【Windows11】不要な電子証明書を削除する方法

【Windows11】不要な電子証明書を削除する方法

こんな人にオススメの記事です

  • 不要な電子証明書が溜まってきた人
  • 不要な電子証明書があることで困っている人
  • 不要な電子証明書を削除したい人

業務で銀行のオンラインサービスを使っている人や、VPN接続で電子証明書を使っている場合、電子証明書の更新のタイミングで不要な電子証明が残ってしまうことがあります。
不要な電子証明書がパソコンに残っていることで、セキュリティリスクが高まったり、どれを使えばいいのか迷ってしまうことがあります。

1つのサービスに複数の電子証明書がある場合
1つのサービスに複数の電子証明書がある場合

そこでこの記事では、パソコンから不要な電子証明書を削除する方法を実際の画面ももちいながら、わかりやすく解説していきます。

目次

電子証明書を削除する前に準備すること

電子証明書を削除する前に準備すること
電子証明書を削除する前に準備すること

ここからは電子証明書を削除する前に確認しておきたい内容についてわかりやすく解説していきます。

すぐに電子証明書を削除したい場合は電子証明書を削除する方法に進んでください。

使用しているインターネットブラウザーを確認する

Google ChromeとMicrosoft Edgeは、Windowsの証明書管理機能を使用しているため、このページで紹介している手順で証明書を削除することができます。

Firefoxは独自の証明書管理機能を持っているため、Firefoxで使っている証明書を削除するには、以下の手順でFirefoxの設定メニューから証明書マネージャを使用する必要があります。

  1. Firefoxを開き、右上のメニューアイコン(三本線)をクリックし、[設定]をクリック。
  2. 左側のメニューにある[プライバシーとセキュリティ]をクリック。
  3. 下にスクロールして[証明書を表示...(C)]をクリック。
  4. 削除したい証明書を選択し、[削除]クリック。

パソコンの管理者権限でログインする

電子証明書の削除にはパソコンの管理者権限が必要です。使用しているパソコンで管理者アカウントにログインしていることを確認してください。

電子証明書をバックアップする

誤って重要な電子証明書を削除してしまうことを防ぐために、現在の電子証明書を以下の手順でエクスポートし、バックアップを取っておきましょう。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする

証明書をエクスポートしても、パソコンにインストールされた電子証明書は消えません。エクスポートとは、電子証明書のコピーをファイルとして保存する作業を指します。元の電子証明書はそのままパソコンに残ります。

STEP
Windowsの設定画面を開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでもWindowsの設定画面を開くことができます

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[ネットワークの詳細設定]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[インターネットオプション]をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[インターネットオプション]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[コンテンツ]タブをクリック

[インターネットオプション]をクリックすると「インターネットのプロパティ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[コンテンツ]タブをクリックしてください。

「インターネットのプロパティ」は、WindowsRで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、inetcpl.cplを入力してEnterを押すことでも開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[証明書(C)]をクリック

[コンテンツ]タブをクリックすると「証明書」と書かれた画面に切り替わります。

その中にある[証明書(C)]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
バックアップしておきたい証明書を選択し、[エクスポート(E)]をクリック

[証明書(C)]をクリックすると、現在パソコンに保存されている電子証明書の一覧が表示されます。

その中からバックアップしておきたい証明書を選択し、左下にある[エクスポート(E)]をクリックしてください。

電子証明書はいくつかの分類にわけられて保存されています。
「個人」タブにバックアップしたい証明書が無い場合は、他のタブも開いて中を確認してください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
「証明書のエクスポートウィザード」で[次へ(N)]をクリック

[エクスポート(E)]をクリックすると「証明書のエクスポートウィザード」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

右下にある[次へ(N)]をクリックして進んでください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
秘密キーも一緒にバックアップするかを選択して[次へ(N)]をクリック

[次へ(N)]をクリックすると「秘密キーを証明書と一緒にエクスポートすることができます。」と書かれた画面に切り替わります。

秘密キーも一緒にバックアップするかを選択して[次へ(N)]をクリックしてください。

秘密キー(プライベートキー)とは、電子証明書をパソコンに追加するときに使用するためのもので、電子証明書と対になっている物です。電子証明書の種類によっては一緒にエクスポートすることが許可されていない物もありますが、一緒にエクスポートできる場合は一緒に保存しておくことをオススメします。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
エクスポートする形式を選択して[次へ(N)]をクリック

