こんな人にオススメの記事です
- エクスプローラーの左上に表示されている「ホーム」を非表示にしたい人
- エクスプローラーの左上に表示されている「ギャラリー」を非表示にしたい人
- 非表示にした「ホーム」と「ギャラリー」を再表示したい人
エクスプローラーのナビゲーションには多くの項目が表示されるため、不要な項目を整理して減らすことで、頻繁に使うフォルダやドライブが見やすくなり、目的の場所に素早くアクセスできるようになって、作業効率が向上します。
この記事では、PowerShellコマンドを使って簡単にエクスプローラーのホームとギャラリーを非表示・再表示する方法をわかりやすく解説していきます。
エクスプローラーのホームとギャラリーを非表示にする方法
ここからは、PowerShellとレジストリエディタを使ってエクスプローラーのホームとギャラリーを非表示にする方法をわかりやすく解説していきます。
PowerShellを管理者権限で起動する
まずは、以下の手順でPowerShellを管理者権限で起動してください。
この後紹介するコマンドは全てPowerShellを管理者権限で起動した状態で実行する必要があります。
タスクバーにあるWindowsボタンをクリック(もしくはキーボードのWindowsを押す)してください。
Windowsボタンをクリックすると、Windowsのスタートメニューが表示されます。
その一番上の検索バーに[powershell]と入力してください。
[powershell]と入力すると、右側に「Windows PowerShell」と書かれたアプリが表示されます。
その中にある[管理者として実行する]をクリックしてください。
[管理者として実行する]をクリックすると、「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか?」と大きく書かれた「ユーザーアカウント制御」ウィンドウが立ち上がります。
その中にある[はい]をクリックしてください。
[はい]をクリックするとPowerShellの画面が起動します。
左上に「管理者」と書かれていることを確認してください。
これでPowerShellを管理者として起動することができました。
ホームを非表示にする(PowerShellコマンド)
以下のPowerShellコマンドを実行することで、エクスプローラーのホームメニューを非表示にできます。
Remove-Item -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace\{f874310e-b6b7-47dc-bc84-b9e6b38f5903}" -Force
- Remove-Item: このコマンドは指定されたアイテム(ここではレジストリキー)を削除します。
- -Path: 削除するレジストリキーのパスを指定します。
- -Force: アクセス許可が必要な場合でも強制的に削除を実行するオプションです。
このコマンドによって、レジストリ内の該当キーが削除され、エクスプローラーからホームメニューが非表示になります。
コマンドを実行した後、エクスプローラーを再起動することで設定を反映させます。再起動するには、以下のコマンドを実行します。
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer.exe
- Stop-Process: 指定したプロセス(ここでは
explorer
)を終了します。 - -Name: 終了するプロセスの名前を指定します。
- -Force: 強制的にプロセスを終了するオプションです。
- Start-Process: 指定したプロセスを起動します(
explorer.exe
を再起動)。
再起動後、エクスプローラーの左上のホームが非表示になっていることを確認してください。
ホームを非表示にする(レジストリエディター)
Windows + R
キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。regedit
と入力してエンターキーを押し、レジストリエディターを開きます。- 次のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace
{f874310e-b6b7-47dc-bc84-b9e6b38f5903}
というキーを右クリックして削除します。- エクスプローラーを再起動して、ホームメニューが非表示になったことを確認します。
ギャラリーを非表示にする(PowerShellコマンド)
次に、ギャラリーをPowerShellコマンドを使ってエクスプローラーから削除する方法について説明します。
以下のPowerShellコマンドを実行することで、エクスプローラーからギャラリーフォルダを非表示にできます。
Remove-Item -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace\{e88865ea-0e1c-4e20-9aa6-edcd0212c87c}" -Force
- Remove-Item: ギャラリーフォルダの表示を管理するレジストリキーを削除します。
- -Path: 削除するレジストリキーのパスを指定します。
- -Force: 強制的に削除を実行するオプションです。
コマンドを実行した後、エクスプローラーを再起動することで設定を反映させます。再起動するには、以下のコマンドを実行します。
Stop-Process -Name explorer -Force
Start-Process explorer.exe
- Stop-Process: 指定したプロセス(ここでは
explorer
)を終了します。 - -Name: 終了するプロセスの名前を指定します。
- -Force: 強制的にプロセスを終了するオプションです。
- Start-Process: 指定したプロセスを起動します(
explorer.exe
を再起動)。
再起動後、エクスプローラーの左上のギャラリーが非表示になっていることを確認してください。
ギャラリーを非表示にする(レジストリエディター)
Windows + R
キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開きます。regedit
と入力してエンターキーを押し、レジストリエディターを開きます。- 次のパスに移動します:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace
{e88865ea-0e1c-4e20-9aa6-edcd0212c87c}
というキーを右クリックして削除します。- エクスプローラーを再起動して、ギャラリーメニューが非表示になったことを確認します。
エクスプローラーのホームとギャラリーを再表示する方法
一度非表示にしたホームとギャラリーは、以下のコマンドで簡単に再表示させることができます。
ホームとを再表示する方法
非表示にしたホームを再表示する場合、以下のPowerShellコマンドを使用します。
New-Item -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace" -Name "{f874310e-b6b7-47dc-bc84-b9e6b38f5903}" -Force
New-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace\{f874310e-b6b7-47dc-bc84-b9e6b38f5903}" -Name "(Default)" -PropertyType String -Value "ホーム" -Force
- New-Item: 新しいレジストリキーを作成します。
- -Path: 新しいキーを作成する場所(パス)を指定します。
- -Name: 作成するキーの名前を指定します。
- New-ItemProperty: 作成したキーに新しいプロパティを追加します。
- -PropertyType: プロパティの種類を指定します(ここでは
String
)。 - -Value: プロパティの値を指定します(ここでは「ホーム」)。
このコマンドを実行すると、削除したキーを再作成し、ホームメニューを再表示します。
ギャラリーを再表示する方法
非表示にしたギャラリーを再表示する場合、以下のPowerShellコマンドを使用します。
New-Item -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace" -Name "{e88865ea-0e1c-4e20-9aa6-edcd0212c87c}" -Force
New-ItemProperty -Path "HKLM:\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Desktop\NameSpace\{e88865ea-0e1c-4e20-9aa6-edcd0212c87c}" -Name "(Default)" -PropertyType String -Value "ギャラリー" -Force
- New-Item: 新しいレジストリキーを作成します。
- -Path: 新しいキーを作成する場所(パス)を指定します。
- -Name: 作成するキーの名前を指定します。
- New-ItemProperty: 作成したキーに新しいプロパティを追加します。
- -PropertyType: プロパティの種類を指定します(ここでは
String
)。 - -Value: プロパティの値を指定します(ここでは「ギャラリー」)。
このコマンドを実行すると、削除したキーを再作成し、ギャラリーフォルダを再表示します。
コマンド実行時によくあるエラー
PowerShellコマンドを使用してレジストリを編集する際に、次のようなエラーが発生することがあります:
- 「Requested registry access is not allowed.」
これは、管理者権限でPowerShellを実行していない場合や、アクセス権限が不足している場合に発生します。管理者権限でPowerShellを実行してください。 - 「プロパティが存在しない」
このエラーは、指定したレジストリキーが存在しない場合に発生します。レジストリエディターでキーの存在を手動で確認してください。
よくある質問
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