.ppt(古いパワポ)を.pptx(新しいパワポ)に変換する方法|PowerPointがなくても無料でできる

.ppt(古いパワポ)を.pptx(新しいパワポ)に変換する方法|PowerPointがなくても無料でできる

古いPowerPointファイル(.ppt)を開くとレイアウトが崩れる、あるいは新しいPowerPointでうまく扱えない、といった問題に直面することがあります。
古い.ppt形式のファイルは、互換性や機能面で不便が生じがちです。

しかし、最新の.pptx形式に変換することで、これらの問題は一気に解消される可能性があります。
さらに、PowerPointがパソコンにインストールされていなくても、無料で変換を実行できる方法が存在します。

この記事では、古いPowerPointファイル.pptを新しい.pptx形式に変換する方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

PowerPointを使った標準的な変換方法と、PowerPointが無い環境でも無料で変換できる方法をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

.ppt(古いパワポ)と.pptx(新しいパワポ)の見分け方

PowerPointファイルが手元にあるけれど、「これって古い形式だっけ? 新しい形式だっけ?」と迷うことがあるかもしれません。
.pptなのか.pptxなのかを簡単に見分ける方法を知っておけば、変換が必要かどうかの判断もスムーズになります。Windows11のエクスプローラーで確認できる主な見分け方は以下の2つです。

ファイルの拡張子を確認する

一番確実な方法は、ファイル名の末尾についている「拡張子」(ファイルの種類を示す記号)を見ることです。
以下の画像のように、古い形式はファイル名の末尾が「.ppt」 、新しい形式は「.pptx」(最後に"x"が付く)になっています。

もし、お使いのパソコンでファイル名の後に拡張子が表示されていない場合は、エクスプローラーの設定で表示させることができます。

ファイル拡張子を表示させる具体的な手順については、こちらの「ファイルの拡張子・隠しファイルの表示方法」を参考にしてください。

.ppt(古いパワポ)と.pptx(新しいパワポ)の見分け方 - ファイルの拡張子やアイコンのデザインで見分ける
.ppt(古いパワポ)と.pptx(新しいパワポ)の見分け方 - ファイルの拡張子やアイコンのデザインで見分ける

アイコンのデザインで確認する

ファイルアイコンのデザインでも見分けられる場合があります。
上記画像のように、.pptは少し古いデザイン、.pptxは新しいデザイン("P"が大きい等)で表示されますす。

ただし、アイコンはパソコンの環境や設定によって異なる可能性があるため、最も確実なのはファイル拡張子での確認です。

これらの方法で、お持ちのファイルがどちらの形式か簡単に判別できます。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法

お使いのパソコンにMicrosoft PowerPoint(デスクトップアプリケーション版)がインストールされているのであれば、特別なツールを追加することなく、PowerPoint自身の機能を使って簡単かつ安全に古い.pptファイルを新しい.pptx形式へ変換することができます。

主な方法として、「名前を付けて保存」時にファイル形式を選択する方法と、互換モード(古い形式のファイルを開いた状態)で利用できる「変換」機能を使う方法の2つがあります。

ここでは、それぞれの具体的な操作手順を解説していきます。

「名前を付けて保存」を使って変換する

Microsoft PowerPoint(デスクトップ版)がインストールされていれば、最も基本的で多くの方が利用する方法が、この「名前を付けて保存」機能を利用した形式変換です。
特別な操作は必要なく、以下の手順だけで、古い.pptファイルを新しい.pptx形式で保存し直すことができます。

  1. 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
  2. 「名前を付けて保存」をクリック
  3. ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選択し、「保存」ボタンをクリック

この方法は、元の.pptファイルを残したまま、別ファイルとして新しい.pptx形式のファイルを作成するため、万が一変換後のファイルに問題があった場合でも安心です。

STEP
変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック

変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step1 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step1 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
STEP
「名前を付けて保存」をクリック

次に、左側のメニューにある「名前を付けて保存」をクリックしてください。

「名前を付けて保存」の操作には、キーボードのF12キーなど、便利なショートカットキーも用意されています。より詳しいショートカットキーの情報は、別記事「【Windows版】「名前を付けて保存」ショートカットキー|Office/Adobe/Windows標準アプリ」で解説していますので、是非ご覧ください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step2 「名前を付けて保存」をクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step2 「名前を付けて保存」をクリック
STEP
ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選択し、「保存」ボタンをクリック

次に、ファイル名を入力し、ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選択してください。

最後に「保存」ボタンをクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step3 ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選択し、「保存」ボタンをクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step3 ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」を選択し、「保存」ボタンをクリック
STEP
元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する

