Windows11で決まった時間に自動でエクセルやワードを起動する方法

Windows11で決まった時間に自動でエクセルやワードを起動する方法

こんな人にオススメの記事です

  • 毎日決まった時間にエクセルやワード、Outlookを起動させたい人
  • 毎日決まった時間にエクセルやワードのファイルを開きたい人

Windowsにはタスクスケジューラと呼ばれる、決められた時間または一定間隔でプログラムやスクリプト(シャットダウンしたり、ブラウザーを起動したり)を実行する機能がWindows98から搭載されています。

この記事ではタスク スケジューラを使い、設定した時間に自動的にエクセルやワード、Outlookを起動する方法と、特定のエクセルやワードのファイルを開く方法を詳しく解説していきます。

目次

タスクスケジューラを起動する

まずはタスクスケジューラを起動していきます。

STEP
[検索バー]をクリック

タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして(キーボードのWindowsキーを押して)ください。

Windowsロゴをクリックすると上に向かってメニューが展開されます。

その一番上の[検索バー]をクリックしてください。

[検索バー]をクリック
[検索[タスク スケジューラ]を検索するバー]をクリック
STEP
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する

[検索バー]に[タスク スケジューラ]と入力してください。

タスクとスケジューラの間に半角スペースが1つあります。

[タスク スケジューラ]と入力すると右側に「タスク スケジューラ」が表示されます。

その中にある[管理者として実行]をクリックしてください。

[タスク スケジューラ]を管理者として実行する
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する

[管理者として実行]をクリックすると以下のようなタスク スケジューラが起動します。

[タスク スケジューラ]を管理者として実行する
[タスク スケジューラ]を管理者として実行する

決まった時間に自動でエクセルやワード、Outlookを起動するタスクを作成する

次にタスク スケジューラに決まった時間にエクセルやワード、Outlookを起動するためのタスクを登録していきます。

ここからの手順は例としてエクセルを決まった時間に起動させるタスクを作成していきます。

STEP
[基本タスクの作成]をクリック

タスク スケジューラの画面右上にある[基本タスクの作成]をクリックしてください。

タスク スケジューラで基本タスクを作成する
タスク スケジューラで基本タスクを作成する
STEP
タスク名を入力して[次へ]をクリック

[基本タスクの作成]をクリックすると「基本タスク作成ウィザード」と書かれたウィンドウが立ち上がります。

名前欄に今回作成するタスクの名前を入力してください。
※ここでは「エクセルを起動する」とします。

入力したら[次へ]をクリックしてください。

説明欄には、より詳細な内容を記入することができます。(任意)

わかりやすいタスク名を入力して[次へ]をクリック
わかりやすいタスク名を入力して[次へ]をクリック
STEP
タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック

ここではどの頻度でタスクを実行するかを選択します。

毎日決められた時間にエクセルを起動させたい場合は「毎日」を選択してください。
特定の曜日だけ決められた時間にエクセルを起動させたい場合は「毎週」を選択してください。
特定の日付だけ決められた時間にエクセルを起動させたい場合は「毎月」を選択してください。

※ここでは毎日決められた時間にエクセルを起動させると仮定して「毎日」を選択しています。

頻度を選択したら[次へ]をクリックしてください。

タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック
タスクトリガーを選択して[次へ]をクリック
STEP
タスクを開始する日と、エクセルを自動で起動させる時間を選択する

この画面では以下の2項目を選択します。

  • 何月何日から作成したタスク(エクセルを起動する)を開始するか
  • 何時に自動的にエクセルを起動するか

開始の右にある日付で「何月何日から作成したタスク(エクセルを起動する)を開始するか」を選択してください。

その右の時刻が記載されている枠で「エクセルを起動するか」を選択してください。

画像の例では、「2022年12月28日から毎日15:00に作成したタスク(エクセルを起動する)を実行する」という設定です。

日付と時間を選択したら右下の[次へ]をクリックしてください。

タスクを開始する日と、エクセルを自動で起動させる時間を選択する
タスクを開始する日と、エクセルを自動で起動させる時間を選択する
STEP
プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック

「プログラムの開始」を選択して[次へ]をクリックしてください。

プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック
プログラムの開始を選択して[次へ]をクリック
STEP
エクセルのアプリケーションファイルを選択して[開く]をクリック

次に実行したいプログラムを選択します。

今回はエクセルを起動させるため、C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\rootの中にある[EXCEL.EXE]を選択し、右下の[開く]をクリックしてください。

上記は64bitOSでOffice2019の場合です。
32bitOSでOffice2019を使っている場合はC:\Program Files\Microsoft Office\rootになります。

また、64bitOSでクイック実行形式を使っている場合はC:\Program Files (x86)\Microsoft Office 16\ClientX64\Root\Office16\になります。
32bitOSでクイック実行形式を使っている場合はC:\Program Files\Microsoft Office 16\ClientX86\Root\Office16\になります。

今使っているOfficeがクイック形式かどうか確認したい場合は「クイック実行形式 (C2R) と Windows インストーラー形式 (MSI) を見分ける方法」をご覧ください。

また、エクセル以外に、ワードやOutlookも指定することができます。
詳しくはページ下部の「ワードやOutlookを自動で起動させたい場合」をご覧ください。

エクセルのアプリケーションファイルを選択して[開く]をクリック
エクセルのアプリケーションファイルを選択して[開く]をクリック
STEP
プログラム/スクリプトの内容を確認して[次へ]をクリック

