【Windows11】ディスクの管理が開けない・開くとエラーが表示される場合の対処法

この記事では、ディスクの管理が開けない・エラーが表示される場合の対処法を5つ、効果の高い順に解説します。
※基本的なディスクの管理の開き方については「【Windows11】ディスクの管理を開く方法3選」で紹介しています。

「ディスクの管理に接続できません」「仮想ディスクサービスを開始できませんでした」などのエラーメッセージが表示される、または画面が真っ白なまま開けない場合でも、これらの対処法を順番に試すことで多くの場合は解決できます。

情シスとして企業のPC管理を担当してきた経験上、ディスクの管理が開けないトラブルは外部デバイスの競合やサービスの設定が原因であることがほとんどです。特に共有PC環境では、複数のUSBデバイスが接続されたまま放置されていることが多く、これが原因でディスクの管理が正常に動作しないケースを数多く解決してきました。

最も簡単で効果が高い方法から順番に紹介していますので、上から順に試してください。

目次

外付けハードディスクやUSBメモリなどをすべて取り外して再起動

ディスクの管理が開けない場合、まず試していただきたいのが外部ストレージデバイスの取り外しです。

外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード、外付けSSDなどが接続されていると、ディスクの管理がこれらのデバイス情報を読み込もうとする際に競合が発生し、エラーが表示されたり画面が真っ白になったりする場合があります。

特に以下のような場合、外部デバイスが原因でディスクの管理が開けないことがあります。

  • 複数の外付けハードディスクやUSBメモリを同時に接続している
  • 古いUSBデバイスや認識が不安定なデバイスを接続している
  • USB接続のカードリーダーが挿入されたままになっている

以下の手順で、外部デバイスをすべて取り外してから再起動してください。

  1. PCに接続されている外付けハードディスク、USBメモリ、SDカード、外付けSSDなどをすべて取り外す
  2. マウスとキーボード以外のUSB機器もすべて取り外す(念のため)
  3. PCを再起動する
  4. 再起動後、ディスクの管理を開く

この方法で多くの場合は解決します。ディスクの管理が正常に開いたら、必要な外部デバイスを1つずつ接続し直してください。

※この方法で解決しない場合は、次の「Virtual Diskサービスの起動設定を確認・再起動する」をお試しください。

「Virtual Disk」と「Plug and Play」の起動設定を確認する

Windowsの「Virtual Disk」サービスと「Plug and Play」サービスの起動設定が「無効」になっている場合、「ディスクの管理に接続できません」「仮想ディスクサービスを開始できませんでした」というエラーメッセージが表示される可能性があります。

以下の手順で「Virtual Disk」と「Plug and Play」サービスの起動設定を確認してください。

  • Windows」キー+「R」キーを押す
  • 「ファイル名を指定して実行」で「services.msc」を実行
  • 「Plug and Play」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認
  • 「Virtual Disk」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認

ここからは、上記手順を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

STEP
「ファイル名を指定して実行」で「services.msc」を実行

Windows」キー+「R」キーを押して「ファイル名を指定し実行」を開いてください。

その中にservices.msc」と入力し、Enterキーを押してください。

その他「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドは「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11」で詳しく解説しています。

「Windows」キー+「R」キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、「services.msc」と入力してEnterキーを押している画面
「ファイル名を指定して実行」で「services.msc」を実行
STEP
「Plug and Play」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認する

Enterキーを押すと「サービス」と書かれた画面が表示されます。

「サービス」はコントロールパネルを開き、「システムとセキュリティ」→「Windows ツール」→「サービス」の順にクリックしても開けます。

その中から「Plug and Play」を探し、「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認してください。

「手動」になっていない場合は「Plug and Play」をダブルクリックし、「スタートアップの種類(E)」を「手動」に切り替えてください。

「サービス」と書かれた画面で「Plug and Play」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認している画面
「Plug and Play」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認する
STEP
「Virtual Disk」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認する

次に、同じ一覧から「Virtual Disk」を探し、「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認してください。