これで、元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成・保存され、変換は完了です。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step4 元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「名前を付けて保存」を使って変換する編 Step4 元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する

「変換」機能を使って変換する

「名前を付けて保存」の操作以外にも、Microsoft PowerPointには古い.ppt形式のプレゼンテーションを、より新しい.pptx形式へ直接アップグレードするための「変換」機能が用意されています。

  1. 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
  2. 左側のメニューにある「情報」をクリック
  3. 「変換」ボタンをクリック
  4. ファイル名を入力して「保存(S)」ボタンをクリック

「変換」機能を使うと、ファイル形式が更新され、最新のPowerPointの機能をフル活用できるようになるほか、ファイルサイズが最適化されるといったメリットがあります。以下に、この「変換」機能を使った具体的な手順を解説します。

STEP
変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック

変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step1 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step1 変換したい.ppt(古いパワポ)ファイルを開き、左上の「ファイル」をクリック
STEP
左側のメニューにある「情報」をクリック

次に、左側のメニューにある「情報」をクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step2 左側のメニューにある「情報」をクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step2 左側のメニューにある「情報」をクリック
STEP
「変換」ボタンをクリック

「情報」をクリックすると、ファイルのプロパティ(詳細情報)などが表示される画面に切り替わります。

その中にある「変換」ボタンをクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step3 「変換」ボタンをクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step3 「変換」ボタンをクリック
STEP
「保存(S)」ボタンをクリック

「変換」ボタンをクリックすると、「名前を付けて保存」画面が開きます。

次に、ファイル名を入力し、ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション(*.pptx)」が選択されていることを確認してください。

最後に「保存(S)」ボタンをクリックしてください。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step4 「保存(S)」ボタンをクリック
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step4 「保存(S)」ボタンをクリック
STEP
元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する

これで、元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成・保存され、変換は完了です。

PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step5 元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する
PowerPointの標準機能で古いパワポを新しいパワポに変換する方法 「変換」機能を使って変換する編 Step5 元の.pptファイルとは別に、新しい.pptx形式のファイルが作成されたことを確認する

PowerPoint不要!無料のオンラインツールで古いパワポを新しいパワポに変換する方法

「古い.pptファイルを新しい.pptx形式に変換したいけれど、パソコンにPowerPoint(デスクトップ版)がインストールされていない…」そんな場合でも、諦める必要はありません。
Webブラウザとインターネット接続環境さえあれば、無料で利用できるオンラインのツールを使って形式を変換することが可能です。

これらのツールは、ファイルをアップロードして変換する形式が主ですが、ここでは特に信頼性が高く、多くの方が利用しやすいと考えられる、Microsoft自身が提供する「PowerPoint for the web」(無料オンライン版)と、Googleが提供する「Google スライド」(無料オンライン版)の2つのサービスを使った具体的な変換手順を解説します。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する

Microsoftが公式に提供する無料のオンライン版「PowerPoint for the web」なら、お使いのパソコンにPowerPoint(デスクトップ版)がインストールされていなくても、古い.pptファイルを新しい.pptx形式へ安全に変換できます。

この方法はMicrosoftアカウント(無料で作成可能)が必要になります。

その具体的な手順を以下で見ていきましょう。

STEP
「PowerPoint for the web」にアクセスし、「ファイルをアップロード」をクリック

まず、Webブラウザで「PowerPoint for the web」にアクセスし、お持ちのMicrosoftアカウントでサインインしてください。

画面中央付近にある「ファイルをアップロード」をクリックしてください。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step1 「PowerPoint for the web」にアクセスし、「ファイルをアップロード」をクリック
PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step1 「PowerPoint for the web」にアクセスし、「ファイルをアップロード」をクリック
STEP
変換したい.pptファイルを選び、「開く(O)」ボタンをクリック

「ファイルをアップロード」をクリックするとお使いのPCのファイル選択画面(エクスプローラー)が開きます。

ここで、変換したい.pptファイルを選び、「開く(O)」ボタンをクリックしてください。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step2 変換したい.pptファイルを選び、「開く(O)」ボタンをクリック
PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step2 変換したい.pptファイルを選び、「開く(O)」ボタンをクリック
STEP
「コピーを保存」ボタンをクリック

「開く(O)」ボタンをクリックすると、ファイルがOneDriveにアップロードされ、PowerPoint for the webで開かれます。

ファイルが開くと、画面上部に「読み取り専用 これは古いファイル形式です。変更するには最新の形式でファイルのコピーを保存します。」と書かれた黄色い通知バーが表示されます。

