【Windows11】顔認証ログインを解除｜Windows Helloをオフにする設定手順

Windows11の顔認証ログイン（Windows Hello） は、便利でスピーディーなサインイン方法ですが、「認証精度が悪い」「設定を変更したい」「セキュリティ上の理由で解除したい」といった理由で、オフにしたいと考えている方もいるのではないでしょうか？

この記事では、Windows11で顔認証ログインを解除する方法を、初心者の方にも分かりやすく、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

「設定画面で顔認証の項目が見つからない…」「削除ボタンがグレーアウトしていて押せない…」といった、Windows Helloの顔認証をオフにできない場合の対処法も、詳しくご紹介します。

さらに、よくある質問とその回答もまとめていますので、この記事を読めば、Windows11の顔認証ログインに関するお悩みや疑問が解消できると思います。

ぜひ最後までご覧ください。

Windows Hello顔認証をオフにする手順

Windows11で Windows Hello 顔認証をオフにする手順は、実はとても簡単です。
以下のステップに沿って進めれば、数分で設定を完了できます。

1. キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック
2. 左側にある「アカウント」をクリック
3. 「サインインオプション」をクリック
4. 「顔認証(Windows Hello)」→「削除」をクリック

ここからは、Windows11でWindows Hello顔認証をオフにする手順を、実際の画面を使いながらわかりやすく解説していきます。

STEP

キーボードのWindowsキーを押し、歯車のアイコンの「設定」をクリック

キーボードのWindowsキーを押して（タスクバーにあるWindowsロゴをクリックして）ください。

キーボードのWindowsキーを押すとスタートメニューが表示されます。

その中にある歯車のアイコンの「設定」をクリックしてください。

STEP

左側にある「アカウント」をクリック

「設定」をクリックすると、「ホーム」と大きく書かれたWindowsの設定アプリが開きます。

キーボードのWindows＋Iを押すことでも、Windowsの設定アプリを開くことができます

左側にある「アカウント」をクリックしてください。

STEP

「サインインオプション」をクリック

次に、右側を少し下にスクロールし、「サインインオプション」をクリックしてください。

STEP

「顔認証(Windows Hello)」をクリック

次に、右側にある「顔認証(Windows Hello)」をクリックしてください。

STEP

「削除」をクリック

「顔認証(Windows Hello)」をクリックすると、メニューが展開されます。

その中にある「削除」をクリックしてください。

顔認証(Windows Hello)がオフの場合、ここには「セットアップ」と書かれています。

STEP

Windows Hello顔認証がオフになったことを確認する

「削除」をクリックすると、Windows Hello顔認証がオフになり「セットアップ」と表示されます。

これでWindows Hello顔認証がオフになったことを確認できます。

Windows Hello顔認証をオフにできない場合の対処法

通常の手順でWindows Helloの顔認証をオフにできない場合でも、諦める必要はありません。
いくつかの原因と、それぞれの対処法が考えられます。

この章では、Windows11で顔認証が解除できない場合に、確認すべき点と、具体的な解決策を、順を追ってご紹介していきます。

これから紹介する対処法は、比較的簡単なものから順に並んでいます。
まずは上から順番に試してみてください。

パソコンを再起動する

Windows Hello顔認証がオフにできない場合、まずはパソコンを再起動してみてください。
再起動は、最も簡単で、かつ、多くの問題解決に有効な手段です。

「え？再起動だけで直るの？」と思われるかもしれませんが、Windows の一時的なエラーや不具合であれば、再起動によって解消されることがよくあります。

パソコンの再起動前にWindowsの高速スタートアップを無効すると、改善の確率が高まります。
高速スタートアップを無効にする方法は、以下の記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください。
高速スタートアップを無効にする方法 - Windows11 

再起動によって、以下の効果が期待できます。

• システムの一時的なエラーを解消
• 起動中のプログラムやサービスをリセット
• メモリを解放し、動作を安定化

再起動後、Windows Hello顔認証の設定が正常に戻っているか、確認してください。

Windowsを最新の状態にアップデートする

Windows Helloの問題は、Windowsアップデートによって提供される最新の更新プログラムを適用することで、解決することがあります。
Windowsアップデートには、システムのバグ修正や機能改善、デバイスドライバーの更新などが含まれており、これらが Windows Helloの動作に影響を与えている可能性があるためです。

「Windowsアップデートって、時間がかかるし面倒…」と思われるかもしれませんが、Windows を安全かつ快適に使うためには、定期的なアップデートが非常に重要です。

