【Windows11】スタートアップ設定でアプリを自動起動

Windowsを使っていて、毎回同じアプリを立ち上げる手間が面倒だと感じたことはありませんか？

そんなときは「スタートアップ」の設定を活用すると、パソコン起動と同時に必要なアプリを自動で開くことができます。

この記事では、Windows11のスタートアップ設定について、以下の3つの方法を分かりやすく解説します。

1. スタートアップフォルダーにショートカットを追加
2. Windowsの設定画面からスタートアップアプリのオンオフ設定
3. タスクマネージャーからスタートアップアプリの有効無効設定

それぞれの方法の特徴を理解し、自分に合った方法でスタートアップ設定をカスタマイズしてください。

Windowsのスタートアップを設定する3つの方法の特徴

Windowsのスタートアップを設定するには主に３つの方法があります。

登録済みのスタートアップアプリを手軽に管理したい場合は、Windowsの設定からオン・オフを切り替えたり、タスク マネージャーで有効・無効を設定したりすると便利です。

一方で、まだWindowsが認識していないアプリを自動起動させたいときは、スタートアップフォルダーにショートカットを入れる方法がおすすめです。

こうした使い分けをすることで、スタートアップの設定を効率よく行えます。

スタートアップフォルダーにショートカットを追加

• 特徴: アプリだけでなく、ファイルやフォルダー、ウェブサイトへのショートカットも登録できます。
• 利点: Windowsの設定画面ではアプリしか登録できないため、ショートカットを自動起動させたい場合に便利です。
• 注意点: あまり多くのショートカットを入れすぎると、Windowsの起動が遅くなることがあります。
• 手順: 登録したいショートカットをスタートアップフォルダーにコピーまたは移動すれば設定完了です。

Windowsの設定画面からスタートアップアプリのオンオフ設定

• 特徴: Microsoft Store で配信されているアプリや、Windowsにあらかじめ組み込まれているアプリの自動起動を設定できます。
• 利点: 設定アプリの一覧でオン・オフを切り替えるだけなので簡単です。アプリごとにスタートアップへの負荷（Windowsの起動に与える影響）が表示されるので、起動が重くなりそうなアプリを把握しやすいです。
• 注意点: Windowsが認識していないアプリは一覧に表示されず、ここからは登録できません。

タスクマネージャーからスタートアップアプリの有効無効設定

• 特徴: Windows 7以前からある方法で、タスクマネージャーの「スタートアップ」タブを使います。
• 利点: アプリを有効・無効に切り替えられ、システムの起動時のパフォーマンス問題を調べるときに役立ちます。タスクマネージャー上で起動時の負荷も確認できるため、不要なアプリを一目で見つけられます。

スタートアップ設定 その1｜フォルダーにショートカットを追加する方法

Windowsが起動すると同時に、特定のアプリやファイル、Webサイトを自動で開きたい 場合は「スタートアップフォルダー」を使う方法が便利です。

スタートアップフォルダーとは、起動時に自動で実行されるショートカットをまとめて入れておくための特別な場所のことです。
ここにショートカットを置いておくだけで、Windowsを立ち上げた直後に指定したものが起動します。

ここからは、スタートアップフォルダーを使ってスタートアップを設定する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説しています。

STEP

「ファイル名を指定して実行」でスタートアップフォルダーを開く

まずはWindows＋Rを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げてください。

「名前(O):」の欄にshell:startupと入力してEnterを押してください。

パソコンの全ユーザーを対象に設定したい場合は、shell:common startupと入力して、共有のスタートアップフォルダー（すべてのユーザーが利用できるスタートアップ用フォルダー）を開いてください。

STEP

スタートアップフォルダーにショートカットを追加する

C:\Users[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startupに入っているショートカットが起動時に立ち上がるアプリケーションです。

この中に編集中のエクセルファイルのショートカットを入れることで、アプリケーションではなく特定のファイルを開くこともできます。

スタートアップ設定 その2｜Windowsの設定画面からスタートアップアプリのオン/オフを設定する

Windows 11では、標準の「設定」画面からスタートアップアプリを簡単に管理できます。

自動起動をオンにしておきたいアプリや、不要なのでオフにしたいアプリをひと目で確認できるため、パソコン初心者の方にもおすすめです。

ここからは、Windowsの設定画面からスタートアップアプリのオン/オフを設定する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説しています。

STEP

Windowsの設定アプリを開く

キーボードのWindowsを押して（タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして）ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

STEP

「アプリ」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindowsとIを同時に押すことで、Windowsの設定アプリを開くことができます。

左側にある「アプリ」をクリックしてください。

STEP

「スタートアップ」をクリック

「アプリ」をクリックすると、「アプリ」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「スタートアップ」をクリックしてください。

STEP

スタートアップアプリのオン/オフを設定する

「スタートアップ」をクリックすると、「アプリ > スタートアップ」と大きく書かれた画面に移動します。

その画面に、パソコン起動時に自動起動が可能なアプリが一覧表示されます。

アプリ名の横にあるスイッチをオンにすると、Windowsを起動したときに自動で立ち上がるようになります。

逆に不要なアプリはオフに切り替えておくと、起動直後の負荷（起動の重さ）を抑えられます。

アプリによっては、スタートアップに登録しておくとパソコンの起動速度に影響することがあります。
設定画面には「影響の程度」など、起動時の負荷（影響）を示す目安が表示されるので、高いと表示されるアプリは必要がなければオフにするのも一つの手です。