この通知バーの右端にある「コピーを保存」ボタンをクリックしてください。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step3 「コピーを保存」ボタンをクリック
PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step3 「コピーを保存」ボタンをクリック
STEP
「ファイル」タブをクリックし、「コピーを作成する」→「コピーのダウンロード」の順にクリック

「コピーを保存」ボタンをクリックすると、OneDrive上に新しい.pptx形式でファイルのコピーが作成・保存されます。

次に、変換したファイルをPCにダウンロードします。

画面左上の「ファイル」タブをクリックし、表示されたメニューから「コピーを作成する」をクリックします。

最後に「コピーのダウンロード」を選択してください。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step4 「ファイル」タブをクリックし、「コピーを作成する」→「コピーのダウンロード」の順にクリック
PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step4 「ファイル」タブをクリックし、「コピーを作成する」→「コピーのダウンロード」の順にクリック
STEP
「ダウンロード」ボタンをクリックしてファイルを保存する

「コピーのダウンロード」を選択すると、「プレゼンテーションの準備ができました。」というメッセージが表示されます。

ここで中央の「ダウンロード」ボタンをクリックします。

これで、新しい.pptx形式に変換されたファイルが、パソコンに保存されます。

ダウンロードしたファイルの保存先がわからない場合は、こちらの「【Windows】ダウンロードしたファイルの保存先の確認 / 変更方法|Chrome / Edge / Firefox」をご覧ください。

PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step5 「コピーのダウンロード」を選択すると、「プレゼンテーションの準備ができました。」というメッセージが表示されます。
PowerPoint for the web(無料オンライン版)で変換する Step5 「コピーのダウンロード」を選択すると、「プレゼンテーションの準備ができました。」というメッセージが表示されます。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する

Googleアカウント(Gmailアカウントなど)をお持ちであれば、Googleが無料で提供しているオンラインプレゼンテーションツール「Google スライド」を使って.pptファイルを.pptx形式に変換することも可能です。

この方法も、基本的には古い.pptファイルをGoogleドライブ(Googleのクラウドストレージ)にアップロードし、それをGoogleスライドで開いてから、新しい.pptx形式でダウンロードするという簡単な流れになります。特別なソフトは不要で、Webブラウザだけで完結します。

具体的な手順を以下で確認していきましょう。

STEP
「Google スライド」にアクセスし、「空白のプレゼンテーション」(+マークのアイコン)をクリック

まず、Webブラウザで「Google スライド」にアクセスし、お持ちのGoogleアカウントでサインインします。

Googleスライドのホーム画面が表示されたら、「空白のプレゼンテーション」(+マークのアイコン)をクリックしてください。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step1 「Google スライド」にアクセスし、「空白のプレゼンテーション」(+マークのアイコン)をクリック
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step1 「Google スライド」にアクセスし、「空白のプレゼンテーション」(+マークのアイコン)をクリック
STEP
「ファイル」メニューをクリックし、「スライドをインポート」を選択

新しい無題のプレゼンテーションが開いたら、画面左上の「ファイル」メニューをクリックし、表示されたメニューから「スライドをインポート」を選択してください。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step2 「ファイル」メニューをクリックし、「スライドをインポート」を選択
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step2 「ファイル」メニューをクリックし、「スライドをインポート」を選択
STEP
「アップロード」タブを選び、「参照」ボタンをクリック

「スライドのインポート」ウィンドウで「アップロード」タブを選びます。

次に表示される「参照」ボタンをクリックしてください。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step3 「アップロード」タブを選び、「参照」ボタンをクリック
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step3 「アップロード」タブを選び、「参照」ボタンをクリック
STEP
変換したい古い.pptファイルを選択し、「開く(O)」ボタンをクリック

「参照」ボタンをクリックするとファイル選択画面が開くので、変換したい古い.pptファイルを選択してください。

選択後、「開く(O)」ボタンをクリックすると、ファイルのアップロードが始まります。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step4 変換したい古い.pptファイルを選択し、「開く(O)」ボタンをクリック
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step4 変換したい古い.pptファイルを選択し、「開く(O)」ボタンをクリック
STEP
「すべてのスライドを選択」をクリックし、「スライドをインポート」クリック

アップロード後、インポートするスライドの選択画面になります。

「すべてのスライドを選択」をクリックし、右下の「スライドをインポート」ボタンをクリックしてください。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step5 「すべてのスライドを選択」をクリックし、「スライドをインポート」クリック
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step5 「すべてのスライドを選択」をクリックし、「スライドをインポート」クリック
STEP
「ファイル」メニューから「ダウンロード」を選び、「Microsoft PowerPoint (.pptx)」をクリック

