【PowerPoint】ノートを一括で削除する方法

【PowerPoint】ノートを一括で削除する方法

PowerPointで発表用のスライドを作るとき、発表者メモとして「ノート」を書き込むことが多いですよね。
しかし、社外へファイルを渡すタイミングやスライドショーを始める直前には、「あのノート、全部消しておけばよかった…」と焦る場面もあるのではないでしょうか。
そこで活用したいのが、PowerPointに標準搭載されているノートの一括削除機能です。

「ドキュメント検査」を使うだけで、複数のスライドに記載したノートをまとめて削除でき、不要な情報をスッキリ整理できます。

この記事では、実際の画面を使いながら具体的な操作手順をわかりやすく解説し、安全に作業するための注意点もご紹介します。
スライドショーをスムーズに始めたい方は、ぜひ最後まで目を通してみてください。

PowerPointの「ドキュメント検査」機能を使ってノートを一括削除できるのは、PowerPoint 2007以降のバージョンです。
具体的にはPowerPoint 2007、PowerPoint 2010、PowerPoint 2013、PowerPoint 2016、PowerPoint 2019、PowerPoint2021およびMicrosoft 365で使用できます。
もし今使っているOfficeソフトのバージョンが分からない場合は、Officeのバージョンを確認する方法を参考にしてみてください。

目次

PowerPointでノートを一括削除する方法

PowerPointでノートを一括削除するには以下の手順で行います。

PowerPointでノートを一括削除する方法
PowerPointでノートを一括削除する方法
  1. ファイルを開く:ノートを削除したいPowerPointファイルを開きます。
  2. 「ファイル」→「情報」へ移動:画面左上の「ファイル」をクリックし、メニューから「情報」を選びます。
  3. 「問題のチェック」→「ドキュメント検査」を起動:「問題のチェック」を押して、「ドキュメント検査(I)」を選びます。
  4. 「プレゼンテーション ノート」にチェック:ドキュメントの検査ウィンドウで「プレゼンテーション ノート(P)」にチェックを入れ、削除したくない項目のチェックは外しておきます。
  5. 「検査」→「すべて削除」:「検査(I)」ボタンを押して結果を確認し、「すべて削除」をクリックします。
  6. ファイルを上書き保存または別名で保存:ノートが消えた状態で保存すれば作業完了です。

ここからは、PowerPointでノートを一括削除する方法を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP
「ファイル」をクリック

ノートを削除したいPowerPointファイルを開き、左上の「ファイル」をクリックしてください。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step1 「ファイル」をクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step1 「ファイル」をクリック
STEP
「情報」をクリック

「ファイル」をクリックするとPowerPointのホーム画面に移動します。

左側のメニューにある「情報」をクリックしてください。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step2 「情報」をクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step2 「情報」をクリック
STEP
「問題のチェック」→「ドキュメント検査(I)」をクリック

「情報」をクリックすると、「情報」と大きく書かれた画面に移動します。

その中にある「問題のチェック」をクリックし、「ドキュメント検査(I)」をクリックしてください。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step3 「問題のチェック」→「ドキュメント検査(I)」をクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step3 「問題のチェック」→「ドキュメント検査(I)」をクリック
STEP
「プレゼンテーション ノート(P)」にチェックを入れ、「検査(I)」をクリック

「ドキュメント検査(I)」をクリックすると、「ドキュメントの検査」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある「プレゼンテーション ノート(P)」にチェックを入れ「検査(I)」をクリックしてください。

削除したくない項目のチェックは外しておくと安全です。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step4 「プレゼンテーション ノート(P)」にチェックを入れ、「検査(I)」をクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step4 「プレゼンテーション ノート(P)」にチェックを入れ、「検査(I)」をクリック
STEP
「すべて削除」ボタンをクリック

「検査(I)」をクリックすると、PowerPointがスライド内のノートを確認します。

ノートが見つかる場合は「プレゼンテーション ノートが見つかりました」と表示されますので、「すべて削除」ボタンをクリックしてください

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step5 「すべて削除」ボタンをクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step5 「すべて削除」ボタンをクリック
STEP
「閉じる(C)」をクリック

削除が終わると、「すべてのプレゼンテーション ノートが削除されました」と表示に切り替わります。

次に「閉じる(C)」をクリックして「ドキュメントの検査」ウィンドウを閉じてください。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step6 「閉じる(C)」をクリック
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step6 「閉じる(C)」をクリック
STEP
ファイルを上書き保存または別名で保存

ノートがすべて削除されていることを確認したら、ファイルを上書き保存または別名で保存して終了です。

PowerPointでノートを一括削除する方法 Step7 ファイルを上書き保存または別名で保存
PowerPointでノートを一括削除する方法 Step7 ファイルを上書き保存または別名で保存

「ドキュメント検査」機能を使う場合の注意点

「ドキュメント検査」機能を使ってノートの一括削除を安全に行うために、以下のポイントを押さえておきましょう。

バックアップの作成
万が一、元のファイルが必要になっても対応できるよう、操作を始める前にファイルのバックアップを取っておくと安心です。

検査項目の確認
「プレゼンテーション ノート」以外に余計なチェックが入っていないか要チェック。
他の重要な情報を誤って削除しないためにも、削除対象を絞りましょう。