「手動」になっていない場合は「Virtual Disk」をダブルクリックし、「スタートアップの種類(E)」を「手動」に切り替えてください。

「サービス」と書かれた画面で「Virtual Disk」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認している画面
「Virtual Disk」の「スタートアップの種類」が「手動」になっていることを確認する

ディスクドライブのドライバーを最新の状態にする

ディスクドライブのドライバーが古い、または破損している場合、ディスクの管理が正常に動作しないことがあります。

特に以下のような場合、ドライバーの更新が効果的です。

  • Windows10からWindows11にアップグレードした直後
  • 新しいハードディスクやSSDを追加した後
  • ディスクの管理で特定のドライブだけが表示されない

以下の手順でディスクドライブのドライバーを更新してください。

【ディスクドライブのドライバーを更新する手順(簡易版)】

  1. Windows」キー+「X」キーを押す
  2. 「デバイスマネージャー」をクリック
  3. 「ディスクドライブ」をクリックして展開
  4. 更新したいドライブを右クリック
  5. 「ドライバーの更新」をクリック
  6. 「ドライバーを自動的に検索」をクリック
  7. 更新が完了したらPCを再起動

※複数のディスクドライブが表示されている場合は、すべてのドライブで同じ手順を繰り返してください。

詳しい手順は「【Windows11】ドライバーを最新版に更新する3つの方法」をご覧ください。

ドライバーの更新後は、PCを再起動してからディスクの管理を開いてください。

※この方法で解決しない場合は、次の「ディスクのエラーをチェック・修復する」をお試しください。

ディスクのエラーをチェック・修復する

ディスク自体にエラーや不良セクタがある場合、ディスクの管理が正常に開けないことがあります。

Windowsの「エラーチェック」機能を使ってディスクの問題をスキャン・修復することで、ディスクの管理が正常に動作するようになる場合があります。

Cドライブ(システムドライブ)のエラーチェックを実行する場合、次回起動時にチェックを実行するようスケジュールされ、PC再起動が必要になります。
ディスクの容量やエラーの状況によっては、チェックに数分から数時間かかる場合があります。時間に余裕があるときに実行してください。

特に以下のような場合、ディスクのエラーチェックが効果的です。

  • PCの動作が不安定になっている
  • ディスクの読み書き速度が遅くなった
  • 不正なシャットダウン(強制終了)を繰り返している

以下の手順でディスクのエラーをチェック・修復してください。

  1. Windows」キー+「E」キーでエクスプローラーを開く
  2. 左側の「PC」をクリック
  3. チェックしたいドライブ(通常はCドライブ)を右クリック
  4. 「プロパティ」をクリック
  5. 「ツール」タブをクリック
  6. 「エラーチェック」の「チェック」ボタンをクリック
  7. 「ドライブのスキャン」をクリック
  8. スキャンが完了したら、エラーがあった場合は「ドライブの修復」をクリック

※エラーチェックには数分から数十分かかる場合があります。

詳しい手順やコマンドプロンプトを使った高度なエラーチェック方法は「【Windows11】chkdskでディスクをチェック・修復する方法」をご覧ください。

この方法で解決しない場合は、次の「システムファイルをスキャン・修復する」をお試しください。

システムファイルをスキャン・修復する

Windowsのシステムファイルが破損している場合、ディスクの管理を含むさまざまなシステム機能が正常に動作しないことがあります。

SFC(System File Checker)とDISM(Deployment Image Servicing and Management)コマンドを使用してシステムファイルをスキャン・修復することで、ディスクの管理のエラーが解消される可能性があります。

システムファイルのスキャンと修復には合計で30分〜1時間程度かかります。時間に余裕があるときに実行してください。

特に以下のような場合、システムファイルの修復が効果的です。

  • Windows Updateが正常に完了しなかった
  • 不正なシャットダウン(強制終了)を繰り返している
  • 他のWindows標準機能でもエラーが頻発している

システムファイルの修復は、PowerShellを管理者として実行し、以下の2つのコマンドを順番に実行します。

  1. sfc /scannow(システムファイルのスキャン・修復)
  2. DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth(Windowsイメージの修復)