Windows Update で期待できる効果

• Windows Hello に関連するバグの修正
• デバイスドライバー（カメラなど）の更新
• セキュリティの強化
• システム全体の安定性向上

Windowsアップデートは通常、自動的に行われますが、すぐに最新の状態にしたい場合や、問題解決のために確認したい場合は、以下の記事で紹介している手順で手動で確認することをおすすめします。

更新プログラムのインストール後、Windows Hello顔認証の設定が正常に戻っているか、確認してください。

Windows Hello関連サービスが停止していないか確認する

Windows Hello顔認証が正しく動作しない原因の一つとして、Windows Helloに関連するシステムサービスが停止している場合があります。
これらのサービスが停止していると、顔認証の設定がグレーアウトしたり、正常に機能しなかったりすることがあります。

以下の手順で、サービスの状態を確認し、必要に応じて再起動してみてください。

Windows Helloに関連するシステムサービスを再起動後、Windows Hello顔認証の設定が正常に戻っているか、確認してください。

STEP

「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開き、services.mscを入力してEnterキーを押す

キー＋Rキーを押して「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを開いてください。

「名前(O):」欄にservices.msc と入力し、Enterキーを押してください。

「ファイル名を指定して実行」で使用できるコマンドについては、こちらの「ファイル名を指定して実行で使えるコマンド一覧 - Windows 11 」で詳しく解説していますので、興味のある方はぜひご覧ください。

補足

Windowsキー: キーボードの左下にある、Windowsのロゴが描かれたキーです。CtrlキーとAltキーの間にあることが多いです。
ファイル名を指定して実行: Windowsのコマンド（命令）を直接入力して実行できる機能です。特定のプログラムを起動したり、設定画面を開いたりする際に便利です。

STEP

「Windows Biometric Service」を右クリックし、「再起動(E)」（開始）を選択

Enterキーを押すと、「サービス」と書かれたウィンドウが開きます。

一覧の中から「Windows Biometric Service」を探し、右クリックします。

表示された右クリックメニューから「再起動(E)」を選択してください。

「Windows Biometric Service」の状態が「停止」になっている場合は、「開始」ボタンをクリックしてサービスを開始してください。

補足

「サービス」ウィンドウとは？: Windowsのバックグラウンドで動作するプログラム（サービス）を管理するためのツールです。
ここで、各サービスの状態（開始、停止、自動起動など）を確認・変更できます。
Windows Biometric Service とは？: Windows の生体認証（指紋認証、顔認証など）を管理するサービスです。

STEP

「Credential Manager」を右クリックし、「再起動(E)」（開始）を選択

次に、「Credential Manager」を右クリックし、同様に「再起動(E)」を選択してください。

「Credential Manager」の状態が「停止」になっている場合は、「開始」ボタンをクリックしてサービスを開始してください。

補足

Credential Manager とは？: Windows の資格情報（ID、パスワードなど）を管理するサービスです。Windows Hello顔認証では、このサービスに保存された情報を使って認証を行うため、Credential Managerが正常に動作している必要があります。

sfc / scannowとDISMコマンドでWindowsを修復する

Windows Hello顔認証がオフにできない、または正常に動作しない場合、Windows のシステムファイルが破損している可能性があります。
システムファイルチェッカー（sfc /scannow）と展開イメージのサービスと管理（DISM）コマンドを実行することで、これらの問題を修復できる場合があります。

この方法は、コマンドプロンプトを使用するため、ある程度PCの操作に慣れている方向けです。
コマンドの実行には管理者権限が必要です。
実行には時間がかかる場合があります（数十分～数時間）。
必ずしも問題が解決するとは限りません。

システムファイルチェッカー（sfc /scannow）とは？

Windows のシステムファイルに破損や改ざんがないかチェックし、問題があれば修復を試みるツールです。

展開イメージのサービスと管理（DISM）とは？

Windows イメージ（Windowsのインストールに使用されるファイル）を修復したり、変更したりするためのツールです。sfc /scannow で修復できない問題に対処できる場合があります。

sfc / scannowとDISMコマンドでWindowsを修復する方法は、以下の記事で詳しく解説しています。是非ご覧ください。

Windows Hello（顔認証）をオフにする設定手順に関するよくある質問と答え

Windows Hello（顔認証）をオフにする設定手順に関するよくある質問と答えをまとめました。

Windows Helloの顔認証をオフにする方法を教えてください。

Windows Helloの顔認証をオフにするには、まず「設定」を開きます。
スタートメニューの歯車アイコンをクリックしてください。次に「アカウント」に進み、「サインインオプション」を選びます。
そこで「Windows Hello顔認証」を見つけて「削除」ボタンを押せば完了です。これで顔認証がオフになり、次回からは別のサインイン方法を使います。

