【Chrome】ダウンロード速度を上げる方法 - 並列ダウンロードの有効化

この記事では、Google Chromeのダウンロード速度を高速化する方法を解説します。

業務で大容量のZIPファイルやOSのインストーラ(ISOなど)をダウンロードする際、回線速度に余裕があるにもかかわらず、ダウンロードが進まず業務効率が低下してしまうことがあります。

Chromeには、標準設定では無効になっている「並列ダウンロード(Parallel Downloading)」機能があり、これを有効にすることで通信を効率化し、ダウンロード時間を大幅に短縮できる可能性があります。

Chromeの試験運用機能(Flags)を使った設定変更の手順と、あわせて確認すべきパフォーマンス設定について解説します。

目次

並列ダウンロードを有効にしてダウンロード速度を上げる

Chromeの試験運用機能(Flags)には、通常の設定画面では表示されない機能が数多く用意されています。

その中の一つにParallel downloading(並列ダウンロード機能)があり、同一ホストへの接続を複数に分割して効率よく取得することで、ダウンロード速度の改善が期待できます。特に大容量ファイルで効果を感じやすい傾向があります。

以下の手順でParallel downloading(ファイルの並列ダウンロード機能)を有効化してください。

  1. Chromeでchrome://flags/#enable-parallel-downloadingを開く
  2. 「Parallel downloading」を「Enabled」に変更する
  3. 「再起動」ボタンをクリックしてChromeを再起動

ここからは、実際の画面を使いながら設定手順を詳しく解説します。

並列ダウンロード機能は試験段階の機能です。有効化後にChromeの動作に問題が生じた場合は、速やかに無効化してください。

STEP

Google Chromeを起動し、アドレスバーに以下のURLを貼り付けてEnterを押してください。

chrome://flags/#enable-parallel-downloading
Google Chromeのアドレスバーに並列ダウンロード有効化のURLを入力している画面
アドレスバーに「chrome://flags/#enable-parallel-downloading」を入力してEnterキーを押します。
STEP
設定を「Enabled」に変更

Enterを押すと「Parallel downloading」が黄色くハイライトされた状態で、Chromeの試験運用中の機能(Flags)一覧が表示されます。

右側にあるプルダウンメニューを「Enabled」に変更してください。

Chromeの試験運用機能でParallel downloadingの設定をDefaultからEnabledに変更する手順
「Parallel downloading」の右側にあるプルダウンメニューを「Enabled」に変更します。
STEP
「再起動」ボタンをクリックしてChromeを再起動

最後に、画面最下部に表示される「再起動」ボタンをクリックしてChromeを再起動してください。

これでChromeの「Parallel downloading」(並列ダウンロード)が有効になり、ダウンロード速度が向上する可能性があります。

Chromeの高速化設定適用後に表示される再起動ボタンをクリックする操作
画面右下の「再起動」ボタンをクリックするとChromeが再起動し、並列ダウンロード設定が有効になります。

その他Chromeのダウンロード速度向上に役立つこと

並列ダウンロードの有効化以外にも、Chromeのメンテナンスを行うことで本来の速度を取り戻せることがあります。

セキュリティソフトの無効化といったリスクのある方法ではなく、リスクを抑えつつ、効果が期待できる方法を紹介します。

Chromeを最新版にアップデートする

ダウンロード速度以外にも、Chromeの調子が悪いと感じた場合に行ってほしいのがChromeのアップデートです。

Chromeは起動時に新しいバージョンを確認し、自動的に更新される仕組みです。ただし、長期間開いたままにしていると自動更新がかからず、古いバージョンのままになっている可能性があります。

アップデートにはセキュリティ修正のほか機能の更新・改善も含まれているため、動作が遅くなったと感じた場合は試してみてください。

Chromeを最新版にアップデートする手順は以下の通りです。

  1. Chromeのアドレスバーにchrome://settings/helpと入力してEnterを押す
  2. 「Google Chrome を更新」をクリック(または自動的にアップデート開始)
  3. アップデート完了後、「再起動」をクリック

詳しい手順やアップデートできない場合の対処法については「【Chrome】最新版にアップデートする方法 - できない場合の対処法も解説」をご覧ください。

負荷の大きいタブや拡張機能を終了する

大量のタブを開いていたり、バックグラウンドで重い拡張機能が動いていると、Chrome全体の動作が重くなり、結果としてダウンロード処理も遅延します。

不要なタブを閉じるか、Chromeタスクマネージャを使ってCPUやメモリを多く消費しているプロセスを終了してください。

タスクマネージャから負荷が高いプロセスを終了する手順は以下の通りです。

  1. キーボードのShift + Escを押してタスクマネージャを起動する
  2. CPUやメモリを消費しているプロセスを選択する
  3. 「プロセスを終了」ボタンをクリック

Chromeタスクマネージャの詳しい使い方は「【Chrome】重いタブ・拡張機能はどれ?専用タスクマネージャーで原因を特定する方法」をご覧ください。

シークレットモードでダウンロードする

「特定のサイトだけ遅い」「なんとなくいつもより遅い」という場合は、シークレットモードでのダウンロードを試してください。

シークレットモードでは拡張機能やキャッシュの影響を受けにくい状態で通信します。ここで速度が改善する場合、拡張機能やキャッシュが原因である可能性が高まります。

Chromeや他のブラウザのキャッシュを一括でクリアする方法は「【Windows11】ブラウザのキャッシュをまとめてクリア(削除)する方法|Edge/Chrome/Firefox」をご覧ください。

