【Microsoft Edge】拡張機能(アドオン)を無効化・停止する方法

この記事では、Microsoft Edgeの拡張機能(アドオン)を無効化・停止する方法を解説します。

拡張機能を無効化することで、拡張機能が原因のトラブルを切り分けたり、Edgeの動作を軽くしたりできます。無効化した拡張機能は完全に削除されるわけではないため、いつでも簡単に再度有効化できます。

情シスとして企業のPC管理を担当してきた経験上、トラブルシューティングの際は「まず拡張機能を無効化して試す」ことが問題解決の近道になることが多いです。

Microsoft Edgeから拡張機能を完全に削除したい場合は「【Microsoft Edge】拡張機能(アドオン)を削除する方法」をご覧ください。

目次

拡張機能(アドオン)を一時的に無効化(停止)する方法

Microsoft Edgeの拡張機能を一時的に無効化(停止)することで、拡張機能が原因で発生しているトラブルを切り分けできます。無効化した拡張機能は、いつでも簡単に再度有効化できます。

拡張機能を無効化する方法は以下の通りです。

  1. 右上の「…」→「拡張機能」→「拡張機能の管理」をクリック
  2. 無効にしたい拡張機能のトグル(スイッチ)をオフにする

ここからは、拡張機能を無効化する方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

STEP
Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「拡張機能」をクリック

Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「拡張機能」を選択してください。

[…](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「拡張機能」を選択している画面
Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「拡張機能」をクリック
STEP
「拡張機能の管理」をクリック

「拡張機能」を選択すると、左に向かってメニューが展開します。

その中にある「拡張機能の管理」をクリックしてください。

展開されたメニューから「拡張機能の管理」をクリックしている画面
「拡張機能の管理」をクリック
STEP
無効にしたい拡張機能をオフにする

「拡張機能の管理」をクリックすると、「ブラウザーを拡張機能でカスタマイズ」と書かれたMicrosoft Edgeの設定画面が表示されます。

このページは、Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://extensions/と入力してEnterを押すことで直接開けます。

「インストール済の拡張機能」の中から無効にしたい拡張機能を探して、トグル(スイッチ)をオフにしてください。※青色が有効(オン)で、灰色が無効(オフ)の状態です。

「ブラウザーを拡張機能でカスタマイズ」と書かれたMicrosoft Edgeの設定画面で無効にしたい拡張機能のトグル(スイッチ)をオフにしている画面
無効にしたい拡張機能をオフにする

すべての拡張機能を一括で無効化する方法

Microsoft Edgeには拡張機能を一括で無効化するボタンはありません。代わりにInPrivateブラウズ(シークレットモード)やゲストモードを使えば、実質的に拡張機能なしの状態で利用できます。

トラブルシューティングで「拡張機能が原因かどうかを確認したい」という場合に、これらの方法が非常に役立ちます。

項目ゲストモードInPrivateブラウズ
利用者他の人向け(PCを貸すときなど)自分向け(履歴を残したくないとき)
閲覧履歴保存されない保存されない
Cookie・キャッシュセッション終了時に削除セッション終了時に削除
拡張機能無効(使えない)有効(設定でオンにできる)
ブックマーク表示されない表示される
プロファイルの扱い一時的な別ユーザーとして扱われる自分のプロファイルを使う
終了後のデータ全て消える(完全にリセット)閲覧履歴などは消えるが、プロファイルは残る
主な用途他人にPCを使わせるとき自分が履歴を残さずに調べ物をするとき
ゲストモードとInPrivateブラウズの比較

InPrivateブラウズで拡張機能なしで起動する

Microsoft EdgeのInPrivateブラウズ(シークレットモード)では、デフォルトで拡張機能が無効になります。この機能を使うことで、素早く拡張機能なしの状態でEdgeを起動できます。

InPrivateブラウズを起動する方法は以下の通りです。

  • キーボードショートカット:Ctrl+Shift+N
  • マウス操作:右上の「…」→「新しいInPrivateウィンドウ」

Microsoft EdgeのInPrivateブラウズ(シークレットモード)の詳しい使い方は「Microsoft Edgeでシークレットモード(InPrivate ブラウズ)を使う方法」で解説しています。

