こんな人にオススメの記事です
- 充電してもすぐにバッテリー残量が減ってしまって困っている人
- ノートPCのバッテリー交換を検討している人
- バッテリーがどれくら摩耗しているか知りたい人
バッテリーの寿命や交換時期を知るには、バッテリー本来の容量と、実際に今使える容量を確認することが重要です。
Windowsには標準機能としてバッテリー容量の劣化状況やバッテリーの予測持続時間を確認できるBattry reportという機能があります。
このBattry reportを使って確認すると、私が使っているノートPCは規格上のバッテリー容量は52,440 mWhで、実際に使えるバッテリー容量は46,911 mWhとなっており、約10%が使えない(摩耗している)状態です。
また、規格上のバッテリー持続時間が3時間11分に対して、現在持続可能な時間が3時間3分でした。
このように使えるバッテリーの容量を確認してバッテリーの寿命や交換時期を検討してみてください。
※個人的には10%程度であれば誤差かな?と思っているのでまだまだ交換しません。
この記事は、Windowsの標準機能を使ってノートPCのバッテリーの寿命や交換時期を確認する方法を詳しく解説していきます。
バッテリー容量の劣化状況やバッテリーの予測持続時間を確認できるBattry reportを作成する
Battry reportはコマンドプロンプトやファイル名を指定して実行ウィンドウから作成することができます。
ここからはBattry reportをコマンドプロンプトから作成する方法と、ファイル名を指定して実行ウィンドウから作成する方法をそれぞれ解説していきます。
Battry reportをファイル名を指定して実行ウィンドウから作成する方法
Battry reportをファイル名を指定して実行ウィンドウから作成する方法です。
作成されたBattry reportはC:\Users\XXXXXXXXXX
内に保存され、ファイル名はbattery-report.html
です。
まずはキーボードのWindowsキーと[R]キーを押し、「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウを起動してください。
※ファイル名を指定して実行ウィンドウは画面左下に表示されます。

「ファイル名を指定して実行」と書かれたウィンドウが起動したら、その中に[powercfg /batteryreport]と入力して、エンターキーを押して([OK]をクリックして)ください。

[OK]をクリックすると、一瞬コマンドプロンプトの黒い画面が表示されて自動的に消えます。
これでBattry report(battery-report.html
)がC:\Users\XXXXXXXXXX
内に保存されます。
Battry reportをコマンドプロンプトから作成する方法
Battry reportをコマンドプロンプトから作成する方法です。
ファイル名を指定して実行ウィンドウから作成する方法と同じく、作成されたBattry reportはC:\Users\XXXXXXXXXX
内に保存され、ファイル名はbattery-report.html
です。
タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。
Windowsロゴをクリックすると上に向かってメニューが展開されます。
展開された一番上にある検索バーをクリックしてください。

検索バーをクリックしたらその中に[cmd]と入力してください。
[cmd]と入力すると「最も一致する検索結果」に[コマンドプロンプト]が表示されるのでクリックしてください。

コマンドプロンプトをクリックすると黒い画面のコマンドプロンプトが開きます。

コマンドプロンプトが起動したらその中にpowercfg /batteryreportと入力してエンターキーを押してください。

エンターキーを押すと、「バッテリー寿命レポートがファイルパスC:\Users\XXXXXXXXXX\battery-report.htmlに保存されました。」と表示されます。

これでBattry report(battery-report.html
)がC:\Users\XXXXXXXXXX
内に保存されます。
Battry reportを簡単に見れるようにバッチファイルを作成する方法
Battry reportを頻繁に確認したい場合は、デスクトップなどのバッチファイルを作成しておくと便利です。
バッチファイルは以下の手順で作成できます。
メモ帳以外のテキストエディターでも問題ありません。
@echo off
powercfg /batteryreport
start C:\Users\XXXXXXXXXX\Desktop\battery-report.html
XXXXXXXXXXにはログインユーザー名を入れてください。
名前をつけて保存をクリックし、ファイルの種類ですべてのファイルを選択してください。
ファイル名を入力して末尾を.batにしてデスクトップに保存してください。
バッチファイルを作成できたら以降はそのバッチファイルをダブルクリックするだけでBattry reportを開くことができます。
Windowsのスタートアップにバッチファイルのショートカットを保存しておくと、ノートPC起動時にBattry reportでバッテリーの劣化状況や予測持続時間などをチェックすることが可能です。
スタートアップに登録する方法は「Windows11のスタートアップを使ってアプリを起動する方法」で詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
Battry reportでバッテリーの状態を確認する
ここからは作成したBattry report(battery-report.html
)で確認してほしい項目について詳しく解説していきます。
重要なのは以下の3つの項目です。
- Installed batteries(現在取り付けられている各バッテリーに関する情報)
- Battery capacity history(バッテリーの最大充電容量の推移)
- Battery life estimates(バッテリーの駆動予測時間)
これら以外の項目はバッテリーの使用状況などが記載されているだけで、見てもあまり役に立ちません。
Installed batteries(現在取り付けられている各バッテリーに関する情報)

一番上のInstalled batteriesには、バッテリーの名前やメーカー、材質、設計上の最大充電容量、現在使える充電容量が記載されています。
DESIGN CAPACITY(設計上の最大充電容量)に対して、FULL CHARGE CAPACITY(最大充電容量)が小さい場合は摩耗していると判断できます。
Battery capacity history(バッテリーの最大充電容量の推移)

ここではFULL CHARGE CAPACITY(バッテリーの最大充電容量)の推移を見ることができます。
2022年5月2日から2022年5月9日までの平均FULL CHARGE CAPACITY(バッテリーの最大充電容量)が50,128mWhだったのに対して、2022年8月15日から2022年8月22日までの平均は46,795mWhと明らかに減っている(摩耗している)ことが確認できます。
DESIGN CAPACITY(設計上の最大充電容量)は変わることはありません。
Battery life estimates(バッテリーの駆動予測時間)

ここではAT FULL CHARGE(フル充電時)におけるバッテリーの持ち時間が記載されています。
見てほしいのはAT FULL CHARGE(フル充電時)の欄とAT DESIGN CAPACITY(設計上のフル充電時)欄にあるACTIVEの列に書かれた時間です。
2022年5月2日から2022年5月9日までの平均では、設計上(AT DESIGN CAPACITY)ではバッテリーが3時間11分持つはずなのに、実際(AT FULL CHARGE)は3時間3分しか持たなかったということがわかります。
よくある質問
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