顔認証をオフにするのにパソコンの再起動は必要ですか？

通常、顔認証をオフにするだけなら再起動は必要ありません。「設定」から「削除」を押せばすぐに反映されます。
ただし、設定後にサインイン画面で顔認証がまだ表示される場合は、再起動すると確実にオフになることがあります。

顔認証をオフにすると、パソコンにログインできなくなるのですか？

いいえ、Windows Hello顔認証をオフにしても、他の方法でサインインできますので、ご安心ください。

顔認証をオフにした後、もう一度顔認証を使いたくなったら、設定を戻せますか？

はい、Windows Hello 顔認証をオフにした後でも、簡単に再設定できます。「設定」アプリを開き、「アカウント」、「サインインオプション」の順に進み、「顔認証 (Windows Hello)」の「セットアップ」を選択します。あとは、画面の指示に従って、カメラで顔を登録し直すだけです。

Windows Helloの顔認証をオフにする前に準備することはありますか？

顔認証をオフにする前に、パスワードやピンが使えることを確認しておくと安心です。

Windows Helloの顔認証をオフにするとパソコンへのサインインに時間がかかりますか？

顔認証をオフにしても、サインインにかかる時間はほとんど変わりません。
パスワードやピン入力に切り替わるだけなので、入力速度次第で済みます。
顔認証が速いと感じていた場合、少し手間が増える程度です。

顔認証をオフにするとカメラが使えなくなりますか？

顔認証をオフにしても、カメラ自体は他のアプリ（例えばビデオ会議）で問題なく使えます。Windows Helloの設定変更はサインイン機能にしか影響しないので、カメラの動作は変わりません。

顔認証をオフにすると、セキュリティは低くなりますか？

顔認証は、パスワード入力よりも安全なサインイン方法の一つと言われています。
しかし、顔認証をオフにしても、強力なパスワードや推測されにくいPINコードを設定していれば、十分なセキュリティを保つことができます。

Windows11で顔認証の「削除」ボタンがグレーアウトしていて、オフにできません。どうすればよいですか？

顔認証の「削除」ボタンがグレーアウトして選択できない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、最も簡単な対処法として、パソコンを再起動してみてください。
続きの手順については、記事内の「Windows Hello顔認証をオフにできない場合の対処法 」でご紹介しているので是非ご覧ください。

顔認証をオフにしようとすると、Microsoft アカウントのパスワードを求められます。なぜですか？

Windows Helloの設定によっては、顔認証をオフにする際に、セキュリティ保護のため、Microsoft アカウントのパスワードの入力を求められる場合があります。
これは、不正なユーザーが勝手に顔認証の設定を変更することを防ぐための仕組みです。
画面の指示に従って、Microsoft アカウントのパスワードを入力してください。
もしパスワードを忘れてしまった場合は、MicrosoftのWeb サイト でパスワードのリセットを行う必要があります。

Windows Helloの顔認証をオフにしたはずなのに顔認証が残っているのはなぜですか？

オフにしたのに顔認証が表示される場合、設定が正しく保存されていない可能性があります。
もう一度「サインインオプション」から「削除」を確認し、再起動してください。
それでも残るなら、システムの一時的な不具合が考えられます。記事内の「Windows Hello顔認証をオフにできない場合の対処法 」でご紹介しているので是非ご覧ください。

会社のパソコンで顔認証をオフにできますか？

会社のパソコンでは、管理者がグループポリシーで顔認証を必須にしている場合、オフにできないことがあります。
「削除」ボタンがグレーなら制限されているサインです。IT部門に相談してください。

複数のアカウントがある場合、全部の顔認証をオフにできますか？

複数のアカウントがある場合、各アカウントごとに「サインインオプション」から顔認証をオフにする必要があります。
一括で全てオフにする機能はないので、アカウントごとに設定してください。

顔認証をオフにするには、PINコードも削除する必要がありますか？

Windows Helloの設定によっては、顔認証をオフにする前に、PINコードの削除を求められる場合があります。
これは、PINコードが顔認証の代替手段、またはバックアップとして設定されているためです。
「設定」アプリの「アカウント」、「サインインオプション」と進み、先にPINコードを削除してから、顔認証の解除を試してみてください。

顔認証をオフにすると他のWindows Hello機能はどうなりますか？

顔認証をオフにしても、指紋認証やピンなどの他のWindows Hello機能は影響を受けません。
それぞれ独立しているので、必要なものだけ残せます。

顔認証をオフにするとアプリのサインインに影響しますか？

Windows Helloを使うアプリ（例えばChromeの自動ログイン など）では、顔認証をオフにするとその認証ができなくなります。
ただし、多くのアプリはパスワードや別の方法を用意しているので、アプリ側の設定を確認してください。

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