プログラム/スクリプトの内容が正しいことを確認して[次へ]をクリックしてください。

プログラム/スクリプトの内容を確認して[次へ]をクリック
プログラム/スクリプトの内容を確認して[次へ]をクリック
STEP
[完了]をクリックしてタスクを作成する

最後に、名前やトリガー(実施頻度)、操作内容を確認し、問題なければ右下の[完了]をクリックしてください。

これで毎日決まった時間に自動でエクセルが起動するタスクが作成されます。

[完了]をクリックしてタスクを作成する
[完了]をクリックしてタスクを作成する

ワードやOutlookなど、その他のOffice製品やGoogle Chromeを自動で起動させたい場合

上記の「決まった時間に自動でエクセルやワード、Outlookを起動するタスクを作成する」ではエクセルを例にあげて解説しましたが、エクセル以外にもさまざまなアプリケーションやソフトにも応用できます。

大まかな流れは上記の「決まった時間に自動でエクセルやワード、Outlookを起動するタスクを作成する」と同じですが、Step6で選択するアプリケーションファイルが異なります。

スクロールできます
対象のアプリケーション保存されている場所

ファイル名
ワード2019C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\

WINWORD.EXE
Outlook2019C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\

OUTLOOK.EXE
Powerpoint2019C:\Program Files (x86)\Microsoft Office\root\Office16\

POWERPNT.EXE
Google ChromeC:\Program Files\Google\Chrome\Application

chrome.exe
アプリケーションが保存されている場所

これらをStep6で選択することで、対象のアプリケーションをタスク スケジューラを使って起動させることができます。

例えば、Google Chromeをタスク スケジューラに登録して、Google Chrome起動時に開くページを設定しておくと、決められた時間に決められたWebサイトを開くことも可能です。

特定のエクセルファイルやワードファイルを自動で開きたい場合

特定のエクセルファイルやワードファイルを自動で開きたい場合は「決まった時間に自動でエクセルやワード、Outlookを起動するタスクを作成する」のStep6でそのファイルを指定してください。

特定のエクセルファイルやワードファイルを自動で開きたい場合
特定のエクセルファイルやワードファイルを自動で開きたい場合

これで特定のエクセルファイルやワードファイルをタスク スケジューラを使って開くことができます。

スリープモード中やログインしていない状態でもタスクを実行したい場合

スリープモード中やログインしていない状態でもタスクを実行したい場合は、タスク スケジューラと電源の設定を変更する必要があります。

タスク スケジューラと電源の設定方法はこちらの「Windowsがスリーブ状態でも自動でシャットダウンするように設定する」で詳しく解説しているので、スリープモード中やログインしていない状態でもタスクを実行したい場合は是非御覧ください。

タスク スケジューラに設定したタスクをすぐに試してみる方法

タスク スケジューラでタスクを作成したら本番前に動作を確認しておきましょう。

ここからはタスク スケジューラで設定したタスクをすぐに試してみる方法を詳しく解説していきます。

STEP
タスク スケジューラを開く

まずはタスク スケジューラを起動してください。

タスク スケジューラの起動方法はこちらを参考にしてください。

タスク スケジューラを開く
タスク スケジューラを開く
STEP
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック

タスク スケジューラの左上にある[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックしてください。

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
STEP
動作を確認したいタスクを選択して[実行]をクリック

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックすると、画面中段上部にWindowsに設定されているタスクの一覧が表示されます。

その一覧の中から動作を確認したいタスク(ここではエクセルを定時に起動するタスク)をクリックして選択してください。

動作を確認したいタスクを選択したら、右側にある[実行]をクリックしてください。

動作を確認したいタスクを選択して[実行]をクリック
動作を確認したいタスクを選択して[実行]をクリック
STEP
タスクの実行結果を確認する

[実行]をクリックするとタスクが実行されます。

今回は定時にエクセルを起動するタスクを作成したため、「エクセルが起動するか」を確認します。

タスクの実行結果を確認する
タスクの実行結果を確認する

作成したタスクを削除する方法

STEP
タスク スケジューラを開く

まずはタスク スケジューラを起動してください。

タスク スケジューラの起動方法はこちらを参考にしてください。

タスクスケジューラーを開く
タスク スケジューラを開く
STEP
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック

タスク スケジューラの左上にある[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックしてください。

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリック
STEP
削除したいタスクを選択して[削除]をクリック

[タスク スケジューラ ライブラリ]をクリックすると、画面中段上部にWindowsに設定されているタスクの一覧が表示されます。

その一覧の中から削除したいタスクをクリックして選択してください。

削除したいタスクを選択したら、右側にある[削除]をクリックしてください。

削除したいタスクを選択して[削除]をクリック
削除したいタスクを選択して[削除]をクリック
STEP
確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する

[削除]をクリックすると「このタスクを削除しますか?」と確認メッセージが表示されます。

削除して問題なければ、[はい]をクリックしてタスクを削除してください。

確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する
確認メッセージで[はい]をクリックしてタスクを削除する

その他Windows11に関する事項

その他Windows11に関する記事はこちらです。是非御覧ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。
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実行環境
Windows11 Home 24H2
64 ビット オペレーティング システム
11th Gen Intel(R) Core(TM) i7-11375H @ 3.30GHz 3.30 GHz
16.0 GB RAM
Microsoft 365

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