[次へ(N)]をクリックすると「さまざまなファイル形式で証明書をエクスポートできます。」と書かれた画面に切り替わります。

表示された一覧の中から、エクスポートする形式を選択し、[次へ(N)]をクリックしてください。

Windowsで最も使われているのがDER encoded binary X.509(.CET)とPersonal Information Exchange - PKCS#12(.PFX)です。
特別な指定がない場合、秘密キー(プライベートキー)と一緒にエクスポートする場合はPersonal Information Exchange - PKCS#12(.PFX)証明書単体でエクスポートする場合はDER encoded binary X.509(.CET)を選択することをオススメします。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[参照(R)]をクリックして保存先とファイル名を指定し、[次へ(N)]をクリック

[次へ(N)]をクリックすると、証明書のエクスポート先と保存名を選択する画面に切り替わります。

[参照(R)]をクリックして保存先とファイル名を指定し、[次へ(N)]をクリックしてください。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする
STEP
[完了(F)]をクリックしてエクスポートを終了する

[次へ(N)]をクリックすると「証明書のエクスポートウィザードの完了」と書かれた画面に切り替わります。

[完了(F)]をクリックして電子証明書のエクスポートを終了してください。

エクスポートした電子証明書はUSBやネットワークドライブに保存することも可能です。

電子証明書をバックアップする
電子証明書をバックアップする

電子証明書を削除する方法

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法

ここからは、実際の画面ももちいながら電子証明書を削除する方法についてわかりやすく解説していきます。

STEP
Windowsの設定画面を開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでもWindowsの設定画面を開くことができます

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
[ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[ネットワークの詳細設定]をクリックしてください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
[インターネットオプション]をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[インターネットオプション]をクリックしてください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
[コンテンツ]タブをクリック

[インターネットオプション]をクリックすると「インターネットのプロパティ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[コンテンツ]タブをクリックしてください。

「インターネットのプロパティ」は、WindowsRで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、inetcpl.cplを入力してEnterを押すことでも開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
[証明書(C)]をクリック

[コンテンツ]タブをクリックすると「証明書」と書かれた画面に切り替わります。

その中にある[証明書(C)]をクリックしてください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
削除したい証明書を選択し、[削除(R)]をクリック

[証明書(C)]をクリックすると、現在パソコンに保存されている電子証明書の一覧が表示されます。

その中から削除したい証明書を選択し、左下にある[削除(R)]をクリックしてください。

電子証明書はいくつかの分類にわけられて保存されています。
「個人」タブに削除したい証明書が無い場合は、他のタブも開いて中を確認してください。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法
STEP
確認メッセージで[はい(Y)]をクリックして証明書を削除する

[削除(R)]をクリックすると「証明書を使って暗号化データの暗号化を解除できません。証明書を削除しますか?」と確認メッセージが表示されます。

削除してよければ[はい(Y)]をクリックしてください。

これで選択した証明書がパソコンから削除されました。

証明書を削除した後、パソコンを再起動することで設定が確実に反映されます。

電子証明書を削除する方法
電子証明書を削除する方法

よくある質問

証明書をエクスポートした後、削除しないといけませんか?

必ずしも削除する必要はありませんが、不要な証明書は削除しておくと管理が楽になります。

証明書をエクスポートすると、元の証明書はどうなりますか?

エクスポート後も元の証明書はパソコンに残ります。削除する場合は別途削除作業が必要です。

証明書を削除しても問題ありませんか?

不要な証明書であれば削除しても問題ありません。

証明書の削除後に再起動は必要ですか?

証明書の変更を確実に反映させるために再起動することをオススメします。

証明書マネージャというのはなんですか?

証明書マネージャは、Windowsに組み込まれているツール1つで、パソコン内の証明書を管理するために使用されています。証明書の表示、インポート、エクスポート、削除、およびその他の管理作業を行うことができます。Windows+Rを押してファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、その中にcertmgr.mscと入力してEnterを押すことで開くことができます。

証明書が失効した場合はどうすればよいですか?

失効した証明書は削除し、新しい証明書を発行してインポートしてください。

証明書の有効期限が近づいた場合はどうすればよいですか?

新しい証明書を発行してインポートし、古い証明書を削除してください。

証明書の自動更新は可能ですか?

一部の証明書管理システムでは、自動更新が可能です。証明書の発行元にご確認ください。

証明書の更新とは何ですか?

証明書の有効期限が切れる前に、新しい証明書を発行して、古い証明書を置き換えることです。有効期限が切れた後では更新できない場合が多いです。

その他Windows11に関する記事

その他のWindows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
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11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
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