この記事では、Windows11でログイン時のパスワード入力を省略して自動ログインする方法と、自動ログインを停止する方法を詳しく解説していきます。
Windowsへ自動ログインするには、Microsoftの公式サイトで紹介されているAutologonを使う方法と、Windowsの標準機能で設定する方法があります。
Windowsの標準機能を使って自動ログインするにはレジストリの変更が必要になるため、Autologonを使うことをオススメします。
毎回入力するログインパスワードが不要になるのは楽ですが、パソコン紛失時に中のデータが容易に盗まれるリスクもあることから、自動ログインを導入するか否かは慎重に検討してください。
Autologonを使って自動ログインする方法
最初はAutologonというソフトを使ってWindowsに自動ログインする方法をご紹介します。

Microsoftの公式サイトで紹介されているAutologonは2016年にWindowsへの自動ログオンを目的として公開されたソフトで、Windows11でも動作する優れものです。
まずはAutologonのサイトを開き、ページ内にある[Autologonのダウンロード]をクリックしてください。

[Autologonのダウンロード]をクリックすると、「AutoLogon.zip」がダウンロードされます。
末尾の.zipはファイルの拡張子です。
拡張子が表示されていない場合は、こちらの「ファイルの拡張子と隠しファイルの表示方法」を参考に拡張子を表示させてみてください。
ダウンロードした「AutoLogon.zip」を右クリックしてください。
ダウンロードしたファイルの保存先がわからない場合は、こちらの「Chromeでダウンロードしたファイルの保存先を指定する方法」を参考にダウンロード先フォルダーを確認してください。
「AutoLogon.zip」を右クリックすると下に向かってメニューが展開されます。
その中にある[すべて展開]をクリックしてください。

[すべて展開]をクリックすると、「圧縮(ZIP形式)フォルダーの展開」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
そのウィンドウでファイルの展開先を選択し、右下の[展開(E)]をクリックしてください。

[展開(E)]をクリックすると、「AutoLogon.zip」が展開され、その中には以下のファイルがあります。
- Autologon.exe(今回使うもの)
- Autologon64.exe
- Autologon64a.exe
- Eula.txt
その中にある[Autologon.exe]をダブルクリックしてください。

[Autologon.exe]をダブルクリックすると、「ユーザーアカウント制御」と書かれたウィンドウが立ち上がり「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と問われます。
[はい]をクリックしてください。

[はい]をクリックすると、Autologonのライセンス許諾画面が表示されます。
右下にある[Agree]をクリックしてください。

[Agree]をクリックすると、「Autologon - Sysinternals」と書かれた小さなウィンドウが立ち上がります。
この画面でログイン情報を入力します。
UsernameとDomainには現在のログイン情報が表示されているため、そのユーザーで自動でログインする場合は変更の必要はありません。
Password欄は空白になっているため、そこにログインパスワードを入力して、右上にある[Enable]をクリックしてください。

[Enable]をクリックすると、「Autologon Successfully configured」と表示されます。
[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。
この状態でパソコンを再起動するとログイン時のパスワード入力が省略され、自動でログインすることができます。
Autologonを使った自動ログインを停止する方法
Autologonを使って自動ログインを設定した場合は、自動ログインを解除するのにもAutologonが必要になります。
ファイルを削除してしまった場合は、こちらのMicrosoft公式サイトより再度ダウンロードしてください。

[Autologon.exe]をダブルクリックしてください。

[Autologon.exe]をダブルクリックすると、「ユーザーアカウント制御」と書かれたウィンドウが立ち上がり「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と問われます。
[はい]をクリックしてください。

[はい]をクリックすると、「Autologon - Sysinternals」と書かれた小さなウィンドウが立ち上がります。
この画面で自動ログインを停止したいアカウントのログイン情報を入力します。
UsernameとDomainには現在のログイン情報が表示されているため変更の必要はありません。
Password欄は空白になっているため、そこにログインパスワードを入力して、右上にある[Disable]をクリックしてください。