InPrivateブラウズの画面
InPrivateブラウズが起動した状態

InPrivateブラウズを起動すると、画面全体が黒く表示され、右上に青いアイコンで「InPrivate」と表示されます。この状態では、拡張機能がデフォルトで無効になっているため、拡張機能なしでEdgeを使用できます。

InPrivateブラウズでも拡張機能が動作している場合

InPrivateブラウズでも一部の拡張機能が動作している場合、その拡張機能の設定で「InPrivateで許可する」がオンになっている可能性があります。

完全に拡張機能なしで起動したい場合は、拡張機能管理画面(edge://extensions/)から各拡張機能の「詳細」を開き、「InPrivateで許可する」をオフにしてください。

詳しくは「【Microsoft Edge】拡張機能をシークレットモード(InPrivate ブラウズ)で使う方法」をご覧ください。

Microsoft Edgeをゲストモードで起動する

Microsoft Edgeのゲストモードを使用すると、拡張機能が一切インストールされていない完全な初期状態でEdgeを起動できます。

InPrivateブラウズとは異なり、ゲストモードではプロファイル自体が別扱いになるため、設定や拡張機能が完全にリセットされた状態で使用できます。トラブルシューティングで「完全にクリーンな状態で動作を確認したい」という場合に最適です。

ゲストモードを起動する方法は以下の通りです。

  1. 右上のプロフィールアイコンをクリック
  2. 「その他のプロファイル」をクリック
  3. 「ゲストとして参照」をクリック

ここからは、Microsoft Edgeをゲストモードで起動する方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

STEP
Microsoft Edge右上にある「プロフィールアイコン」をクリック

Microsoft Edgeを開き、右上にある「プロフィールアイコン」をクリックしてください。

Microsoft Edge右上にある「プロフィールアイコン」をクリックしている画面
Microsoft Edge右上にある「プロフィールアイコン」をクリック
STEP
「その他のプロファイル」をクリック

次に「その他のプロファイル」をクリックしてください。

右上の「その他のプロファイル」をクリックしている画面
「その他のプロファイル」をクリック
STEP
「ゲストとして参照」をクリック

最後に、「ゲストとして参照」をクリックしてください。

展開されたメニューから「ゲストとして参照」をクリックしている画面
「ゲストとして参照」をクリック
STEP
Microsoft Edgeをゲストとして閲覧できたことを確認する

「ゲストとして参照」をクリックすると、「ゲストとして閲覧しています」と書かれた状態で新しいウィンドウが開きます。

ゲストモードでは「検索履歴」「ダウンロード履歴」「Cookieおよびサイトデータ」が保存されず、拡張機能もすべて無効になります。

ゲストモードでMicrosoft Edgeを起動している画面
Microsoft Edgeをゲストとして閲覧できたことを確認する

拡張機能(アドオン)を無効化・停止できない場合の対処法

拡張機能のトグル(スイッチ)がグレーアウトして無効化できない場合や、無効化しても拡張機能が動作し続ける場合は、以下の対処法を試してください。

Microsoft Edgeを完全に終了してから立ち上げ直す

拡張機能を無効化した後、Microsoft Edgeを完全に終了してから再起動することで、設定が正しく反映されることがあります。

Microsoft Edgeを完全に終了する方法は以下の通りです。

  1. すべてのMicrosoft Edgeウィンドウを閉じる
  2. タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開く
  3. 「Microsoft Edge」と表示されているプロセスをすべて選択して「タスクの終了」をクリック
  4. Microsoft Edgeを再起動

バックグラウンドでMicrosoft Edgeのプロセスが残っている場合があります。タスクマネージャーですべての「Microsoft Edge」プロセスを終了してから再起動してください。

タスクマネージャーの詳しい使い方は「【Windows11】タスクマネージャーを起動する方法」、アプリを強制終了する方法は「【Windows11】タスクバーからアプリを終了する方法」や「【Windows11】アプリを強制終了する方法」をご覧ください。

Microsoft Edgeを最新の状態に更新する

Microsoft Edgeが古いバージョンの場合、拡張機能の動作が不安定になったり、無効化の設定が正しく反映されないことがあります。Microsoft Edgeを最新版にアップデートすることで、これらの問題が解決される可能性があります。

