この記事では、Word・Excel・Outlook・PowerPointといったMicrosoft Office製品のバージョンを確認する方法 を、情報システム担当者の立場から分かりやすく解説します。
私の経験上、Officeのトラブル対応やサポートを行う際に「バージョン確認」は必ず最初にチェックする重要なポイントです。 バージョンによって利用できる関数や機能、メニュー表示が異なるため、原因を正しく切り分けるには、まず自分が使っているMicrosoft Officeのバージョンを把握しておくことが欠かせません。
また、Office製品は常に最新の状態にしておくことをおすすめします 。セキュリティ対策や新機能の利用はもちろん、不具合の回避にもつながります。手動で最新版にアップデートする方法については、別記事「【Office共通】Microsoft Officeを最新版に更新する方法|Word・Excel・PowerPoint・Outlook対応 」で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
特に法人利用の現場では、特定の業務システムやアドインが「Office 2016のみ対応」「バージョン2208までで動作保証」といった制約を持つケースが少なくありません。 こうした環境では、利用者のOfficeバージョンを正しく把握することが、トラブルの原因切り分けやシステム導入時の前提条件確認に直結します。
目次
Microsoft Office(Word・Excel・Outlook・PowerPoint)のバージョンを確認する方法
Word・Excel・Outlook・PowerPointのバージョンを確認するには、以下の手順で行います。
確認したいOffice製品を起動します。
「ファイル」→「アカウント」をクリックします。
画面右側にある「Excelのバージョン情報」をクリックします。
すると「Microsoft Excel XXXX のバージョン情報」と書かれたウィンドウが開きます。ウィンドウ上部の太字で表示されている部分が、利用中のバージョンです。
この記事ではExcelの画面を例に解説していますが、WordやOutlook、PowerPointでも同じ手順でバージョンを確認できます。
なお、コマンドプロンプトで確認する方法や、インストールファイル名から確認する方法もあります。 しかし、最も確実で分かりやすいのは、ExcelならExcelの画面上から、WordならWordの画面上からバージョンを直接確認する方法です。
STEP
Excelの左上にある「ファイル」をクリック
まずはExcelを開き、左上にある「ファイル」をクリック してください。
Excelのバージョン情報を開く手順(Microsoft Officeのバージョン確認)
STEP
左下にある「アカウント」をクリック
「ファイル」をクリックするとエクセルのホーム画面に移動します。 その中の左側にある「アカウント」をクリック してください。
※Outlookのみメニューが「アカウント」ではなく「Office アカウント」と表示される場合があります。
Excelのウィンドウを縮小していると「アカウント」が見当たらない場合があります。 見当たらない場合は一度Excelのウィンドウを最大化してみてください。
Excelのバージョン情報を開く手順(Microsoft Officeのバージョン確認)
STEP
右下にある「Excelのバージョン情報」をクリック
「アカウント」をクリックすると「アカウント」と大きく書かれた画面に移ります。
その画面の右下にある「Excelのバージョン情報」をクリック してください。
Excelのバージョン情報を開く手順(Microsoft Officeのバージョン確認)
STEP
Excelのバージョン情報を確認する
「Excelのバージョン情報」をクリックすると、「Microsoft ExcelXXXXのバージョン情報」と書かれたウィンドウが開きます。 その中の一番上に太字で書かれているのがバージョン情報です。
ここではバージョンを以下のとおり確認することができました。
Microsoft® Excel® 2019 MSO (バージョン 2203 ビルド 16.0.15028.20152) 32 ビット
なお、WordやOutlook、PowerPointの場合も手順はほぼ同じで、「Wordのバージョン情報」、「Outlookのバージョン情報」、「PowerPointのバージョン情報」をクリックすれば、それぞれのバージョンを確認できます。Microsoft Officeのバージョン確認をする際は、この方法が最も確実 です。
Excelのバージョン情報を開く手順(Microsoft Officeのバージョン確認)
Microsoft Officeのバージョン確認に関するよくある質問
最後に、Word・Excel・Outlook・PowerPointのバージョン確認方法に関するよくある質問をまとめました。
Microsoft Officeのバージョンはどこから確認するのが確実ですか?
最も確実なのは、アプリ自体を起動して「ファイル」→「アカウント」→「バージョン情報」を開く方法です。Word、Excel、Outlook、PowerPointのいずれでも同様に確認できます。
Wordのバージョンを確認するにはどうすればいいですか?
Wordを起動し、「ファイル」→「アカウント」→「Wordのバージョン情報」を選ぶと、利用しているWordのバージョンが表示されます。例:Microsoft® Word for Microsoft 365 MSO (バージョン 2508 ビルド 16.0.19127.20082) 64 ビット
古いWordでは「ヘルプ」から確認する場合もあります。
Excelのバージョンを確認するにはどうすればいいですか?
Excelを起動し、「ファイル」→「アカウント」→「Excelのバージョン情報」から確認してください。例:Microsoft® Excel® for Microsoft 365 MSO (バージョン 2508 ビルド 16.0.19127.20082) 64 ビット
特にExcelはバージョンによって関数や機能が異なるため、確認は重要です。
Outlookのバージョンを確認するにはどうすればいいですか?
Outlookではメニュー名が少し違い、「ファイル」→「Office アカウント」→「Outlookのバージョン情報」を選ぶ必要があります。例:Microsoft® Outlook® for Microsoft 365 MSO (バージョン 2508 ビルド 16.0.19127.20082) 64 ビット
メール機能の互換性チェックのためにも確認しておくと安心です。
PowerPointのバージョンを確認するにはどうすればいいですか?
PowerPointを開き、「ファイル」→「アカウント」→「PowerPointのバージョン情報」をクリックしてください。例:Microsoft® PowerPoint® for Microsoft 365 MSO (バージョン 2508 ビルド 16.0.19127.20082) 64 ビット
スライドデザインやアニメーション機能の違いを把握するのに役立ちます。
ExcelとWordの手順は同じですか?
ほぼ同じですが、「Excelのバージョン情報」と「Wordのバージョン情報」のように、クリックするメニュー名が異なります。
OutlookやPowerPointも同じ手順で確認できますか?
はい。基本は同じ流れですが、Outlookだけ「Office アカウント」という表記になっている点に注意が必要です。
Office2010や2013の古いバージョンも同じ手順で確認できますか?
可能です。ただし古いOfficeでは「アカウント」がなく、「ファイル」→「ヘルプ」にバージョン情報が表示されています。
使用しているOfficeが32bit版か64bit版かも分かりますか?
はい。バージョン情報の画面に「32ビット版」「64ビット版」と明記されています。業務システムで要件が決まっている場合に役立ちます。
Officeの自動更新を無効にしているとバージョンが古くなることはありますか?
はい。更新を停止しているとセキュリティ修正や新機能が適用されないため、バージョンが古いままになります。 通常はOfficeの自動更新が有効になっていれば最新状態が保たれますが、Windows UpdateからもOfficeの更新を適用できます。詳しい手順は「Windows Updateでアプリやソフトを最新にする方法 」で解説しています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。 記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。 環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。 誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォーム からお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。 ※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。
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