こんな人にオススメの記事です
- Windows11で高速スタートアップを無効にしたい人
- Windows11で高速スタートアップを有効にしたい人
- Windows11で高速スタートアップ機能が表示されず、無効にできない人
Windows11にはパソコンの起動を早くするための「高速スタートアップ」という機能が備わっており、これまでのWindowsと比べて若干起動が早くなりました。
購入時点で「高速スタートアップ」は有効になっているため、あまり意識しなくても日常的に利用できている機能です。
しかし、この「高速スタートアップ」には以下のような問題もあります。
- 別のOSが正しく動かない
- パソコンの設定画面(BIOS/UEFI)に入りづらくなる
- 接続するデバイスが変わった場合にエラーが発生する
- ドライバーソフトウェアの更新に失敗する
- 問題が起きたときの解決が難しくなる
- バッテリーの消耗が増えることがある(ノートパソコンの場合)
そのため、個人的にオススメするのは「高速スタートアップ」は無効にしておくことです。
この記事ではWindows11で高速スタートアップを無効にする方法と、高速スタートアップの設定項目が表示されない場合の対処法を詳しく解説していきます。
高速スタートアップを無効にしたほうが良い6つの理由
高速スタートアップはパソコンの起動を早くするために搭載されている機能で、非搭載のパソコンと比べると若干起動速度が早いです。
しかし、「起動が若干早い」だけのメリットでは補いきれないデメリットがあります。
別のOS(Linuxなど)が正しく動かない
もし、パソコンにWindowsと別のOS(たとえばLinux)を両方インストールしている場合、高速スタートアップが原因で、別のOSが正しく動かないことがあります。
これは、高速スタートアップがWindowsを完全にシャットダウンせずに一部の情報を保持するため、別のOSがその情報にアクセスできないことがあるからです。
パソコンの設定画面(BIOS/UEFI)に入りづらくなる
高速スタートアップを有効にすると、パソコンが非常に速く起動するため、BIOSやUEFIと呼ばれる設定画面に入るタイミングが短くなり、必要な設定変更が難しくなることがあります。
特に、パソコンの設定を変更する必要がある場合は注意が必要です。
接続するデバイスが変わった場合にエラーが発生する
高速スタートアップを有効にしたままシャットダウンし、その後デバイスの接続状況が変わった場合(たとえば、USBデバイスを抜き差ししたり、外部ディスプレイを接続したりした場合)、次回の起動時にそのデバイスが正しく認識されないことや、エラーが発生することがあります。
これは、高速スタートアップがシステムの前回の状態を保存するため、新しいデバイスの情報が正しく読み込まれないことが原因です。
ドライバーソフトウェアの更新に失敗する
高速スタートアップが有効な状態でシャットダウンした場合、ドライバーソフトウェアの更新が正しく適用されないことがあります。
高速スタートアップはシステムの状態を保存するため、古いドライバーの状態が保持されてしまい、新しいドライバーの更新が適用されないことがあります。
これにより、デバイスが正常に動作しない、または新しい機能が反映されない場合があります。
ドライバー更新後には、高速スタートアップを無効にするか、再起動を行うことが推奨されます。
問題が起きたときの解決が難しくなる
パソコンに何らかのトラブルが発生した場合、高速スタートアップが原因で再起動しても問題が解決しないことがあります。
これは、システムが完全にリセットされず、問題が残ってしまうためです。
トラブルが発生した場合は、一度高速スタートアップを無効にして再起動(完全シャットダウン)すると、問題が解決することがあります。
バッテリーの消耗が増えることがある(ノートパソコンの場合)
ノートパソコンでは、高速スタートアップが有効だと、シャットダウン後も少しだけ電力を消費し続けるため、バッテリーの消耗が通常より早くなることがあります。
長時間バッテリーを使いたい場合は、無効にしておくと良いでしょう。
Windows11で高速スタートアップを無効にする方法
Windows11で高速スタートアップを無効にするためには以下の手順で行います。
- コントロールパネルを開く
- [システムとセキュリティ]をクリック
- [電源オプション]をクリック
- [電源ボタンの動作を選択する]をクリック
- [現在利用可能ではない設定を変更します]をクリック
- [高速スタートアップを有効にする]のチェックを外す
ここからは、実際の画面も使いながらWindows11で高速スタートアップを無効にする方法をわかりやすく解説していきます。
まず、タスクバーに表示されているウィンドウズのロゴをクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。
ウィンドウズのロゴをクリックすると、上に向かってメニューが展開されます。
一番左上にある検索バーに[コントロール パネル]と入力してください。
「もっとも一致する検索結果」と書かれた欄に「コントロール パネル」と表示されるのでそれをクリックしてください。
キーボードのWindows+Rを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、その中に[control]と入力し、[OK]をクリックすることでもコントロールパネルを開くことができます。
[コントロールパネル]が開けたら、その中の左上にある[システムとセキュリティ]をクリックしてください。
[システムとセキュリティ]をクリックすると、「コントロールパネル > システムとセキュリティ」と書かれた画面に移動します。
その中にある[電源オプション]をクリックしてください。
[電源オプション]をクリックすると、「コントロールパネル > システムとセキュリティ > 電源オプション」と書かれた画面に移動します。
その左側にある[電源ボタンの動作を選択する]をクリックしてください。
[電源ボタンの動作を選択する]をクリックすると、「コントロールパネル > システムとセキュリティ > 電源オプション > システム設定」と書かれた画面に移動します。
その中にある[現在利用可能ではない設定を変更します]をクリックしてください。
[現在利用可能ではない設定を変更します]をクリックすると、「電源ボタンの定義をとパスワード保護の有効化」と書かれた画面に移動します。
その画面の下の方にある[高速スタートアップを有効にする]のチェックを外してください。
最後に右下にある[変更の保存]をクリックしてください。
これで高速スタートアップが無効になりました。
高速スタートアップが表示されない場合の対処法
次に高速スタートアップの設定項目が表示されずに、高速スタートアップを無効にできない場合の対処法を詳しく解説します。
高速スタートアップの設定項目が表示されない場合は、コマンドプロンプトやPowerShellでpowercfg /h onコマンドを実行することで改善する場合があります。
まずはコマンドプロンプトを管理者として実行します。
まず、タスクバーに表示されているウィンドウズのロゴをクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。
ウィンドウズのロゴをクリックすると、上に向かってメニューが展開されます。
その一番上にある検索バーをクリックしてください。
次に検索バーにcmdと入力してください。
検索バーにcmdと入力すると、右側にコマンドプロンプトが表示されます。
その中にある[管理者として実行]をクリックしてください。
[管理者として実行]をクリックすると「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と書かれたユーザーアカウント制御画面が表示されます。
[はい]をクリックしてください。
コマンドプロンプトを管理者として起動したら、以下のコマンドを入力してください。
powercfg /h on
入力を終えたらEnterを押してください。
これでコントロールパネルに高速スタートアップが表示されるようになります。
よくある質問
ここでは、高速スタートアップに関するよくある質問と答えをまとめてみました。
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