Microsoft Edgeを最新版にアップデートする方法は以下の通りです。

  1. 右上の「…」→「設定」→「Microsoft Edgeについて」をクリック
  2. 自動的にアップデートが開始される

詳しくは「【【Microsoft Edge】最新版にアップデートする方法」をご覧ください。

拡張機能の同期設定を確認する

Microsoft Edgeで拡張機能の同期が有効になっている場合、他のデバイスで使用している拡張機能の設定が自動的に同期されて、無効化した拡張機能が勝手に有効化されることがあります。この場合、拡張機能の同期設定を確認してください。

拡張機能の同期設定を確認する方法は以下の通りです。

  1. 右上の「…」→「設定」をクリック
  2. 左側メニューから「プロファイル」→「同期」をクリック
  3. 「拡張機能」のトグルを確認し、必要に応じてオフにする

拡張機能の同期をオフにすると、他のデバイスで使用している拡張機能の設定が同期されなくなります。

ここからは、Microsoft Edgeの同期設定を確認する方法を実際の画面を使いながらわかりやすく解説します。

STEP
Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「設定」をクリック

Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「設定」を選択してください。

[…](三点リーダー)などの、よく見かけるけど読み方のわからない記号はこちらで色々ご紹介しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」をクリックし、メニューから「設定」を選択している画面
Microsoft Edge右上の「…(三点リーダー)」→「設定」をクリック
STEP
「同期」をクリック

「設定」をクリックすると、「設定」と書かれたMicrosoft Edgeの設定画面が表示されます。

「プロファイルの設定」の中にある「同期」をクリックしてください。

「設定」と書かれたMicrosoft Edgeの設定画面で「同期」をクリックしている画面
「同期」をクリック
STEP
「拡張機能」の同期をオフ(無効)にする

「同期」をクリックすると、「プロファイル / 同期」と書かれた画面に移動します。

この画面には、Microsoft Edgeのアドレスバーにedge://settings/profiles/syncと入力してEnterを押しても直接アクセスできます。

その画面を少し下にスクロールし、「拡張機能」をオフ(無効)にしてください。

これで他のデバイスとの同期が解除され、無効化した拡張機能が勝手に有効化されなくなります。
同期を解除しても拡張機能がオフ(無効)にできない場合は、次の「該当の拡張機能を削除する」に進んでください。

「プロファイル / 同期」と書かれた画面で「拡張機能」をオフ(無効)にしている画面
「拡張機能」の同期をオフ(無効)にする

該当の拡張機能を削除する

同期を解除しても拡張機能が無効化できない場合や、拡張機能に問題がある場合は、その拡張機能を完全に削除することを検討してください。削除後に必要であれば、再度インストールすることもできます。

拡張機能を削除する方法は以下の通りです。

  1. 右上の「…」→「拡張機能」→「拡張機能の管理」をクリック
  2. 削除したい拡張機能の「削除」ボタンをクリック
  3. 確認ダイアログで「削除」をクリック

詳しくは「【Microsoft Edge】拡張機能(アドオン)を削除する方法」をご覧ください。

Edgeの拡張機能無効化に関するよくある質問と答え

最後に、Edgeの拡張機能無効化に関するよくある質問と答えをまとめました。

Microsoft Edgeの拡張機能を無効化する方法は?

Microsoft Edgeの右上にある「…」→「拡張機能」→「拡張機能の管理」をクリックし、無効にしたい拡張機能のトグル(スイッチ)をオフにしてください。アドレスバーにedge://extensions/と入力しても拡張機能管理画面を直接開けます。

Microsoft Edgeで無効化した拡張機能を再度有効化する方法は?

拡張機能管理画面(edge://extensions/)を開き、有効化したい拡張機能のトグル(スイッチ)をオンにするだけです。設定やデータはそのまま残っているため、すぐに元の状態で使用できます。

Microsoft Edgeの拡張機能の無効化と削除の違いは?

無効化は一時的にオフにする方法で、データや設定は残ります。削除は完全に削除する方法で、再度使用するには再インストールが必要です。トラブルシューティングではまず無効化を試すことをおすすめします。
詳しくは「【Microsoft Edge】拡張機能(アドオン)を削除する方法」をご覧ください。

Microsoft Edgeですべての拡張機能を一括で無効化する方法は?