スライドがインポートされたら、.pptx形式でダウンロードします。

画面左上の「ファイル」メニューから「ダウンロード」を選び、「Microsoft PowerPoint (.pptx)」をクリックしてください。

変換後の.pptxファイルが自動的にダウンロードされます。これで.pptx形式への変換・保存は完了です。

ダウンロードしたファイルの保存先がわからない場合は、こちらの「【Windows】ダウンロードしたファイルの保存先の確認 / 変更方法|Chrome / Edge / Firefox」をご覧ください。

Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step6 「ファイル」メニューから「ダウンロード」を選び、「Microsoft PowerPoint (.pptx)」をクリック
Googleスライド(無料オンライン版)で変換する Step6 「ファイル」メニューから「ダウンロード」を選び、「Microsoft PowerPoint (.pptx)」をクリック

「.ppt」と「.pptx」の違いは?変換するメリットはなに?

古い.ppt形式と新しい.pptx形式、具体的に何が違い、なぜ新しい.pptx形式への変換が推奨されるのでしょうか?
ここでは、両者の主な違いと、変換することで得られるメリットを分かりやすく解説します。古いファイルをお持ちの方は、ぜひ変換を検討してみてください。

ファイル形式の基本的な違い

最も大きな違いは、ファイルの内部構造です。.pptはPowerPoint97から2003まで使われた古いバイナリ形式(プログラム固有形式)でした。

一方、.pptxはPowerPoint 2007以降で標準となった、Open XML形式(標準化されたデータ形式)に基づいています。

この内部構造の違いが、以下で説明する様々なメリットに繋がっています。

.pptx形式へ変換する主なメリット

古い.pptファイルを新しい.pptx形式に変換することには、実用上、多くのメリットがあります。

  • ファイルサイズの大幅な削減: .pptx形式はデータを効率的に圧縮するため、同じ内容でも.ppt形式より格段にファイルサイズが小さくなる傾向があります。以下の画像例のように、520KBあった.pptファイルが、同じ内容の.pptxファイルでは約64KBと、劇的にサイズダウンしています。
    これにより、メールでの送受信、クラウドストレージへの保存、ファイルの転送などがよりスムーズかつ快適になります。
.pptx形式へ変換する主なメリット
.pptx形式へ変換する主なメリット
  • PowerPointの新機能をフル活用: 最新のPowerPointで利用できる高度なアニメーション効果、画面切り替え(トランジション)、SmartArtグラフィック、高品質な動画や音声の埋め込みオプションなどは、基本的に.pptx形式を前提として設計されています。.ppt形式のままでは、これらの新機能が利用できなかったり、ファイルを開いた際に正しく再現されなかったりする可能性があります。
  • セキュリティと回復性の向上: .pptx形式(Open XML)は、古い形式に比べて、特定の種類のマクロウイルス(不正プログラムの一種)に対するセキュリティリスクが低減されています。
    また、万が一ファイルが部分的に破損した場合でも、データが回復できる可能性が高くなっています。
  • 互換性と共同編集機能の利用: .pptx形式は、現在の標準であるため、最新のPowerPoint(デスクトップ版、Web版、モバイル版)との間で高い互換性が保たれ、レイアウト崩れなどの問題が発生しにくくなります。
    特に、Microsoft 365のリアルタイム共同編集機能を利用するには、ファイルが.pptx形式であることが必須条件です。

これらのメリットを考慮すると、互換性維持などの特別な理由がない限り、古い.pptファイルは新しい.pptx形式に変換して利用・保存するのが良いと言えるでしょう。

.ppt(古いパワポ)を.pptx(新しいパワポ)に変換する方法に関するよくある質問と答え

古い.ppt形式のPowerPointファイルを新しい.pptx形式に変換する際によくある疑問や、知っておくと便利な情報をQ&A形式でまとめました。基本的な疑問から順に確認できます。

「.ppt」と「.pptx」は、具体的に何が違うのですか?

「.ppt」は古いPowerPoint(97-2003形式)で使われたバイナリ形式(プログラム固有の形式)のファイルです。一方、「.pptx」はPowerPoint 2007以降で標準となった、より新しいOpen XML形式(データ構造が標準化された形式)のファイルです。

なぜ古い「.ppt」ファイルを新しい「.pptx」形式に変換する必要があるのですか?

新しい「.pptx」形式に変換することで、ファイルサイズが小さくなったり、最新のPowerPoint機能(高度なアニメーション等)をフル活用できたり、セキュリティが向上したりといった多くのメリットがあるためです。また、他のユーザーとの互換性も高まります。

「.ppt」と「.pptx」ファイルは、見た目(アイコンや拡張子)で簡単に見分けられますか?

