【Windows11】電子証明書の有効期限を確認する方法

【Windows11】電子証明書の有効期限を確認する方法

電子証明書は、インターネット上での安全な通信や認証に欠かせない重要な要素です。
特に、企業で銀行などのオンラインサービスを使っている場合、証明書の有効期限を定期的に確認することは非常に重要です。
しかし、多くはその確認方法を知らないため、有効期限が切れてしまうことで思わぬトラブルに見舞われることがあります。

この記事では、Windows 11で電子証明書の有効期限を確認する具体的な手順を実際の画面ももちいながら、わかりやすく解説していきます。

この記事を参考に、ぜひご自身の電子証明書の有効期限を確認してみてください。

目次

電子証明書とは

電子証明書とは、デジタルの身分証明書のようなもので、インターネット上での安全な通信や認証に使用されます。
例えば、ウェブサイトが安全な接続を提供していることを証明するSSL/TLS証明書や、電子メールの送信者を確認するためのS/MIME証明書などがあります。

具体的には以下のような場面で使用されます。

  • ウェブサイトの安全な通信:例えば、銀行のオンラインバンキングにログインする際、SSL/TLS証明書を使用して、ユーザーのブラウザと銀行のサーバー間の通信を暗号化し、データの盗聴や改ざんを防ぎます。また、オンラインショッピングサイトでクレジットカード情報を入力する際にも同様に使用されていることがあります。
  • 電子メールのセキュリティ:例えば、あなたがオンラインショッピングをした際に届く注文確認メールには、S/MIME証明書が使われており、送信者の身元確認とメール内容の改ざん防止が行われています。
  • ソフトウェアの署名:例えば、スマートフォンにアプリをインストールする際、アプリが公式なものかどうかを確認するためにコード署名証明書が使われています。これにより、偽のアプリを避けることができます。
  • Wi-Fi接続:学校やカフェなどで提供されるWi-Fiネットワークが安全であることを確認するために、証明書が使われていることがあります。これにより、悪意のあるネットワークに接続するリスクを減らせます。

電子証明書は、信頼された認証局(CA)によって発行されます。
この認証局は、証明書の正当性を保証し、第三者が信頼できる情報であることを確認します。証明書には、発行者、所有者、有効期限、公開鍵などの情報が含まれており、これらの情報をもとに安全な通信が実現されます。

有効期限が設定されているのも重要なポイントです。
期限が切れた証明書は無効となり、信頼性が損なわれるため、安全な通信が確保できなくなります。
定期的電子証明書の有効期限を確認し、必要に応じて更新すること重要です。

次は、具体的にWindows 11で電子証明書の有効期限を確認する方法を紹介します。

Windows 11で電子証明書の有効期限を確認する方法

ここからはWindows 11で電子証明書の有効期限を確認する方法をわかりやすく解説していきます。

Windows11で電子証明書の有効期限を確認する方法は複数あるため、自身にあった方法を選択してください。

Windowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法

まずはWindowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法です。

これが最も手数が少ない手順でパソコン内にある全ての電子証明書の有効期限を確認できる方法です。

STEP
ファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げ、certmgr.mscを実行

キーボードのWindowsRを押し、ファイル名を指定して実行ウィンドウを立ち上げてください。

その中にcertmgr.mscと入力し、[OK]をクリックしてください。

「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

Windowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法
Windowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
左側のツリーメニューにある[個人]を展開

[OK]をクリックすると「certmgr - [証明書 - 現在のユーザー]」と書かれたウィンドウ(電子証明書マネージャー)が立ち上がります。

左側のツリーメニューにある[個人]をクリックして展開してください。

Windowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法
Windowsの電子証明書マネージャーから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
左側のツリーメニューにある[証明書]をクリック

次に[証明書]をクリックしてください。

[証明書]をクリックすると、右側のウィンドウに現在パソコンにインストールされている証明書の一覧が表示されます。

一覧の中には、「発行先」「発行者」「有効期限」などの情報が書かれているので、その一覧の中で電子証明書の有効期限を確認することができます。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法

次に、インターネットのプロパティ画面から電子証明書の有効期限を確認する方法です。

この手順で表示される電子証明書は、インターネットの通信で使用するための電子証明書です。
アプリのインストールや電子メールで使われる電子証明書はこの手順では表示されません。
パソコン内にある全ての電子証明書の有効期限を確認したい場合は、Windowsの電子証明書マネージャーから確認してください。

STEP
Windowsの設定画面を開く

キーボードのWindowsを押して(タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして)ください。

キーボードのWindowsを押すと上に向かってメニューが展開されます。

その中にある歯車のアイコンの[設定]をクリックしてください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[ネットワークとインターネット]をクリック

[設定]をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定画面が開きます。

キーボードのWindowsIを押すことでもWindowsの設定画面を開くことができます

左側にある[ネットワークとインターネット]をクリックしてください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[ネットワークの詳細設定]をクリック

[ネットワークとインターネット]をクリックすると「ネットワークとインターネット」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[ネットワークの詳細設定]をクリックしてください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[インターネットオプション]をクリック

[ネットワークの詳細設定]をクリックすると「ネットワークとインターネット > ネットワークの詳細設定」と大きく書かれた画面に切り替わります。

その画面を下にスクロールし、[インターネットオプション]をクリックしてください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[コンテンツ]タブをクリック

[インターネットオプション]をクリックすると「インターネットのプロパティ」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

