Windows11で標準インストールされているOneDriveは、ファイルをオンライン上で保管・共有できる便利なクラウドストレージサービス(インターネットを通じてデータを保存・共有する仕組み)です。
しかし、同期が常に動いているとPCの動作が重くなりやすく、特にモバイルホットスポット利用時や従量課金制回線では通信量を圧迫しがちです。
そこで本記事では、OneDriveの同期を一時停止する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。
同期を一時停止しても、簡単に同期を再開する手順を後ほど紹介するので、必要なファイルはいつでも同期可能です。
OneDriveの同期を一時的に停止する方法
OneDriveの同期を一時的に停止する方法は以下のとおりです。
- タスクバーにある「∧」→「OneDrive」のアイコンをクリック
- 「歯車のアイコン」(ヘルプと設定)をクリック
- 「同期の一時停止(P)」をクリック
- 同期を停止する期間を選択する
- OneDriveの同期が一時的に停止したことを確認する
ここからは、OneDriveの同期を一時的に停止する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。
タスクバーの時計の近くにある「
」をクリックしてください。「
」をクリックすると上に向かってメニューが展開されます。その中にある「OneDrive」のアイコンをクリックしてください。

「OneDrive」のアイコンをクリックすると、以下のようなOneDriveの画面が表示されます。
その中にある「
」(ヘルプと設定)をクリックしてください。
「
」(ヘルプと設定)をクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。その中にある「同期の一時停止(P)」をクリックしてください。

「同期の一時停止(P)」をクリックすると、同期を停止する期間を選択してください。

同期を停止する期間を選択すると、OneDriveの画面の上部に「ファイルは現在同期されていません」と表示されます。
これでOneDriveの同期が一時的に停止されました。

一時的に停止したOneDriveの同期を再開する方法
一時的に停止したOneDriveの同期を再開するには、以下の画面でオレンジ色に表示された一時停止のようなアイコンをクリックしてください。
一時停止のようなアイコンをクリックすると、すぐにOneDriveの同期が再開します。

特定の条件下でOneDriveの同期を自動的に一時停止する方法
次に、特定の条件下でOneDriveの同期を自動的に一時停止する方法をご紹介します。
OneDriveでは、以下の環境で同期を自動的に停止する設定があります。
- バッテリーがセーバーモード(節電モード)のときに、同期を一時停止する
- 従量課金制ネットワークに接続しているときに、同期を一時停止する
タスクバーの時計の近くにある「
」をクリックしてください。「
」をクリックすると上に向かってメニューが展開されます。その中にある「OneDrive」のアイコンをクリックしてください。

「OneDrive」のアイコンをクリックすると、以下のようなOneDriveの画面が表示されます。
その中にある「
」(ヘルプと設定)をクリックしてください。
「
」(ヘルプと設定)をクリックすると、下に向かってメニューが展開されます。その中にある「設定(B)」をクリックしてください。

「設定(B)」をクリックすると、「同期とバックアップ」と書かれた画面が立ち上がります。
その中の「基本設定」にある「このデバイスがバッテリーセーバーモードのときに、同期を一時停止する」と「このデバイスが従量課金制ネットワークのときに、同期を一時停止する」とオンに切り替えてください。
これで、PCがバッテリーセーバーモード(省電力モード)や従量課金制ネットワークに接続している場合、OneDriveの同期が自動的に一時停止し、デバッテリー消費や通信量の増加を抑えられます。

PowerShellコマンドを使ってOneDriveの同期を一時的に停止、再開する方法
最後に、PowerShellコマンドを使ってOneDriveの同期を一時的に停止、再開する方法をご紹介します。
$OneDrive = New-Object -ComObject "OneDriveLib.ONECLIENTCONTROL"
$OneDrive.PauseSync()
$OneDrive = New-Object -ComObject "OneDriveLib.ONECLIENTCONTROL"
$OneDrive.ResumeSync()
このスクリプトをPowerShellで実行することで、OneDriveの同期を一時停止および再開することができます。
上記で紹介した「OneDriveの同期を一時停止するスクリプト」と「OneDriveの同期を再開するスクリプト」を.ps1形式で保存し、タスクスケジューラに登録することで、指定した時間にOneDriveの同期を自動的に一時停止および再開することができます。
タスクスケジューラの使い方についてはこちらをご覧ください。
OneDriveの同期を一時的に停止するメリット
OneDrive同期を一時停止することで得られる主なメリットは次のとおりです。
- PCの動作が軽くなる
OneDriveとローカルドライブの同期を止めることでPCへの負荷が減り、他の作業をスムーズに進められます。 - 通信量の節約につながる
従量課金制やモバイルホットスポットの回線を使用中、大きなファイルを同期し続けると通信量が増えがちです。
一時停止を活用すれば、必要以上のデータ消費を抑えられます。 - 作業効率が向上する
不要な同期をオフにしておけば、オンライン会議や動画視聴などの動作が安定し、仕事や学習に集中しやすくなります。
OneDriveの同期を一時停止する機能を活用して、快適かつ効率的なPC環境を手に入れてください。
OneDriveの同期を一時的に停止する方法に関するよくある質問と答え
OneDriveの同期を一時的に停止する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。
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