[Disable]をクリックすると、「Autologon is disables」と表示されます。
[OK]をクリックしてウィンドウを閉じてください。
この状態でパソコンを再起動すると自動ログイン機能がなくなり、Windowsへログイン時にパスワード入力が求められるようになります。
Windowsの機能を使って自動ログインする方法
ここからはWindowsの機能を使って、パスワード入力を省略し、Windowsへ自動ログインする方法を詳しく解説していきます。
レジストリを変更して自動ログイン機能を有効にする
まずはレジストリの変更を行います。レジストリを変更することで、Windowsの自動ログイン機能を有効にします。
レジストリファイルはWindowsを正常に動かすための重要なファイルです。
必ず事前にバックアップを取ってから作業をしてください。
レジストリファイルのバックアップ方法はこちらの「レジストリをバックアップ及び復元する方法 Windows11」で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

まずはレジストリエディターを起動します。
キーボードの[Windowsキー]と[R]キーを押して、「ファイル名指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げてください。

「ファイル名指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げたら、その中に[regedit]と入力して[OK]をクリックしてください。

[OK]をクリックすると「ユーザーアカウント制御」と書かれたウィンドウが立ち上がり、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と問われます。
[はい]をクリックしてください。

[はい]をクリックすると「レジストリエディター」が立ち上がります。
左側のツリーメニューを以下の順番に進んでください。
コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\PasswordLess\Device
Deviceを開き、右側にある[DevicePasswordLessBuildVersion]をダブルクリックしてください。

[DevicePasswordLessBuildVersion]をダブルクリックすると、「DWORD値の編集」と書かれた小さいウィンドウが立ち上がります。
値の名前(N)が「DevicePasswordLessBuildVersion」になっていることを確認し、その下の値のデータ(V)を[0]に変更してください。
変更後、右下にある[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると、「DWORD値の編集」と書かれた小さいウィンドウが閉じられます。
レジストリエディターもこれ以降は使わないため✕で閉じてください。
これでWindowsの自動ログイン機能が有効になりました。
Windowsの自動ログイン機能を使う
レジストリを変更して自動ログイン機能を有効にしたら、次は自動ログイン機能を設定していきます。
この設定が終わるとWindowsへログインする際にパスワードを聞かれることなく、自動でログインすることができます。

まずはユーザーアカウント管理画面を立ち上げます。
キーボードの[Windowsキー]と[R]キーを押して、「ファイル名指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げてください。

「ファイル名指定して実行」と書かれたウィンドウを立ち上げたら、その中に[netplwiz]と入力して[OK]をクリックしてください。

[OK]をクリックすると「ユーザーアカウント」と書かれたウィンドウが立ち上がります。
[ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)]のチェックを外してください。
レジストリを変更していない場合はこのチェックボックスが表示されません。
必ず事前にレジストリを変更してください。
次に右下の[OK]をクリックしてください。

[OK]をクリックすると「自動サインイン」と書かれた小さなウィンドウが立ち上がります。
ユーザー名には今ログインしているユーザー名が表示されているので、その下の「パスワード」欄と「パスワードの確認入力」欄にログインパスワードを入力してください。
入力が終わったら[OK]をクリックしてください。
[OK]をクリックすると「自動サインイン」と書かれたウィンドウが閉じられます。
「ユーザーアカウント」と書かれたウィンドウの以降使わないため✕で閉じてください。
この状態でパソコンを再起動するとログイン時のパスワード入力が省略され、自動でログインすることができます。
Windowsの機能を使った自動ログインを停止する方法
Windowsの機能を使った自動ログインを停止するには、ユーザーアカウント画面の[ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)]にチェックを入れます。
「ユーザーアカウント」ウィンドウの開き方はこちらを参考にしてください。

ユーザーアカウント画面の[ユーザーがこのコンピューターを使うには、ユーザー名とパスワードの入力が必要(E)]にチェックを入れ、[OK]をクリックしてください。
この状態でパソコンを再起動すると自動ログイン機能がなくなり、Windowsへログイン時にパスワード入力が求められるようになります。
その他Windows11に関する記事
その他Windows11に関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。


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