はい、見分けられます。ファイル名の末尾が「.ppt」か「.pptx」か(xが付くか付かないか)で拡張子を確認できます。
また、エクスプローラーで表示されるPowerPointのファイルアイコンも、通常は古い形式と新しい形式でデザインが異なります。

変換すると、元の「.ppt」ファイルはどうなりますか? 消えてしまいますか?

この記事で紹介する方法(「名前を付けて保存」やオンラインツールでの変換)では、元の「.ppt」ファイルはそのまま残ります。
新しい「.pptx」形式のファイルが別ファイルとして作成されるため、安心して変換作業を行えます。

PowerPoint(デスクトップ版)を持っている場合、どうやって変換するのが簡単ですか?

「ファイル」タブから「名前を付けて保存」を選び、ファイルの種類で「PowerPointプレゼンテーション (*.pptx)」を選択して保存するのが最も基本的な方法です。
また、「ファイル」タブの「情報」画面にある「変換」ボタンを使うことも可能です。

変換後、PowerPointのタイトルバーに「互換モード」と表示されなくなりました。

それは正常な状態です。「.pptx」形式に変換・保存されると、ファイルは現在のPowerPointバージョンと完全に互換性のあるモードで開かれるため、「互換モード」の表示は消えます。

PowerPointがPCに入っていなくても、本当に無料で変換できますか?

はい、可能です。Microsoft提供の「PowerPoint for the web」(無料オンライン版)や、Google提供の「Google スライド」(無料オンライン版)を利用すれば、Webブラウザとインターネット接続だけで変換できます。

オンラインツールで変換する場合、ファイルのアップロードに不安があります。

MicrosoftやGoogleが提供する公式のオンラインサービスは比較的高いセキュリティレベルを持っていますが、機密性の非常に高い情報を含むファイルの場合は、信頼できる環境(例:PowerPointデスクトップ版)での変換を優先する方が安心です。

変換すると、レイアウトやアニメーションが崩れることはありますか?

新しい.pptx形式は古い.ppt形式の機能をほぼ網羅しているため、多くの場合問題なく変換されます。しかし、非常に古いバージョンの特殊なフォントや複雑なオブジェクト、マクロなどを使用している場合、稀に表示が崩れたり動作が変わったりする可能性はゼロではありません。変換後に必ず内容を確認しましょう。

.pptファイルにマクロ(自動化プログラム)が含まれている場合、変換後も動作しますか?

マクロを含むファイルを新しい形式で保存する場合、通常はマクロ有効形式(.pptm)で保存するか、マクロ機能を削除して.pptxで保存するかを選択することになります。

変換しようとするとエラーが出たり、うまくいかない場合はどうすれば?

まずファイルが破損していないか確認し、ファイル自体に問題がなければ、別のパソコンや別の方法(例:デスクトップ版PowerPoint、「PowerPoint for the web」、「Google スライド」のいずれか)で試してみてください。

変換した.pptxファイルは、古いバージョンのPowerPointでも開けますか?

PowerPoint 2003以前の非常に古いバージョンでは直接開けません。
PowerPoint 2007以降であれば基本的に開けますが、最新機能を使った部分は正しく表示されない可能性があります。

ファイルサイズが小さくなる以外に、.pptxの具体的なメリットは何ですか?

新しい図形やSmartArt(情報を視覚化する機能)、改善された画像編集ツール、高度なアニメーションや画面切り替え、リアルタイム共同編集機能などが利用できる点が大きなメリットです。また、セキュリティも向上しています。

.ppt.pptxを両方保存しておく必要はありますか?

.pptxに正常に変換でき、内容の確認も済んだのであれば、通常は新しい.pptxファイルのみを保存しておけば十分です。
ただし、非常に古い環境でファイルを開く可能性が残っている場合は、念のため.pptも残しておくという判断もあり得ます。

スマートフォンやタブレットのPowerPointアプリでも変換できますか?

モバイル版のPowerPointアプリ(iOSやAndroid)では、.pptファイルを開くと自動的に互換モードで表示され、編集して保存する際に新しい.pptx形式で保存されます。

変換した.pptxファイルを、再度古い.ppt形式に戻すことはできますか?

はい、可能です。PowerPointの「名前を付けて保存」機能で、ファイルの種類として「PowerPoint 97-2003 プレゼンテーション (*.ppt)」を選択すれば、古い形式で保存し直すことができます。
ただし、新しい機能を使った部分は失われたり、レイアウトが変わったりする可能性があります。

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その他PowerPointに関する記事はこちらです。ぜひご覧ください。

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