Microsoft Edgeには一括無効化ボタンはありませんが、InPrivateブラウズ(Ctrl+Shift+N)またはゲストモードを使うことで、実質的にすべての拡張機能が無効化された状態でEdgeを使用できます。詳しくは記事内の「すべての拡張機能を一括で無効化する方法」をご覧ください。

Microsoft EdgeのInPrivateブラウズ(シークレットモード)でも拡張機能が動作しているのはなぜ?

その拡張機能の設定で「InPrivateで許可する」がオンになっている可能性があります。拡張機能管理画面(edge://extensions/)から該当の拡張機能の「詳細」を開き、「InPrivateで許可する」をオフにしてください。詳しくは「【Microsoft Edge】拡張機能をシークレットモード(InPrivate ブラウズ)で使う方法」をご覧ください。

Microsoft Edgeのゲストモードとinprivateブラウズの違いは?

ゲストモードは完全に別のプロファイルとして動作し、拡張機能が一切使えません。InPrivateブラウズは自分のプロファイルを使いながら履歴を残さない機能で、設定により拡張機能を有効にできます。完全にクリーンな状態で動作を確認したい場合はゲストモードがおすすめです。

Microsoft Edgeで無効化した拡張機能が勝手に有効になる場合は?

Microsoft Edgeの同期機能で拡張機能の同期がオンになっている場合、他のデバイスで有効になっている拡張機能が自動的に同期されて有効化されることがあります。「…(三点リーダー)」→「設定」→「同期」から「拡張機能」の同期をオフにしてください。

Microsoft Edgeで拡張機能を無効化するとどうなる?

その拡張機能の機能が一時的に使えなくなります。例えば、広告ブロッカーを無効化すると広告が表示されるようになり、パスワード管理ツールを無効化すると自動入力が使えなくなります。ただし、設定やデータは保持されます。

Microsoft Edgeで拡張機能を無効化してもアイコンは表示される?

はい、表示されます。無効化してもツールバーのアイコンは残りますが、グレーアウトした状態になり、クリックしても機能しません。

Microsoft Edgeで特定のサイトだけ拡張機能を無効化できる?

Microsoft Edgeの標準機能では特定のサイトだけ拡張機能を無効化することはできません。拡張機能側の設定で「このサイトでのみ実行」「特定のサイトでは実行しない」などの機能を使用してください。

Microsoft Edgeで拡張機能を一時的に無効化と完全に削除の使い分けは?

トラブルシューティングや動作確認で一時的にオフにしたい場合は無効化、今後まったく使わない拡張機能を整理したい場合は削除を選んでください。無効化なら設定が残るため、必要になったらすぐに元に戻せます。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
記事の内容は独自検証に基づくものであり、MicrosoftやAdobeなど各ベンダーの公式見解ではありません。
環境によって結果が異なる場合がありますので、参考のうえご利用ください。

誤りのご指摘・追記のご要望・記事のご感想は、記事のコメント欄またはこちらのお問い合わせフォームからお寄せください。個人の方向けには、トラブルの切り分けや設定アドバイスも実施します。

※Microsoft、Windows、Adobe、Acrobat、Creative Cloud、Google Chromeほか記載の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

公式情報・関連資料と検証環境
公式情報・関連資料
実行環境詳細と検証日
  • OS:Windows 11 Home 24H2(64bit)
    ※本記事の手順は Windows11 Home / Pro / Enterpriseで共通です(ポリシーで制限された環境を除く)。
  • ハードウェア:Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H (1.40 GHz) / 32GB RAM
  • Microsoft Edge:バージョン 141.0.3537.99 (公式ビルド) (64 ビット)
  • 最終検証日:2025年10月29日
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この記事を書いた人

情シスの自由帳管理人のアバター 情シスの自由帳管理人 情シスの自由帳管理人

社内SE歴15年以上。現在も社内のPC管理・ネットワーク・サーバー運用から、日常的なトラブル対応、プログラム開発まで幅広く従事しています。
「情シスの自由帳」では、パソコンが苦手な方や新人の社内SEの方、テレワーク中に困りごとがある方に向けて、実務経験に基づいた再現性の高い解説を心がけています。

【基本検証環境】
Windows 11 Home(64bit)/Intel(R) Core(TM) Ultra 7 155H(1.40GHz)/32GB RAM

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