詳しい手順や画像付きの解説は「【Windows11】システムファイルをチェック・修復する方法(SFC/DISM)」をご覧ください。

修復が完了したらPCを再起動し、あらためて「ディスクの管理」を開いて動作を確認してください。

上記すべての方法を試してもディスクの管理が開けない場合は、Windowsの再インストールやハードウェアの故障を疑う必要があります。まずは重要なデータのバックアップから実施してください。

ディスクの管理が開けない場合の対処法に関するよくある質問と答え

最後に、ディスクの管理が開けない場合の対処法に関するよくある質問と答えをまとめました。

ディスクの管理が開けない最も多い原因は何ですか?

最も多い原因は外付けハードディスクやUSBメモリなどの外部デバイスとの競合です。次に多いのが「Virtual Disk」サービスまたは「Plug and Play」サービスの停止です。まずは外部デバイスをすべて取り外して再起動することをおすすめします。

「ディスクの管理に接続できません」というエラーが表示されます

このエラーは「Virtual Disk」サービスが停止している場合に表示されることが多いです。「Windows」キー+「R」→「services.msc」と入力してサービス画面を開き、「Virtual Disk」サービスの状態を確認してください。詳しくは「Virtual DiskとPlug and Playの起動設定を確認する」をご覧ください。

「仮想ディスクサービスを開始できませんでした」というエラーが出ます

このエラーが表示される場合「Virtual Disk」サービスのスタートアップの種類が「無効」になっている可能性があります。「Windows」キー+「R」→「services.msc」と入力してサービス画面を開き、「Virtual Disk」サービスのスタートアップの種類を「手動」に変更してPCを再起動してください。

ディスクの管理を開くと画面が真っ白になります

外部デバイスの読み込み処理でフリーズしている可能性が高いです。すべての外付けハードディスク、USBメモリ、SDカードを取り外してから再起動し、ディスクの管理を開いてください。詳しくは「外部デバイスを取り外して再起動する方法」をご覧ください。

ディスクの管理は開けますが、特定のドライブが表示されません

ドライブが未割り当て領域になっている、またはドライブのドライバーに問題がある可能性があります。ディスクドライブのドライバーを最新の状態に更新してください。
それでも表示されない場合は、ディスク自体にエラーや不良セクタがある可能性があります。「【Windows11】chkdskでディスクをチェック・修復する方法」を参考にディスクチェックを実施してください。

Virtual Diskサービスを開始しようとすると「エラー1068」が表示されます

このエラーは依存サービスが起動していない場合に発生します。「Plug and Play」サービスが「実行中」になっているか確認してください。Plug and Playが停止していると、Virtual Diskを起動できません。

Windows10からWindows11にアップグレードしたらディスクの管理が開けなくなりました

アップグレード時にドライバーが正しく移行されなかった可能性があります。ディスクドライブのドライバーを最新版に更新してください。詳しくは「ドライバーを最新版に更新する方法」をご覧ください。

ディスクの管理を開くのに5分以上かかります

外部デバイスの読み込みに時間がかかっている、またはディスクにエラーがある可能性があります。外部デバイスを取り外しても改善しない場合は、ディスクのエラーチェックを実行してください。詳しくは「chkdskでディスクをチェックする方法」をご覧ください。

イベントビューアーでエラーの詳細を確認できますか?

はい、イベントビューアーで「Virtual Disk」や「Plug and Play」サービスに関するエラーログを確認できます。イベントビューアを開いて、「Windowsログ」→「システム」からエラーの詳細を確認してください。

ディスクの管理はめったに使いません。開くとエラーが出ているのですが放っておいていいですか?

いいえ、放置せず早めに対処することをおすすめします。ディスクの管理が開けないエラーは、Windowsの基幹サービス(Virtual Disk、Plug and Play)やディスクドライバーに問題があることを示しています。現時点で日常的な作業に支障がなくても、将来的に問題が発生する可能性があります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • 最終検証日:2025年10月24日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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