保存操作の確認
ノート削除後にファイルを保存するのを忘れないようにしてください。
別名で保存しておけば、オリジナルをそのまま残せます。

ドキュメント検査の機能
ドキュメント検査は、ノート以外にも個人情報や不要データを検出して削除できる便利な機能です。
WordやExcelでも同様の操作が可能なので、ファイル最終チェックに役立ちます。

バージョンの確認
古いバージョンのPowerPointを使っている場合、メニュー名や操作画面が異なる場合があります。
必要に応じてMicrosoft公式のヘルプを参考にしましょう。

情報漏洩防止
プレゼンテーションファイルに機密情報や内部向けのメモが含まれていると、外部に渡す際にリスクが高まります。
ノートを一括削除しておけば、不要な情報が見られる心配を軽減できます。

検査結果の確認
検査終了後は、結果を確認し、必要なノートが正しく削除されているかをチェックしましょう。
必要に応じて「再度検査」を実行するとより安心です。

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)にはノートを一括で削除する機能はない

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)は主に簡便性とアクセスのしやすさを重視しているため、機能がデスクトップ版ほど充実していません。

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)はブラウザ上で動作するため、リソースの制約や動作速度に影響を与える高度な機能をすべて搭載するのは難しいかもしれません。

そのため、もしノートを一括で削除したい場合は、デスクトップ版PowerPointを利用するのが最も確実です。
デスクトップ版には「ドキュメント検査」機能が備わっており、一度の操作でプレゼンテーション全体のノートをまとめて削除できます。

PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)では、個別にノートを消していく方法しかないため、スライドが多い場合は手間や時間がかかってしまいます。

その他、PowerPoint for the web(オンライン版PowerPoint)とデスクトップ版PowerPointの機能の違いについては以下のMicrosoftサポートページをご覧ください。
Web ベースの PowerPoint での特定の機能の動作

PowerPointでノートを一括削除する方法に関するよくある質問と答え

PowerPointでノートを一括削除する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

ノートを一括削除できるPowerPointのバージョンを教えてください。

PowerPoint 2007以降であれば、「ドキュメント検査」を使ってノートを一括削除できます。2007より前のバージョンでは対応していません。

ドキュメント検査とは、どのような機能なのでしょうか。

ドキュメント検査は、プレゼンテーション ノートやコメント、個人情報などをまとめてチェックし、不要なものを一度に削除できる機能です。スライドショーを始める前に情報漏えいを防ぐために役立ちます。

ノートを一括削除したとき、スライド自体には影響はありますか。

ノートは発表者向けのメモなので、スライドそのものやアニメーション、配置などには一切影響しません。ただし、発表の際にノートを参照する予定がある場合は、必要分を消し過ぎないようご注意ください。

PowerPointでノートを一括で削除するための操作方法は複雑ですか。それとも簡単でしょうか。

非常に簡単です。「ファイル」→「情報」→「問題のチェック」→「ドキュメント検査」を選び、「プレゼンテーション ノート」にチェックを入れて検査を実行し、「すべて削除」をクリックすれば完了です。

ノートを一括削除した内容を後から復元したいときはどうすればいいですか。

削除後に上書き保存すると通常操作での復元は不可能です。削除前にファイルを別名で保存しておくか、バックアップをとっておくと安心です。うっかり必要なノートを消しても、バックアップがあればやり直しできます。

ノートの一括削除は、コメントやバージョン情報にも影響しますか。

ドキュメント検査の画面で、ノート以外の項目を削除しなけれ影響しません。必要に応じてコメントや個人情報もまとめて消せますが、何を削除するかはチェックボックスで指定可能です。

オンライン版のPowerPoint(PowerPoint for the web)でも同じ機能を使えますか。

オンライン版にはノートの一括削除機能がありません。どうしてもまとめて消したい場合は、デスクトップ版PowerPointを利用してください。

ノートの量が多い場合、ドキュメント検査の処理に時間がかかりませんか。

通常はスライド枚数やノートの多さに関わらず、数クリックで処理が終わります。極端に大きなファイルでない限り、動作が重くなることはあまりありません。

ドキュメント検査ではどのような情報をチェックできますか。

プレゼンテーション ノートに加え、コメント、ドキュメント プロパティ、個人情報などもまとめて検出できます。スライドショー前に不要なデータを整理したい場合は、大変便利です。

削除前にノートだけを印刷しておくことは可能でしょうか。

可能です。ノートを印刷する手順は【PowerPoint】ノートを印刷する方法|デスクトップ版・Web版対応で詳しく解説していきます。是非ご覧ください。

Excelにもドキュメント検査はありますか?

はい、Excelにもドキュメント検査はあります。Excelファイルに含まれた個人情報を削除したい場面などで役立ちます。

ノートを一括で削除した後に上書き保存を忘れて閉じてしまったらどうなりますか。

保存しなかった場合、ノート削除の変更は反映されません。再度ファイルを開くとノートが戻っている状態になるため、本当に削除したい場合は忘れずに上書き保存か別名保存を行ってください。

ノートを消した後、ファイルサイズは変わりますか。

ノートは基本テキストなので、大幅にサイズが変わることは少ないです。ただ、画像やリンクが貼られている場合は微妙にサイズ削減につながる可能性があります。

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