その中にある[コンテンツ]タブをクリックしてください。

「インターネットのプロパティ」は、WindowsRで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを立ち上げ、inetcpl.cplを入力してEnterを押すことでも開くことができます。
「ファイル名を指定して実行」はコマンドを使用してアプリケーションの起動や、設定画面を簡単に開くことができる非常に便利な機能です。
「ファイル名を指定して実行」で使えるコマンドはこちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows11」で詳しく解説しているので、興味がある人は是非ご覧ください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[証明書(C)]をクリック

[コンテンツ]タブをクリックすると「証明書」と書かれた画面に切り替わります。

その中にある[証明書(C)]をクリックしてください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
電子証明書の有効期限を確認する

[証明書(C)]をクリックすると、現在パソコンに保存されている電子証明書の一覧が表示されます。

一覧の中には、「発行先」「発行者」「有効期限」などの情報が書かれているので、その一覧の中で電子証明書の有効期限を確認することができます。

電子証明書はいくつかの分類にわけられて保存されています。
「個人」タブにバックアップしたい証明書が無い場合は、他のタブも開いて中を確認してください。

インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法
インターネットのプロパティから電子証明書の有効期限を確認する方法

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法

次に、Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法です。

この手順で表示される電子証明書は、Google Chromeで使用可能な電子証明書です。
アプリのインストールや電子メールで使われる電子証明書はこの手順では表示されません。
パソコン内にある全ての電子証明書の有効期限を確認したい場合は、Windowsの電子証明書マネージャーから確認してください。

STEP
Chromeを起動し、右上の[︙]→[設定]をクリック

Chromeを起動し、右上の[︙]をクリックしてください。

[︙](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

[︙]をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中にある[設定]をクリックしてください。

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
左側のメニューにある[プライバシーとセキュリティ]をクリック

[設定]をクリックすると、左上に「設定」と大きく書かれたChromeの設定画面が開きます。

左側のメニューにある[プライバシーとセキュリティ]をクリックしてください。

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[セキュリティ]をクリック

[プライバシーとセキュリティ]をクリックすると、「プライバシーとセキュリティ」と書かれたページに移動します。

その中にある[セキュリティ]をクリックしてください。

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[証明書の管理]をクリック

[セキュリティ]をクリックすると、「セキュリティ」と書かれたページに移動します。

そのページの一番下にある[証明書の管理]をクリックしてください。

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
電子証明書の有効期限を確認する

[証明書の管理]をクリックすると、現在パソコンに保存されている電子証明書の中から、Chromeで利用可能な証明書の一覧が表示されます。

一覧の中には、「発行先」「発行者」「有効期限」などの情報が書かれているので、その一覧の中で電子証明書の有効期限を確認することができます。

Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Google Chromeから電子証明書の有効期限を確認する方法

Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法

次に、Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法です。

この手順で表示される電子証明書は、Microsoft Edgeで使用可能な電子証明書です。
アプリのインストールや電子メールで使われる電子証明書はこの手順では表示されません。
パソコン内にある全ての電子証明書の有効期限を確認したい場合は、Windowsの電子証明書マネージャーから確認してください。

STEP
Microsoft Edgeを起動し、右上にある[…](三点リーダー)→[設定]をクリック

Microsoft Edgeを起動し、右上にある[…](三点リーダー)をクリックしてください。

[…](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味があれば是非見てみてください。

[…](三点リーダー)をクリックすると下に向かってメニューが展開されます。

展開されたメニューの中の下の方にある[設定]をクリックしてください。

Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
左側のメニューの中にある[プライバシー、検索、サービス]をクリック

[設定]をクリックすると、左上に「設定」と書かれたページに移動します。

左側のメニューの中にある[プライバシー、検索、サービス]をクリックしてください。

Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
[証明書の管理]をクリック

[プライバシー、検索、サービス]をクリックすると、「弊社ではお客様のプライバシーを尊重しています。」と大きく書かれたページに移動します。

そのページを下に向かってスクロールし、[証明書の管理]をクリックしてください。

Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
STEP
電子証明書の有効期限を確認する

[証明書の管理]をクリックすると、現在パソコンに保存されている電子証明書の中から、Microsoft Edgeで利用可能な証明書の一覧が表示されます。

一覧の中には、「発行先」「発行者」「有効期限」などの情報が書かれているので、その一覧の中で電子証明書の有効期限を確認することができます。

Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法
Microsoft Edgeから電子証明書の有効期限を確認する方法

よくある質問

電子証明書とは何ですか?

電子証明書は、インターネット上での安全な通信や認証を行うためのデジタル証明書です。ユーザーの身元確認やデータの暗号化に使用されます。

電子証明書の有効期限が切れたらどうなりますか?

有効期限が切れると、ウェブサイトへのアクセスが制限されたり、電子メールが利用できなくなったり、ソフトウェアのインストールが制限されたりすることがあります。

どの証明書ストアを確認すればよいですか?

一般的には「個人」ストアを確認しますが、特定の目的に応じて「信頼されたルート証明機関」や「中間証明機関」など他のストアも確認することがあります。

証明書の更新はどのくらいの頻度で必要ですか?

証明書の有効期限は通常1年から2年です。期限が切れる前に必ず更新手続きを行いましょう。

自分で証明書を発行できますか?

はい、自分で証明書を発行することは可能ですが、一般的には信頼された認証局からの証明書を使用することが推奨されます。

証明書の詳細情報には何が含まれていますか?

発行者、所有者、有効期限、公開鍵などの情報が含まれています。

その他Microsoft Edgeに関する記事

その他Microsoft Edgeに関する記事はこちらです。是非ご覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
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64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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