Windows11を決まった時間に自動でシャットダウンする方法

Windows11を決まった時間に自動でシャットダウンする方法

こんな人にオススメの記事です

  • パソコンを決まった時間でシャットダウンする方法を探している人
  • タスク スケジューラの操作方法を知りたい人
  • タスク スケジューラを使ってWindows11を決まった時間に自動でシャットダウンしたい人

Windowsにはタスクスケジューラと呼ばれる、決められた時間または一定間隔でプログラムやスクリプト(シャットダウンしたり、ブラウザーを起動したり)を実行する機能がWindows98から搭載されています。
このタスクスケジューラーを使って、Windows11を決まった時間に自動でシャットダウンする方法を詳しく解説していきます。

決まった時間に自動でシャットダウンすることで、電源の切り忘れによるパソコンの摩耗や電気代の節約にも繋がります。

タスクスケジューラの設定をきちんとすることで、パソコンがロックされていたり、スリーブ状態であってもシャットダウンすることが可能です。

少し設定が複雑なので、順番に詳しく解説していきます。

大まかな流れは以下の目次を御覧ください。

目次

タスクスケジューラを起動する

まずはタスクスケジューラを起動していきます。

STEP
[検索バー]をクリック

タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。

Windowsロゴをクリックすると上に向かってメニューが展開されます。

その一番上の[検索バー]をクリックしてください。

[検索バー]をクリック
[検索[タスク スケジューラ]を検索するバー]をクリック
STEP
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する

[検索バー]に[タスク スケジューラ]と入力してください。

タスクとスケジューラの間に半角スペースが1つあります。

[タスク スケジューラ]と入力すると右側に「タスク スケジューラ」が表示されます。

その中にある[管理者として実行]をクリックしてください。

[タスク スケジューラ]を管理者として実行する
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する

[管理者として実行]をクリックすると以下のようなタスク スケジューラが起動します。

[タスク スケジューラ]を管理者として実行する
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する
ファイル名を指定して実行ウィンドウからタスク スケジューラを起動する方法

検索バーから毎回検索するのが面倒な人は「ファイル名を指定して実行」ウィンドウから即座にタスク スケジューラを起動することができるのでやってみてみてください。

ファイル名を指定して実行ウィンドウからタスク スケジューラを起動する方法
ファイル名を指定して実行ウィンドウからタスク スケジューラを起動する方法

キーボードのWindowsキー+Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、その中にtaskschd.mscと入力してキーボードのエンターキーを押してください。

これでタスク スケジューラが起動します。

Windowsを決まった時間に自動でシャットダウンするタスクを作成する

次にタスク スケジューラに決まった時間に自動でシャットダウンするタスクを登録していきます。

STEP
[基本タスクの作成]をクリック

タスク スケジューラの画面右上にある[基本タスクの作成]をクリックしてください。

[基本タスクの作成]をクリック
[基本タスクの作成]をクリック
STEP
タスク名を入力して[次へ]をクリック

[基本タスクの作成]をクリックすると「基本タスク作成ウィザード」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

名前欄に今回作成するタスクの名前を入力してください。
※ここでは「定時シャットダウン」とします。

入力したら[次へ]をクリックしてください。

説明欄には、より詳細な内容を記入することができます。(任意)

タスク名を入力して[次へ]をクリック
タスク名を入力して[次へ]をクリック
STEP
タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック

ここではどの頻度でタスクを実行するかを選択します。

毎日決められた時間に自動シャットダウンしたい場合は「毎日」を選択してください。
特定の曜日だけ決められた時間に自動シャットダウンしたい場合は「毎週」を選択してください。
特定の日付だけ決められた時間に自動シャットダウンしたい場合は「毎月」を選択してください。

※ここでは毎日決められた時間に自動シャットダウンすると仮定して「毎日」を選択しています。

頻度を選択したら[次へ]をクリックしてください。

タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック
タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック
STEP
定時シャットダウンを開始する日と、シャットダウンする時間を選択する

この画面では以下の2項目を選択します。

  • 何月何日から作成したタスク(定時シャットダウン)を開始するか
  • 何時に自動的にシャットダウンするか

開始の右にある日付で「何月何日から作成したタスク(定時シャットダウン)を開始するか」を選択してください。

その右の時刻が記載されている枠で「何時に自動的にシャットダウンするか」を選択してください。

画像の例では、「2022年12月26日から毎日23:00に作成したタスク(定時シャットダウン)を実行する」という設定です。

日付と時間を選択したら右下の[次へ]をクリックしてください。

定時シャットダウンを開始する日と、シャットダウンする時間を選択
定時シャットダウンを開始する日と、シャットダウンする時間を選択
STEP
プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック

