この記事は、Windows11のファイルやフォルダーを右クリックした際に表示される「Copilotに聞く(Ask Copilot)」を非表示にする方法をわかりやすく解説します。
2025年5月のアップデート以降、ファイルを右クリックすると「Copilotに聞く(Ask Copilot)」という項目が表示されるようになりました。しかし、「使わない機能なのに毎回表示されて邪魔だ」「誤クリックしてしまう」と感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、Windows11から「Copilotに聞く」を非表示にするための主要な2つの方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。
- Copilotアプリをアンインストールして「Copilotに聞く」を非表示にする最も簡単な方法
- レジストリを編集して「Copilotに聞く」だけを非表示にし、Copilot本体は残す方法
利用状況に合った最適な方法を見つけて、右クリックメニューをスッキリ整理しましょう。
Copilotアプリをアンインストールして「Copilotに聞く」を非表示にする方法
Windows11の右クリックメニューから「Copilotに聞く」を非表示にする最も簡単な方法が、Copilotアプリ自体をアンインストール(削除)する方法です。
Copilotアプリをアンインストールすると、右クリックメニューの「Copilotに聞く」が表示されなくなるだけでなく、タスクバーのCopilotアイコンも同時に削除されます。特別なツールやレジストリ編集は不要で、Windows標準の設定アプリから簡単に削除できるため、PC操作に不慣れな方にもおすすめです。
具体的なアンインストール手順の概要は、以下の通りです。
- キーボードの
Windowsキーを押して「設定」アプリを開く - 左側にある「アプリ」をクリック
- 「インストールされているアプリ」をクリック
- Copilotの右側にある「…(三点リーダー)」をクリックし、「アンインストール」を選択
- 確認画面で再度「アンインストール」をクリック
- アンインストール完了後、PCを再起動する
アンインストール処理は約3分で完了します。処理が終わると「インストールされているアプリ」の一覧からCopilotが消え、PC再起動後は右クリックメニューの「Copilotに聞く」も表示されなくなります。
Copilot本体は削除せず、右クリックメニューの「Copilotに聞く」だけを非表示にしたい場合は、次の「レジストリを編集して『Copilotに聞く』だけを非表示にする方法」をご覧ください。
レジストリを編集して「Copilotに聞く」だけを非表示にする方法
Copilot本体は残しておきたいが、右クリックメニューの「Copilotに聞く」だけを非表示にしたいという場合は、レジストリを編集する方法があります。
この方法では、Copilotアプリ自体はアンインストールせず、右クリックメニューに表示される「Copilotに聞く(Ask Copilot)」のみを非表示にできます。タスクバーのCopilotアイコンは残り、必要な時だけCopilotを使うことができます。
レジストリの編集には「PowerShellでコマンドを実行する方法」と「レジストリエディタで手動設定する方法」の2通りがあります。PowerShellを使う方法が最も簡単なので、まずはこちらを試すことをおすすめします。
PowerShellで「Copilotに聞く」を非表示にする
PowerShellを使えば、コマンドを1行コピー&ペーストするだけで「Copilotに聞く」を非表示にできます。レジストリエディタを開いてパスを辿る手間がなく、入力ミスも防げるため初心者にもおすすめです。
具体的なPowerShellでの非表示手順は、以下の通りです。
PowerShellコマンドでレジストリを編集するにはPowerShellを管理者として起動する必要があります。まずは以下の手順でPowerShellを管理者として起動してください。
- タスクバーにあるWindowsロゴ(スタートボタン)を右クリック
- 表示されたメニューから「ターミナル(管理者)」をクリック
- ユーザーアカウント制御の画面で「はい」をクリック
- PowerShellが管理者権限で起動したことを確認する
PowerShellを管理者として起動できたら、以下のコマンドをコピー&ペーストして実行してください。
New-Item -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" -Force | Out-Null; New-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" -Name "{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C}" -Value "Ask Copilot" -PropertyType String -Force
コマンドが正常に実行されたら、エクスプローラーで任意のファイルを右クリックして、「Copilotに聞く」が表示されなくなったことを確認してください。
もし右クリックメニューに「Copilotに聞く」が残っている場合は、PCを再起動してから再度確認してください。

右クリックメニューに「Copilotに聞く」を再び表示したい場合は、以下のコマンドを実行してください。
Remove-ItemProperty -Path "HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked" -Name "{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C}"レジストリエディタで「Copilotに聞く」を非表示にする(上級者向け)
PowerShellを使いたくない方や、手動で設定内容を確認しながら作業したい方は、レジストリエディタを使って「Copilotに聞く」を非表示にすることもできます。
レジストリの編集は、Windows11のシステム設定を直接変更する作業です。操作を誤るとWindowsが正常に動作しなくなる可能性があるため、作業前に必ずレジストリのバックアップを作成してください。
具体的なレジストリエディタでの非表示手順は、以下の通りです。
Windowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」を開く- 「regedit」と入力してレジストリエディタを起動
- 左側のツリーから以下のパスに移動
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions - 「Shell Extensions」を右クリック→「新規」→「キー」を選択
- 新しいキーの名前を「Blocked」に変更
- 「Blocked」を右クリック→「新規」→「文字列値」を選択
- 値の名前を
{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C}に変更 - 作成した値をダブルクリックし、値のデータに「Ask Copilot」と入力して「OK」をクリック
- レジストリエディタを閉じてPCを再起動
設定内容の詳細
| レジストリパス | HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Shell Extensions\Blocked |
| 値の名前 | {CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C} |
| 値の種類 | 文字列値(REG_SZ) |
| 値のデータ | Ask Copilot |
右クリックメニューに「Copilotに聞く」を再表示したい場合は、作成した値{CB3B0003-8088-4EDE-8769-8B354AB2FF8C}を削除してPCを再起動してください。
「Copilotに聞く(ask Copilot)」の非表示に関するよくある質問と答え
最後に、「Copilotに聞く(ask Copilot)」の非表示に関するよくある質問と答えをまとめました。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
- OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。 - ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
- 最終検証日:2025年12月1日

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