  1. Chromeの右上の「︙」をクリック
  2. 「新しいシークレット ウィンドウ」を選択(またはCtrl + Shift + N
  3. 該当のファイルをダウンロードしてみる

シークレットモードの起動方法や仕様については「【Google Chrome】シークレットモードで開く方法」をご覧ください。

プロキシの自動検出を無効化する

Windowsのネットワーク設定でプロキシ(通信の中継サーバ)を探す処理が、ダウンロードの開始や通信を遅延させることがあります。

社内LANなどプロキシサーバの指定が必須な環境でない限り、この設定をオフにすることで通信がスムーズになる場合があります。

  1. Win+IでWindowsの設定を開き、「ネットワークとインターネット」→「プロキシ」を開く
  2. 「設定を自動的に検出する」がオンになっていればオフにする

プロキシ設定の確認・変更方法については「【Windows11】プロキシの自動検出を無効化する方法」をご覧ください。

Chromeのダウンロードを高速化する方法に関するよくある質問と答え

Chromeのダウンロードを高速化する方法に関するよくある質問と答えをまとめました。

Chromeの並列ダウンロードを有効にすると、どれくらい速度が向上しますか?

環境やファイルサイズによって異なりますが、特に大容量ファイルや複数ファイルを同時ダウンロードする場合に効果が出やすくなります。回線速度に余裕があるにも関わらずダウンロードが遅い場合は、試してみる価値があります。

並列ダウンロード機能を有効化するデメリットや危険性はありますか?

Googleの公式機能なので基本的に安全です。ただし試験運用中のため、まれにChromeの動作が不安定になる可能性があります。問題が起きた場合は速やかに「Default」に戻してください。

並列ダウンロードの設定を元に戻す方法は?

chrome://flags/#enable-parallel-downloadingを開き、プルダウンメニューを「Default」に変更して再起動するだけです。いつでも元に戻せます。

並列ダウンロードは、すべてのファイル形式で効果がありますか?

はい。ZIPファイル、ISOファイル、動画ファイルなど、あらゆるファイル形式のダウンロードに対して有効です。特に数百MB以上の大容量ファイルで効果を実感しやすくなります。

回線速度は速いのにChromeのダウンロードだけ遅い理由は?

Chrome側の設定が最適化されていない可能性が高いです。並列ダウンロードの有効化、Chromeのアップデート、拡張機能の整理、プロキシ設定の確認を試してください。

Chromeが古いバージョンのままになっている可能性はありますか?

はい。Chromeを長期間開いたままにしていると自動更新がかからない場合があります。最新版へのアップデート方法は「【Chrome】最新版にアップデートする方法 - できない場合の対処法も解説」をご覧ください。

Chromeの重いタブや拡張機能を確認する方法は?

Shift+EscでChromeタスクマネージャを起動すると、どのタブや拡張機能がCPU・メモリを消費しているか確認できます。詳しい使い方は「【Chrome】重いタブ・拡張機能はどれ?専用タスクマネージャーで原因を特定する方法」をご覧ください。

シークレットモードだとダウンロードが速い理由は?

拡張機能やキャッシュが無効化されるためです。通常モードが遅い場合は、拡張機能を一時的に無効化するか、キャッシュをクリアしてみてください。シークレットモードの起動方法は「【Google Chrome】シークレットモードで開く方法」、キャッシュのクリア方法は「【Windows11】ブラウザのキャッシュをまとめてクリア(削除)する方法」をご覧ください。

Chromeでダウンロードが途中で止まる・進まない原因は?

ネットワークの不安定さやタブ・拡張機能の負荷が考えられます。シークレットモードで試して速度が出る場合は、拡張機能やキャッシュが原因です。

Wi-Fiと有線LAN、ダウンロード速度はどっちが速いですか?

一般的に有線LANの方が高速で安定しています。Wi-Fiは電波干渉や距離の影響を受けやすいため、大容量ファイルのダウンロードでは有線LAN接続を推奨します。有線LANを優先する設定方法は「【Windows11】有線LANを優先して通信を安定化」をご覧ください。

DNSを変更するとChromeのダウンロード速度は速くなりますか?

DNSの応答速度が向上することで、ダウンロード開始までの待ち時間が短縮される可能性があります。Google Public DNSやCloudflare DNSへの変更を検討してください。詳しい設定方法は「【Windows11】DNS設定を確認・変更する方法」をご覧ください。

DNS設定を変更した後、何か追加でやるべきことはありますか?

古いDNSキャッシュをクリアすることをお勧めします。コマンドプロンプトでipconfig /flushdnsを実行してください。詳しくは「インターネット接続が不安定なときに試してほしいDNSキャッシュを削除する方法」で解説しています。

記事内の対処法を全て試しても改善しない場合、他に何ができますか?

Windowsのネットワーク設定をリセットする方法があります。ただし最終手段です。詳しくは「パソコンのインターネット接続が不安定なときに試してほしいネットワークのリセット方法」をご覧ください。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 25H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Google Chrome:バージョン 144.0.7559.97(公式ビルド) (64 ビット)
  • 最終検証日:2026年1月26日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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