スタートアップ設定 その3｜タスクマネージャーからスタートアップアプリの有効/無効を設定する

Windows11では、タスクマネージャーを使ってスタートアップアプリを有効または無効に切り替えることもできます。

パソコン起動時の負荷をわかりやすく確認できるため、「どのアプリが起動を遅くしているか」を見極めたい場合に便利です。

ここからは、タスクマネージャーからスタートアップアプリの有効/無効を設定するを、実際の画面を使いながらわかりやすく解説しています。

STEP

キーボードのCtrl+Shift+Escを同時に押してタスクマネージャーを起動する

まずは、キーボードのCtrl+Shift+Escを同時に押してタスクマネージャーを起動してください。

タスクバーの何もない部分を右クリックし、「タスクマネージャー」を選択しても問題ありません。
その他タスクマネージャーの起動方法については「【Windows11】タスクマネージャーを開く方法 」をご覧ください。

STEP

「スタートアップアプリ」タブをクリック

タスクマネージャーの左側にある「スタートアップアプリ」タブをクリックしてください。

STEP

スタートアップアプリのオン/オフを設定する

「スタートアップアプリ」タブをクリックすると、Windowsがスタートアップ用に認識しているアプリの一覧が表示されます。

自動起動させたいアプリを選択し、画面右下または右クリックメニューから「有効」を選びます。逆に、起動の必要がないアプリは「無効」を選べば、次回以降の起動時に自動起動しなくなります。

タスクマネージャーのスタートアップ画面には、各アプリが起動時に与える影響度（「高」「中」「低」など）が表示されます。影響が高いアプリを無効化すると、パソコン起動がスムーズになる可能性があります。ただし、頻繁に使うアプリまでオフにしてしまうと、逆に作業の効率が落ちることもあるので注意してください。

Windows11のスタートアップ設定に関するよくある質問と答え

Windows11のスタートアップ設定に関するよくある質問と答えをまとめました。

スタートアップの基本編

スタートアップとは何ですか？

スタートアップとは、Windowsの起動と同時に自動で開くように登録されたアプリやファイルのことです。
パソコン起動直後からよく使うツールを立ち上げたいときに使われます。

Windows11でスタートアップを設定するとどんなメリットがありますか？

よく使うアプリを起動後すぐに使えるので作業開始がスムーズになります。
Windowsの起動に合わせて自動で動くため、余計な手順を省いて効率を上げられます。

Windowsの起動速度が遅い気がするのですが、スタートアップと関係がありますか？

スタートアップには複数のアプリが登録されている場合があり、それぞれが起動処理を行うため速度に影響が出ることがあります。
不要なアプリをスタートアップから削除すると起動が早くなる可能性があります。

スタートアップに登録できるのはアプリだけですか？

アプリだけでなく、ファイルやフォルダー、Webサイトのショートカットなども登録できます。Windowsのスタートアップフォルダー にショートカットを入れると自動起動が可能になります。

スタートアップの設定・手順編

Windows11の設定画面でスタートアップを管理したいのですが、どこから操作すればいいですか？

まずスタートメニューから「設定」を開き、左側のメニューで「アプリ」を選んだあと「スタートアップ」をクリックすると管理画面が表示されます。

設定画面に表示されないアプリも自動で起動させたいのですが、どうすればいいですか？

Windowsがあらかじめスタートアップとして認識していない場合は、スタートアップフォルダー にショートカットを入れる方法が便利です。
設定画面に出てこなくても、そのフォルダーにショートカットを保存すれば自動起動できます。

タスクマネージャーを使ってスタートアップを管理したい場合、どのように進めればいいでしょうか？

タスクバーを右クリックして「タスクマネージャー」を開き、「スタートアップ」タブでアプリの有効・無効を切り替えます。
ここでは起動時の負荷がどの程度かも確認できます。

スタートアップフォルダーはどのように開くのですか？

Windowsキー＋Rで「ファイル名を指定して実行」を開き、shell:startup と入力するとユーザー専用のスタートアップフォルダが開きます。
共通のスタートアップフォルダを開きたい場合は shell:common startup と入力します。

トラブルシューティング編

スタートアップに登録したのに、設定が反映されていないようです。原因は何でしょう？

アプリ自体が管理者権限を必要とする場合や、ショートカットの場所が正しくない場合があります。Windowsの設定アプリやタスクマネージャーから登録状況を確認し、スタートアップフォルダーに正しいショートカットを置いているかチェックしてみてください。

スタートアップフォルダーにショートカットを入れたら、Windowsの起動がとても遅くなってしまいました。どう対処すればいいですか？

ショートカットの数が多いほど起動時に同時に立ち上がるため、Windowsが重くなる可能性があります。
必要なものを厳選し、不要なアプリやショートカットはフォルダーから削除して起動を軽くしてください。

タスクマネージャーからスタートアップアプリを無効にしたのに、また自動起動してきます。どうしてですか？

一部のソフトは独自の設定機能を持っており、アップデートの際に自動でスタートアップに復帰する場合があります。
再度スタートアップをオフにするか、そのソフトのオプションから自動起動を無効にしてみてください。

Windowsの設定からスタートアップをオフにしたのに、リストに残ったままです。削除はできますか？

そのアプリがアンインストールされていない限り、リスト自体からは消えない場合があります。
実際の起動はしなくなっているので、そのままでも問題ないことが多いですが、気になる場合はアプリを完全に削除することを検討してください。

Windows10からWindows11にアップグレードしたあと、スタートアップ設定は引き継がれますか？

基本的にはそのまま引き継がれますが、一部のアプリはアップグレードによる不具合でリストから抜け落ちたり、再度スタートアップフォルダへの登録が必要になる場合があります。
設定画面やタスクマネージャーをチェックすると安心です。

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