「プログラムの開始」を選択して[次へ]をクリックしてください。

プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック
プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック
STEP
シャットダウンのプログラムと引数(オプション)を入力する
シャットダウンのプログラムと引数(オプション)を入力する
シャットダウンのプログラムと引数(オプション)を入力する

この画面でタスク スケジューラで「何をするか」を決めていきます。

プログラム/スクリプト欄に[shutdown]と入力してください。

引数の追加(オプション)欄に[/s /f /t 60]と入力してください。

/s /f /t 60の引数オプションを付けることで、「警告表示なしで、60秒後にシャットダウンする」設定になります。

入力したら右下の[次へ]をクリックしてください。

引数とは

shutdownに引数を追加することでより便利に使いこなすことができます。

スクロールできます
引数解説
引数なしヘルプを表示します。「/?」と入力するのと同じです。
/sコンピューターをシャットダウンします。
/sgコンピューターをシャットダウンします。次回の起動時、自動再起動サインオンが
有効になっている場合は、前回の対話ユーザー自動的にサインインしてロックします。
サインイン後、登録されているアプリケーションを再起動します。
/rコンピューターを完全にシャットダウンして再起動します。
/fユーザーに警告せずに実行中のアプリケーションを強制終了します。
/t xxxシャットダウンまでのタイムアウト期間を xxx 秒に設定します。
/c "コメント"再起動またはシャットダウンの理由にコメントを付けます。
最大 512 文字まで入力できます。
このコメントはログとして保存され、イベントビューアーから確認することができます。
※シャットダウンしたときのログを確認する方法はこちらの「PCを起動した日時とシャットダウンした日時を確認する方法」を参照ください。
/pタイムアウトまたは警告なしでローカル コンピューターの電源を切ります。
シャットダウンのプログラムと便利な引数(オプション)
STEP
[完了]をクリックしてタスクを作成する

最後に、名前やトリガー(実施頻度)、操作内容を確認し、問題なければ右下の[完了]をクリックしてください。

これで決まった時間に自動でシャットダウンするタスクが作成されます。

[完了]をクリックしてタスクを作成する
[完了]をクリックしてタスクを作成する

Windowsがスリーブ状態でも自動でシャットダウンするように設定する

決まった時間に自動でシャットダウンするタスクを作成したら、次はWindowsがスリーブ状態でも自動でシャットダウンするように設定していきましょう。

タスク スケジューラに登録しただけではスリーブ状態でタスクは実行されません。

タスク スケジューラ側の設定

まずはタスク スケジューラ側の設定を変更し、Windowsがスリープ状態でも自動でシャットダウンするように設定していきます。

この設定は既にWindowsを決まった時間に自動でシャットダウンするタスクが作成されていることが前提です。
まだ作成していない場合はこちらを参考にタスクを作成してください。

STEP
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック

タスク スケジューラの左上にある[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックしてください。

タスク スケジューラの起動方法はこちらを参考にしてください。

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
STEP
作成したタスクをダブルクリック

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックすると、画面中段上部にWindowsに設定されているタスクの一覧が表示されます。

その一覧の中にある作成したタスク(ここでは定時シャットダウン)をダブルクリックしてください。

作成したタスクをダブルクリック
作成したタスクをダブルクリック
STEP
ログオンにかかわらず実行するにチェックを入れる

作成したタスク(ここでは定時シャットダウン)をダブルクリックすると「定時シャットダウンのプロパティ(ローカルコンピューター)」と書かれたウィンドウが開きます。

ここでタスク(定時シャットダウン)の詳細を設定します。

まずは[ユーザーがログオンしているかどうかにかかわらず実行する(W)]にチェックを入れてください。

これでログアウト状態でもWindows11が決まった時間に自動でシャットダウンされるようになります。

チェックを入れたら上部にある[条件]タブをクリックしてください。

ログインにかかわらず実行するにチェックを入れる
ログオンにかかわらず実行するにチェックを入れる
STEP
タスクを実行するためにスリープを解除するにチェックを入れて[OK]をクリック

[条件]タブが開いたら、その中の「電源」項目すべてにチェックを入れてください。

画面はノートパソコンの場合です。
デスクトップパソコンの場合、バッテリーやAC電源についての項目はありません。

「電源」項目すべてにチェックを入れたら[OK]をクリックしてください。

これでパソコンがスリープ状態になっている場合でも指定したタスク(ここでは定時シャットダウン)が実行されます。

タスクを実行するためにスリープを解除するにチェックを入れて[OK]をクリック
タスクを実行するためにスリープを解除するにチェックを入れて[OK]をクリック
STEP
タスクを実行するユーザーアカウント情報を入力する

