩わしさに悩まされることはありません。

「適用はクリックしなくていいの?」と思った方はぜひ「OKボタンと適用ボタンの違いについて」をご覧ください。

ブラウザーのように...とポイントしたときに...の違い

シングルクリックで開く(S)には更に2つのオプションがあります。
【Windows11】ファイル名の下線を消す方法-簡単3ステップ」でも詳しく解説していますが、ファイル名の下に下線を常時表示させたい場合は「ブラウザーのように...」を選択してください。
そうじゃない場合は「ポイントしたときに...」を選択してください。

「フォルダー オプション」の「ポイントして選択し、シングルクリックで開く(S)」を選択し、「OK」をクリック
シングルクリックで開く設定に変更する方法 Step2

ファイルやフォルダーをシングルクリックで開く方法に関するよくある質問と答え

ファイルやフォルダーをシングルクリックで開く方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows11で、シングルクリックでファイルを開く方法は?

エクスプローラーの「フォルダーオプション」で、クリック方法を「ポイントして選択し、シングルクリックで開く(S)」に変更してください。この記事で解説している手順です。

シングルクリックに変更する最大のメリットは何ですか?

ファイルを開く際のクリック数が半分になるため、操作がスピーディーになり、手首や指の負担が軽減される点です。
特にタッチパッドでの操作が快適になります。

シングルクリック設定の一番の注意点・デメリットは何ですか?

ファイルを選択するだけのつもりが、意図せずファイルやプログラムを実行してしまうリスクが高まる点です。
特に.exe.bat形式のファイルには注意が必要です。
予めファイルの拡張子を表示させておくことで予防できます。

シングルクリックに設定したら、ファイル名の変更はどうやるのですか?

ファイル名の上で少し長めにマウスカーソルを静止させるか、ファイルを右クリックしてメニューから「名前の変更」を選択し、変更してください。

複数のファイルをドラッグ&ドロップで選択するのが難しくなりました。

シングルクリック設定では、ファイルを選択するにはマウスカーソルを合わせる(ポイントする)必要があります。
慣れるまでは少し戸惑うかもしれませんが、カーソルを合わせた後、ドラッグ操作を開始すれば範囲選択ができます。

この設定は、Windows Updateが原因で勝手に変わることがありますか?

はい、大規模なアップデートの際に、Windowsの設定が初期化され、クリック方法がダブルクリックに戻ることがあります。

この設定は、デスクトップのアイコンにも適用されますか?

はい、適用されます。
デスクトップもエクスプローラーの一部なので、PC上のすべてのファイルとフォルダーのクリック操作が変更されます。

シングルクリックにしても、右クリックの動作は変わりませんか?

はい、右クリックの動作は変わりません。

シングルクリックとダブルクリック、どちらがおすすめですか?

PC操作に慣れており、誤操作のリスクを理解できるなら「シングルクリック」は非常に快適です。
しかし、不特定多数の人が使うPCや、安全性を最優先するなら、標準の「ダブルクリック」のままにしておくのが無難です。

batファイルやexeファイルを、シングルクリックで実行しないようにする設定はありますか?

いいえ、ありません。
シングルクリック設定はすべてのファイルに適用されるため、特定のファイルや拡張子だけを除外することはできません。

この設定はユーザーごとに適用されますか?

はい、この設定はWindowsにサインインしているユーザーごとに保存されます。
あるユーザーがシングルクリックに設定しても、他のユーザーのアカウントには影響しません。

シングルクリックに変更した後、PCを再起動する必要はありますか?

いいえ、通常は必要ありません。
「フォルダーオプション」で「OK」または「適用」ボタンをクリックすれば、設定は即座に反映されます。

シングルクリックは誤操作が怖いです。でも、ダブルクリックが速すぎて失敗することも…。何か良い方法はありますか?

その場合は、無理にシングルクリックに変更するより、まずダブルクリックの速度を、ご自身のペースに合うように調整することをお勧めします。
Windowsでは、ダブルクリックと判定されるクリック間の時間(速さ)を自由に設定できます。
これを少し「遅く」するだけで、ダブルクリックの成功率が大きく改善される可能性があります。
詳しい手順は、「【Windows11】マウスのダブルクリックの速度を変更する方法」をご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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