[OK]をクリックすると「タスク スケジューラ」と書かれたウィンドウでユーザー名とパスワードを求められます。

タスクを実行するユーザーアカウントを入力して、[OK]をクリックしてください。

タスクを実行するアカウントは管理者権限のあるアカウントが望ましいです。

タスクを実行するユーザーアカウント情報を入力する
タスクを実行するユーザーアカウント情報を入力する

これでタスク スケジューラ側の設定は完了です。

続いてWindows側の設定に進んでください。

Windows側の設定

ここからはWindows側の設定で、Windowsがスリーブ状態でも設定したタスク(ここでは定時シャットダウン)が実行されるように設定していきます。

タスク スケジューラ側の設定とWindows側の設定の両方を行う必要があります。

STEP
コントロールパネルを立ち上げる

キーボードのWindowsキーとRキーを押し、「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを起動してください。

「ファイル名を指定して実行」ウィンドウにcontrolと入力して、エンターキーを押してください。

「ファイル名を指定して実行」ウィンドウからコントロールパネルを立ち上げる
「ファイル名を指定して実行」ウィンドウからコントロールパネルを立ち上げる
STEP
[ハードウェアとサウンド]をクリック

エンターキーを押すと「コントロールパネル」が起動します。

その中にある[ハードウェアとサウンド]をクリックしてください。

コントロールパネルの[ハードウェアとサウンド]をクリック
コントロールパネルの[ハードウェアとサウンド]をクリック
STEP
[電源プランの編集]をクリック

[ハードウェアとサウンド]をクリックすると「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド」と書かれた画面に移動します。

その中にある[電源プランの編集]をクリックしてください。

「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド」画面で[電源プランの編集]をクリック
「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド」画面で[電源プランの編集]をクリック
STEP
[プラン設定の変更]をクリック

[電源プランの編集]をクリックすると「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション」と書かれた画面に移動します。

その中にある[プラン設定の変更]をクリックしてください。

「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション」画面で[プラン設定の変更]をクリック
「コントロールパネル > ハードウェアとサウンド > 電源オプション」画面で[プラン設定の変更]をクリック
STEP
[詳細な電源設定の変更]をクリック

[プラン設定の変更]をクリックすると、「プラン設定の変更」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある[詳細な電源設定の変更]をクリックしてください。

「プラン設定の変更」と大きく書かれた画面の中にある[詳細な電源設定の変更]をクリック
「プラン設定の変更」と大きく書かれた画面の中にある[詳細な電源設定の変更]をクリック
STEP
[スリープ]をクリックして展開

[詳細な電源設定の変更]をクリックすると「電源オプション」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[スリープ]をクリックして展開してください。

「電源オプション」内の[スリープ]をクリック
「電源オプション」内の[スリープ]をクリック
STEP
「スリープ解除タイマーの許可」を有効に切り替える

[スリープ]を展開すると「次の時間が経過後にスリープする」と「スリープ解除タイマーの許可」の2つが表示されます。

「スリープ解除タイマーの許可」をクリックして展開してください。

次に、[バッテリ駆動]と[電源に接続]を有効に切り替えてください。

[バッテリー駆動]はノートパソコンの設定画面にのみ表示されます。

[バッテリ駆動]と[電源に接続]を有効に切り替えたら[OK]をクリックしてください。

これでWindowsがスリーブ状態でも自動でタスク(ここでは定時シャットダウン)が実行されるようになります。

「スリープ解除タイマーの許可」を有効に切り替える
「スリープ解除タイマーの許可」を有効に切り替える

作成したタスクを削除する方法

最後にタスク スケジューラで作成したタスクを削除する方法を詳しく解説していきます。

STEP
タスクスケジューラーを開く

まずはタスクスケジューラーを起動してください。

タスク スケジューラの起動方法はこちらを参考にしてください。

タスクスケジューラーを開く
タスクスケジューラーを開く
STEP
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック

タスク スケジューラの左上にある[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックしてください。

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
STEP
削除したいタスクを選択して[削除]をクリック

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックすると、画面中段上部にWindowsに設定されているタスクの一覧が表示されます。

その一覧の中から削除したいタスクをクリックして選択してください。

削除したいタスクを選択したら、右側にある[削除]をクリックしてください。

削除したいタスクを選択して[削除]をクリック
STEP
確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する

[削除]をクリックすると「このタスクを削除しますか?」と確認メッセージが表示されます。

削除して問題なければ、[はい]をクリックしてタスクを削除してください。

確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する
確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する

よくある質問

平日は定時でシャットダウンし、週末は定時シャットダウンさせたくありません

特定の曜日だけ決められた時間に自動シャットダウンしたい場合はタスクトリガーで「毎週」を選択してください。

定時でWindowsを再起動させることはできますか?

定時で再起動させるには、シャットダウンのプログラムと引数(オプション)で[/r /f /t 60]と入力してください。

その他Windows11に関する事項

その他Windows11に関する記事はこちらです。是非御覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 22H2
64 ビット オペレーティング システム
Microsoft 365

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